---シュウ---
お城の地下に来た。目の前には大きなホラ貝のような物がある。なんだ、これは?
『メリオダスを殺せば、お前の望みをなんでも叶えてやろう』
ホラ貝が僕に話掛けてきた。
「そうなのか?じゃ、大いなる意志ですら、叶えられない僕の夢を叶えてくれるか?」
『大いなる医師か?病気を治せば良いのか?そんなことは容易い』
うん?大いなる意志を知らないみたいだ。禄なもんじゃ無いようだ。『エアスタンプ』で粉々に潰してあげた。後、なにがあるのかな?地下探索を続けた。
長い廊下の奥に、灰色の異形な者の死体があった。死んでから随分と経っているようだが、腐らず、ミイラ化すらしていない。う~ん…喰わせても、腹壊しそうだな。防腐剤でも入っているのかもしれない。なので、『地獄の業火』で灰にしておく。後、何があるかな?
大きなほら穴のような場所に出た。そこには赤色の異形な者の死体があった。一見、肥満体の赤鬼のようだが、これも死んでから随分経っているのに、腐りもミイラ化すらもしてにない。これが魔神族なのかな?先程と同じように『地獄の業火』で灰にした。
後は何かあるかな?
ホラ貝のあった場所に戻ると、赤いコスチュームを着た者がいた。ソイツは僕に気づき声を掛けてきた。
「おい!お前…ここにあった物はどうした?」
「禄でも無いから潰したけど」
「はぁ~?お前はバカか?」
「まぁ、よく言われるな。ビンゴとしておこう♪」
いきなり襲い掛かってきた男。
「何?手応えが無いだと?」
男の首元には傷跡が残っている。何者だ、コイツは?
「お前、聖騎士のニュータイプか?」
「僕は聖戦士だけど?それが何か?」
うん?コイツ、魔神族かな?それだと厄介だな。速効で転移して、距離を置く。転移した先は街中だった。
「主様、七つの大罪が街に来ています」
マーリンが近づき囁いた。
「そうなの?聖騎士と七つの大罪の2つと戦わないとダメかな?」
国を取り戻してほしいと、エリザベスと姉達に言われているのだが…
「七つの大罪は、私とディアンヌでどうにかしてみます」
ディアンヌは、身体は大人に見えるが、まだまだ少女のようで、性刺激はまだ早いらしい。なので、子供扱いしていたのだが、気に入られてしまった…父親として…デカイ娘はいらないんだけど…
「じゃ、まかせた。で、元凶は、聖騎士長か?」
この国には聖騎士長が二人いるらしいが、二人がグルでクーデターを起こしたらしい。
「のようですわ。その二人を倒せば、国王に権限が戻るかと…」
「わかった。そっちは頼むぞ」
マーリンと別れた。
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合流地点の街外れに行くと、デカイ豚がいた。背中には家を乗せている。巨人族の家畜か?
「団長!」
ギルサンダーがやってきた。
「運悪く、メリオダスと遭遇してしまって…」
あの魔神族か…戦いたくないな。ギルサンダーの案内され、メリオダスの元へ連れて行かれた。
「お前、あの時の…」
僕を覚えているようだ。
「引いてくれないか?」
「イヤだと言ったらどうする?」
「僕達が引くか…」
「ちょっと、何、弱気なことを言っているのよ!」
ベロニカにどつかれた。
「だって、アイツ、魔神族だぞ」
「え!」
ギルサンダー達が驚いた。知らなかったのか?
「うん?あんな短い接触で見抜いたのか?お前は何者だ?」
「エリザベスの愛人で、通り縋りのエロ好きだ♪」
「シュウ様!愛人じゃないです。ご主人様でしょ!」
エリザベスに泣き付かれた。
「お前、もてるのか?」
「いや、エロが好きなだけだよ。ファルコン!エリザベス達を死守しろ」
「了解です!団長♪」
ドッカーン!
その時、街の方から何かの爆発音がした。数え切れない魔物…いや、人間…違うなぁ。なんだ?
「ニュータイプが暴走か!お前、共闘を頼めるか?街の民を救いたい」
メリオダスに訊かれた。
「あれは何?」
僕の探査能力でも、種族が不明な物を指差して訊いた。
「魔神の血を飲んで、魔神の力を得た聖騎士のニュータイプ達だ。魔神の血が暴走しているようだ」
「どうすれば、助けられるんだ?」
「身体から魔神のコアを取り出せば、元に戻れるはずだ」
コア?メリオダスの記憶からコアの部分を読み出し、『強奪』を発動。目の前には、よくわからない物が大量に集まってきた。それと共に、正体不明の種族は消えた。
「お前、すごいなぁ。一撃でアイツらを…」
ドッカ~ン!
また、何かの爆裂音が城の近くで、鳴り響き、火柱が上がった。
「お前との決着は後だ!」
メリオダスが火柱の方へ走っていく。なんだかな…
「どうしますか?」
ファルコンに訊かれた。
「何か起きたのは確かだな。ファルコン達は、エリザベス達のガードだ。ラムレム、夏凜、雪姫は一緒に来てくれ。あぁ、そこの青髪と赤髪もだ」
「「名前で呼べ!」」
ゼノヴィアとアイズから、お決まりのお返事が戻って来たので、僕達は現場へと急いだ。
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現場では、よくわからない種族の者が、アーサー王とディアンヌ、知らない者達を叩きのめしていた。マーリンは、仮面を被った魔導師とヤリ合っている。
「メリオダス、アレはなんだ?」
「魔神の力を得た聖騎士長のヘンドリクセンだ」
あれが元凶か?あれを倒せば帰れるのかな?
「あっ!団長…」
ディアンヌの声に僕とメリオダスが反応した。
「えぇ!団長だぁ~♪」
メリオダスを見て力無く無邪気に喜ぼうとするディアンヌ。酷くやられたなぁ。
「メリオダス、ディアンヌを頼む。僕達でやってみるよ」
と、言ったものの…青髪、赤髪、夏凜、レムの物理攻撃も、ラム、雪姫の魔法攻撃も効かない。再生力が半端無いし…地獄の炎を使えるようで、氷系の雪姫は分が悪いようだ。
瞬動術でヘンドリクセンの前に出た僕。
『万物の腐壊』
って術を掛けてきた。腐食系のようだ。これは僕には効かない。腐食する身体を持っていないから。
「効かないだと?貴様、何者だ?」
「悪夢の道化師とでも言っておくかな?」
エロ好きなんてふざけた名前は、こいつは効かない気がしたので、別の名前を名乗った。
「悪夢だと?見せてみろよ、悪夢とやらを♪」
いいのかな?では、『無価値』を相手に掛けて、魔神の力を無価値にしておく。それから、『ウルティマウエポン』をプレゼントした。全身から煙を上げてよろける相手。効かないのかよ~。じゃ、『エアスタンプ』で圧搾。相手の体を潰していく。
「何?再生しないだと…お前、何をした?」
「悪夢が見たいんだろ?見せてあげるよ」
『紫煙の十字架』を発動した。十字架に磔になる相手、相手の身体にはサマエルの猛毒が染みこんでいく。じわじわとねぇ♪
「何?これは何だ?」
「猛毒だよ。ドラゴン、神すらも死に至らせる猛毒だ。解毒方法は1つしかない」
「1つ…何だ?」
「教えないよ。企業秘密に決まっているだろ?」
毒を造りだしたサマエルにしか、解毒が出来無いだけなんだけど…
「くそっ!」
天を仰ぎ見たヘンドリクセンは、ゆっくりと首を降ろして、息が絶えたようだ。なので、『地獄の業火』で、灰にし、浄化をして魂を昇華させておく。復活予防の処置である。
「お前、つぇーな!」
メリオダスに言われた。
「で、七つの大罪は戦うのか?それとも国王に権限を戻してくれるのか?」
「国王と戦う理由は無い。だから、お前とは戦う理由は、戦いたいからだ♪」
って、殴り掛かって来た。スルーする。心臓を掴み、意識を刈り取る。僕は戦闘狂では無いので、戦いたい訳ではないから。
「ディアンヌ、コイツを介抱してやれ」
「わぁ~い♪団長だぁ~♪」
意識を飛ばしたメリオダスは、ディアンヌの玩具になっている。これで終わりかな?
『お疲れ様♪帰る手続きはしたわよ。お持ち帰りはエリザベスだけよね?』
って、姉ちゃんからの念話。
『だな。マーリンとディアンヌは置いて行く。それで頼む』
僕達は撤収準備に入った。
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王の間で、元気になったリオネス王国国王、バルトラ・リオネスと謁見した。
「で、帰られるのか?」
「次の仕事があるんでね」
「クーデターの件を解決してくれ、何か褒美でもと考えているのだが、何が良い?」
「エリザベスを貰って行く」
「何?どういうことだ?」
「エリザベスをこの世界から連れ出すのが、僕の今回の任務だからね」
「どうして?」
「魔神族の復活の鍵になるらしいので、他の世界で預かって欲しいそうだ」
「誰の命令だ?」
「人間風情が知ることでは無い」
「おい!コイツを生きて返すな!エリザベスを護れ!」
まぁ、娘を誘拐だものな。国王の対応は正しい。でも…僕はドランへ転移した。僕の駒を埋め込んだエリザベスは、僕の傍に転移してきた。
「フィン、離脱だ!」
「了解♪」
こうして、僕達は、よくわからない種族が渦巻く世界から、離脱した。