【R18】レズビアンの私が異世界転生したから学園百合をしようと思う 作:碧風樹
私の名前は橘百合。いわゆるレズビアンだ。俗に言うフェムタチで、女性的な見た目やファッションが好きなビアンということになる。
詳しいことは省くがいわゆるトラックに轢かれて死んだと思ったら異世界だったやつと思ってもらえればいい。
転生した先はマンダリン王国。そこの王女。そこで私はリリィ・マンダリンとして生きていくことになる……
さて、一旦死んで転生した私だが、6歳頃までは大人しく生きた。前世の知識があっても体が子供ではどうしようもない。それに自我が芽生えたのはやっぱり3歳頃だったから。
ところで、王女の生活は楽でいい。朝目が覚めたらお茶が運ばれてきて、それを飲み終わったら侍女たちに任せて着替え。実はこの全部脱がせてもらい全部着せてもらう。その間自分が完全に裸で女の集団に囲まれているというのは結構子宮に来るものがあった。私は若干5~6歳ながら着替えの間に股間を濡らしていたのを覚えている。おかげで下着がべとついて気持ち悪かったのだからなおさらだ。
8歳になって教師を与えられたころ、私は父王と母王妃にこう告げた。
「お父様、お母様、一人で学ぶのは退屈で耐えられません。ぜひ私のための『学園』を作っていただき、そこで貴族や平民の子女たちと学びとうございます」
そういったところ、やはり反発を受けた。
「これ、リリイ。いくらなんでもそう簡単に用意できるものではないよ」
「それに平民と学ぶなんて、もってのほかだわ」
そんな反発は予想できていた。だから、最初から用意していた反論を展開する。
「もちろん、最初は教会の中などでよいのです。そこで王家に有力な貴族の子どもたちと一緒に学ぶのです。その後、学園ができたら、それを受け継ぐ形で、王家に非協力的な貴族の子供も受け入れます。そして最終的には貧民の子供も男女の別なく受け入れ教育を施します。才能とは教育次第で芽吹くこともあれば芽吹かないこともあります。貧民の子とて適切な教育を施せば、それなりの才能を芽吹かせることでしょう。何より、貧民の子供を受け入れることは貧困区での犯罪を減らし、治安を向上させることにもつながります。私が学んだ限りでは、貧困区では子供による犯罪が多い様子。また、食べるために犯罪組織に身を委ねる子供も居るとか。そのような子供を減らすことこそ治安維持につながり、ひいては王家に忠誠を誓う子供も増やせるかと思うのです」
「つまり、なにか? お前は王家で孤児院を開きたいと?」
「有り体に言えば、そういうことになりますね」
そう答えると私の現世での両親は驚愕していた。
「な、お前、それにどれだけの予算がかかると……」
父王が子供を相手にするとは思えない質問を投げかけてきてる。いや、自問自答だろうか?
「貴族や裕福な市民には、『尊き者の義務ノブレス・オブリージュ税』を課します。体面や名誉にこだわる彼らならこの税を逃れることはできないでしょう。それを財源として学園を作り、運営します」
「ふむ……」
「それに、非情なことを申しますが、臣民たちは口減らしと喜んで子どもたちを学園に預けるでしょう。それは王権の支持にもつながりますし、いざという時の人質にもなります」
私が持論を展開すると、両親は驚きを更に広げた。
実際のところを白状すると、私は学園百合をしたいだけなのだ。そこに身分の差があれば尚更萌える。私は王女に生まれ落ちたときからこの計画を胸の内で温めていたのだ。男などそのエッセンスにすぎない。NLには興味が無いが、男女がいれば自然に発生するだろうし、いずれ私もどこかに政略結婚で嫁がされるのだから、それまでのモラトリアムだ。それにどうせ嫁いでからも侍女とかに手を出せばいいだけの話だし。
とまあ、あれよあれよと言う間に両親は私の口車に乗せられていった。そして、結局は私の提案するままに学園を設立するための予算を文官に組ませることになるのだった。