---シュウ---
おまけ付きで転移してしまった。仲間達が笑って僕をみていた。
「人間に泣かされていやんの~♪」
仲間の声に凹む僕…
「ここって、どこですか?なんで、人間が一人もいないんですか?」
レオがビビっている。チェインも恐る恐る周囲を見ている。
「ここは、キャッスルドランだよ」
副官のフィンが答えた。
「キャッスルドラン?」
レオが訊いた。
「シュウを主として認めているお城だ」
「え!シュウって、王様なの?」
チェインが驚いている。
「シュウの正体はどうでもいいだろ?人間には知って良い領域があるんだ。それを越えるには、人間を辞める覚悟がいるが…どうする?」
フィンが二人に迫った。悩むレオ。しかし、チェインは、
「私はシュウが誰であっても付いて行きます。だから、私は人間を辞めてもいいです」
って…でもなぁ、お前は…
「お前はそもそも人間で無いだろ?」
「あぁ…そう言えば…」
彼女は人狼である。だから…
「レオ…お前の妹の目を治してやる。供物としてチェインを持ち帰る。どうかな?」
たまには、本業をしないと…
「治るんですか?」
「たぶんなぁ。元凶のヤツを叩く必要はあるけど。大掃除の時に、叩いておくよ。どうする?」
「お願いします」
と、言う事で、契約書を作り、レオとチェインの血判をもらった。事の重大にきづいていないチェイン。まぁ、こういうのは勢いで…
「ねぇ、私にはシュウの正体を教えてよ~!」
チェインが抱きついて来た。なので、そのまま部屋にお持ち帰りする。
「そうだ。彼、童貞なんだけど…喰っていいぞ!」
「童貞なのか…おぉぉ~♪」
女性陣の一部がレオに群がり、どこかへと連れ去っていった。レオ、おめでとう♪童貞を卒業だな。
---チェイン---
どこかの部屋に連れ込まれた私。その部屋には窓という物が無く、外の景色は見えない。その代わり、三方を巨大な本棚が囲んでいて、なぜか豪華でデカイベッドが1つ置かれていた。私はベッドの上に置かれた。
「ここが、シュウの部屋?」
頷く彼。私の身体を拘束していく。ドエスプレイでもするのか?こんな拘束、私に掛かれば、無いも同然なのに…拘束されている振りをする私。本棚に収まっている本は、知らない文字の物が多い。どこの国の文字なんだろうか?
乳首を舌先で舐めていく?あれ?いつの間に全裸にされたんだ?乳首からこれまで感じたことの無い刺激が、全身を駆け巡っていく。身体の芯が疼く。マズい逃げないと…って、拘束が外れない。どうして?
「あぁ、人狼程度の能力では外れないよ。女神でも外れないんだからな」
神でも外れない拘束…彼は何者なんだ。初めて彼に恐怖を抱いた。全身の皮膚に鳥肌が立っていく。
「僕?僕は神であることを否定して生きている鬼畜だよ♪」
はぁ?神であることを否定?って…神様なのかぁぁぁぁぁ~!私が抱いた物は恐怖では無く畏怖なのかもしれない。身体が震え始めた。そんな怯えた始めた私の中に、彼のモノが静かに入って来た。膣の中がピリピリしている。これって、聖なるオーラ…人狼はどっちかというと魔なる者であるから、聖なるオーラは苦手である。彼の舌で舐められている乳首…そうだ、この刺激って聖水に依るものかぁ…殺される…
「殺さないよ。もったないじゃない。こんなにも、気持ち良い身体を見捨てるのはさぁ」
何を言っているんだ?唇を重ねて、私の身体の中に聖水を注入していく。身体の芯からピリピリしている。死に直面した恐怖に身体が反応していく。そう言えば、死ぬ一歩手前が一番快感だと聞いたことがある。今、まさにその状態な気がする。
「止めて…まだ、死にたくないよ~」
でも彼はゆっくりと腰を動かし、ピストン運動により、私の奥底へ聖水を押し出している。痛いよ~子宮が痛いよ~。
「だから、殺さないよ。勝手に死ぬなよ♪」
感じている。もう彼以外では感じない気がする。身体を聖水で調教するなんて、鬼畜だろうに。あっ!鬼畜…ザップの言っていた鬼畜って…
「たぶん、僕のことだよ」
心が読まれている。しまった。ダダ漏れな私の胸の内。
「鬼と天使のハーフだから、鬼畜って呼ばれているんだよ。僕は地獄でも天国でも生きられるからな。だから、死んでも迎えに行く。死んでも、僕から離れられないよ」
死んでも迎えに来る?どこにも逃げ場は無い。いや、逃げようと思わないけど。
「私はどうなるんですか?」
「僕と共に時空の放浪者になるかな」
こんなにも感じているのに、達しない…悶悶としていく頭の中…
「簡単に終わりにしないよ~。ふふふ♪」
苦しむ私の表情を愉しんでいるようだ。まさに鬼だわ…
「うん?もっと刺激が欲しいのか?」
え…もう充分なんですけど…あっ!うそっ!彼から2本目のアレが生えて、後の穴も攻略されて行く。全知全能…彼は二人で3P出来るのか…えっ!3本目が胸の谷間を攻略している。二人で4P…彼の先端が顎に触れる。気持ちいい…彼にしか出来無い刺激か?
その後も、3人の彼に襲われていたのが、乳房を掴む彼の指が、アレに変化していく。一体何名の彼に遊ばれているんだぁぁぁぁぁ~。
意識が飛んでいたようで、気が付くと、聖堂の中の十字架に磔にされていた…聖なるオーラが痛気持ち良く感じ始めていた。
--------
私とレオ君はボロボロになって、HLに戻っていた。
「おぃ、お前、二人に何をしたんだ?」
ザップが彼に訊いた。
「レオを童貞から卒業させて、チェインとは愉しんで来ただけだよ」
「何?童貞から卒業だとぉぉぉぉ~!何で俺様も連れて行かないんだ!」
「ザップって、童貞じゃないだろ?童貞好きはいるけど、ザップ好きはいないし」
「なんだとぉぉぉぉ~!」
凹むザップ。
「で、君の正体は何者なんだ?」
クラウスが訊いた。
「知らない方が良い事もある。人間として人生の続きをしたいなら、分を弁えた方が良い」
「そうか、君は人間では無いってことだな。で、この先はどうするんだ?」
「知り合いを痛めつけた奴らとレオの妹を虐めたヤツを叩く。ここからは、僕達の仕事だ。クラウス達は指をくわえて待っていろ」
そういうと彼はどこかへ一人で転移した。
---クラウス---
「どうするんだ?」
スティーブンに訊かれた。レオとチェインは使い物になりそうもない。それ程、疲れ切っている。
「残った者達で警戒をしよう。シュウが暴れて、ブラッドブリードが暴走するとマズいからな」
関係機関にも声を掛けて、情報の収集を開始した。シュウの狙いがわからない以上、敵対することも視野に入れておかないとダメだろう。
「警官隊とブラッドブリード達が交戦しているらしいぞ」
スティーブンが、どこからか情報を得たようだ。さてと現場へと向かうか…
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現場に着くと、ブラッドブリード達は殲滅させられていた。ただ、数名の女性がたむろって居るだけだった。
「君達は何者かね?」
「儂らは主様の眷属だ。おい、人間よ!主様のジャマはさせぬ」
目の前の女性達は人間では無いようだ。
『斗流血法・カグツチ』を用いて、攻撃を仕掛けるザップ。しかし、ザップの能力が無効化された。
「人間よ!お前達の能力は、儂らには効かぬ。ふふふ♪」
こいつら…まさか…
『エスメラルダ式血凍道』で攻撃を仕掛けるスティーブン。これも能力が無効化されてしまう。
「クラウス、どういうことだ?」
そうなのか…
「こいつらには勝て無い。血界術は無駄だ。コイツらはバンパイアだ」
「本物の吸血鬼だと…」
「あぁ、繰り出す技は血を使うが、あいつらは吸収しているようだ。いくらやっても、体力だけが落ちるぞ」
「ほぉ~、物分かりの良い人間もおるようじゃな」
それも、生半可のバンパイアでは無い。ディウォーカーかぁ。シュウもバンパイアなのか?
「主様はバンパイアでは無い。儂らにとっての天敵であるバンパイアキラーじゃ」
「バンパイアキラー?聖戦士なのか?」
「そうじゃ。だが、聖戦士程度に負ける儂らでは無い。主様は、バンパイアにとっての最大の武器が効かぬのじゃ」
バンパイアにとっての最大の武器?それは吸血攻撃か?
「そうじゃよ。主様は鬼畜でのぅ~。涙脆いのに、血が一滴も無いのじゃ。逆に吸血されてしもうたわ。ははは♪」
豪快に笑っているボスらしい女バンパイア。はぁ?シュウには血が一滴も無いだと…
「あいつ、どうやって生きているんだ?」
ザップが疑問を口にした。
「儂ら下等生物とは作りが違うのじゃよ。戦闘とエロに特化した鬼畜様じゃからな」
戦闘とエロに特化?はぁ?
「儂らやお前達のように、普通に生きている生物とは違うのじゃ。主様は戦闘に必要な器官とエロに必要な器官しか持っておらん。血が無いから呼吸もせんでいい。血が無いから食事を摂らないで良いのじゃ。血が無いと生きられない者とは違うのじゃ」
アイツ…マジに神なのか…バンパイアすらも眷属にしてしまうって…
---シュウ---
ヤマトと二人で、ラリー達を惨殺した奴らを掃除した。レオの妹を虐めているヤツもだ。ラリー達の魂は、聖域に行って貰った。この世界がリセットした時に、初めから人生を歩んで貰う為だ。魂のクリーニングでも消せない深い傷を負っていたのだった。
忍達の居る場所に転移すると、クラウス達と対峙していた。どんな状況だ?
「おぉ、主様♪」
「こっちは終わったよ」
「戻っていいかのぅ?」
「いいよ」
忍、オーフィス、リリスが僕の魂へと帰還し、残った雪姫達は、キャッスルドランに収納してもっらた。
「おい、シュウ…お前は何者だ?」
クラウスに訊かれた。
「通りすがりのエロ好きだよ。それ以上でもそれ以下でも無い」
「バンパイアを身体に宿しているヤツのセリフでは無いなぁ」
クラウスの表情から感情を読むのは難しい。いや、この組織に属する者のほとんどが、感情を顔に出さないようだ。
「僕達とやるのか?」
「勝て無い戦いはしない」
「それは利口な選択だよ。エルダー級は始末した。後は、クラウス達だけでも大丈夫だろ?」
「エルダー級を二人でかっ?」
スティーブンが声を上げた。
「あぁ、あの程度のヤツを倒せないと、もっと強い敵はごまんといるからな。あぁ、レオ、約束は果たした。連絡をしてみな」
「えっ!本当ですか、ありがとうございます」
レオは急いで、妹へ連絡をしに行ったようだ。
「じゃ、そろそろ、帰るよ。お土産も出来たし♪」
「土産だと?なんのことだ!」
ザップに訊かれた。
「内緒だよ。人に言える物ではない。では、また♪」
僕とヤマトとお土産の三名で、キャッスルドランへ転移して、雪姫の世界を目指した。
---クラウス---
目の前からシュウ達が消えた。お土産?何を手に入れたんだ?
「あれ?シュウさんは?妹の目を、本当に治してくれたそうです」
レオが喜んでいた。治癒能力も持っているのか。取り敢えず、オフィースに戻り、情報を集め始めた。シュウの言った通り、エルダー級は殲滅されたようだった。これで、少しは真面な世界になるのかな?
1週間後、人狼局から連絡があった。チェインと連絡が取れなくなったそうだ。
「どうせ、アイツのことだ。どこかで飲んだくれているんだろよ」
と、ザップ。その線は有るな。
「あっ!」
レオが声を上げた。
「どうしたんだ、レオ?」
「そう言えば…妹の目を治すって願いの供物にチェインさんって…シュウさんが、契約書を書いていたような…」
契約書?はぁ?
「なぁ、契約書って、何だ?」
レオが羊皮紙で書かれた契約書を取り出すと、蒼い炎で燃え始めて灰となってしまった。
「あれ?何で燃えちゃったんだ?」
不思議がるレオ…
「古の言い伝えに、神との契約が成就すると蒼い炎で、そうでない場合は紅い炎で、契約書が燃えると言われている。そういうことなんだろ?」
シュウの土産はチェインだってことだな…