ベル・クラネルがモテ過ぎるのは間違っているだろうか 作:ぽちょむきん
単に、独自設定が必要なのでその説明回ですね。
次回はなんとか頑張ってみます……。
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エイナさんに
それはレベル1の駆け出しと、レベル5の第1級冒険者である格の差だけではない。
僕は既に神様の恩恵を受けた「ヘスティア・ファミリア」の一員、といってもファミリアは僕唯一人。
それに対して、アイズさんは最有力の実力派ギルド「ロキ・ファミリア」の幹部を務めている
そんな二人が男女の関係になるというのは、ファミリア同士の衝突や疑心の原因になりやすく問題視される。
冷静に考えて、現実的じゃないのは僕もわかっていた。
ただ、その……憧れるくらいなら、と淡い希望を持っただけなんだ。
しょんぼりしながら、ギルドのエントランスをエイナさんと二人で歩いていると励ますように声をかけられた。
「ほら、元気出して。今日稼いできた魔石、換金していらっしゃい?」
「はい……」
せっかくエイナさんが元気づけようとしてくれているのに、感情が湧き出てこない。
換金窓口まで、小粒の魔石が少し入った袋の中身を渡す。
トレイに乗って還ってきたのは1200ヴァリス。1日の生活費で消えそうなこの稼ぎが、今の僕の実力だ。
聞いた話だと、有力ギルドが1日一人頭で稼ぐ金額は数万から、数十万ヴァリスだという。
まるで、住む世界が違う――僕に彼女を憧れる資格はないのか、と余計に心が冷たくなっていく。
「じゃあ僕、今日はこれで……」
もう空も朱くなっている。早くホームに帰って、ステータスを更新してもらったら今日は寝よう……。
そう思って、出口に向かって歩き始める僕の背中に柔らかな声がかかった。
「ベル君」
振り返るとそこには――先程まで僕をからかうような雰囲気は抜けて、いつも僕の事を応援してくれる「頼れる案内役」のエイナさんが居た。
「あのね、女性はやっぱり強くて頼りがいのある男の人に魅力を感じるから……。めげずに頑張っていれば、ヴァレンシュタイン氏も強くなったベル君になら振り向いてくれるかもよ?」
そんな、いつ叶うかもわからない希望をにっこりと笑いながら示してくれた。
エイナさんにはこうして何度も背中を押してもらっている。
そして今回も、この
そうさ――何も諦める必要はない。叶うかどうかじゃない、やるんだ――!
先程まで暗かった視界は晴れ上がり、思考が澄んでゆく。
駆け出したくなる衝動を抑えて、腰を曲げて頭を目一杯に下げて心からの感謝を告げる。
「はいっありがとうございます、エイナさん!――大好き!」
「へぇ!?」
なんかエイナさんが仰天してる気がしたけど、居ても立っても居られない僕は真っ先にホームへ向けて走り出した。
階段を跳ぶように降りて、少しでも早く、僕達のホームへ――
『ベル。――冒険者なら、ダンジョンに出会いを求めなくっちゃな』
立場は反対だったけど、死んだお爺ちゃんの言っていた通りだ。
――頑張らなくちゃ!
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「ちょっと甘かった、かな?」
走り去っていく少年の背中を見送り、若干熱を感じる頬を触って呟いた。
まったく、あの少年は年上の女泣かせである。
可愛いくて弱々しい白兎のフリをして、いざ撫でてあげようと手を差し出せばペロリと捕食されてしまう。
私がその犠牲者1号であるのだから、たまったものではない。
背中を押してあげようと思っていたのに、あんなキラキラした顔で「大好き」なんて――
「次来た時はそこのところ教えてあげないと、ね」
お姉さんを困らせるなんて10年早いぞ、と。
少年の知らぬ間に新たなお仕置きが決定していた。
********とある教会~『ヘスティア・ファミリア』ホーム~********
「神様、今帰りました」
「ふぅうあああああああ!!お帰り、ベル君!!」
少し街の中心から離れた位置にある無人の協会、そこに僕達のホームはある。
地下の部屋へ入ると、挨拶を中断する速度で僕を歓迎してくれたこの方が、僕の神様――【女神ヘスティア】様だ。
長い黒髪を、鈴付きのリボンで結ったツインテールを元気に振り回している。
体格に見合わない豊かな乳房と、背中や脚が大胆に露出した独特な白い衣装以外には、あどけない美少女にしか見えない。
今の僕にとってただ一人の「家族」だ。
歓喜の叫び声と同時に、僕のお腹へ思いっきりタックルをしかける神様。
もう何度もしてきたやりとりなので、腹筋に力をこめて身構えていた。
神様は体格が頼りない僕よりも更に背丈が小さいので、胸元に抱きつく形になる神様が少し上気した顔で見上げている。
「今日は早かったんだね!」
「はい、実は今日ダンジョンで死にかけちゃって……」
「っ大丈夫なのかい!?痛くはないかい?もし君に死なれたらボクはショックだよぉ!」
大げさに感じるほど僕の全身を確認しながら、心配してくれる神様。
小さい女の子の様な見た目だけど、何の取り柄もない僕をファミリアに迎えてくれた恩神なんだ。
神様含めて、僕達が居るこの世界に刺激を求めて『神の力』を封印し、不便さと共に僕らと共に生きる道を神々は選んだ。
そしてその神の家族「眷属」となって恩恵を授かるのが、この『ファミリア』なんだ。
しがみついて来た神様をヒョイッと床に降ろして、膝を付き神様を下から見上げる姿勢になる。
例えヒトと同じ力しか無くても、神様っていうのは敬うもので尊い方々なんだ。
「大丈夫ですって神様。僕はヘスティア・ファミリア唯一のメンバーですよ?神様を路頭に迷わせるような事はしませんから」
僕が頼りないばかりに貧しい暮らしをさせているけど、神様は見捨てることなく毎日僕の帰りを待ってくれてるんだ。
大きな恩を残したまま、神様を置いて行ったりなんて出来る筈もない。
そんな僕の言葉に、安心してくれたのか満足そうに目を閉じて微笑む。
「ぃよぉーし言ったなぁ?なら、大船に乗ったつもりで居るから覚悟しといてくれよ?」
そしていつもの様に、僕を応援してくれる。
こうした色んな支えがあるから、頑張れるんだ。なんとしても応えなきゃ、という気持ちになる。
「そうだ!今日はキミに美味しいお土産があるんだよっ、じゃじゃーーん!!」
思い出したかのように神様が手で示す先には、テーブルの上に鎮座する山盛りの「じゃが丸くん」だ。
ここオラリオでは定番の屋台料理。お芋をベースとした、様々な味付けが特徴の揚げ物である。
「どうしたんですか?そのじゃが丸くん」
「ボク、最近
僕がダンジョンに潜っている間、神様はアルバイトで生活費を稼いでくれているんだ。
本当はそんなことさせたくなかったけど、僕が一人前になるまでと割り切るしかない。
「夕飯はパーティと洒落込もうじゃないか……ベル君。今日はキミを寝かさないぜ!」
グッと親指を立てて、バチンとウィンクをする神様。
何か含みを感じるお誘いだけど、その容姿の影響でませた女の子が背伸びをしてる印象を受ける。
これをエイナさんが言ったとしたら、その日は朝まで……
――って不味い不味い!!アソコがムズムズしてきた!
神様の前で股間を膨らませるなんて不敬、罰当たりなんてレベルじゃないぞ!?
「す、凄いですっ神様!」
「へへへっうへへへへへ♪」
取り繕うために拍手をして、神様に賛辞を送る。
すると神様はくねくねしながら照れ笑いをしていた。どうやら僕の下品な妄想は勘付かれていないみたい、助かった……。
そうして二人でじゃが丸くんを頬張りながら、ファミリアの求心力が足りないと落ち込む神様に、僕が立派になってこのファミリアを大きくして貧しい生活からも抜け出してみせると約束した。
神様は、目を潤ませて僕と出会えた事を喜んでくれていたけど、僕の方が感謝しているんだ。
必ず神様に孝行しなくてはいけない……。
そして、待ちわびた「ステータス更新」――。
上着を脱いで、ソファにうつ伏せになる。
僕の腰に神様が跨り、指に針を刺した傷口から垂らした
そして
僕は古代文字が読めないので、神様に紙へ
――良いかい?ベル君。キミはダンジョンに夢を見過ぎだよ
あんな物騒な場所に、キミの求める出会いなんてあるもんか!
――は、はぁ……
――そのアイズ・ヴァレンシュタインだって、
そんなに強くて美しいなら他の男が放っとかないよっ
お気に入りの男の一人や二人、囲っているに決まってる!
――……神様なんだか怒ってません?
――怒ってない!
……っ!?
――どうかしましたか?
――あ、いやぁなんでもないっ
……良いかい、ベル君。もっと周りを見るんだ
出会いはすぐ側に転がっているだろう?いや……
キミはもう、キミを優しく包み込んでくれる素晴らしい相手と出会ってるっ
そうに違いないよ!
――そうでしょうか?
ステータスの更新中、そんなやり取りがあった。
「……ま、ロキのファミリアに入ってる時点でそのヴァレン
「あ、はは……」
神様は、どうやら僕がアイズさんに近づく事に反対らしい。
だがそれは当然だろう。ロキ・ファミリアなんて有力ファミリアとトラブルがあったら、真っ先に被害に遭うのは神様だ。
応援して貰えるとは思ってなかったので、ですよねぇと苦笑いする。
「そんな女の事は忘れて、すぐ近くにある幸せを探すべきだよ♪」
「ひどいですよ、神様……」
ニコニコと僕の叶わぬ初恋を諦めるように促す神様。
でもすぐ近くの幸せかぁ……――エイナさんかな?やっぱりきちんと責任を取るべきだと僕も思う。
今の気持ちに整理を付けたら、彼女とも真面目に話し合いを――と考えながら、神様からステータスの記された紙を受け取る。
……予想以上にステータスが伸びている。
やはり、自分の成長が数値で表されるのは非常に嬉しい。
「敏捷、結構上がりましたね」
「うん、ミノタウロスに追い掛けられたせいだろうね」
戦いや訓練によって得られる
敵から攻撃を受けたり、逃げ回ったりする「負の経験」によっても能力は向上していく。
失敗も、積み重なれば実力に還元されていくのだ。
「魔力はまだ
「それはボクにもわからないなぁ」
やはり冒険者なら、誰しも憧れる魔法スキル。その前兆とされる魔力アビリティの欄は未だ0。
つまり、まだ僕に魔法の才能は発現していない。
でもこれからの経験如何では可能性はあるから、諦めてはいけない。
すると、いつもは空白の「スキル」の項目に何かが書かれていた形跡が……。
もしかして、僕にもとうとうスキルが!?
「神様、このスキルの欄は?」
「ん?ちょっと手元が狂ったんだ。いつも通り空欄だよ?」
「ですよねー」
わかってはいても、少し期待してしまった。
スキルの発現は才能以外に、何か
今日の僕と言えば――ミノタウロスに殺されかけて、アイズさんと出会い、
――うん。スキルが発現する訳無いよね……。
ステータスはしっかり伸びてるけど、あの
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「はぁ、何か早く強くなる方法があれば良いんだけどなぁ」
ボクのたった一人の眷属、ベル君が途方に暮れながら洗面所へ向かっていく。
――下界の子供達は本当に変わりやすいんだなぁ。不変の
【
・早熟する
・想いが続く限り効果は持続し、想いの丈で効果は向上する。
「おめでとう、ベル君……ついにキミにもスキルが発動したんだね」
ベル君に聞こえないように小さく呟く。
このスキル、要はヴァレン某とやらへの想いで現れたスキルなんだろう。
ボクじゃない他人の手でこの子が変わってしまった事が悔しくて、ついスキルを隠してしまった。
でもそれより――
【
・接触した雌性対象への魅了・発情を誘発
・望むなら、子孫を宿す事を阻まれない
――何なんだいこのスキルは!?!?
なんか「憧憬一途」のついでに出てきたようなスキルだけど、冷静に読み解くととんでもない内容だ。
1行目は、まぁわかる。
つまり、ベル君と接触した女、神もモンスターも含めて――と接触した際、その者を魅了する。しかもは、はつ……その、エッ……大胆な気持ちになるって訳だ。
美の女神とかがよく宿す呪いみたいな能力だけど、子供達でも「魔眼」や「魔貌」の類でスキルとして発動することはある。
おまけで相手を興奮させるような、理性を破壊する効果まであるんだからかなり凶悪な性能だ。
そして、問題はその次だ。
これはベル君が「子供を産んで欲しい」と望んだ瞬間、それは種や法則を覆してでも相手は子供を身籠る。
恐らく、そういう
神によっては、命の冒涜ともとれるこのスキル……。
他の神にはもちろん、子供達にも絶対知られちゃいけない!というか――
「ベル君……キミはやっぱり、他所に女を作ってるね……?」
本人は隠せているつもりかも知れないが、無名とはいえボクだってれっきとした神の一柱だ。
子供達の嘘や隠し事なんて通じない。
ベル君がボクの眷属になってくれて、およそ十数日後。
ダンジョンから帰ってこない事があった。
あの時ボクは、ベル君に何か遭ったのかと慌ててギルドに確認をしに行った。
しかし、ギルドの履歴にはベル君はどうやらダンジョンから無事に帰還していて、そこから再び探索に向かった訳では無さそうだった。
ボクがやきもきしながら、ホームで帰りを待つことにした。
そして、待つことゆうに4日後。
ベル君は、何か雰囲気――つまりはオンナを知ったような雰囲気を感じた。
それなのにボクに何の劣情も感じていないっぽいのは納得がいかないけど、あの子がどこぞの女といかがわしい暴挙に出ているのは明白だった。
さあ問いただしてやる!と思った矢先に、ホームに戻ったあの子は涙目になりながら「二度と神様に心配させません」なんて言い出して、真摯に反省していたんだ。
これ以上この子を責めたくないという気持ちが勝って、それ以来追求するタイミングを失ってしまった。
でもこの子は、探索から帰る度に女のニオイをさせて帰ってくる。
ベル君……ボクはキミをそんなエッチな子に育てた覚えは無いよ!
そして、このスキルにボクが
――他所の女は抱いても、ボクは抱けないって言うんだね……!!!!
「~~♪」
「むむむむむむむむ……」
鼻歌を奏でながら歯を磨いているベル君を、ボクはしかめっ面で睨むしか出来ないのだった。
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窓から差し込む朝の日差しを瞼に感じて、僕は目が覚めた。
ソファに毛布を被って夜を明かした僕のお腹に、僕以外の重みと暖かさに気付く。
毛布からはみ出ている素足と長い黒髪――神様で間違いないだろう。
こんな風に僕の布団へ潜ってくるのは初めてではない。
きっと肌寒いのを凌ぐためだろうし、僕としても神様の存在をしっかり感じて安心出来るので、拒んだりは……
「ひ、ひぃっ!?」
「んむぅ……」
なんかいつもより位置が下だなぁ、と思っていたら……。
朝だからなのか今日も固く膨張した僕の陰茎。
それを挟むように押し付けられた神様のお、おっぱい……。
こんな柔らかい物体が存在するのか、と分身越しに感じる余裕も無く。乳房の狭間から飛び出た先端は神様のご尊顔、つまりほっぺたに押し当てられている……!!
ぷにぷにすべすべで気持ち……じゃない!!
恩神で家族の神様に、なんて事してるんだ僕は!早く抜け出さないと――
「んぅ……」
「ふぎぃ!?」
神様が身動ぎする僕に、心地いい体勢を求めているのか顔をグリグリ、お胸をムニムニと動かし始めた!!
あまりの気持ちよさに腰が砕けてしまう。これじゃあ身動きが取れない……!
というか、なんでパンツまで脱げているんだ僕は!?
あ……マズい……
「んん……まだ眠いぃ……」
「も、むり……あうぅ!」
「あぶ、ふにぃ……?」
寝ている間も刺激されていたのか、あっという間に限界が来てしまった。
神様の顔や胸、髪の毛を白い液体でドロドロに汚してしまう。
ごめんなさい、神様……僕は罰当たりです……。
結局、神様を顔中真っ白にしてしまった辺りで暴発は収まり、神様の拘束から抜け出した。
そして濡れた布巾でなんとか汚れだけは落としたけど、匂いまでは……。
神様が僕の体温が離れたので最初ぐずっていたけど、顔に付着した精液を舐めとって何故か微笑んでいるのを見ないようにするので必死だった。
畏れ多い畏れ多い畏れ多い畏れ多い畏れ多い……。
念仏のように頭の中で唱えながら神様の乱れた服装を直して、毛布をかけ直した。
「行ってきます、神様」
起こさないように挨拶をして、安らかに眠る神様を後に――僕はようやく今日の冒険に出発した。
アニメ最終話までの下書きはあるので、そこまではそれなりのスピードで投稿出来ると思います。
構想としては原作の8巻辺りまでは練っているのですが、果たしてそこまで進むかは保証できないのが悔しいですね。
それでは、次回もまた是非宜しくお願い致します。