【R18】レズビアンの私が異世界転生したから学園百合をしようと思う 作:碧風樹
突然で何だが、王家の子供は私一人ではない。もちろん当然だろう。子供がある程度いないと婚礼外交もできないし、国の跡継ぎの問題もある。私の兄弟構成は上に王子二人と王女が居て、下に一人、王子がいる。と言った感じで、ほぼ末っ子に近い愛されポジションだった。特に姉であるルナリアからはかなり溺愛されている……というよりもあの姉は私と”同種”だ。ただ、いつもやることなすことがワンテンポ遅くて、実際に”事をいたす”ことができないでいる感じだった。侍女相手でも同様なので、妹ながら見ていてもどかしいというものである。そこで私は、姉に助け舟を出すことにした。
――後日。王宮内某所。
「姉さま、ルナリアお姉さま!」
某所で姉を見つけた私は、トテトテと姉に駆け寄る。
「あら、どうしましたのリリィ?」
テンポの遅い姉はいつものごとくワンテンポ遅れて反応する。
「わたくし、姉さまにお願いがありますの」
ワンテンポ待つ。
「わたしに?」
「はい。今夜はどうしても、お姉様の寝所で、お姉様と一緒に寝たいのです。というのも、昨夜、とても怖い夢を見てしまいまして、それで、わたし、わたし……」
顔を上げ、姉の目を見つめながら嘘泣きをする。
この時の姉の思考を言葉にすると、次のようになる。
(ええー! リリィと一緒に寝るの!? もしかしてあんなことやこんなことをできるチャンス? それにしても泣いているリリィも可愛いわね……じゃない。早く返事をしなきゃ。でもどうすればいいの? なんて答えたらいいの?)
そして出て来る言葉はなく、私を抱きしめて頭を撫でるのだった。私はチャンスとばかり、姉の頬にキスをする。
「姉さま、大好きです」
そして耳元で囁くのだった。 この時の姉の思考を言葉にすると、次のようになる。
(リ、リ、リリィがほっぺにチューを! それに大好きって!! ああ、リリィ。私もあなたが大好きよ!! 何かしらこれ、こんなに幸せすぎていいのかしら? 危なく天国に召される所だったわ)
そして私は小さな体で、姉にしがみつくのだった。
とまあ、姉は脳内で考えすぎて行動に出たり言葉を発するのが遅い人なので、実に手玉に取りやすい人だったりする。
ということで私は夜、ルナリア姉さまの寝所で一緒に寝て、そこで姉さまを堕とすつもりで居た。
そして夜、寝間着に着替えた私は、姉さまのベッドに座っていた。正確には姉さまのベッドに座る姉さまの膝の上に座っている。姉さまは私の体に手を回し、支えるようにしながら抱きしめている。そして私は前世の知識の中にあるオカルトやホラーから引っ張り出した適当な話を姉さまに、昨日見た夢として話す。
「……怖かったのですわね」
色々脳内で考えた末に、ワンテンポ遅れて姉さまはそう言った。
「はい」
私は姉さまの腕の中から逃れ、姉さまに向き直る。
「だから姉さま――」
そして姉さまをベッドに押し倒す。
「慰めてくださいましね?」
そう言って姉さまの唇を、唇で塞ぎ、姉さまの口腔内に舌を入れるのだった。
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