初出勤*
---チェイン・皇---
まさかの敗戦…自分の存在を希釈して、超人的な速さと、透明化というステルス性を持っていたのだが…彼に簡単に捉えられてしまった。その上、全裸にされて、淫乱化という女性としては一番されたくない攻撃をされてしまうとは…
透明化をして彼以外の目、いやレオ君にも見えるはずだが…この二人以外の目には見えない状況で、人に言えないことをさせられていた。みんなの目の前で…みんなからは見えないけど、私からは丸見えなんだよ~
淫乱化した私は、彼のモノを舌で舐め回していた。なんか、舐めれば舐めるほど、淫乱な女になっていくのだが、中毒性があるのか止められない。酒に飲まれる私は、基本的に誘惑に弱いのかもしれない。
口の中に頬張る。口の中で舌を使って転がす。甘い香りが食欲…もとい、性欲をかき立てていく。こんなデカイのが入るのか…どんな感じなのだろうか。恐怖とか嫌悪感なんかより、興味、ワクワク感が上回っている。
そして、体内へ…なんだ、この感覚は…言葉に表せない…お酒なんか飲んでいる場合では無い。これの方がいい…もっと感じたい。彼は私の心が読めるのか、要望すると違う刺激を体感させてくれた。性的刺激の見本市か、ここは…
意識が戻ると、自分の部屋にいた。自分の部屋とは思えない小綺麗な部屋…誰が片付けてくれたのかな?横を見ると彼がいた。胸がキュンとせつなくなる。なんだ、この気分は…自分が小動物にでもなった気分である。彼のアレを求めて…すると、私の股間に顔を埋めて…
「あぁぁぁぁ…ダメ…おかしくなりそう…舐めないで…噛まないでください…あぁぁぁぁ~ダメぇぇぇぇ~」
意識が遠くへと飛んで行った。
---シュウ---
雪姫と夏凜を、次元の狭間の別宅に置き、チェインと出勤。僕の腕に抱きついて離れない彼女。男縁が無かったのか?こんなにかわいいのに…まぁ、部屋に行ってあれじゃ、逃げるか…などと思いを巡らしていると職場に到着。
「昨日は失礼なことをしてすまない」
スティーブンが謝罪してきた。
「当分、同僚として働きますので、よろしくお願いします」
彼と握手を交わした。
「で、チェイン…どういう風の吹き回しだ?」
僕の背中に貼り付き、まったりとしているチェイン。スティーブンに突っ込まれている。僕的には気持ちが良いのでこのままで良いんだけど。
「もう、彼に首ったけ♪あんたなんか、知らないわ!」
「何か、気に障ることをしたっけ?」
「その鈍感さがダメダメなの~」
あぁ、スティーブンに片思いだったけど、彼は彼女の想いに気づかなかったのかな。
「ああ、くそっ!家に帰ったら、ゴミ屋敷に変貌ってどういうこった!」
ザップが怒り心頭で出社した。
「てめぇ~、昨日はフライングな攻撃をしやがって~!」
因縁をつけてくるのか…うるせぇなぁ~
「じゃ、決闘でもするか?」
「おぉ、受けて立ってやる」
バキッ!
チェインの回し蹴りが、ザップの顔面を捉えた。壁まで吹き飛ぶザップ。
「おい、クソやろ~!彼に、因縁を付けるのは、私が許さないからな!」
僕を見つめる視線とは違い、ハンターのような視線のチェイン。
「いつものことだ。気にしないでくれ」
って、スティーブン。この組織は大丈夫なのか?不安になる。
「何か要りような情報はあるかな、シュウ」
クラウスに訊かれた。
「この世界に、ラリー・シャイアン、レビア・マーベリック、香津美・リキュールって人物はいましたか?」
魔界の門の時にキーパーソンな名前を挙げてみた。
「ちょっと待ってくれ」
クラウスが情報装置らしきものを操作し始めた。
「う~ん…いるにはいるが…いたと言った方が良いかな。全員、消息が不明だ」
そうなると、既に消されたか?それか、異界に連れて行かれたか?
「ジャンク屋巡りをしたいんですが…」
「ジャンク屋か…危険だぞ、この世界では…」
「手を出されたら…いいんですよね?」
「程々にな。相棒には…」
「はい♪」
背中に貼り付いているチェインが、名乗り出た。
「じゃ、何か遭ったら、連絡をしろよ、チェイン」
「はい♪」
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どこの世界でもそうだけど、ジャンク屋ってものは、表通りには無い。裏通りは危険な香りがプンプンしている。チェインを舐めるように見ている魔物達。異界だから異物といった方がいいのかな?
「おい!ガキ!女を置いて、死ね!」
裏通りの奥の方へ行こうとすると、襲ってきた。チェインは能力を発揮して、敵を倒していく。
『腹減っているヤツはいるか?』
僕の中の仲間に訊いてみると、数名が名乗り出た。
『じゃ、アジ、忍、トライ君、食事をしておいで♪あぁ、チェインは喰うなよ』
三名の仲間が僕の周囲に発現し、捕食を始めた。
「何?ねぇ、あれは何?」
チェインが僕に寄り添って、怯えている。まぁ、頭から生きたまま喰っているしなぁ。
「僕の仲間の食人種族。たまに悪い奴らを喰わせているんだよ」
「食人…種族…ひぇ~恐いよ~」
僕に抱きつくチェイン。まぁ、恐いよね、普通は。
ノシ…ノシ…ノシ…
何かデカイヤツが迫ってくる。
「ギガ・ギガフトマシフよ。世界最大の個人というか…」
食い応えは有りそうだ。
「トライ君、本来の姿になることを許可する。喰ってこい」
「サンキュー、マスター♪」
トライ君は本来の姿、666に変貌していく。彼の放つオーラで建物にヒビが入っていく。
「ねぇ、何?あれは…」
チェインの膝が笑っている。彼の放つオーラは恐怖を感じさせるオーラである。
「獣の数字…トライヘキサだよ♪」
「はぁ?何て言うのを使役させているのよ~」
チェインの顔色が物凄く悪い。それが、妙に僕の性欲をそそる。
「なぁ、やろ~♪」
「こんな局面でぇぇぇ~」
『脱衣』
全裸にして、地面の上で交わる。
「いやぁぁぁぁ~」
って、言う割りに乳首が立っている。好き者か?
「あぁぁぁぁ~…いぃぃぃぃぃ…もっと…」
チェインの身体は死にそうである。それが、有り得ない刺激を産んでいく。
「あぅ…」
達したようだ。荒い呼吸が、静かになっていく。うん?恐怖を感じさせるオーラが消えた。人化姿のトライ君が帰ってきた。
「アイツ、逃げ足が速すぎだよ」
狩りは失敗のようだ。食事が済んだ3名を身体の中に返した。
『着衣』
チェインに服を着せて、背負ってジャック屋を目指す。いざ、ジャンク屋に付くと、店主と客達はショック死していた。あぁ、トライ君を出したから、不健康な身体にはきつかったのかな。まぁ、いいか。魔物だし。
店内を物色していく。無いかな…う~ん…あっ!
『機械式ダッチワイフ』と書かれた大きな箱があった。蓋を開けて確認をする。これじゃない。他に無いかな?更に奥の倉庫のような場所も探していく。うん?これかな?箱をの蓋を開けて確認をする。
見覚えのある褐色の肌に黒髪の女性。皮膚感は人間に近い部分もある。胸とか股間とか唇とか。『機械式ダッチワイフ』と言われる所以かもしれない。胸の扉を開けて確認すると、生命維持装置が抜き取られていた。頭の扉を開けて確認すると、電子頭脳と記憶領域が抜き取られていた。それらが欲しかったのだろう。盗んだ者は、使い道が性の捌け口しか無くなったサイボーグをジャックとして売ったのだろう。
彼女を箱ごと、ベースキャンプへ転移させた。
そうなると、あれもここにあるのかな?しばらく探したが、目当ての物は見付からなかった。何かに転用されているのかもしれないな。チェインを背負ったまま、ベースキャンプへと転移した。
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ベースキャンプは次元の狭間にある、あの大地に上にある。見た目はロッジ風で、地下には鍛錬施設のある、いつものベースキャンプである。
転移させたサイボーグをヤマトが、検査していた。
「どうだ?」
「見事に抜かれていますね」
「まぁ、アイツの記憶領域には軍事拠点とかの情報が満載だからな」
「お宝情報ですね」
だと思う。
「なぁ、『強奪』で、取り返せないかな?」
「やってみる価値はありますよ」
ヤマトが、『強奪』を発動した。同一上の世界にあれば、イメージした物を強奪できる、盗賊系のスキルである。
生命維持装置と電子頭脳は手に入った。記憶領域は分解さえたのだろうか?部品状態で手に入った。
「コレをリペアは無理ですよ。基板は割られているし、チップ類も破壊された物もあるし」
「なら、抜き出したデータは『強奪』できるか?」
「あぁ、『ヴィジョネイル』との合わせ技ですね」
『ヴィジョネイル』とは、電脳空間へダイレクトにアクセスするスキルである。敢えて言えば、ハッカー系になるのだろうか?
ヤマトは新しい記憶領域に、データのムーブを始めた。コピーでは相手先にデータが残ってしまうからね。
「一部欠落していそうですよ。どうします?」
「リア、ヴァリ、チップから拾えるだけ拾ってくれ」
「「了解です」」
リアとヴァリはヤマトの秘書を務めるサイボーグである。元々は、ヤマトの世界のリアスとヴァーリであったが、諸事情でサイボーグになる道を選んだ悪魔達である。
「うぅ~ん…ここは…」
チェインが目覚めたようだ。
「僕のベースキャンプだよ。探し物を見つけたから、今修復中だよ」
「これは?」
修復中の物を指して訊いてきた。
「サイボーグだよ。元々刑事だったんだけど、きり裂き魔に切り刻まれてね…使えるパーツでサイボーグになったんだよ」
彼女の身の上を話した。
「彼女が鍵なの?」
「彼女の仲間が鍵なんだけど…クラウスが言っていただろ?消息不明ってさぁ。どこに消えたかが知りたいんだよ」
「なるほど…って、シュウ…あなたは何者なの?」
「僕?チェインの身体を陵辱しまくる男だよ♪」
真っ赤にな顔になるチェイン。
「そうかもしれない。いや、そうだけど…そういうことでなくて…」
「そうだな。僕達に関する書物があったら、告白をしようか。チェイン、一緒に来てって…」
チェインと見つめ合う僕。
「その告白は受けます」
即答か…早く無いか?よく考えろよ!
「正体について…知りたい。添い遂げたい相手の素性を知りたいんです」
「知ったら…終わりかもしれないよ」
「終わらない…終わらせたく無い…でも…」
「時期が来たら話す。約束するよ、チェイン」
彼女の額に口づけをした。
「ずるい…あぁぁぁぁぁ、こんな乙女チックな自分が嫌だよ。でも…」
僕の唇に自分の唇を重ねた彼女。乙女はこんなことしないだろ?自分から…
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ヤマト達のおかげで、彼女…キディ・フェニルは目覚めた。
「ここは?」
「君に訊きたいことがあるんだ。香津美・リキュール、レビア・マーベリック、ラリー・シャイアンの消息が知りたいんだ」
「うっ…そうだ、襲撃されて、私はみんなを護れなかった…」
「まだ、間に合う…でも、魂が見当たらないんだ。どこかで生きているか、封印されているんだよ」
死んでいれば、『招魂』で、魂を呼び出せるのだが、呼び出せなかった。それは、生きているか、魂を封印されている証拠になる。
「私はどこまで直ったんだ?」
「すまない。まだ、運動機能が修復出来ていない。あと、記憶領域の15%が修復出来無かった。何の記憶がロストしているか、わかるか?」
「思い出して見る…断片のバックアップがあるはずだ」
「で、生命維持装置がまだ不完全で、当分、寝たきりになる」
「わかった。誰か知らないが、助けてくれて、ありがとう…」
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映像ではあるが、キディとの会話の映像をクラウスに見せた。
「彼女は誰なんだね?」
「AMPの生き残りです」
「対魔物専門の警察か…壊滅させられたと聞いたが」
「この前、名前を出した3名も、AMPのメンバーです」
「魔物退治のプロ集団か…何か知っていそうだな…」
「僕は、もう少しジャンク屋巡りをして、痕跡を調べたいです」
「痕跡?装備品とかか?」
「そうです。クラウスは、彼女を見つけたジャンク屋の仕入れリストを調べて貰えますか?」
「わかった。スティーブン、お前に任せた」
「了解です」
「チェインは、シュウのナビ代わり」
「はい♪」
「ザップとレオは聞き込みを頼む。って、ザップは?」
「入院中です。いつもののトラブルで…」
レオに訊いたら、女性問題のこじれで…見た目通りじゃないか、あの男は…って、僕も注意しないと危険だな…女性問題は…