※この作品はR-18です。

神器なき男3   作:もっち~!

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悪夢の道化師

 

---シュウ---

 

お城の地下に来た。目の前には大きなホラ貝のような物がある。なんだ、これは?

 

『メリオダスを殺せば、お前の望みをなんでも叶えてやろう』

 

ホラ貝が僕に話掛けてきた。

 

「そうなのか?じゃ、大いなる意志ですら、叶えられない僕の夢を叶えてくれるか?」

 

『大いなる医師か?病気を治せば良いのか?そんなことは容易い』

 

うん?大いなる意志を知らないみたいだ。禄なもんじゃ無いようだ。『エアスタンプ』で粉々に潰してあげた。後、なにがあるのかな?地下探索を続けた。

 

長い廊下の奥に、灰色の異形な者の死体があった。死んでから随分と経っているようだが、腐らず、ミイラ化すらしていない。う~ん…喰わせても、腹壊しそうだな。防腐剤でも入っているのかもしれない。なので、『地獄の業火』で灰にしておく。後、何があるかな?

 

大きなほら穴のような場所に出た。そこには赤色の異形な者の死体があった。一見、肥満体の赤鬼のようだが、これも死んでから随分経っているのに、腐りもミイラ化すらもしてにない。これが魔神族なのかな?先程と同じように『地獄の業火』で灰にした。

 

後は何かあるかな?

 

ホラ貝のあった場所に戻ると、赤いコスチュームを着た者がいた。ソイツは僕に気づき声を掛けてきた。

 

「おい!お前…ここにあった物はどうした?」

 

「禄でも無いから潰したけど」

 

「はぁ~?お前はバカか?」

 

「まぁ、よく言われるな。ビンゴとしておこう♪」

 

いきなり襲い掛かってきた男。

 

「何?手応えが無いだと?」

 

男の首元には傷跡が残っている。何者だ、コイツは?

 

「お前、聖騎士のニュータイプか?」

 

「僕は聖戦士だけど?それが何か?」

 

うん?コイツ、魔神族かな?それだと厄介だな。速効で転移して、距離を置く。転移した先は街中だった。

 

「主様、七つの大罪が街に来ています」

 

マーリンが近づき囁いた。

 

「そうなの?聖騎士と七つの大罪の2つと戦わないとダメかな?」

 

国を取り戻してほしいと、エリザベスと姉達に言われているのだが…

 

「七つの大罪は、私とディアンヌでどうにかしてみます」

 

ディアンヌは、身体は大人に見えるが、まだまだ少女のようで、性刺激はまだ早いらしい。なので、子供扱いしていたのだが、気に入られてしまった…父親として…デカイ娘はいらないんだけど…

 

「じゃ、まかせた。で、元凶は、聖騎士長か?」

 

この国には聖騎士長が二人いるらしいが、二人がグルでクーデターを起こしたらしい。

 

「のようですわ。その二人を倒せば、国王に権限が戻るかと…」

 

「わかった。そっちは頼むぞ」

 

マーリンと別れた。

 

-------

 

合流地点の街外れに行くと、デカイ豚がいた。背中には家を乗せている。巨人族の家畜か?

 

「団長!」

 

ギルサンダーがやってきた。

 

「運悪く、メリオダスと遭遇してしまって…」

 

あの魔神族か…戦いたくないな。ギルサンダーの案内され、メリオダスの元へ連れて行かれた。

 

「お前、あの時の…」

 

僕を覚えているようだ。

 

「引いてくれないか?」

 

「イヤだと言ったらどうする?」

 

「僕達が引くか…」

 

「ちょっと、何、弱気なことを言っているのよ!」

 

ベロニカにどつかれた。

 

「だって、アイツ、魔神族だぞ」

 

「え!」

 

ギルサンダー達が驚いた。知らなかったのか?

 

「うん?あんな短い接触で見抜いたのか?お前は何者だ?」

 

「エリザベスの愛人で、通り縋りのエロ好きだ♪」

 

「シュウ様!愛人じゃないです。ご主人様でしょ!」

 

エリザベスに泣き付かれた。

 

「お前、もてるのか?」

 

「いや、エロが好きなだけだよ。ファルコン!エリザベス達を死守しろ」

 

「了解です!団長♪」

 

ドッカーン!

 

その時、街の方から何かの爆発音がした。数え切れない魔物…いや、人間…違うなぁ。なんだ?

 

「ニュータイプが暴走か!お前、共闘を頼めるか?街の民を救いたい」

 

メリオダスに訊かれた。

 

「あれは何?」

 

僕の探査能力でも、種族が不明な物を指差して訊いた。

 

「魔神の血を飲んで、魔神の力を得た聖騎士のニュータイプ達だ。魔神の血が暴走しているようだ」

 

「どうすれば、助けられるんだ?」

 

「身体から魔神のコアを取り出せば、元に戻れるはずだ」

 

コア?メリオダスの記憶からコアの部分を読み出し、『強奪』を発動。目の前には、よくわからない物が大量に集まってきた。それと共に、正体不明の種族は消えた。

 

「お前、すごいなぁ。一撃でアイツらを…」

 

ドッカ~ン!

 

また、何かの爆裂音が城の近くで、鳴り響き、火柱が上がった。

 

「お前との決着は後だ!」

 

メリオダスが火柱の方へ走っていく。なんだかな…

 

「どうしますか?」

 

ファルコンに訊かれた。

 

「何か起きたのは確かだな。ファルコン達は、エリザベス達のガードだ。ラムレム、夏凜、雪姫は一緒に来てくれ。あぁ、そこの青髪と赤髪もだ」

 

「「名前で呼べ!」」

 

ゼノヴィアとアイズから、お決まりのお返事が戻って来たので、僕達は現場へと急いだ。

 

---------

 

現場では、よくわからない種族の者が、アーサー王とディアンヌ、知らない者達を叩きのめしていた。マーリンは、仮面を被った魔導師とヤリ合っている。

 

「メリオダス、アレはなんだ?」

 

「魔神の力を得た聖騎士長のヘンドリクセンだ」

 

あれが元凶か?あれを倒せば帰れるのかな?

 

「あっ!団長…」

 

ディアンヌの声に僕とメリオダスが反応した。

 

「えぇ!団長だぁ~♪」

 

メリオダスを見て力無く無邪気に喜ぼうとするディアンヌ。酷くやられたなぁ。

 

「メリオダス、ディアンヌを頼む。僕達でやってみるよ」

 

と、言ったものの…青髪、赤髪、夏凜、レムの物理攻撃も、ラム、雪姫の魔法攻撃も効かない。再生力が半端無いし…地獄の炎を使えるようで、氷系の雪姫は分が悪いようだ。

 

瞬動術でヘンドリクセンの前に出た僕。

 

『万物の腐壊』

 

って術を掛けてきた。腐食系のようだ。これは僕には効かない。腐食する身体を持っていないから。

 

「効かないだと?貴様、何者だ?」

 

「悪夢の道化師とでも言っておくかな?」

 

エロ好きなんてふざけた名前は、こいつは効かない気がしたので、別の名前を名乗った。

 

「悪夢だと?見せてみろよ、悪夢とやらを♪」

 

いいのかな?では、『無価値』を相手に掛けて、魔神の力を無価値にしておく。それから、『ウルティマウエポン』をプレゼントした。全身から煙を上げてよろける相手。効かないのかよ~。じゃ、『エアスタンプ』で圧搾。相手の体を潰していく。

 

「何?再生しないだと…お前、何をした?」

 

「悪夢が見たいんだろ?見せてあげるよ」

 

『紫煙の十字架』を発動した。十字架に磔になる相手、相手の身体にはサマエルの猛毒が染みこんでいく。じわじわとねぇ♪

 

「何?これは何だ?」

 

「猛毒だよ。ドラゴン、神すらも死に至らせる猛毒だ。解毒方法は1つしかない」

 

「1つ…何だ?」

 

「教えないよ。企業秘密に決まっているだろ?」

 

毒を造りだしたサマエルにしか、解毒が出来無いだけなんだけど…

 

「くそっ!」

 

天を仰ぎ見たヘンドリクセンは、ゆっくりと首を降ろして、息が絶えたようだ。なので、『地獄の業火』で、灰にし、浄化をして魂を昇華させておく。復活予防の処置である。

 

「お前、つぇーな!」

 

メリオダスに言われた。

 

「で、七つの大罪は戦うのか?それとも国王に権限を戻してくれるのか?」

 

「国王と戦う理由は無い。だから、お前とは戦う理由は、戦いたいからだ♪」

 

って、殴り掛かって来た。スルーする。心臓を掴み、意識を刈り取る。僕は戦闘狂では無いので、戦いたい訳ではないから。

 

「ディアンヌ、コイツを介抱してやれ」

 

「わぁ~い♪団長だぁ~♪」

 

意識を飛ばしたメリオダスは、ディアンヌの玩具になっている。これで終わりかな?

 

『お疲れ様♪帰る手続きはしたわよ。お持ち帰りはエリザベスだけよね?』

 

って、姉ちゃんからの念話。

 

『だな。マーリンとディアンヌは置いて行く。それで頼む』

 

僕達は撤収準備に入った。

 

--------

 

王の間で、元気になったリオネス王国国王、バルトラ・リオネスと謁見した。

 

「で、帰られるのか?」

 

「次の仕事があるんでね」

 

「クーデターの件を解決してくれ、何か褒美でもと考えているのだが、何が良い?」

 

「エリザベスを貰って行く」

 

「何?どういうことだ?」

 

「エリザベスをこの世界から連れ出すのが、僕の今回の任務だからね」

 

「どうして?」

 

「魔神族の復活の鍵になるらしいので、他の世界で預かって欲しいそうだ」

 

「誰の命令だ?」

 

「人間風情が知ることでは無い」

 

「おい!コイツを生きて返すな!エリザベスを護れ!」

 

まぁ、娘を誘拐だものな。国王の対応は正しい。でも…僕はドランへ転移した。僕の駒を埋め込んだエリザベスは、僕の傍に転移してきた。

 

「フィン、離脱だ!」

 

「了解♪」

 

こうして、僕達は、よくわからない種族が渦巻く世界から、離脱した。

 

 

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