そろそろ爆発するだろうなとは思っていた。
何だかんだ鈍いほむらは全く気付いていない様子だった。杏子はそれとなく察している様子だったけれど、深入りはしたくなさそうだった。マミさんは間違いなく気付いているけれど、あの人はあれで受け身だから、相談されるまでは手を出せないだろう。なぎさはどうなんだろう。なぎさはまだ子供だけど、それでも私たちとほんの何歳か違うだけで、魔法少女としてはそれなりの経験がある。
あたしが正確にその時期を察することが出来たのは、ひとえにあたしがまどかの幼馴染であるというただそれだけの理由だった。
そして結局爆発するまで何もできなかった理由というのも、あたしがまどかの幼馴染であるというただそれだけの、しかし思いの外に頑丈な枷のせいだった。
花の金曜日。湧き立つ繁華街の眩しい輝き。その煌めきが生む色濃い影から溢れる様に蔓延る魔獣たちを、あたしたちは片端から追い回しては狩って行った。人々が大いに楽しむ、日々の仕事疲れを思って大いに楽しまざるを得ないこの金曜日に、多分そのうちの結構な割合が家に帰って寝たいんだけどと思っているこの金曜日に、見滝原の魔法少女達はすっかり慣れっこになった大掃除に駆けずり回る。
リボンをあちこち張り巡らせたマミさん司令官が、暁美さんはあっち、佐倉さんはこっち、鹿目さん遅れないで、美樹さんなぎさちゃんを引っ張って、そんな具合にやつぎはやに指示を出して、あたしたちはその声に従いながら、とにかく目の前の魔獣たちを切り刻んで追い込んでいく。適度に数を減らして一所に追い込めば、一週間のストレスと、今日の戦場管理ですっかり溜め込んだ毒をデトックスだとばかりにマミさんの情け容赦ない砲撃が魔獣たちを焼き払う。アーメン。ラーメン。チャーシューメン。学生割が無けりゃ今日日ラーメン一杯も気軽に食べられやしない。
マミさんの
死なないように逃げ回って、マミさんがすっきりしたら、毎週金曜日の大バーゲンはお開きだ。全く毎週こんなにド派手に立ち回っても、懲りずに毎週毎週魔獣が湧いて出てくるのだから、人間の心の闇というものはそこが知れない。儲けも多いけど、疲れもバイドンだ。全くTGIFだ。|女神様大変ありがたいんですけど、今日花金ですぜ?《Thank Goddes, but It's Friday.》だ。
毎週恒例地獄の蓋吹き零れ掃除パーティーが滞りなく終わると――たまに滞りなく行かなくてあたしが枯れ果てるまで回復魔法つぎ込むこともあるけど――、この後の展開は大きく分けて二つだ。今週も精一杯頑張りました宴会としてマミさん手製のお茶とお菓子でカロリーとキロカロリーの神を称える打ち上げに行くか、今週も精一杯頑張ったので勘弁してくださいということで疲れた体を引きずって各自解散するかだ。
そして今日は後者だった。ストレスをすっかり発散して脳がハッピーになったマミさんは、あたしたちの手前何時もの優雅なふりをしているけれど、あれは帰ったら着替える手間もそこそこにベッドに倒れ込んでスイッチが切れるだろう。多分杏子はそれを送り届けた後、牛丼屋で軽く一杯。あなたよくあれだけ動いた後に特盛とか食べられるわねとぶつくさ言いながらほむらが並盛とおしんこ。小学生が夜更かししてると成長によくないのですなどとぬかしながら、なぎさはどうせ食い残しの魔獣を平らげながら帰るのだろう。
あたしは、帰って寝たかった。走り続けた太腿はパンパンだし、そろそろ腕が上がらない。上の瞼と下の瞼が熱いヴェーゼを交わしたがってぱちりぱちりとバードキスを始めていたし、心地よいベッドのぬくもりに身を任せたかった。
でもそれはできなかった。
よりにもよって今日、いやまあ、今日あたりだろうなあと思っていたけれど、特大の爆弾が横で爆発したからだった。
じゃああたしたちも帰ろっかと軽く上げた手を、まどかが汗で湿った手でがっしり掴んできたのだった。弓を引き続けた、そのせいだけではない熱のこもった手だった。物凄く渋々とその手を辿るようにまどかの顔を覗き込めば、あたしを焼き焦がそうとするみたいに熱のこもった視線をかち合った。ああ、こりゃ駄目だとあたしはすぐに分かった。あたしの金曜夜の睡眠時間は失われ、土曜日は丸一日潰れるんだって。
「さやかちゃん……」
「……どうしたの、まどか」
我ながら白々しい。
「さやかちゃん、わたし、なんだか、おかしくって……」
「どうおかしいのさ」
「あつい……あついよぉ……」
指先を通じて、毒の熱があたしを侵しはじめていた。抗えない熱が、視線に乗ってあたしを焼く。やけに喉が渇いて、どろりと重たい。TGIF。TGIFだ。
魔法少女は熱を出すことがある。魔法を使えば風邪なんてひきゃあしないけど、でも、熱を出すことがある。これは魔法で抑えてもやがてため込んで爆発してしまう熱だ。それは魔獣との戦いをこなす度に、命をベットするギャンブルに盛り上がる度に溜めこまれる。ほむらによればそれは自然な生理的反応とかいうのなのだという。死にそうになれば、命を残そうとるするのだと。
あたしが初めてその熱に浮かされた時、相談した先はマミさんだった。魔法少女になった時立ち会ってくれた先輩だし、長年魔法少女をやっているベテランだし、そして何より、熱のこもった視線を受け止めて、ああそうなのねと理解を示したからだった。
これは毒なのだとマミさんは言った。いずれ身を焼き心を焦がす猛毒なのだと。だから、毒は出さなければいけないと。マミさんは耳の先を赤くしながらそのように説明してくれたけれど、要するにそういう事だった。溜まったら出さなければいけない。もよおしたら出さなければならない。そう。エッチな気分になったら、エッチな事をして発散しなくちゃいけないんだ。
マミさん自身は
知らなかったのはあたしだけだった。そしてあたしより後に魔法少女になったまどかも、勿論知らなかった。
まどかが助けを求めたのはあたしだった。だからあたしが教えなくちゃいけなかった。
変身を解く間も惜しくて、あたしとまどかは安ホテルの一室に潜り込んだ。杏子が管理しているセーフハウスの一つだった。どういう手段で借りているのかは、みんなうすうすは勘づいているけれど、口には出さない。魔法少女は綺麗事じゃあない。
ベッドに腰掛けたまどかに、あたしはこれは毒だとマミさんの説明を繰り返し、そして要するにエッチな気分になっちゃったんだよねとほむら流の直截な説明をぶち込んだ。まどかは恥ずかしそうにしていたけれど、それだけで、あたしに向ける熱の奔流は全く温度を下げることがなかった。むしろ熱に具体的な名前を与えたことで、まどかの炉心は一層燃焼効率を上げたように思われた。
先程までまどかは原因不明の熱に浮かされた憐れな病人だった。しかし今は、違う。いままどかは自分の熱が何ものかを良く知り、そしてその熱をはっきりとあたしに向けていた。熱に浮かされているだけではない。あたしにその熱を向けている。あたしに、欲情している。伝播する熱が、あたしの眠気を焼き焦がして炭に変えた。
「さやかちゃん……っ……」
「オーケイ。落ち着いてまどか。ちょっと準備するから」
まどかは自分を抱きしめるみたいにして熱を抑えようと頑張っているみたいだけれど、寒気にも似たあの感覚を抑えるのは難しい事を、あたしはよく知っていた。このまま放っておけばまどかはあたしに覆い被さり、まどかの知識にはない、でも二重螺旋に刻まれた欲求のままに組みついて、二匹のナメクジみたいにからみあうことだろう。それも気持ちがいいという事を忌々しい事にあたしは知ってしまっていたが、しかしあれは疲れる割に効率が良くない。むしろ火に薪と油と硫黄をくべるが如く、燃え上がるだけ燃え上がるけど消えはしない。
あたしはまどかの隣に座り――それだけでまどかがあたしに倒れ込もうとしてきたのでそれを押さえて、あたしはまどかのお腹にそっと手を当ててやる。薄いお腹の肉の向こうに心なしか腫れぼったく硬い塊の存在を感じる、様な気もするが、あたしも盛り上がってきているのか気のせいだろう。
「えっとね、まどか。お腹にね、熱が溜まってるでしょ?」
「うん……っ!」
「その熱を意識して、外に出す様に……えーと、おしっこする時みたいにね、意識して」
「えっ、あの、おしっこ……?」
「いやその、実際に出すんじゃなくて、そういうイメージって事」
「う、うん……こ、こうかなぁ……」
まどかのイメージがお腹の方に向かうと、触れているあたしにもそのイメージに沿って魔力が流れるのがわかる。最近あたしの魔力のコントロールがうまくなってきた理由が、マミさんのリボン操作の要領を聞いたことでも、ほむらの少ない魔力を効率的に使う方法の講習のおかげでもなく、これのおかげだというのは全くもっては馬鹿馬鹿しく恥ずかしい話だ。
あたしはこの魔力の流れに干渉して、路を作ってやる。初めてのまどかの体には、まだ路どころか魔力をうまく通す為の下地もない。そこに優しく溝を掘ってやる。
「あっ……あっ、やだ……さやか、ちゃ……こわい……っ」
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。しがみついていいから」
ぎゅうっとあたしに抱きつくまどか。あたしも最初は怖かった。おしっこが漏れてしまいそうな感じなんだけれど、それだけじゃなくて、そこに凄く熱いものが、どくどくと脈打つみたいに流れていくんだ。お腹の奥がきゅうとしぼられて、心臓がばくばく暴れて、背中の辺りが少し寒くなる。
そこまで準備が出来たら、あとは一息にやった方がいい。
あたしは魔力の路を体の外に延長させて、肉体強化の要領で体に働きかけながら、魔法で剣を生み出す時の要領で肉付けをしていく。そうすれはあとはまどかの魔力の方で勝手に空気入れを――、
「ひゃぅううッ!?」
「うえあッ!?」
ぶるん、と音を立てる様に、まどかのふわふわしたスカートの下から、形成された肉の塊が飛び出した。
「えぁうっ、あっ、えっ、こ、これ、お、おちんちん……っ!?」
そうだった。まどかのスカートの下からのぞくのは男性器だった。
まどかの魔力と肉で出来た、正真正銘まどかのおちんちんだった。
女の子の気持ちいいは何処までも上り詰めてしまって、効率が良くない。だから、男の子の物で、出すものを出してしまった方が早い。ほむらはそんな風に言っていただろうか。
あたしもマミさんの手ほどきで初めて生やした時はとても驚いた。二つ目の心臓がそこに出来たみたいで、いまにも爆発しそうなものに混乱した。風に触れるだけでも敏感に反応してしまって、まともに立つことさえ出来なかった。
きっとまどかもその感覚に驚いているのだろう。
しかしあたしの驚きはそこじゃあなかった。生えてくるのは分かっていた。しかしサイズが問題だった。
「……シンボルタワー未来MiRAiかよ……」
「えっ?」
「まさかこんなに大きいとは……」
まどかの愛らしいふりふりのスカートを突き抜けて飛び出したブツは、第三の足かと思うようなサイズだった。まどかの莫大な魔力量がそうさせたのか、とてつもないサイズだ。生まれたての白い幹の先端に、桃色に充血してとろとろと涙を溢す先端が、その機能性を思わせるエグイ傘を開いている。色とシルエットが全く噛み合わない。
そっと触れてみると「ひあっ」手袋越しにもわかる物凄い熱量で、大きいから柔らかいと言ったこともない様で、「あうぅ」揉んでみると骨でも入っているように硬い。それが自重に負けて垂れ下がるという事もなく、スカートを持ち上げて天を衝いているのだ。
「さ、さやかちゃあん」
「あ、ごめん」
じっくり眺めて触っていたら、まどかが流石にこらえきれずに涙目で見てくる。熱がこもっているのも辛いのだけれど、生やすだけ生やして放置するのはもっとつらい。何しろ出口は出来たのに蛇口を開けてくれないのだ。
「じゃ、じゃあ、触るから、なんか出そうになったら、我慢しなくていいから」
「う、うん」
そう断って、あたしは隣に座ったまどかの物を握り「ひぅうっ」自分でする時の様にこすりはじめる。とはいえ、何しろサイズが倍は違う。とろとろと零れてくる先走りを絡ませながら、もうなんか腕のマッサージか何かかと思えるような作業をこなしていく。
しかしこれは思っていたよりも大変な作業だった。まどかも刺激に反応して声を上げるしちゃんと感じてくれて入るようなのだけれど、何しろサイズが大きいだけでなく、体勢が悪い。すぐ隣にまどかの体があるからあたしも動きづらいし、自分で自分のモノをしている時とはどうにも勝手が違う。まどかももどかしそうだし、あたしももどかしい。
「まどか、ちょっと場所変えるよ」
「うぅ、うん」
あたしは縋りついてくるまどかをそっと離して、ベッドから降りて、まどかの正面に腰を下ろした。「さやかちゃんが、さやかちゃんが私の……」前後は逆だけど、こうしたほうがいつも自分のモノを扱いている時に近いだろう。と思ったけれど、何しろこのサイズ差だ。どうしたものだろう。いつものように片手では足りない。少し考えてあたしは両手で扱くことにした。「ひゃうう……」最初は両手で握り込むようにして扱いでみたのだけれど、これは大変だった。両手を根元から先っぽまで往復させる「ひっ、あっ、あっ、やっ」のだけれど、まるで大きなポンプみたいだ。走り回って剣を振るい続けた後だから、もうすぐに疲れてしまう。そこで今度は両手で役割を分担してみた。右手で下半分を、左手で上半分と、先っぽの部分だ。「あっ、ひっ、刺激が変わってぇ……っ」これはなかなかうまく行った。左右の手の動きが違うのでちょっとこんがらがりそうになるけど、最近は魔獣相手に左右の手で全然別の動きをさせたり、右手が怪我したので回復させるまで左手でとか、両利きにならざるを得ない所がある。右手の方では根元の辺りをぐりぐり押したり「はくぅうう」、左手でとろとろ垂れてくる先走りをぬり込むようにまぶしたり「おっ、ふっ、くううう」、右手でごしごしと力強く扱きながら「ひきっ、くうう、つよ、っい」左手で大きく開いた傘の裏側を擽ったり「しょ、しょこらめぇっ」、出来ることに幅が増えるのはよかった。
自分でやっているとわかるけれど、人間というのは刺激に慣れてしまうものだ。最初に自分で触った時はとにかく何もかもが初めてだったからすぐに出してしまったし、暫くの内はただこすっているだけで良かったけれど、段々それだけだと物足りなくなってくる。何時も右手でやっていたら、左手でしてみたり、手袋でしてみたりタオルを当ててみたり、シャワーを当ててみたり。
人のをいじるってのは初めてだったし、なにしろこれだけ大きいとなんだかやりがいというかかえって面白味がある。それであたしはすっかり夢中になってしまって、油断していたのだった。
「さ、さやかちゃっ、も、だめっ、やだやっ!」
「え、あ、ちょ、」
餌を求めるコイみたいにぱくぱくと口を開く面白がって鈴口を見ていると、その間にまどかはすっかり限界を迎えてしまったのだ。手でするのに慣れたあたしが、すっかり夢中であの手この手で責め立てたんだから、ビギナーのまどかがすぐに達してしまうのは当然だった。
まどかが背中を曲げてぎゅうっと自分を抱きしめると同時に、まどかのものがあたしの手の中でぶるぶるっと大きく震えて、熱い
思わずのけぞりそうになるほどの勢いだった。しかもその一度だけじゃない。握っている指先にはっきりわかるような塊が次々昇ってくる。
「わっぷ、わ、ま、まって、ちょ」
「さやかちゃん、さやかちゃんっ!」
勿論待ってと言って止まるようなものでもない。このままじゃ精液で溺れちゃう!
あたしはなんとか両手で出口を抑えたけど、次から次に溢れる精液は指の間から弾けるように飛び出てくる。このままじゃ床が精液だまりになってしまう。汚したら自分で綺麗にするのがセーフハウスのマナーだ。疲れた体で念入りな掃除なんかしたくない。
あたしは右手で根元の辺りをぎゅうと握りしめて「ひぐぅっ!」流れをせき止め、左手の手袋の中にまどかの先っぽを押し込んだ。手袋越しじゃないぬるぬると熱い生の感触が、掌に押し当てられる。そして右手を解放すれば、あとは溢れ出るだけだ。
「あっ、ああっ、さやかちゃ、さやかちゃんのてぶくろにっ、あっ、やだっ、とまら、なっ……!」
「うへぁ……なんかくすぐったいやらねばつくやら……」
手袋の中で、まどかの先端が暴れながらぶりゅぶりゅと精液を吐き出している。鈴口が押し付けられた掌に、そのいちいちがはっきりと感じられて、なんだかくすぐったい。魔法で作られた手袋は破れる様子はなかったけれど、しかし次々に吐き出される精液に水風船みたいに膨らんできた。苦労して左手だけを引っ張り出すと、それが気持ちいいのかまどかはさらに手袋の中に吐き出す。うへぇ。掌はすっかり精液まみれだ。魔法で作っているからどうせ汚れなんて気にしなくてもいいマントでごしごしとこすってみるが、なかなかべたついた感じが取れない。思い出して顔も拭うが、こっちも大概だ。拭き取ってるんだかぬり広げてるんだかわかりゃしない作業の合間に、まどかの精通は終わったらしかった。
息も荒くぱたりとベッドに倒れ込んだまどかの先端から慎重に手袋をはずしてみると、これが、重い。
ゴム手袋に水を入れて遊んだことがあったけれど、あれとそっくりだ。防水性があってよかった。普通の綿やナイロンだったら、とっくに染み出て大変なことになっていただろう。まあこれはこれで大変なんだけれど。今度から、恥ずかしいかもしれないがコンドームを買うように言った方がいいだろう。あれは二リットルくらい入れても破れないらしいから。ただ問題は、まどかのサイズに合うものが薬局やコンビニに普通においてあるかどうか知らないって事だけど。
とにかく、これをなんとか安全に捨てなければ。そう思いながら手袋の口を縛っていると、まどかがむくりと起き上がった。
「あ、まどか。どうだっ、た……」
「……すっごく、きもちよかった……」
「ああ、うん、そうみたいだね……」
まどかのまどかもむっくり起き上がっていた。むっくりというか、ばきばきだった。
あたしなんかは一度出したら少なくともすぐには立たないし、余程たまっている時でも二度だ。けれど魔力量が凄まじいまどかは溜め込んだ熱も相当のようで、ぬらぬらと精液で濡れているのもあって、寧ろ先程よりも凶悪そうな具合だ。そしてまあ、まどかの眼つきも凶悪だった。一度出すものを出して落ち着いた分、冷静な熱がまどかの頭を侵していた。
「さやかちゃん」
むしろ冷静そうに聞こえる呼びかけが、その裏に籠ったエネルギーを思わせた。
ゆっくりと立ち上がって、新たに増えた器官の重みに、バランスを取るように少したたらを踏むまどか。それにつられてぶらりと物が揺れて、あたしの額を叩いた。
「さやかちゃん」
オーケイ。あたしは落ち着こうとして深呼吸した。すると途端にむわっとした濃い体臭が鼻に流れ込んだ。身体の他の何処からもそんな匂いなんかしないのに、そこからだけはむんむんと垂れ流される濃い匂いだった。えっちな匂いだった。えっちの匂いだった。
「さやかちゃん」
苦しげなまどかの声に、あたしも立ちあがった。立ち上がると、すぐ近くで立つまどかの腰から立ち上がるまどかが、丁度あたしのお腹を叩いた。
「お風呂場、行こっか」
あたしも正直に言ってもう我慢が出来なかった。まどかが発散し続ける熱が、すっかりあたしの頭をとろとろに煮溶かしていた。顔にへばりついたまどかの精液が、あたしの鼻から入り込んで弱火で脳を駄目にする。馬鹿になる。すっかり馬鹿になる前に、部屋の掃除が少しでも楽になるようにしなきゃ。
あたしはまどかの手を取って、狭い浴槽が据え付けられた風呂場に連れ込んだ。
結論から言えば、あたしとまどかはうまくいかなかった。
二人で服を脱がせ合って、浴室に入って、すぐにことにおよぼうとした。あたしも随分盛り上げられていたし、すこし触るだけで準備は仕上がった。とろとろだった。まどかもすっかりがちがちだった。準備万端だった。なにしろあたしたちは思春期で、熱のこもりやすい魔法少女で、お互い気心の知れた幼馴染で、そして勃起していた。
流石にこのサイズで、初めてのまどかが遠慮なしに突いてきたら壊れるかもしれないと少し怖くなるのと同時に、同じくらいの期待でぶるりと震えた。
そしていざ入れようとすると、
「あ、あれっ?」
「もう少し下、そう、その辺り」
「え、えっと、えと」
「あ、ありゃりゃ」
「あー……」
萎えた。
入れる前にまどかの物はすっかりしぼんで、だらんと垂れ下がってしまった。
まどかはすっかり焦ってしまったが、あたしもこうなったことがあるのでわかる。マミさんに処理してもらった時の事だ。手でして貰った時は訳も分からず出してしまったのだけれど、いざ本番となると緊張のせいなのかすっかり縮こまってしまって、平謝りだった。興奮はしてるのだけれど、ダメになってしまうのだ。
そういう経験があるから対処の仕方もわかる。
「大丈夫だよまどか。怖かったね」
「ち、ちがうのさやかちゃん! わたし、わたし……!」
「大丈夫大丈夫。初めはみんなそうなの」
「そ、そうなの……?」
「うん、あたしだってそうだった」
あたしは浴槽の淵にまどかを座らせて、シャワーで暖めてあげる。緊張すると体が冷えてしまう。逆に言えば、暖まるとある程度緊張はほぐれるのだ。それから何でもないようなおしゃべりをしながら、肩を抱いたり、胸に触れたり、軽いキスを交わし合う。そして緊張がほどけてきたら、やわやわとまどかのものを刺激してあげる。まだスキンシップの範疇だ。じゃれあうように指をからめたりしてお互いの体温を混じらせていくと、やがてむくむく起き上がってくる。こうなればこっちのものだ。
脚の間に座って、先程と同じ様にまどかの物を刺激する。今度は手加減なしだ。口も使う。全体を舐め上げると、まどかは幼馴染がグロテスクな肉の塊に舌を這わせていて、しかもそれが自分の性器だという異常な現実に、背徳感と同時に凄まじい快感を得ているようだった。それは手に取るように感じとれた。何しろ尊敬すべき先輩にあたしが感じたのと同じようなものだからだ。
流石に大きすぎるので咥えるのは無理だったが、なんとか先端は口に含めた。それでも傘の開いた先端はあたしの口の中でびくびくと暴れ回り、喉の奥を小突かれる度にえずいた。
まどかの物はすっかり準備万端で、あたしも顎が疲れてきたのど頃合いとみて、さあもう一度、とあたしにまどかを宛がうと、
「あう」
「ありゃま」
宛がった先からまたしぼんで萎えてしまう。
これは深刻だった。一度目はフォローできるけれど、二度目もこうとなると、まどかの方で自分はダメなんじゃないかとすっかり気がふさいでしまう。
どうしたものか。あたしの時は二度目で何とかなって、その後は自信が持てるようになった。このパターンは予習していない。これで三度目まで駄目となったら今度こそまどかのまどかは地に落ちたエンジェーの如く二度と羽ばたけまい。男の子の五重塔建立は言うほど簡単な事業ではないのだ。
仕方がない。こういうこともある。一度日を改めた方がいいかもしれない。その日躍起になってもダメな事が、別の日にやってみるとあっさりうまく行くという事もある。まどかも日を変えて、じっくり慣らしながらの方がいいかもしれない。もとが引っ込み思案の子だから、下も引っ込み思案なのだろう。
すっかりしょぼくれたまどかを宥めて、あたしは出来るだけ明るく仕方がない仕方がないと声をかけながら浴室を出て、湯冷めしないよう手早く体を拭こうとバスタオルを手に取った。するとぼとりと落ちるものがある。何だろうと拾い上げてみれば、先程ゴム代わりに使った手袋だった。なまじ魔力で紡がれた防水なだけに水を入れたゴム手袋の様にしっかり形を保っていて、なんだか手首が落ちているようで怖い。
これ燃えるゴミでいいんだろうか。でも魔力を解いたら中身だけになるし、つまり精液だけだし、流しに流してしまった方が証拠隠滅に、いやでもそこまで気にしないでもコンビニの袋に詰めて捨ててしまおうか。
そんなことを考えながら、まどかも早く上がりなよと振り向けば、崩れ去った筈のバベルの塔が神の怒りも恐れず三度建立されているではないか。
「……まどか?」
「ご、ごめんねさやかちゃん。何だか急に……」
どうしたことだろうか。手袋を置いて浴室に戻ってみると、すこし萎えて角度が鈍くなっている。少し考えて、手袋を取って戻ってくると、ギンギンに硬くなっている。何気ないしぐさで右から左へ手袋を移動させてみると、まどかの視線は釘付けになったように釣られて動く。下のまどかも釣られて動く。浴室の外へ放り投げてみれば、露骨に残念そうな顔で、ピサの斜塔も傾斜を深くする。
「…………まどかぁ」
「な、なにかなさやかちゃんその残念なものを見るみたいな目はっ!?」
みたいなというか、はっきりそんな目だった。
徐々に萎えつつあるまどかのまどかを見ながら、物は試しと魔力を編んで変身してみる。青を基調とした魔法少女スタイルだ。編み込まれた魔力が重みをもって実体化すると同時に、思った通りアンダーまどかはすぐさま元気になってビッグサイトだ。
「あっ、あれっ、なんでっ!?」
混乱するまどかに、ついでにと思って、手袋をした手をゆっくり左右に振ってみる。
それに釣られてとろんととろけたまどかの目が顔ごと移動する。勿論まどか・ザ・タワーも釣られて動く。
そして顔の前でぱちんと指を弾いてやると、はっと我に返ったように目をぱちくりさせるまどか。
「どうやら」
「ううっ」
「駄目なやり方覚えちゃったみたいだね」
「さ、さやかちゃんがしたでしょっ!」
「そりゃあ、まあ、そうだけど」
しかしあの時は咄嗟だったのだ。あんな勢いで指で摘まめるようなのを吐き出してきたのだ。飲み込もうとしたら多分今頃窒息死していたし、とにかく手近なものでどうにかしようとした結果が手袋だったのだ。あたしにそれ以上の考えなんてなかったというか、まさかまどかのスイッチがそういうフェティッシュなものに固定されるとは思わなかったのだ。はじめては印象的だろうけれど、それだって手袋の中に射精するなどと言うあまりにニッチな所にピンポイントで反応してしまうとは。それにくっついて、着衣も。
しかし何だか悔しい。
まどかは納得できないようにしながらも相変わらずあたしの手袋を無意識に目で追ってるし、まどかのまどかは言い訳の仕様もなくアンテナを高感度で維持している。
悔しい。納得いかない。
あたしのときだって、マミさんの大きな胸に目を奪われながらも、いざする時となったらマミさんのしっとり湿ったそこに夢中になったし、その奥にある行き止まりに自分の劣情の塊を吐き出すのだと思うと物凄く興奮した。マミさんも自分の体であたしが反応することに、恥ずかしがりながらも少し誇らしげだった。
それが何だ手袋って。生き物ですらない。物じゃん。
あたし、というかあたしの衣装を構成する一パーツに過ぎない手袋に、さやかちゃんの魅惑のバディが敗北したかと思うとこれはとんでもない屈辱だった。
「……帰る」
「えっ、さやかちゃん?」
「疲れたし、あたし帰るわ」
「えっ、えっ、でっ、でも、これどうしたら」
なんだかむしゃくしゃしたあたしは、手袋を脱いで投げつけると、浴室を出て手早くタオルで体をぬぐった。
「あたしより手袋がいいんでしょ。それに好きなだけ吐き出してればいいじゃない」
「さ、さやかちゃ、」
追いすがるようなまどかの声を閉じ込めるように、あたしは浴室のドアを勢いよく占めて、まどかを置いてホテルを去って家に帰った。
その間中なんでとかどうしてとかいろいろ考えたけれど、むしゃくしゃは一向に晴れなかった。或いはこれがマミさんだったら、あたしが変なプレイしたからと逆に申し訳なささえあったかもしれない。杏子だったらちょっと笑ったかもしれない。ほむらだったら、どうだろう、ほむらの方が深刻になりそうだ。なぎさは、うん、流石に小学生はちょっと想像できない。でも実際にはまどかだった。まどかだったから、あたしはこんなにむしゃくしゃするんだろうか。
幼馴染で、誰よりも知っていると思っていたまどか。あたしの事を親友だと言って慕ってくれているまどか。魔法少女六人でチームを組んでも、その中で一番仲良しだって思ってるまどか。そのまどかがあたしよりあたしの手袋に反応したっていうのが、物凄く気に食わなかった。
そしてひとりでぷんすかしながらベッドに飛び込んで、そして眠気に任せて眠りに落ちる寸前、あたしは情けない事に思い至ったのだ。要するにあたしは手袋なんかに嫉妬していたのだと。
「昨夜は御免ね」
『う、ううん、私こそ、その、うまくいかなくて……』
「いいんだ。あたしが変なことしちゃったから」
『そ、それでね、その、今日、また会えないかなって、』
「ごめんまどか、誰か来たみたいだから、切るね」
『あっ、さやかちゃ』
明くる土曜日の朝、あたしはまどかに謝罪の電話を入れ、そして一方的に切った。勿論土曜日の早朝に我が家を訪れる客はなかった。
一晩経って少しは落ち着いたけれど、それは形のないむしゃくしゃが、具体的な不満に変わっただけの事だった。
両親に何かあったのかとも聞かれたけれど、何でもないと、全然何でもなくないだろう不機嫌な声で応えると、年頃の娘だからとそっとしておいてくれた。それがまたなんだか情けないやら苛立つやらで、全く年頃の娘って奴だ。
結局土日は晴れ晴れとしないまま、何とも言えない宙ぶらりんの休日を過ごしてしまった。
まどかの方もそうだったらしく、月曜日に再開したまどかは何とも情けない顔をしていた。仁美にもどうかしたのかと遠回しに聞かれたけれど、ちょっと喧嘩してとしか言えなかった。仁美も理解のある懐の深い娘だけれど、だからと言ってまさか正直にまどかが上手く勃たなかったから欲求不満なのよなんて言えない。
まどかの方だって、誰にも相談なんてできないだろう。
だからあたしたちは二人して悶々と一週間を過ごした。噛み合わない歯車を無理に回すように、ぎこちない日々だった。マミさんにも心配をかけたし、杏子も辛気臭いと文句を言った。なぎさは犬も食べないしなぎさも食指が動かないのですと興味がなさそうだったけれど、以外にもほむらがおろおろとしていた。顔には出なかったけど、柄にもなくあたしに話しかけてまどかとの会話に混ぜようとしたり、不器用ながらも仲直りさせようとしていた。
このままじゃいけないと思いながらも、でも手袋に負けたんだよなと思うとあたしからはどうしても仲直りしようなんて言い出せなかった。第一どうしたら仲直りできるというんだろう。あたしたちは別にお互い嫌い合ってる訳じゃない。謝る様な事なんかしていない。ただ、性癖が不一致なだけだ。
あたしの方はそうしてむしゃくしゃするだけだったけれど、いま思うとまどかは実際よく我慢したものだった。あたしの上履きが一度なくなって、すぐ戻ってきたり、体育の授業中に体調不良を訴えて、しかし保健室にもいかず姿をくらませたり、そんなことが一度あっただけだ。本当によく我慢したものだ。
そんな我慢の一週間を経て、再びの花の金曜日。
この一週間、いまいち振るわなかったまどかは、同じく振るわなかったあたしとは大違いで、マミさんのお株を奪いかねない勢いで魔獣を端から磨り潰す様に殲滅していった。あれは鬼気迫る様だった。あたしは随分ストレス溜めてたんだなとそれくらいにしか考えていなかったけど、なぎさがぼそりと呟いた、ご愁傷様ですってのはあれ、魔獣の事じゃなくて、あたしの事だったんだろう。
何時もより大分早く魔獣を片付けて、マミさんがすこし物足りない感じで解散を宣言した。面倒臭そうな顔をしたなぎさを早速捕まえていたから、きっとこれから夜のお茶会と、着せ替え会だろう。逃げ出そうとしたほむらが死なば諸共となぎさに捕まっていたから、間違いない。なお杏子は既に諦めた模様。
あたしは、というかあたしとまどかは、早く仲直りするようにとマミさんに言いつけられて、セーフルームに放り込まれた。よりにもよって一週間前のあの時の部屋だった。
仲直りしろと言われても、どうしようもないのだけれどとあたしが途方に暮れていると、まどかはふらふらとカーテンを閉めて、部屋の鍵を確かめた。嫌な予感がして窓に走ったあたしは、簡易結界に弾かれてひっくり返り、そしていっそ穏やかとも言える足取りのまどかに易々と組み敷かれた。
「さやかちゃん……さやかちゃん……っ」
「ま、まどか、落ち着いて……うえっ!?」
まどかのスカートの下から、一週間分溜めこんだ凶器がだらだらと涎を垂らしてそそり立っていた。
「私ね、私どうにかしようとしたの。ひとりでなんとかしないとって、でもだめなの。さやかちゃんの手袋使ったんだよ。さやかちゃんの匂いがする手袋に突っ込んで沢山こすったの。でも駄目なの。全然だめなの。すっごく興奮するのに全然いけないの」
まどかがポケットから取り出した手袋は、かぴかぴと何かで汚れて、異臭を放っていた。
「駄目だって思ったの。いけないっておもったけどさやかちゃんの上靴も借りてみたの。さやかちゃんのにおいがすっごくして、痛い位に硬くなったのでもだめだったの。たくさんこすったんだよ? なかにつっこんでたくさんこすったのでもでないのたくさんたくさんしたのにだめなのおなかのあたりにどんどんたまっていくのにでないの」
そう言えばあの上履きはなんだか汗でもかいた時のようにやけに湿っていた。
「たりないのかなっておもってさやかちゃんのせいふくもね、じゅぎょうさぼってたくさんたくさんにおいかいでくつしたのなかにいれてもみたんだよでもねでもでもだめなのもうすこしででそうなのにだめなのずっとずっとあついのがたまってくのにでないのあとすこしなのにでないのっ」
そう言えば替えの靴下が片方だけやけに伸びていた気がする。
などと現実逃避している間に、まどかの巨大なものが、あたしのお腹にこすり付けられていた。それはどろどろと先走りを吐き出してはあたしのお腹に塗りたくり、伝染病の様な熱量をあたしに擦り込んできていた。
「あっ、あっあっあっ、これ、これくるっ、くるよさやかちゃんっ」
「うっ、ああ……なに、なにこれ……なにこれぇ……っ」
あたしのお腹で、まどかのものが爆発した。
一週間溜めに溜めた精液が、あたしのお腹に叩きつけられ、ソウルジェムを真っ白に染め、胸にまで飛び散り、そして口にまで入ってきた。そしてそれでも止まらず、おしっこでもするように、まどかはあたしの顔にぶりゅぶりゅと半固体のゲルを吐き出していく。
「はーっ、はーっ、はーっ、はーっ……!」
そしてようやっと全てを吐き出した時には、すっかり荒い息で、でもまだ全然しぼまないものをゆるゆるこすりながら、あの狂暴な目で見降ろしていた。
顔を覆う精液をなんとか拭いながら、呼吸する空気全てから精液の匂いがして、あたしはすっかりのぼせてしまった。お腹位しか触れられていないのに、あたしの体はすっかり熱に浮かされたようで、下着が湿っているのを感じた。いまあたしは犯されているのだと、体が反応していた。
「私ね。ずっと考えたの。何で駄目だったのかなって」
冷静な口調。冷静な声。けれど、隠しきれない熱量のこもった、焦げ付きそうな目。まどかの目があたしを捉えて離さない。あたしはもう動けない。もう逃げられない。
「私、さやかちゃんのことがずっと好きだった。さやかちゃんと一緒になれるって思ったら、すっごく昂ぶったの、でもうまく行かなかった。なんでだろうって。さやかちゃんに手でして貰って、手袋に出した時は、すごく気持ち良くなれたのにって。ずっと考えたの。ずっとずっと考えたの。それでね、わかったの」
微笑みが降ってくる。
「私、さやかちゃんを汚したいんだって」
幸福に満ちた微笑みが、降ってくる。
「格好よく戦ってるさやかちゃん。魔獣相手に一歩も引かないさやかちゃん。マントを翻して、大丈夫まどかって言ってくれるさやかちゃん」
まどかの扱くまどか自身から、どろどろと白濁が零れ落ちる。
「授業中眠そうにしてるさやかちゃん。お弁当を美味しそうに食べてるさやかちゃん。仁美ちゃんと笑いながら歩いてるさやかちゃん」
ソウルジェムに赤黒い先端を押し付けられて、あたしの腰がびくりと跳ねる。その奥の子宮が、精液の匂いに満ちた空気にすっかり勘違いして、下の方まで下りてきている。
「そういうさやかちゃんを、私、汚したいの。私のをいっぱいいっぱいかけて、私のでいっぱいいっぱい白くして、私の物にしたいの」
熱に狂ったまどかの視線を受け止めながら、あたしは以前ほむらが講釈を垂れた、服というものについての抗議を思い出していた。人間は服を着た動物に過ぎない。服が人間を決めているんだって。学校の制服を着せれば馬鹿な貴女でも不良の杏子でも立派な中学生だし、ひとたび魔法少女の姿に変身すれば自然と剣を振るい槍を構える。逆にはなれない。中学生の制服で剣は振るえない。魔法少女の格好で授業は受けられない。
まどかはその服を犯したいんだって思った。服を通して日常を犯したいんだって。あたしの服を犯して、あたしの日常を犯すんだ。あたしが魔法少女の格好になる度に、まどかの精液に浸されたことを思い出すように、あたしの日常を犯すんだ。
「さやかちゃん……さやかちゃん……」
それがまどかの愛なのだ。
あたしの体だけじゃ満足できない。あたしの生活まで犯したいんだ。
そう思い至ると、あたしの体は勝手に開けて、まどかの全部を受け入れる準備を始めた。お腹の奥ではそこにやってくる予定のない精液を求めて子宮が開き、とろとろと愛液が溢れては下着を汚した。そしてあたしの心も開いた。あたしはまどかが欲しいのだと。
あたしが一言「まどか」と答えると、まどかの方もそれで全てを察してくれた。一週間もすれ違ったけれど、ただその一言であたしたちは通じ合えた。
それからはもう滅茶苦茶だった。
まどかは宣言通りあたしの全身を犯した。
臍をなぞる様にして服の下に突っ込むや、勢いで胸元から溢れ出るほどたっぷりと吐き出した。それを潤滑油に何度も腰を振って、あたしの上着の下はすっかり精液でどろどろになった。そして体をひっくり返すや今度は背中側も念入りに犯してくる。背骨に沿ってまどかの肉棒が往復する度に、あたしは脊髄を犯されている様な気分になって、ぞわぞわと背筋を伝う快と不快が入り混じった奇妙な感覚に腰を揺らした。
スカートの下は勿論あっという間にどろどろにされた。脚に張り付いて剥がれなくなる位精液で濡らされた。下着とおまんこの間にまどかのちんぽが押し入って、無茶苦茶に腰を振ったかと思うと、ぷりぷりの精液がたっぷりと下着のクロッチに吐き出されて、履きなおすとあたしのおまんこもお尻もすっかり精液で覆われてしまった。
はじめての思い入れがあるらしい手袋は酷いものだった。あたしの手袋に突っ込んで、そういう玩具でも扱うようにまどかは乱暴にこすりあげ、左右それぞれたっぷり二度は吐き出した。おかげであたしは手を握る度にぐちょぐちょとたっぷりの精液に指を犯された。
ニーソックスは一度脱がされた。そしてあたしが見ている前でコンドームみたいに突っ込まれた。まどかはあたしの足を舐めながら満足そうに重さがわかるほどたっぷりと吐き出して、そしてそれを唾液で汚れたあたしの足に履かせた。ぐぶじゅぶと音を立てて精液に包まれたあたしの足をおかずに、まどかはあたしのブーツを使ってもう一度吐き出した。勿論それも履かされた。左右ともだ。
まどかは全然萎えるという事がなかった。あたしのマントを取り上げて床に広げると、おしっこでもするみたいにたっぷり五発はぶちまけて、そしてあたしをその上に寝かせた。丁寧に首元に結び直されると、マントは精液でずっしりと重くあたしの体に張り付いた。
考えてもいなかったけれど、ヘアピンまでまどかの性欲の対象だった。フォルテッシモの音楽記号をかたどったヘアピンに、まどかは全くその通りにあたしの頭を押さえつけて
まどかはあたしの頭にぶっかけた精液を、シャンプーでもするように丁寧に髪にこすり付けてまぶした。しっかり洗っても、きっと匂いが残るだろう。それぐらい力強い精液だった。そうしてあたしの頭に手をかけたまま、まどかはあたしの眼前で盛大に射精して、顔面をドロドロにパックしてくれた。
そうして全身精液まみれになったあたしを立たせて、どろどろになったあたしを眺めてまどかは激しくオナニーした。ごしごしと痛いんじゃないかと思う位激しくチンポをこすって、的あてでもするみたいにあたしの体に向けて射精した。それは大体お腹のソウルジェムの辺りに当たり、時々勢いよく飛び上がってはあたしの顔に当たった。
そうやってまどかに滅茶苦茶されている間、あたしが全く何もしないでこの暴虐に身を晒し続けたかと言えばそんなことはない。まどかがあたしに射精し続けている間、あたしは邪魔にならない限りずっと自分のおまんこに精液まみれの手を突っ込んで、壊れたみたいにまさぐりつづけていた。精液の匂いに脳みそを犯されながら、その快感を逃がさないようにずっとオナニーしていた。でもイくのはその刺激でじゃない。まどかがあたしの体に重たい精液を叩きつける度に、あたしの馬鹿になった子宮は激しく収縮して、そして更に馬鹿になった脳みそは絶頂の記録を刻み続けるのだった。
そうしてあたしの体が真っ白に染め上げられて、ようやくまどかはあたしの中に押し入った。最初は口にねじ込まれて、苦しいと思う間もなく喉の奥までねじ込まれて、胃の中へと射精された。鼻から逆流する精液を見て、まどかは興奮してあたしの顔面にこすり付けて、もう一発出した。
そしてぐったりしたあたしの足を押し開いて、どろどろにとろけたおまんこの代わりに、気を失いかけて弛緩したお尻の穴に、精液を潤滑油に無理矢理押し入った。これには馬鹿になったあたしも流石に悲鳴を上げたけれど、無意識に回復魔法をかけ、まどかの大質量に無理矢理押し広げられ、そしてまた回復魔法をかけてを繰り返すうちに押し広げられた状態を自然なものとして身体の方が認識して、悲鳴はすぐにケダモノみたいな喘ぎ声に代わった。まどかはこの締め付けをすっかり気に入って、どろどろでぬるぬるのあたしの体を抱きしめて、多分三回か、もしくは四回くらい馬鹿になってすっかり弛んだ結腸の奥の奥で吐き出した。そうして口から押し出された精液を吐き出すと、興奮してもう一度射精した。
べちゃりと精液の海に沈んだあたしの脚を大きく割り開いて、ようやくまどかはあたしの膣に入ってきた。どろどろにとろけたあたしのそこは、自分でも恥ずかしくなる位貪欲にまどかのものに食いついて、そしてすぐに食い破られた。あたしのお腹にくっきり形が浮かんで見える位、まどかは激しくあたしの中を突いた。すっかり降りてきた子宮は簡単に押し入られて、今まで迎え入れたことのない所まで押し入られたあたしの脳みそはすっかり混乱して、痛いんだか気持ちいいんだか全く分からないまま、激しく腰をけいれんさせてまどかの物をしめあげた。この頃になるともう完全に人の言葉は喋れなくなって、後でまどかに聞いた所では、ひたすらに「あ゛ーあ゛ー」と意味のない声をわめくだけだったそうだ。
あたしの子宮はまどかの精液ですっかり一杯にされて、卵子は溺れ死にそうだった。一度の射精であたしの中はすっかりお腹いっぱいで、まどかが抜いても精液のせいでポッコリと膨れているくらいだった。もしかしたらやるかもと思っていたけれど、予想通りまどかは楽しそうにあたしのお腹を強く押して、精液をびちゃびちゃと吐き出させた。まどかは大喜びでちんぽを硬くしたし、あたしもそれだけでまたイッた。そしてもう一度入れられ、もう一度吐き出させられ、その辺りでただでさえ真っ白な意識が飛んだのだった。
目が覚めるとあたしは、浴室で暖かなシャワーを浴びていた。まどかの優しい手つきが、あたしの体にこびりついた汚れを丁寧に取り除いて、温かなお湯で慈しむように洗い流してくれていた。熾火の様にじんわりとお腹の奥にある快感と、シャワーの温かなお湯の心地よさ、それに激しいセックスの疲れにすっかり脱力してしまうと、あたしの馬鹿になった下半身はだらしなくしょろしょろとおしっこを漏らしてしまった。恥ずかしさに身を捩ったけれど、まどかがそっと頭を撫でて抱きしめ、かわいいよさやかちゃんと耳元でささやくだけで、あたしはすっかりのぼせてしまうのだった。
すっかりおしっこを出しきってしまい、そのまま眠ってしまいそうな心地よさの中であたしが微睡みかけていると、まどかはシャワーを止めて、そして脳を犯す柔らかな声で、そっと囁きかけてきたのだった。
「じゃあ次は、制服でしよっか」
あたしは腰をしびれさせるその声に、何と答えたのか覚えていないけれど、多分肯定だったのだと思う。
なにしろ次に目覚めた時には、バスローブで包まれてベッドの上、制服はいまコインランドリーでなんとかしているからとまどかに平謝りされたから。
土曜日は一日ぐったりと動けず、日曜日は連れだってゲーセンで遊んだ。マミさんは仲直りしたみたいねと素直に喜んでくれ、ほむらは小首を傾げたけど、何も言わなかった。杏子はちらと一瞥しただけで、後はお菓子のタワーを崩す奴に夢中だ。なぎさはうげと鼻をつまんだかと思うと、絶対に近寄らなかった。しっかりと洗ったつもりだけれど、なぎさは鼻がいいからなあ。
たっぷり遊んで、そして健全にお別れ。
月曜から始まる平日を、あたしたちは今まで通りに過ごす。仁美も良かったですわとニコニコ言ってくれるくらいに、あたしたちはいつも通りにするりと戻れた。もうあたしの上履きは行方不明にならないし、真面目なまどかは授業をさぼったりしない。
全く凄いと思う。あたしさえちょっともぞつくのに、まどかは顔色一つ変えやしない。あたしなんか、この制服、まどかにあんなことされたんだなと思うだけでほてってくるくらいなのに。
そして一週間が経ってまた金曜日が来ると、あたしたちは週に一度の恋人になる。
手早く魔獣の大掃除を終えて、妬けるわねと笑うマミさんやお盛んなのですと呆れるなぎさに見送られて、もはやあたしたち専用となったあのセーフルームに向かうのだ。
そうしてこれからの大運動会に備えてカロリーとキロカロリーの神に祈りをささげる細やかなミサを行い、用意しておいた服を用意するのだ。あたしの私服だとか、体操服だとか、水着だとか、そういうのだ。あたしが一週間かけて選び抜いたものだ。そしてまどかはまどかで一週間かけて新しい魔法を覚えた。汚れを綺麗にする浄化の魔法だ。準備は万端。
おっと。まずはカーテンを閉めて、鍵を閉め、そして悪いけどこれで話は終わり。
こっからは恋人の時間で、観客はもう結構。
TGIF、|女神様大変ありがたいんですけど、今日花金ですぜ?《Thank Goddes, but It's Friday.》だ。