---シュウ---
そして…前回、大公アガレス殿の願いでリスタートしてしまい、僕の案件も振り出しに戻った。それもリアス、ヴァイラのフレッシュコンビというオマケ付きで…どうなるんだ?子連れでのDxDの世界は初めてであるし。この世界のリアス、ヴァイラはどうなるんだろうか?
姉ちゃんからの情報では、リアス、ヴァイラは、DxD世界のキーパーソンなので、初期での同化吸収はされないけど、後々障害になったときは同化吸収処置になるという。
今回、僕の送り出された時点は…僕の心のトゲを抜けるチャンスの時代だった…初めて、母さん達が生きている時間に出られたようだ。
僕を捨てたと、5年も思い続けた僕の成長期…でも、事実は違った。僕を護る為に、僕を敵の目から逃がす為に…僕の両親は、家族を卒業したのだった。
この世界の僕が学校へ出た後、両親の前に転移した。
「え?なんで…」
驚いている母さん。
「貴様、どうやって…」
警戒している父さん。僕が僕である証拠、愛読書を母さんに見せた。
「そう…父さん…息子に着地していたのね…」
うん?父さん?母さんの言っている意味が分からない。
「あなた、彼は敵では無いわ。たぶん、並行世界から来た周太郎よ」
「そうなのか?」
目を白黒させて、敵意を霧散させていく父さん。
「代羽周太郎…今はシュウ・ヨハネ・鬼門を名乗っていますが」
「鬼門…そうか…周太郎が成長すると、こうなるのか」
感慨深く僕を見つめる父さん。
「で、なんで、僕が母さんの父さん?」
母さんの言葉が分からなかった僕は、母さんへ質問した。
「あなたから父さんの波動を感じるのよ」
波動?まぁ、僕が僕である前、どこの誰だったかは知らないので、違うとも言い切れない。
「母さんの父さんって、誰?」
「救世主と呼ばれた人…私もあなたと同じように、魂の着地を繰り返して、生きているのよ。だから、記憶は残っているし」
救世主?ヤマトの兄さん?う~ん、複雑である。
「で、周太郎、俺達はこの後どうなるんだ?」
父さんに訊かれた。
「僕の世界では、卒業式の日に、教会のコマンダーによって、母さんが…」
「卒業式かぁ~。明日だけど…」
「大丈夫。僕が母さんと父さんを護る。だけど、この世界の僕は同化吸収しちゃうけど…」
「そうか…そうだよな。お前がこの世界に降臨したんだ。周太郎はお前をここへ呼び込むアンカー代わりだったのだろう」
どこか納得している父さん。僕が僕を吸収するのは偲びないのだが…
「別れの時間は用意する。卒業式の後、0時まで彼を残す。後コマンダー達から、この家は僕の仲間達に護らせる」
「仲間がいるのか?」
「これでも、ファントムドラグーンの団長だからね♪」
目が点になる両親。
「お前…あの鬼畜野郎なのか?」
鬼畜で間違ってはいないが、父さんに言われるのは心外である。
「鬼畜って?」
「女、子供は攫って、男は皆殺しだって、聞いたことがある」
まぁ、それに近いことをやった記憶がある…
「そんなことしないって…」
念話で『ダウト』と沢山の者の声が聞こえる。
「そうなのか…あの騎士団の団長かぁ。出世するんだな、俺達の息子は…」
出世だと思ったことは無い。むしろ、貧乏クジに近い。
「周太郎、頼む!マリアを護ってくれ」
父さんの願いを受けた。供物は母さんと暮らすことだな♪
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取り敢えず、結界防御だな。めっちん、白音、黒歌、トスカで結界を構築して、ネギを反撃防御として置いておく。紅ことリアス、緑ことヴァイラは、両親の傍に置き、ガードしてもらう。この場合のガードとは、外に出さないようにするである。
そして、母さんに届いた手紙に書かれた場所にへと赴いた。敵の数は5名である。予想より2名多い…誰が増えたんだ?
「お前が鬼門か?!」
リーダー格のストラーダ猊下が、声を掛けてきた。
「そうだよ。でも父さんの方じゃ無い。お前達が消したがっている息子の方たよ♪」
「何?こんなにデカイ子供がいたのか…」
この世界の僕は12であるが、僕の見た目は永遠の17だものな♪
「僕を殺すのか?」
「そうだ。お前とお前の母親だ。粛清対象になっているのは」
「おい、粛清の理由はなんだ?」
「神に逆らう者で、お前の母親は魔女だからだ!」
「ははは♪お前達、事実を知らないのか?お前達の神が偽りなんだよ」
「偽りだと?魔女教らしい言い分だな」
って、紫藤トウジが割り込んできた。
「なぁ、三位一体と言うが、神の子は、お前達人間に殺されただろ?」
「魔女教らしいな。殉教だ。神になられたんだ」
「なら大天使ミカエルも神なのか?」
「…」
「そもそも一体っていう辺りがおかしい。神なら一柱では無いか。お前達、それで良くバチカンの上層部にいられるな」
教会の戦士3名は得物を手にした。痛いところを突かれたかな?
「おい!ストラーダ、待て!」
予想外の戦力が姿を現した…おぃおぃ…兵藤誠と一香かよ…
「どうしたのだ、誠殿」
「こいつの種別がわからない…鬼の血も、魔女の血も無さそうだ」
血?そんなものは無い。有るのはエロ心だけさぁ~♪
「何?貴様…何者だ」
では、ショウタイムだな。戦闘領域に結界を張る。で、僕に掛かっているリミッターを解除していく。
「ま、ま、まさか…」
誠にはわかったようだ。僕のオーラの本質を。でも、教会の3名は逢う機会が無いから、わからないようだ。
「おい!お前…」
「リミッターは外した。オーラに触れて焼け死ね♪」
「一香!逃げろ!」
誠と一香が転移魔法陣で逃げを図るが、結界の中である。そんなことはさせない。
「悪いねぇ。結界を張ってある。この世界を焼け野原にする訳に行かないから」
僕の本来のオーラ…神の子であるヤマトでさえ、燃えそうになったオーラ…神々しさの前では、神族すら無に、要するに灰にするのである。
「なぁ、止めろ!どうすれば、止めてくれるんだ?」
誠だけ事態を把握したようだ。彼らの服は、炎を上げることなく、灰に成っていく。
「誓約書にサインと血判もらおうかな?」
彼らの前に、誓約書を発現させた。
「神格文字か…ストラーダ、アイツはたぶん…神だ…」
「有り得ない!邪教の神であろう。成敗してやる」
血の気の多いストラーダ猊下。では、僕も愛剣を手にした。
「売られたケンカは買う!僕はファントムドラグーン団長、『神殺し』シュウ・ヨハネ・鬼門。焼け死にたくないなら、斬り殺してやる♪」
「ストラーダ!確信した。アイツは『星の守護神』だ!サインと血判を押せ!早くしろ!神のオーラに触れた者は神族でも燃えるんだ!」
誠と一香は誓約を交わらせた。なので、結界の外へ強制転移させた。
「『星の守護神』…こいつが『名の無き神』かぁ…おい、紫藤、八重垣よ!サインと血判を押せ!」
全員が誓約したので、僕は僕である姿に戻り、リミッタを掛けてから、結界を解除した。
「お前達親子が消される本当の理由は何だ?」
誠が訊いて来た。
「都合の悪い真実を知っているからだ。『ビジョン』という能力。過去と未来のキーになる場面が見えるんだよ。初代も僕も、その能力を持っている。母さんは初代と僕を繋ぐワンポイントに過ぎない」
「どういう事実なのだ?」
ストラーダ猊下に訊かれた。
「父なる神、神の子はミカエルの策略で消されたのだ。3引く2の答えが、お前達の信仰する神の正体だよ」
「まさか…」
ストラーダ猊下も正解に辿り着き、その正体に絶句していた。
「だから三位一柱でなくて、三位一体なんだ。天使は柱で数えないからね」
「なるほど…」
誠が頷いた。教会組は絶句状態から立ち直れないようだ。
「お前達の敵は僕達では無い。もう、こんなマネするなよ。次は寸止めはしない。兵藤一誠、紫藤イリナ、クレーリア・べリアルがお前達の弱点だろ?やられたら、ソイツらに仕返しを先ず与える。そうだな、地獄の業火で炙ってから、器は喰わせて、魂は灰にするかな…」
「「息子(娘)のことを、なんで知っているんだ?」」
誠と紫藤が同時に訊いて来た。
「彼女の事もか…」
驚愕な表情の八重垣…この時点では、教会と悪魔サイドにはバレていなかったのか?知っている理由は、何度もDxDの世界を経験しているからな。
「ビジョン持ちの僕は、何でも知っているんだ」
僕はその場から転移した。
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そして、0時を迎え、僕はこの世界の僕を同化吸収した。
「これから、どうするの?」
母さんに訊かれた。
「父さんと母さんの息子として生活をする。この子達は僕の娘と思ってくれていい」
紅と緑を紹介した。
「実際の娘でなくて、弟子だけど…普通の生活をさせてあげたいんだ」
「紅こと、リアス・グレモリーです。よろしくお願いします」
「緑こと、シーグヴァイラ・アガレスです。よろしくお願いします」
弟子二人が、僕の両親に挨拶をした。
「あぁ、頼むよ、紅ちゃん、緑ちゃん♪」
「まさか…孫の顔が見られるとは…」
孫の顔?
「本当の孫を見る?」
「え?お前、結婚しているのか?!」
父さんが驚いている。誰を呼び出すかな?あぁ、アイツが待機しているんだ。思い出した。息子を召還した。
「初めまして。父様がお世話になっております。アリス・アガレス・鬼門といいます。現在は父様の指揮下で、闇の世界を、王として統べております」
アリスが丁寧に挨拶をした。固まっている父さんと緑、母さんは苦笑いして、紅はおろおろしていた。
「闇の世界の王だって…おい、周太郎!お前は何者になったんだ?鬼畜程度で、王を指揮下に置けないだろ?」
「アガレス…え?どういうことですか?ねぇ、師匠!!」
「師匠の息子さん…はぁい?」
母さんは混乱気味の三名を暖かく見守りつつ、アリスに抱きついた。いいなぁ~、アリス。
「まず、父さんの質問から解決する。僕の立場はファントムドラグーンの団長だけど、本職は第13宇宙を司る絶対神で、二体一柱である宇宙神の片割れだよ」
父さんが完全に固まった。母さんもだ…なんか、やらかしたかな?
「アリス。僕、なんか、やらかしたかな?」
「父様…気づいていないなら、問題無いですよ」
って、笑っているし。う~ん…なんだろうか?
「お、お前…そんなにエライのか…鬼畜なのに…」
えっ?そこ?鬼畜なのにエライってとこ?う~ん…
「エラくないよ。僕は僕が神であることを、否定して生きているんだから」
「シュウ…父さんにそっくりよ。父さんも人間として、生涯を終えたそうだから」
って、母さん。僕の中では、ヤマトの兄である疑惑が生まれた。それは、ちょっと考えたいなぁ…
「で、緑の疑問だよな…アリスは、緑とは違う並行世界のシーグヴァイラ・アガレスと僕の間に出来た子供だよ」
「私も大人になると…」
顔を真っ赤にして俯いた緑。
「私にはいないんですか?ねぇ、師匠!」
紅に訊かれた。
「いるけど。アイツは忙しい身だから。僕の産まれ育った世界で、魔王として働いているんだよ」
「そうか…私も頑張れば、魔王クラスになれるんですね…」
イケイケで素直なリアス。夢は大きい方が良い。
「お前…魔王の息子もいるのか…」
「いる。後は娘が3人…一人はもういないけど…」
「いないって?」
母さんに訊かれた。
「僕の弟子の命を助ける為に、魂を糧にしてくれたんだよ。不甲斐ない僕なんかの為に…」
亡き娘の顔が脳裏に浮かんだ。
「師匠…私達が代わりになるから…」
緑が抱きついて来た。負けずと紅も…まだ、熟していないのが哀しい。
こうして、僕、紅、緑は父さんと母さんと一緒に住む事になった。紅と緑は、誠に頼んで、イッセーと同じ中学へ通わせることが出来た。頼るべきは現在の英雄だな♪