破損しかねない勢いで、シャワールームのドアが開かれた。脱衣所に立ってる幹哉は、顔一面を真っ赤にしていた。そして幹哉は、服を着たまま中に入り、
「そんなにヤリたいならやってやるよ!」
怒声をあげて、真緒の二の腕を掴み、引っ張った。細腕に指が食い込むが、普通なら悲鳴を上げて泣き出すようなその痛みもまったく感じていないようで、
「ふ、ふふ、やってくれるのね」
虚ろに微笑みながら引き摺られていく真緒。
「このっ……」
それを見た幹哉は、怒りのあまり言葉が出てこない。そして、感情にまかせて真緒をベッドに投げ、チノパンを下着と一緒に脱ぎ捨てる。
「すご……」
ベッドの上の真緒は、天井まで反り上がった赤黒い剛直に目を奪われた。太さも長さも、少し人よりあるぐらいだが、反り返りだけは常人離れしている。そして、先端からは先走りがあふれ、陰茎を伝っていた。
「犯されたかったんだよな、お前、そんな事言ってたよなぁ」
幹哉は、普段とはまるで違う乱暴な口調で言いやると、真緒の答えを待たずにベッドの上に乗り、彼女の股を広げながら覆いかぶさった。そして、ぐい、と自分の手で角度をあわせ、
「ひぃっ!」
ねじ込んだ。
マグマを流し込まれたかのような感覚が、真緒の膣内を灼いた。火傷したのではと勘違いするような熱さだ。
それが中に入るやいなや、子宮まで挿入しようとするような勢いで突き上げ始めたのだから、
「いや、お願い、ちょっと、待っ……」
いくら彼女が快淫に酔っていようと、肉欲に飢え、ウツボカズラの消化液の如くに大量の淫蜜で膣内を濡らしていようと、その乱暴さでは痛みの方が勝る。幹哉に、せめて馴染むまで少し待ってと言おうとしたのも仕方ない。
だが、彼は真緒の懇願に等しい言葉を無視して律動を続ける。
「きっ! いたっ、幹哉、ちょっと、痛いの。みき、や……」
忿怒の形相で自分を責める幹哉を見て、真緒はゾッとした。
今まで自分が綾と一緒に騙してきたような男とは明らかに違った。
泣きながら綾の名前を呼んで自分を犯す男などは片手では足りない。
退行して幼児に戻ったように甘えてくる男も何人かいた。
真緒ののオナニーショーを見て激しい手淫で果てた男は、風の噂で女性不信に陥り男に走ったという。
それまで女性をモノとしてしか扱わなかった男などは、自分を被虐の谷底へと落としていった。
怒りに任せて、殴りながら犯してくる男もいた。
だが、幹哉はその誰とも違った。そして、一番恐怖を感じた。
「やだ、やめて、助けて! いや、いやああぁぁっ!」
抵抗しようと幹哉の胸を叩くが、男の力にはかなわない。両手をベッドに押さえつけられてしまえば、彼女に逃走する自由も無くなった。
「ちっ、うるせぇな……」
幹哉が苛ついた声で舌打ちする。
「ひっ……」
それだけで、真緒は悲鳴をあげられなくなる。殴られるかもしれない、と想像するだけで歯の根が合わなくなる。
「そら、感じろよ、カワイソウな男が好きなんだろ? カワイソウな俺におまんこされてんだからよ」
そう言いつつ、幹哉は責め続ける。
普通なら、ねっとりとはりつき、男を咥えて離さない男殺しの膣肉も、恐怖と緊張のせいでかたく締め付けているだけだ。あれほど潤沢だった蜜液も、次第に乾きつつあったのだが……。
「カワイソウ……」
カチカチ、歯を鳴らしながら呟く。
「そうだよ、お前らのせいで俺は、俺はぁっ!」
恐怖に怯え震える真緒を見て、寝取られた時の自分を思い出したのだろうか。それとも、何か別の理由だろうか。真っ赤に目を充血させて涙を流しながら、真緒を機械的に突き上げる。
その律動に合わせて、
「うん、そう、そうだよね……ごめんね、幹哉……」
そんな幹哉に、真緒は恐怖を忘れて微笑んだ。唇に落ちてくる幹哉の涙を舌で舐めとる。
強張っていた体から力が抜けて、彼女のしなやかさ、柔らかさが戻ってくる。
「いいのよ、幹哉、もっと乱暴にして……壊れるぐらい、して……」
幹哉の腰に脚を絡めて、自分からも腰をくねらせ始める。恐怖に凍りついていた肉が、幹哉の涙で溶けて戻ったかのようだ。
「真緒……真緒……っ!」
自分の下で、次第に快楽を思い出し、蕩け始めた彼女の名を呼びながら、やわ肉を滾る陽根でこねまわす。
相手のことなど考えずに、とにかく抽送を繰り返すだけだった腰使いも、真緒の変化とともに、彼女のねっとりとはりつき、スライムか何かのように絡みつく媚肉を味わうかのようなものになっていく。
「ああ……幹哉、幹哉ぁ……」
子宮の奥底に閉じこもっていた愉悦と快楽の種火が、また彼女の体を燃え上がらせようとしていた。
なんだかんだで3話まで書いてますけど。
本筋には全然入ってないですけど。
これでいいんですか?
こんな感じで書いていいんですかね。