※この作品はR-18です。

姫は堕つ   作:metallic

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第二章 淫体開発花媛香具耶

 

 

 運び込まれたソファの上で力なく座っている全裸の香具耶は、光が灯っていない虚ろな眼差しで虚空を見詰め続けていた。

 近くには、シーオルバの粘液と、香具耶自身の白濁するまでに感じてしまい溢れ出た愛液で濡れたブラジャーと丸まっているパンツが乱雑に脱ぎ捨てられていた。

「あっ♥ あっ♥ あ、あ~♥ ああぁぁぁ……♥」

 背中に貼り付いているシーオルバから伸びる触手で絶えず脳内を犯され、快感を流され続けた身体は尋常ないほどに熱く火照り、理知的な思考を持つ余裕さえ奪う、強烈な生物として牡を求める牝の本能欲求を限界まで引き出していた。

 剥き出しの発情状態。肉饅頭のようにもっちりとした肉丘のクレヴァスからは閉じられている状態でも白濁の愛液を漏らし、蜜の如く淫らな芳香を放って、精液のよう高い粘性を以って床にまで滑り落ちている。

 漏れ出ている甘美に耽溺した喘ぎに抵抗の気配は全くなく、ただされるがままに快感を受け入れて、時折肩をビクつかせて痺れるような甘美な刺激に耽溺している。

「どんな感じだい、香具耶の頭の中は?」

 部屋を変えても隣に併設されているモニタリングルームは変わらない。

 あらゆる角度、凡ゆる距離感から精密に香具耶の身体を余さず網羅しているそれは、大きく開脚して背中に居るシーオルバが軟体生物としての面目躍如とばかりに押し潰されながらも平然と脳内を蹂躙している姿を映している。

「九割方シーオルバが掌握済みのようです。視覚、嗅覚、味覚、触覚、聴覚は自在に。性感の方は、このまま一時間も脳内を犯し続けていれば、常に局所を愛撫されているのと同程度の性感を常に与えられている肉体に仕上がると思われます。シーオルバの母体としても充分かと」

 複数の電子モニターに表示されているのは脳波を示している線。不規則に上下しており、大きく上下に振れるのと連動して、香具耶のくびれた腰が魚のように跳ねている。

 レントゲンのように脳内をリアルタイムで監視しているモニターには、鉤爪から伸びている繊毛のような触手が脳に張り巡らされているものが映っている。

「成る程。それじゃ仕上げた方が良いかな。シヅカもそうだけど、香具耶にも女体として確りと活躍して貰わないと困るし」

「対策は十全ですがお気を付け下さい。拘束されていませんので」

「ああ、わかっている」

 優先度した足取りで内と外を隔てる扉から、香具耶が犯されている部屋へと入った瞬間、鼻腔を充満する強烈な牝臭に、思わずカナトは苦笑を漏らした。

 知性ある生命体が放つとは思えない、原始的な、本能を刺激する牡を誘い込む牝の芳香。それは香具耶に近付けば近付くほど濃厚になり、己の意志を無視してカナトは自らの股間が熱を持ち、硬く起き上がり始めるのを実感する。

「やあ、香具耶。気分の方はどうだい?」

 かと言って、それを痴態と捉える感性は、残念ながらカナトには欠落していた。

 成程、牡と牝の生物として正しい獣欲を刺激された事は確かだろう。しかし、それ以上にカナトには目的があり、これは過程である。

 獣の如く姦淫に溺れる欲よりも遥かに優先するべき、憎悪と復讐心。身を焦がすほど黒く澱んだ醜悪な感情を前に、情欲は残念ながら傾倒するべき感情ではなく、必要であれば使うという道具といった価値しか、彼には見出せなかった。それが例え、己の身体の一部であったとしても。

「あっ♥ あ……え……? んぉっ♥ かな、と……? も、やめ、へぇ……♥」

 朦朧とし、意識は半濁した状態で他者を認識出来る余裕がある。まして、香具耶は思考を快感で埋め尽くされて尚、近付く存在をカナトだと察した瞬間に、一瞬だけとは言え理性の色が瞳に戻り、懇願をした。

 だが身体は香具耶の思い通りにはならない。

 完全に肉体はシーオルバの、延いてはカナトの掌中にあり、色味を増して興奮に膨らむ乳輪の中央で木苺のような乳首の勃起具合。左右に開かれた脚の中央。白濁した本気汁を垂れ流す蜜壷を守る花弁から自己主張をするように尖ったクリトリスは、空気に触れているだけで快感の痺れを香具耶に与え、悦び悶える白い肌が波打つ。

「ああ、まだ僕を認識出来る余裕はあるか。流石だ。けれども香具耶。その抵抗は無意味だ。無価値だ。止めた方が良い」

「なに、いっへ……ふぁぁぁぁっ!?」

「この部屋に移して二時間。まだ自意識が残っているのは大したものだけれど、君は何でそんなに耐えるんだい? シヅカはもうとっくに、受け入れているのに」

「ほんら、うそ、んひぃっ♥ ひっ、ひづかが、そんっ、なっ♥ あひぃっ♥」

 細い腰が弾力あるソファの上で小さく跳ね上がる。信じられない、とばかりに目を見開いた香具耶は、脳内で蠢く触手が与える極上の悦楽に頬をだらしなく弛緩させる。

「本当さ。一時間も持たなかった。ほら、ケンケンの隣を見てご覧」

「あっ、あっ、ああ、ああああ!」

 絶望さえ滲ませた悲痛な叫びが喉から迸る。

 カナトに促されて移した視線の先。ぼやけて判然としない視界の内側に、確かに香具耶にとって誰よりも見知った存在が、見た事もない妖艶な笑みを浮かべて立っていた。

 その背中から伸びている触手は、香具耶と同じように耳穴から脳を犯し、何本もの口腕は制服の隙間から上半身を弄り、スカートを捲り上がらせて秘所を犯していた。

「わかるかい、シヅカはあんなにも幸せそうにシーオルバを受け入れている。パートナーである彼女が、受けて入れたんだ。シーオルバを。僕の想いを」

 認めたくない、と香具耶が小さく頭を振ろうとすれば、反応するシーオルバは脳を犯す動きを激しくさせて香具耶から思考能力を奪う。追い撃ちを掛けるように耳元で囁くカナトの声が精神を掻き乱す。

 カナトが合図をすれば、ケンが捜査して扉が開かれ、隔てられた窓硝子越しと変わらぬ多幸感に満ちたシヅカが入って来て、香具耶の目の前に立つ。

 声が響く。

 香具耶の嬌声に混じって、一切の抵抗も躊躇いも感じさせない淫靡なもう一つの嬌声が。

 甘く快楽に蕩けた牝の声が、香具耶の心を侵蝕する。頑なに守ろうとしていた領域が、他でもない大切な存在によって溶けて行く。

「嫌がっているように見えるかい? いいや、そんな事はありえない。シヅカは受け入れた。全てを。その上で香具耶、君と共に在ろうとしているんだ」

 赤い瞳が淫蕩に濡れている。香具耶はシヅカのそんな目を見た事がない。こんな風に、あられもなく卑猥な姿を曝している事自体が、未知の光景だった。

「ねぇ、香具耶……私、気付いたの」

 最早香具耶はシヅカから視線を逸らせない。

 例え、喋っているシヅカの口の動きと、耳元で囁くカナトの動きが同じでも、気付けない。そんな余裕など初めからない。

「私、カナトの事がね、どうしようもないくらい好きなの。……彼のしようとしている事は、きっと正しくない。間違いよ。本当なら止める事。……だけど、出来ないわ。私には無理。だからね……委ねたの。カナトに」

 思考を放棄し、理性を放棄し、自己の意志を捨てて全てを他者に依存させるなど、シヅカは決してしない事だ。他でもない香具耶が良くわかっている事だ。

 けれども、香具耶はその違和感に気付けない。そんな自由意思などとっくに奪われている事を自覚出来ていない。

「私の所為じゃない、って……カナトが言ってくれたわ。全部自分の責任だ、って。だから、もういいかな、って。香具耶、アナタだってそうよ。別にシーオルバに全部上げても、それは香具耶の所為じゃなくて、カナトの所為なんだから」

 声が響く。頭の中に。心の中に。

 香具耶の精神の全てに。肉体の全てに染み込んでいく。

 光が消えていく。虚ろな瞳は半濁に染まり、美しい翡翠色の双眸が金色の光彩に変容していく。

「あっ、あ……あぁ……♥」

 蜜のように甘く蕩けた、淫靡な声が喉から漏れ出た。

 これは自分の所為ではない。屈してしまった所で、責任の所在が他者にある。

 身も心も追い詰められた香具耶にとってどれだけこの言葉が救いであり、甘言か。

 ジュプッ、ズブッ、ニュルッ、と触手が這いずり回る音さえも、香具耶にとってそれは己を書き変えていく福音に変化する。

 脱力し、無様に開かれた口の端からは止め処なく涎が零れ落ちて自らの瑞々しい白磁の肌を濡らしていく香具耶を見て、カナトは北叟笑む。

「シーオルバ。最後の仕上げだ」

 香具耶から離れたカナトは微笑みながら最後の通告を発した。

 背中から伸び出る触手が、香具耶の身体を蹂躙する。その矮躯の悉(ことごと)くを淫らに仕立てあげる為に、性感部の全てに纏わり付く。

「はひっ、ひっ♥ あぁぁぁぁっ♥♥」

 弄ばれ続けた秘部を容赦なく這いずり回る吸盤のような触手が、淫核を含めた割れ目を擦り上げる。繊毛のように細かい吸盤が乳房に吸い付き、啜るように激しく愛撫する。

 普通の状態でさえそれは快感を与える行動だが、今、脳を犯されている香具耶にとっては僅かに残っていた理性を削ぎ落されるほど強烈な攻め手だ。

「あひぁぁぁっ♥♥ んびっ♥♥ おっ、おぉぉぉっ♥♥♥♥ しゅ、しゅわ、じゅわれでうううっ!? あめっ、らめえっ、ふひぃっ♥♥ きもひ、いあっ♥ いぐっ、いぐのぉっ♥ イギじぬぅっ♥♥♥」

 もうまともに呂律すら回らず、ソファの上で激しく跳ね上る香具耶に対して、シーオルバは何一つ手を緩めない。蜜壷から溢れ出して来る白濁愛液を啜り上げ、身の内から灼熱のマグマのように激しいアクメを引き摺り出そうとしている。

「あ、そうだ。僕の事も捻じ込んでおかないと……ふむ」

 考え込む仕種をしたのも一瞬。直ぐにカナトは子宮の位置に浮かび上がっている薔薇色の淫紋に触れ、指先で押し込んで、それを上下に擦り上げた。

「ひぎっ♥♥♥ ふぉっ♥ おっ♥」

 まるで子宮を直接愛撫されたかのように激しい快感が身体の内側から全身へと溢れ出し、呻き声のように牝声が香具耶から漏れ出る。身体中を小刻みに震わせ、絶頂間近な様子の彼女の顔に近付き、隙だらけの薄紅の瑞々しい唇をカナトは呵責を何も感じずに奪った。

「んぶっ♥ ふむぅぅぅっ♥♥」

 拒否感は存在せず、驚愕に瞠目したのも束の間だった。口内をカナトの舌が愛撫するように責め立てれば、直ぐに目尻が垂れ下がって瞳はトロンと蕩け落ちる。

 両腕と両脚をカナトへと抱き着くように回した香具耶は、寧ろ自分から舌を絡ませ合った。涎で口の周りがベトベトになる事すら厭わず、艶めかしい水音を響かせながら一気に自らを快楽の高みへと昇り上げていく。

「ぢゅぷっ♥ んぢゅ、ぢゅるっ♥ んぱっ、イグゥッ♥ イグイグッ、アクメるぅっ♥ のぉみそからぁ、おまんこまでぇっ♥♥♥ すんごいアクメがぁぁっ♥♥ んふぅっ、ふぢゅっ、んぢゅ、ひぃっ♥」

 子宮はおろか膣内にすら何も挿入されていないにも関わらず、香具耶はまるで極太の肉棒を挿入されているかのような快感を全身で味わう。脳が誤認させる強烈な快感に押し流され、それを拒絶する思考すらも無くした彼女は、ただ与えられるままに快楽を受け入れ、カナトの舌を貪るように味わい尽くす。

 憎々しい、忌々しい男の舌に自ら舌を巻き付かせて粘膜同士を絡ませ、分泌される大量の自分の涎と一緒に啜り流し込む。

「んむぅっ♥ んっ……ふぅぅぅぅっ♥♥♥♥」

 カナトに抱き着く四肢に込められる力が、絶頂の瞬間に無意識に高まる。それはまるで離れたくないからしがみついているようにさえ見えた。

 ビクビクッと一際大きく肢体を震わせ、香具耶は全身を包み込んでいる絶頂の余韻に淫蕩な表情で喘ぎを漏らす事しか出来ない。

 離れていく唇に向ける寂しさは、それが二人の唇を繋げている涎の糸に名残惜しさとして表れているように香具耶は感じてしまった。

「んっ、あぁ……♥ かにゃ、と……ひゃまぁ……♥」

 目の前で邪悪に口角を歪めるカナトの表情に、香具耶は見惚れた。

 己が何を口走ったのか。そんな事はもうどうでも良い。心も身体も、自分の全てを埋め尽くしているこの圧倒的な幸福感。満たされ過ぎて溺れてしまいそうになる心地良さ。

「さて香具耶。君は……どうして欲しい? どうしたい?」

「はひぃ……♥ 犯して、くだひゃい……♥ カナト様に、犯され、ひゃいですぅ♥」

 シーオルバに侵食される心と肉体は変容する。魂石(クリスタル)は薔薇色に染まり、金色に変質した瞳は光を陰らせて濁った。下腹部に浮かぶ淫紋は蕾から変化をして花開き、子宮の形のように拡がっていた。

 心が屈した。肉体が屈した。

 花媛香具耶が鳳凰院神那人に対して敗北した瞬間であった。

 背中に回していた四肢への力を緩めてソファへと身体を委ねている彼女を改めて抱き抱える。

 俗にいうお姫様抱っこで恍惚とした表情を浮かべ、素直に彼の首へと腕を回して喜んでいる香具耶の姿は、まるで愛しい相手へと接するかのように隙だらけだ。

 そうしている間にも脳を犯され、触手が肌を這いずり回っている。トロトロに蕩けた膣穴からは愛液が絶えず漏れ出ていた。

 備え付けの大きなベッドへと下ろされた香具耶は、ゴクリと口内に溜まった生唾を嚥下して、仰向けに寝転がったカナトを見下ろした。

「さぁ、香具耶。犯されたい、と君は言ったね。それなら僕は敢えてこう言おう。……好きにすると良い。犯されても良い。犯しても良い。思うが儘に」

 存分に、その身体の内側から迸る淫らな情動に全てを委ねれば良い。そう言葉にして促したカナトの表情は穏やかでありながら悪辣であった。

「好きな、ように……ふぁぁ……♥」

 ズボンを膨らませている怒張へと柔らかな香具耶の掌が乗った。

 まるで壊れ物を扱うような、慎重な触れ方だったのは最初だけ。

 下着ごとズボンを下ろし、露わになった屈強な威圧を放つカナトの肉竿の屹立を見て、香具耶は無意識に舌で唇を舐めて淫蕩に笑った。

「あぁ、カナト様のおちんちん……♥」

 艶やかな吐息に燃えるような熱さを込めて、ねっとりと卑猥な視線が肉竿に絡み付く。それしか見えていない、とばかりに金色の瞳は雄々しい牡棒から離れない。細い白指が脈打つ血管に触れ、誘蛾灯のように牝を誘う淫臭を放つ肉傘に鼻を近付けて、愛らしくヒクつかせながら吸い込むと、香具耶の下半身は歓喜に震えて太股の肌が波打つ。

 伝わって来る芳香と熱が香具耶の思考を酩酊させ、濁った理性を蕩けさせる魅了の声が掛けられる。

「そんな綺麗な呼び方で良いのかい? もっと自分が興奮する言い方をした方が気持ち良いと思うよ、香具耶。それに……君の中で、僕のはそんな子供っぽい言い方が似合う程度のものかな?」

「そんな事、ないです。こんなに逞しい、カリ首が大きくて竿も太いし、硬くて、反り返っていて……んっ、カナト様のおちんぽが私のおまんこを犯してくれるって想像するだけで……もう、えっちなお汁が、止まらないですぅ……♥」

 淫靡な言葉を口にする事に躊躇いなど微塵も見せず、鈴口から漏れ出したカウパー汁を指の腹に絡ませた香具耶は、そのまま露わになっている愛液に濡れた肉丘の恥肉を左右にくぱぁ、と押し開いて秘裂の奥で蠢く瑞々しい肉襞に塗り付けた。

 収縮する肉壁の奥から、まるでその異性の味に反応したかのように粘度の高い白濁した愛液が垂れ出して、尻房の割れ目にまで滴り落ちた。

 熱い疼きは子宮の奥から。目の前にぶら下げられた肉竿は香具耶を更に駆り立てる。指では足りない。もっと太くて、硬くて、雄々しい。目の前の肉竿でなければこの疼きは鎮まらない。自らの肉穴の浅い部分を指先で愛撫しながら、クチュクチュと粘着く卑猥な水音を響かせる香具耶は耐えらなかった。

「限界ぃ、むりぃ、もぉ……挿(い)れちゃわないと、おまんこ熱くておかしくなるぅ!」

 視覚でも、嗅覚でも、味覚でも、触覚でも、聴覚でも。五感全てが淫らに染まり、我慢など出来る筈もなかった。

 香具耶はカナトに密着して擦り付けていた身体を起こし、恥ずかし気も無く足を開いて股を広げ、白い糸を引きながら垂れ落ちる愛液をベッドのシーツに垂らしながら跨る。

 眼下では悠然と微笑むカナトの屈強な身体と、自分を魅了してやまない聳え立つ肉竿。矛のように膨らんでいる亀頭に生唾を飲み込んで、香具耶はゆっくりと腰を下ろして行く。片方の手で肉竿を支え、もう片方の手は牝穴を広げている。

 後少し、後少しと自ら焦らしている訳でもないのに、興奮と緊張で沸騰しそうな頭が彼女の身体の動きを鈍らせる。けれども狙い定めた場所は違えない。

「くひっ、おっ♥ んぉっ♥ ほぉっ!……♥」

 頬を窄めて漏れ出す喘ぎを抑えようとしたら、却って下品な声が香具耶の喉から迸る。

 清純さからは掛け離れた淫らな声。甘く淫熱に溺れている牝の啼き声。

 亀頭が濡れそぼった秘裂に突き刺さる。開かれた恥肉へと押し付けられる硬い牡の矛。肉襞の奥から漏れ出す粘膜が潤滑油となり、大きなそれは香具耶の牝穴へと侵入を果たした。

 それだけで強烈な無自覚の締め付けが亀頭へと掛けられる。背中を丸めて自らの秘所が飲み込んで行く肉竿の感触は、絶えず香具耶へと短く浅い絶頂感を与えていた。

 油断すれば全身が弛緩し、だらしなく緩んだ口元からは涎が溢れ落ちそうになる。

 それを拒んでいるのは僅かならの羞恥心と理性ではない。まだだ。そうなるのは、この大きな肉竿を全て飲み込んでからという牝に堕ちた女としての意地だ。

 顔色一つ変えず、涼しげにそれを下から見上げるカナトの方へと意識を向ける余裕などない。下ろして行く腰。深く、深く飲み込まれていく肉竿。

 亀頭を完全に飲み込んだん瞬間、繊毛のように小刻みに蠢く膣内の肉壁が鈴口から漏れ出るカウパー汁へと殺到するように蠕動する。それは本来ならカナトに対する刺激になる筈だが、今の香具耶は強烈な興奮状態であり、全身の感覚が鋭敏になっている。秘所から放たれる快感の刺激は電流のように足の爪先から脳天まで駆け抜けて、小さな絶頂感を、より大きな絶頂の波濤に激変させる。

「しゃひっ、おちんっ、ぽの、さきっぽぉっ♥ んひっ、ひっ♥ ひっ♥ しゅご、ひぁっ♥」

 勝手に声が漏れだす。涎を撒き散らし、呂律の回らない甘く快楽に蕩けた声で喘ぎながら、一度全身を突き抜けた快感に飲まれ、一気に身体から力が抜けて腰がまるで釘打ちのようにカナトの下半身へと打ち付けられた。

「ひゃああああっっっ♥♥♥♥♥♥♥」

 嬌声の絶叫が香具耶の喉から迸った。

 ジュポンッ、と水音を立てると同時に根元まで一気に膣内へと突き刺さり、その逞しい肉竿の矛は寸分の狂いなく香具耶の膣奥にある子宮口を穿ったのだ。

 開かれた肉傘が敏感な膣襞を掻き分けて刺激を加えた上での、強烈な快感は香具耶の理解の範疇を大きく超えた悦楽。

 背中を大きく仰け反らせてビクンビクンと上半身が揺れ、苺のように膨らんだ愛らしい乳峰が物欲しそうに震えている。

「あへっ♥ はへっ♥ んひぃぃ……♥♥ アクメぇ、きも、ひぃぃぃぃっ……♥♥♥ んぉっ、おっ、くるっ♥ くるぅっ♥ しゅごいアクメぇぇっ、おほぉっ♥ こりぇ、でるっ、でちゃ、あっ♥ あっ♥ マン汁っ、でひゃううううっ♥♥♥♥♥♥」

 香具耶の意思に反して絶えず快感に打ち震える太股や尻肉がカナトの下半身の上で跳ね跳び、割れ目から覗く大きく膨らんだ牝豆が剥き出しになり、彼女の感じた事のない快感を示すように、透明な淫潮がブシャアアアァァッ! と猛烈な勢いで噴き出した。それはカナトの顔を通り抜けて、床に届くほどの激しさ。

「あひっ♥ しゅごぉ、ぉっ♥ おまんこのっ、おにく、掻きわけてぇっ、あっ、ああっ♥ 擦れるのっ、きもちっ、ひぃっ、のぉっ♥ おっ♥ とまんにゃっ、ひっ♥」

 潮噴きアクメまで達した香具耶だったが、絶え絶えに嬌声を交えながら呟く言葉に満足はなかった。その欲深な淫欲は行動に表れ、前後にゆっくりと腰を動かしてカナトの肉竿を堪能し始めた。肉竿を咥え込んだ膣穴の隙間から漏れ出る白濁の愛液が絡まり合い、粘着く淫音を濃密に、耳穴から脳を犯すシーオルバの触手が香具耶を牝へと作り変える。

 一切カナトは動かず、自ら思うが儘、貪るように前後左右、円を描くように腰を動かして、膣内をゴリゴリと擦り上げる肉竿を味わう。

 腰を薄らと浮かばせれば、香具耶の小振りな尻肉とカナトの下半身との間に漏れ出た愛液が幾筋も糸を引かせており、その粘度の高さを如実に表している。尻肉を打ち付ければ、膣奥へと潜り込んだ亀頭を、窄まった子宮口が涎を溢れさせながら自ら吸い付くように求める。

「んびっ、いひっ♥ おくぅっ、きへっ、きひゃ、あああぁぁぁ……♥ おちんぽぉ、おくれ、おくっ、きしゅ、しへっ、ちゅうちゅうしへるぅ……♥♥」

 ポルチオ性感というものがある。子宮口周辺にある性感帯であり、女性が最も感じる部位の一つであるとされている。人によっては陰核やGスポットの比ではない快感を得られると言うが、同時に時間を掛けての性感の開発が必要である事や、その余りにも強烈な快感によってのリスクもある。子宮への直接の挿入など、人間種の生体では人体損傷が大前提である。通常は。

 当然、肉体は千差万別である。猛烈な虚脱感、無気力症候群、或いは微かな身体への衝撃だけでも絶頂に達してしまうほど全身が鋭敏になってしまうなど、だ。

 当然、香具耶はポルチオ性感の開発は経験した事などない。時間を掛けて開発されるからこそ、子宮口への刺激はより濃密で強烈な快感に変わる。だが今の彼女はどうだろうか。自ら腰を振って、快感を求めて押し付けるように子宮口へと亀頭を小突かせ、子宮口は香具耶の意思に沿うように吸着する。

 これはシーオルバによる人体改造の結果だ。母体として。優秀な胎盤として。その内側の強度は通常の女性よりも遥かに強靭に、より快感を得易く変容させられ、その快感を認識する脳もまた、既に香具耶自身の手の上にはない。

 何年にも亘って入念に開発をされた膣内のように、今の香具耶は快楽を貪り、快感に溺れている。濃厚な香具耶の粘膜に包まれた肉竿が、膣襞の締め付けと扱きでより豪壮に膣内で勃起し、それを膣肉が求めてグチュゥッ、と蠢く。

「こりぇっ、だめっ♥ ひぃんっ♥ はひゅ、ひぃぁっ♥ おまんこぉ♥ きもひぃっ、よしゅ、よひゅぎひゃ、くひぁぁっ♥♥ おくっ、おくぅっ♥ おちんぽでおまんこの奥ゴリゴリって、はへぇっ♥ はひっ、いいっ、いいのっ、きもち、ひぃっ♥♥」

 快楽に酔い痴れてトロトロに蕩けた恍惚の表情で前へと倒れ込んだ香具耶は、それでも腰の動きを止めない。ねっとりと粘膜を絡み付かせ、自ら腰を浮かべて肉竿を子宮口まで打ち付ける。肌と肌が打ち合う乾いた音よりも、汁と汁が混ざり合う淫靡な水音の方が大きい。

 密着し合う肌と肌。くねくねと艶めかしく動き回る香具耶の下半身は、強い快感を求めて少しずつ激しさを増しているが、上半身もまるで、乳首を擦りつけ合うように上下している。

 平然とした様子のカナトの傍まで顔を近付け、小刻みに途切れる熱っぽい吐息と嬌声を漏らした香具耶は、心酔したかのようにカナトを見詰める。

「素晴らしい肉襞の感触に締め付けだよ、香具耶。君みたいな子がこれほど男受けのする淫らな膣を持っているとは……良い想定外だ」

 薄らと浮かんでいる爽やかな笑顔に魅入られたかのように、悦に溺れている香具耶の顔が引き寄せられ、唇が重なり合う。

「んふぅっ、んんぅ……ちゅっ、ぁっ、き、ひゅ、んちゅっ、ちゅぁっ」

 瑞々しい唇を割って口内に侵入をして来た舌先が縦横無尽に貪る勢いで動き回る。歯茎から頬肉まで。舐るようにねっとりと粘膜を絡み付かせながら愛撫してくる舌の動きは、まるで長く細い別の何かにさえ香具耶は感じられた。

「ふぁ、んふっ、えりゅぅっ、ちゅぷっ、ちゅぱぁっ、はふぅ、んんむぅっ、ぢゅっ」

 鼻で息継ぎをしなければ窒息してしまいそうになる。けれどもそれ以上に、口の中に広がっている快感の熱が少しでも収まってしまう事を、香具耶は拒んだ。

 絡み合う舌腹の熱さが心地良く、耳の間近で響き渡る粘膜がクチュクチュと卑猥な水音を響かせている。耳穴に挿入されているシーオルバの触手がより鮮烈に脳へと伝播する音の快感は全身の性感を昂ぶらせ、白磁の肌を震わせる。

「んぢゅっ、ちゅっ……♥ えりゅ、んりゅぅ……ぷぁっ、はむっ、んぢゅぅぅっ♥」

 流し込まれる涎を啜り上げて、嚥下をする。それだけで局部を愛撫されたかのような刺激が、喉の奥から込み上げてくる。

 垂れ下がった目尻に、緩んだ口元。口淫も斯くやと粘膜に塗(まみ)れた舌を絡ませ合う濃厚なディープキスに没頭する香具耶の意識からは、恥じらいがもう消えていた。

 打ち付け合う下半身の動きは獣が貪るように激しく、肉竿を抽挿する度に掻き出される白濁愛液は際限なく溢れ出し、接合部とその周りのシーツはビチョビチョに濡れていた。

 快感を全身で堪能し、快楽に耽溺している。汗を吸って濡れた緑髪を揺らし、胸を擦り付け、絶えず身体の内側から溢れ出している甘美な刺激に悶え喘ぐ。

(もっ、わかんなっ♥ おまんこも子宮もぉっ♥ キスもぜんぶ、きもちいぃよぉっ♥)

 膣内で反り返って勃起が鎮まる気配のない肉竿の感覚。伝わって来る熱い牡の力強さ。自分の身体で反応をしてくれる事が、香具耶の喜びを倍増させる。

 喜びは悦びへ。歓喜は悦楽へ。

 何度絶頂に達しているのか。コリコリと自らの乳首とカナトの乳首を擦り合わせて快感を得ている香具耶は、自分がどれだけアクメを迎えたのかすらわからないくらい、好意に没入していた。

 肉竿を迎え入れてから、ずっと止まらない。まるで引き波と寄せ波のように小さな絶頂と大きな絶頂が繰り返される。それは子宮や膣内だけではなく、陰核や膣口。乳首といった過敏な性感帯だけではない。全身だ。耳に感じる吐息と音でアクメる。触れ合っている肌が擦れ合うだけで絶頂する。粘膜と舌を貪り合う口内の粘音と熱で、それを感じ取る脳でイきよがる。

「あひゅっ♥ んぢゅっ、りゅぷっ♥ んはぁっ♥♥ イグッ♥ ぎもぢ、ひぁっ♥ 奥すきぃっ、キスも、しゅき、ぢゅぱっ、んぢゅりゅぅっ♥ ふひぃぁっ♥」

「良いよ、香具耶。好きなだけイくと良い。深い、深いアクメに浸ると良い」

「ふぉっ♥ おっ♥ んぉぉ……ほぉぉっ♥♥」

 耳穴の奥から脳の中に響いて来るカナトの声が香具耶の理性を完全に崩した。獣のように嬌声を上げて、際限なく湧き上がってくる性衝動の赴くがままに腰をくねらせて、白濁愛液が飛び散るほどに肉竿を激しく扱き、頬を窄めるほどに強烈にカナトの粘膜を啜り上げて舌を絡ませる。口を塞がれて尚、息苦しさ一つ見せないカナトの事が見えていないのか、香具耶は更に快感を求めて激しく腰をストロークさせる。

「カナト様のおちんぽぉっ♥ しゅごひのっ、お肉掻き分けてうぅぅっ♥ おまんこ全部こすっれ、えぐっひぇ、ひっ♥ 子宮アクメぇっ、にゃん、ろ、もぉぉっ♥♥」

 呂律など全く回っていない。それでも無理に喋ろうとするのは、こうして卑猥な事を口にする事で昂ぶる興奮を、更に助長させる為。深いアクメを得る為だ。

 自分が堕ちている事が心地良い。

 快楽に溺れて、快感を浴びているこの時間が溜まらない。

 カナトに対して忠誠を誓えばこんなにも、経験した事のない幸福があったのだ。

 香具耶はもう、自分が何をされているのかすらも良くわかっていない。小柄な肢体では収まり切らない淫欲に相応しい快感が齎す先を理解出来ない。

(んぁぁぁっ、気持ち良いっ、おまんこ気持ち良いぃぃっ♥♥♥ んんんんぅぅっ♥♥♥ もっと、もっともっとおちんぽぉっ、おちんぽで抉って、奥の気持ちイイの、ゴリゴリって、はひっ♥ ふぉぉっ♥ くるっ、くるくるっ、ビリビリってぇぇっ♥♥♥)

 小振りな尻房が絶頂に波打つ。菊穴すらも愛液に濡れ、パクパクと物欲しそうに収縮している。繋がっている股座は大洪水だ。肉竿で栓をされても止まらない大量の香具耶の愛液。失禁をしているかのようにベッドで吸い切れない水量が水溜まりにまでなっている。

(あひゅ、ひゅぃっ♥ クリもぉっ、ぐいぐいれぇぇっ、あひぃっ♥ とまんにゃ、いひすぎ、れっ、ばかんにゃ、るよぉぉっ♥♥ んぃっ、クリ豆アクメと乳首アクメ一緒にきひゃ、きひゃ、うのぉぉぉっ♥♥♥♥)

 腰を動かせば、当然押し潰されるように淫核が自分の恥丘とカナトの股座で転がり、そこから生まれる刺激がこの結果を生みだしているのだ。潮噴きなどもう繰り返し起きている。挿入をした瞬間からずっと。白濁の愛液を洗い流し、上塗りするように倍量の愛液が溢れ返り、混ざり合った香具耶の淫蜜が放つ強烈なまでの淫臭は、香具耶自身にどうしようもないくらい、自分が快楽に溺れる牝である事を自覚させた。

「あぇっ♥ はぇぇっっ♥♥♥ んぢゅ、んぶっ♥ ぢゅれぇっ♥♥ んひぃっ、ふぉっ、んぉぉっ♥♥ んぇっ、あぉっ♥ ほっ、ぉっ♥ んはぁぁっ♥」

 喘ぐ事しか出来ない。喋る余裕なんてもう消え失せた。

 接合部から飛び散る淫汁の飛沫。漏れ出す愛液。涎が止まらない。肉欲の焦土が全く収まらない。何十回イったのか。いや、もう百回イっているかもしれない。それ以上か。考えたのは一瞬だけ。自ら腰を落として亀頭を子宮口に突き刺すだけで、思考は快感一色に染まって真っ白になる。

 チカチカと明滅する視界が映し出しているのは、微笑むカナトの整った顔立ち。自分はもう数え切れないほど絶頂しているのに、未だにその雄々しい肉竿から濃厚な牡の白濁汁が解き放たれる気配はない。

(欲しいっ、欲しいよぉっ、カナト様のせーしぃぃっ♥♥ もうこのぶっといカナト様のおちんぽだけじゃ、私っ、満足できな……あひゃあっ!? ふひっ、ひっ、あえっ、おぐのぉっ、あ……しゅご、やば……ひっ)

 扱く。扱く。扱く。膣襞が蠕動して肉竿に絡み付いて不規則に前後運動をしてしごき抜く。そこに香具耶自身の意思などない。彼女の身体の本能が勝手にしているのだ。

 それだけじゃない。自ら亀頭に吸い付いて離れない子宮口は自分から子種を欲して下がって来る。認識すら飛び越える強烈な性感帯を牡矛へと押し付ける。

「あっ、あっ、あああああああああああああああああああっっ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 絶叫。牝が快楽に溺れた甘ったるい声じゃない。理解出来ない快感に全てが塗り潰され、わけのわからぬままに香具耶は吼える。

(じぬっ、じぬしぬしぬしぬしんじゃうううぅぅぅっっ♥♥♥♥♥♥ あひゃまがぁっ♥ ぶっろぶっ、飛ぶぅっ、どっか、イっちゃうっ♥♥ こんにゃ、ごんにゃのぉっ♥ のーみひょがぁぁっ♥♥ ふぎっ、ぎもぢよしゅ、ぎれっ♥ もぉっ、ごわ、れっ♥)

 知らない。

 知ってる。

 こんなに気持ち良い快感は知らない。

 こんなに気持ち良い快感を知っている。

「~~~~~~~~~ッッッ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 相反する記憶に掻き乱されて、声にならない悲鳴を上げながら大きく背中を弓形に仰け反らせた香具耶が深く大きなアクメを迎えた。酸素を求めるように口をパクパクと開き、濁った金色の瞳は見開かれて淫色に満ち溢れている。

 プシャアアアアアッ!

 激しく股間から噴き出る香具耶の蜜潮がカナトを濡らし、洗い流す暇さえ出ずに白濁した濃厚な愛液が失禁したかのように膣奥から溢れ出した。

 まるで陸に打ち上げられた魚のようにカナトの上で全身を跳ね上がらせ、滑らかな肌を打ち震えさせている香具耶の姿は、その凄絶な絶頂の深さを示している。

「かひっ、はっ……ふぁっ♥」

 足りない。酸素も快感もまだ足りない。

 倒れ込むように仰向けのカナトへと向けて上半身が崩れ落ち、その屈強な厚い胸板の上で荒い呼吸を繰り返している香具耶は、まだ足りなかった。

「イったね、香具耶。……それじゃあ僕も、注ぎ込もう。君の僕に対する従属の証明を」

「はぁ、はぁ……はぇ……?」

 カウパー汁を漏らしていた亀頭が膨らんだのを、香具耶は子宮口で感じ取った。

 それが何を意味するのか、理解するよりも早く、度重なる香具耶の絶頂による締め付けと膣肉の扱きに堪えて、熟成されていた濃厚な灼熱の白濁汁が解き放たれる。

 ブビュッ!

「はっ、ひっ♥」

 全く沈静化していない絶頂感に包まれた身体に、その熱が伝わる。

 一射目。鋭い一撃が子宮口を貫いて、子宮の中に猛烈な牡の塊が入り込む。

 ブビュルルルルッ! ビュビュビュビュゥゥッ!

「あっ、はぁっ♥ ほおぉぉっ♥♥♥ んおおっ♥♥♥♥」

 二射目、三射目。間断なく連続で解き放たれた孕ませ汁の熱が子宮の中を満たし、最も感じてしまう牝の懐に容赦なく叩き付けられ、連続のアクメを与えられた香具耶が嬌声を上げる。

 ドビュルルルッ、ビュグビュグゥゥッ! ブリュリュリュリュリュッ!

(きっ、ひゃあっ♥♥ あづっ、あづいのぉっ♥ しゅごっ、おまんこいっぱっ、あふっ、あふれっ♥ イひっ、ぎもぢひぃのぉっ♥ あえっ♥ はへぇっ、あへぇぇぇっ♥♥♥)

「んひぁぁぁっ♥ ほぉっ、んほぉぉぉぉぉぉぉっ♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 そうして一気に解放された白濁の種付け汁が香具耶の膣内を一瞬で埋め尽くした。子宮から膣道まで。情動の激しさと比例するように火傷するかの如き灼熱の奔流は、液体と言うよりも塊に近い重みがあった。

 根元まで深く咥え込まれた肉竿の隙間から、香具耶の蜜と混ざり合った白濁汁が溢れ出して来る。彼女のアクメも止まらなければ、彼の種付けも止まらない。

 止まらない絶頂が、香具耶の意識を強制的にブラックアウトさせようとするが、落ちた次の瞬間には頭の中で弾ける快感が覚醒を促す。繰り返される意識の断絶と覚醒。途切れる事のない快感。涙と鼻水と涎。汗と愛液と淫潮。香具耶は顔も身体も自らの体液でグチャグチャになりながらも、本能のように腰を上下に揺すって子種を搾り取ろうとしていた。

「気に入ってくれたようで何よりだ。……これで君はもう、僕の物だ」

 触手を通して脳に直接語り掛けられるカナトの声が香具耶の魂に染み込む。

 注ぎ込まれた大量の子種汁を一滴も逃さないとばかりに収縮して子宮が吸い上げる。人体では起きない現象が身体の中で巻き起こり、それが全て快楽に直結する。

 子宮の場所に浮かび上がる子宮と満開の花びらを象った薔薇色の淫紋が明滅する。隷属、従属、忠誠、心酔、信奉。凡ゆる感情が絶頂の中で渦巻き、知性を撹拌する。崩れた理性の隙間を埋め込むように入り込んだ欲深な肉欲が混ざり合う。

「んぁ、あひっ♥ は、ひぃ……♥」

 カナトの物。そう、物だ。物扱い。それが、何よりも香具耶には嬉しかった。その異常な思考を異常と思う事など、既に彼女には出来ない。絡み付いて来る口腕。耳穴から脳を犯す触手。シーオルバによる変性が及んだ香具耶は、既に魂獣であって魂獣ではなくなっていた。

 

 

◇

 

 

「いやぁ、愉しいね。うん。一体香具耶は、どんなものを見ているんだろうね」

 背を凭れさせた椅子が軋む音を上げる。愉しいと口にしながらも、憐れみすら滲ませた声でガラス越しに、シーオルバに犯されて悦び悶えている香具耶の姿を認め、カナトは嗤う。

「シヅカの幻覚……だけじゃないんだよね。堕ちた瞬間から、相手はとっくに僕じゃ無くてシーオルバに代わっている。今注ぎ込まれている物も、濃厚で濃密なシーオルバの種だ。知ったら、香具耶はどうなるかな?」

 隣で香具耶の精神、肉体を監視していたケンは眉一つ動かさず、一拍もオカズに即答した。

「既に彼女は全てがカナト様、そしてシーオルバの掌中です。喜ぶのでは? 肉体も、既にシーオルバの母体に相応しいように変容していますので」

 正しい答えだ。満足げにカナトは首肯した。

 カナトが香具耶を拘禁していた部屋から出たのは、彼女がカナトに対して完全に屈した瞬間からだ。自分の役目は終わり。事が済めば興味などない。男からすれば一度は味わいたいであろう女体として魅力に溢れた肢体に対する感情も、母体として優れているならそれで良い。そんな程度でしかなかった。

「約四時間、か。少し時間が掛かったね」

「いえ、高位の魂獣である花媛香具耶をあの状態にまで堕とす事を考えれば、充分かと」

 いや、とカナトは顎に指を沿えて神妙な面持ちで思考する。

 ナイアーラによる完全催眠ではなく、シーオルバによる寄生と洗脳という手段を取ったのだ。香具耶を基の状態に戻す事は、もう不可能。カナト自身に対する崇拝にも似た忠誠心も、別の要因による上書き以外では変化する事はないだろう。

 シーオルバの母体として完成し、駒として有能だ。先に香具耶を籠絡させた事は、もしシヅカがカナトの想像を上回る抵抗を見せた時に対する切り札。お互いを思い遣るからこそ、お互いが重荷になる。それが二人の関係性とも言える。香具耶に対してはそれを利用した。シヅカにも有効な手段だという確信が彼の中にはある。

 しかし

(……都合良く事が運ぶ時にはより入念に、か)

「よし。一先ず香具耶はこのまま母体としてより開発を進めよう。ケンケン、監視をお願いするよ。勿論、シーオルバに対しても」

「畏まりました。カナト様はどちらに?」

「シヅカを堕として来る。あちらは僕だけで充分さ。彼女に使っているシーオルバは既に僕の手足そのものだからね」

 立ち上がって歩き出すカナトの背中に、小さくケンは頭を下げた。それを感じ取ったカナトは、平時と変わらないように手を振りながら去っていく。自らの所業に対する罪悪感など、そこには一切として存在しなかった。

 

 

 

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