※この作品はR-18です。

神器なき男3   作:もっち~!

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迷宮へ*

---シュウ---

 

迷宮都市の上空に着いた。地上に馬車を転移させた。そして、街へと入っていく。巫女長の手回しで家が用意されているので、そこを拠点にしようと思っている。セーラが転移酔いをしてしまうから。

 

閑静な住宅街にある一戸建ての家。馬車を駐車場に入れると、姫とマッチーが人化姿になり、家に入ってきた。

 

「今日からは、あんなこと、そんなことしてくださいね」

 

って、マッチー。うんうん、したいなぁ♪

 

「ズルいです。私にもしてくださいよ~」

 

って、姫。ケンタウロスとは性交が難しいから…う~ん…

 

「セーラ、疲れていないか?」

 

「えぇ、大丈夫です」

 

唯一の人間であるセーラの顔色は悪い。転移酔いだな。優しく抱き締めて、症状を緩和させていく。

 

「恩恵を、ありがとうございます」

 

セーラが頬を重ねて来た。気持ちが良い。だけど、めっちん達の視線が冷たい。

 

「で、役割を決めましょう」

 

って、真面目すぎるめっちん。着いて直ぐにか?

 

「留守番、家事はどうされますか?」

 

いつものメイド姉妹で充分でないかな?そう思った瞬間、ラムレムにフィアが付いて転移してきた。フィンの仕事は早いなぁ。

 

「フィア。ヤマトから情報はあったか?」

 

「えぇ、色々な世界の日本から、この世界へ召喚されているらしいです。元の世界では神隠しって感じです」

 

何の為に召喚したんだ?う~ん…召喚された者のリストを送ってもらおうかな?

 

「あと、ファントムのチームも参戦しています」

 

電脳戦は、得意だものな。

 

「じゃ、家はラムレムにフィアで頼む。残りの者は迷宮だ♪マッチー、姫、ベスとセーラも同行で、雪姫、夏凜、ネギで護れ」

 

当面の生活費は、あの混戦状態で、小銭を『強奪』しまくったので、小金持ち状態である。

 

「迷宮で資金を稼ぐ。あと、真っ黒なヤツは消していいぞ。治安を良くしないと、ベスとセーラが心配だ」

 

魔王クラス程度なら、問題無い戦力であるし…どうにかなるかな?

 

 

 

---巫女長---

 

武闘大会の混乱…あの方々が退治をしてくれた。手柄を勇者様とペンドラゴン子爵に譲って…ただ、その2名より、汚名を着せられているのが許せないでいた。

 

「侯爵様、あの方々は神聖なる騎士団です。そのような汚名は、神に仕える者として、許せません」

 

「しかし、勇者様にキバを剥き、子爵にもだ」

 

「それは、先に手を出したのでは無いですか?!あの方々は人間には手を出しませんよ」

 

「その者達の正体は何だ?」

 

「神様からの遣い人様です」

 

「証拠は有るのか?」

 

「セーラが証拠でございます。侯爵様も、あの子の言葉を信じて、送り出されたのでは無いのですか?」

 

オーユゴック公爵は、セーラの実の祖父である。セーラが供物になるという言葉を受けて、巫女職を辞職させた張本人である。

 

「あの子の言葉、瞳には嘘は無かった。だが、あの者達の戦闘力は何だ?あの大きな悪魔を一太刀だぞ!勇者もペンドラゴン卿も手を出せなかった悪魔を…」

 

空に浮かんでいた巨大魚も捌かれていた。人間では無理である。それに、天を翔る馬に乗られていたし。

 

「彼らは何をしに、参ったのだ?」

 

「龍の谷で起きた『流星雨』なる天変地異を起こした者を探しにです。その者は神以外が使ってはいけない術を行使したそうです。あの方曰く、危険な存在だと、おっしゃっておりました」

 

天変地異などという神の奇跡を、起こされても困る。それでは神は人間に敵対してしまうから。

 

「そうか…」

 

顎を撫でながら長考されている侯爵様。セーラの身体を見ても明らかで、皮膚が所々違うのだ。それは損傷箇所を修復した証拠である。継ぎ目なぞ無いのに、皮膚が継ぎ接ぎされていた。

 

「セーラの命の恩人だ。それは、あの子の身体を見て分かった。人間の技術では、あのような治療は出来無いからな。それに、先に救出された2名の巫女も無傷だったし」

 

侯爵様が汚名を被せたい訳では無い。国王陛下のお眼鏡にかなった勇者様、ペンドラゴン卿の言い分を否定出来無いだけなのだ。

 

「わかった。彼らの支援はする。かばえる限りかばう。あの戦力であれば、魔王に対抗できるだろうしな」

 

苦渋の決断…国王陛下よりも、実の孫の言い分を信じる方を取った侯爵様。

 

 

 

---シュウ---

 

何を食べれば、胸がこんなに成長するんだ?姫とマッチーの胸はエライことになっていた。撓わに実りすぎる乳房…人化姿ではそうでもなかったのだが、本当の姿になると圧巻である。

 

「どうですかぁ~♪」

 

って、言われても、おっぱい星人では無いので…少し引き気味である僕。縛る気にもならない、健康的な胸。どうしたものか…そもそも、若いソーナ好きの僕向きでは無いボディ。

 

胸をスルーして、下腹部に執着する。

 

「ダメ…そんなに舐めないで…」

 

座り込む姫。ケンタウロスが座り込むと、実に攻めづらい。標的をマッチーに変えた。マッチーの頭部を手に持ち、僕のモノを咥えさせた。その状態でマッチーの下腹部を責める。

 

「うっ、うぅぅぅ」

 

何か言いたくても、頭部だけのマッチは、咥えたままである。咥えるのを止めれば、床に落下してしまうから♪準備が出来たマッチー。頭部を箱の中に閉じ込めて、身体と一身同体になる。

 

「何をしているんですか?」

 

何も見えないマッチーがパニクっている。スルーして、マッチーの体内の刺激を愉しむ…放置された姫は、放置された理由に気づいたのか、人化姿になり、抱きついて来た。この位のバストならいいかな?達したマッチーを放置して、姫と秘め事を愉しむ♪

 

-----

 

翌日、探索者ギルドの近くまで転移して、冒険者登録をしにギルドまで、参戦者全員で向かった。

 

受付カウンターへと向かうと、職員の女性が応対してくれた。

 

「神殿の騎士団の皆様ですね」

 

巫女長が手を回してくれていた。話がスムーズになりそうだ。

 

「そうです」

 

女性はセーラに気づいているようだ。巫女達の中でも有名人の部類に入るらしいから。

 

「普通証でよろしいですか?」

 

有料で特別証というのがあるらしいけど、経費削減の為、無料の方にしてもらった。

 

皆の名前を書いて書類を提出すると、紐の付いた木板を渡してきた。これが通行証か。皆に配っていく。

 

「この木証が、当座の身分証になります。木証は、見習い探索者の証で、迷宮に入って5つ以上の魔核を持ち帰る事で、正探索者の証の青銅の身分証を与えられます」

 

魔核?魔石の親戚かな。『強奪』で抜き取るか。で、身分証は、木証、青銅証、赤鉄証、ミスリル証、黄金証の5種類があるそうだ。ちなみにミスリル証は、階層主を倒せば貰えるらしい。それ狙いにするか?

 

通行書が手に入ったので、経費節減の観点から、迷宮の入り口近くまで転移した。で、迷宮へ…門番に木札を見せて、入り口の門を通過すると、下り階段が有り、それを降りると、半地下の通路に出た。通路は蛇行している。まだ、迷宮では無いのかな?窓から、外にいる人間の足が見えるし…

 

前方から帰還者集団がやって来た。顔は疲れ切っており、血の臭いがする。怪我しているようだ。無言ですれ違っていく。オラリオより楽しめるのかな?鎧が大きく裂けている。強度の問題か?敵の戦闘力の問題か?

 

通路の端に到達すると、大きな扉があった。ここから、迷宮なのか?扉の前にはカウンターがあり、扉側の壁には子供達が一杯座り込んでいた。ポーターのバイト希望か?戦士には見えない。

 

カウンターにいた者に話し掛けられた。それによると、迷宮内で手に入れた魔核は全量、このカウンターで買い取りらしい。魔物の部位も買い取ってくれるそうだ。

 

そして、お話が終わり、迷宮に足を踏み入れた。

 

------

 

いきなりの階段…それもつづら折りである。魔物が攻めてきた時の防御策かな?

 

戦闘員の殆どが索敵能力が有るので、僕は大物捜しを始めた。階段を降りきると、店が多数有るホールがあった。まだ、迷宮じゃないのか…で、また扉を潜り…

 

ようやく迷宮に入れたようだ。

 

「陣形はいつものように、僕が最後尾にいるから、その前に非戦闘員を配置だ」

 

一定間隔で標識灯らしき物がある。近づくと白から青へ変化した。通路には罠もあるようで、見つけ次第、破壊していく。こんな入り口近くで罠?なんだかなぁ…

 

しばらく歩くと、戦闘音が聞こえて来た。迷宮らしく成ってきたな。メイン通路からはずれた場所でゴブリンと戦うパーティがいた。スルーだな。

 

虫系の魔物が出始めたが、前衛陣が見つけ次第殲滅し、魔核を『強奪』していく。解体作業は面倒だからね。1時間かかって、10匹程度…しょぼい迷宮だな。

 

そんな嘆きに呼応したのか、大量の魔物の気配を感じた♪目の前から逃げてくる人々がいる。この先にいるのか?

 

「逃げろ!」

 

「おい、アンタら、魔物の集団が来るぞ」

 

「喰われたくなかったら、マゴマゴしてないで逃げろ!」

 

逃げてきたパーティーメンバー達が、教えてくれた。喰われるのか?逆に喰える物なのかな?僕の魂に寄り添う仲間達が、蠢き始めた。喰いたいらしい…

 

「そこの人達! 逃げろ! 迷宮蟻が大発生しているんだ」

 

女性だけのパーティーが逃げてきた。ポーターが足に怪我をしている。

 

「貴方たち、煙玉か閃光玉は持っていない? 追いつかれそうなのよ」

 

「前衛、行け!」

 

ファルコン、ジム、フレイが、飛び出した。それに伴い、アリスちゃん、セレジアが身構えた。

 

「ベス、怪我を治してあげて」

 

「了解です」

 

怪我したポーターに駆け寄り、治癒術を発動したエリザベス。人間と変わらない大きさの迷宮蟻の群れが近づいて来た。だけども、フレイ達が交差した瞬間に、生の時間に終わりが訪れていく。そして、動かなくなった蟻達から魔核を強奪していく。

 

「めっちん、援護」

 

「了解!」

 

魔導書を片手に持ち、呪文を唱えるめっちん。ファルコン達が接触する前の蟻の足をつぶしていく。

 

「スゴい…」

 

女性パーティーの一人が声を出した。

 

「脇から来るぞ!アリスちゃん、セレジア」

 

「「了解」」

 

まだまだ居るのかな?

 

「トライ君、ケツまでどの位か、斥候を頼めるかな?」

 

「喰っていい?」

 

「喰えるなら」

 

「了解」

 

獣門を1つ発現させて、トライ君の人化バージョンを出撃させた。

 

「召還?」

 

女性が驚いている。

 

『後200位。喰えるよ♪』

 

って、トライ君から念話が届いた。

 

「野郎共行って来い!」

 

開けるだけの門を一斉に開き、仲間達を解放した。

 

「うそっ!何、この召還数は…」

 

数分後、食べきったのか、みんな門に戻っていく。じゃ、『強奪』で魔核を回収だ♪

 

「団長!安全を確保しました」

 

ファルコンから、報告が来た。

 

「じゃ、本隊は前進だ♪」

 

呆れ顔の女性だけのパーティーを置いて、前進し始めた僕達。

 

-------

 

蟻さんが300位…忍曰く、蟻さんは甘くて美味しいらしい。で、今度はカマキリが横から奇襲してきた。真空刃でクビを切り落とし、魔核を回収した。奇襲してくるのか。

 

「ベスとセーラは、中央部にいろ。ガードは横からの奇襲に注意しろよ!」

 

指示を早めに出していく。ベスは女神族で耐久度はあるが、セーラは人間だから、取り扱いが要注意である。

 

魔物の気配が消えたので、休憩をする。ベスとセーラに弁当を渡した。

 

「シュウ様は良いのですか?」

 

セーラに訊かれた。

 

「僕は舌を楽しませる時しか食事をしない。僕の栄養源は…特殊だから♪」

 

栄養源が、女性がオーガズムに達する時のエネルギードレインとは言いづらい。ファルコン、アイリスは、手弁当を食べている。ジム、フレイは神なので喰わないでも大丈夫だ。めっちんたちも手弁当を食べている。後、喰わないで大丈夫なのは雪姫かな。

 

休憩を終えて、更に奥へと進む。虫エリアの次は植物エリアだった。めっちん、ネギ、僕の炎系魔術で一掃していく。虫よりも楽♪

 

「私は戦わないで良いのですか?」

 

セーラに訊かれた。

 

「適材適所だよ。セーラとベスは回復要員という、大事な役目がある。だから、その時まで、魔力を温存して欲しい」

 

と伝えた。って、いうか、このパーティーで死ぬのはセーラだけである。後は、不死者に近いし。

 

------

 

で、予定していた7日目に迷宮から出た。心配されるとまずいから。で、カウンターで換金をする。

 

あの女性パーティーが盛った話をしてくれたおかげで、誰も心配していなかった。どのくらい盛ったんだ?

 

換金なのだが、後日持ち越しになった。大当たりの魔核が混じっていたようだった。

 

「こ、こ、これって…それも2つも…」

 

「いつ支払って貰えるの?」

 

「10日、待ってください…」

 

10日も?長い…

 

「じゃ小物の分だけでもください♪」

 

「それも、待ってください…こんなに大量に持ち込まれても…」

 

支払う金が無いらしい。頭割りしても、一人1000個程度なのに…払えないのか…

 

「じゃ、ギルドへのツケで買い物していいよね?」

 

粘り強い脅しという交渉により、ギルドへのツケ払いを認めさせた僕♪

 

--------

 

翌日、ギルド長って人に呼び出しを喰らった。う~ん…ギブミー金なんだが…

 

「お前か?1週間潜って、とんでも無い物を持ち込んだのは?」

 

「とんでも無い物って?」

 

デカい魔核が2つあったから、それかな?

 

「階層主を2匹とも倒したそうじゃないか…」

 

「どれが階層主だったのかな?強い魔物はいなかったけど…」

 

固まるギルド長。いや、苦戦なんかしていないし。ひやっとしてのは、最初のカマキリの奇襲だけだったもんな。

 

「どんだけ、強いんだ、お前らは…」

 

「まぁ、精鋭部隊だけで来ているからかな」

 

「まだ、仲間がいるのか?」

 

驚いたように言うギルド長。

 

「下部組織まで入れたら、後、2000名位いるかな…」

 

「おい…」

 

ビビらすのはこの程度でいいか。いても、それぞれが違う案件に出向いているし。

 

「で、いつ入金ですか?」

 

「それは…1ヶ月くらい待ってくれ…」

 

更に延びているし…グレていいかな…

 

「お前達は何者だ?」

 

「聖戦士が中心となった騎士団って感じかな」

 

ほぼ事実に近いことを伝えた。

 

「なるほど…神殿の騎士団っていうのは、本当のようだな」

 

まぁ、そういうことにしてあるので、頷く。

 

「ぶっちゃけ、魔王に勝てるのか?」

 

「入団条件は一人で魔王を倒せる技量ですから、それは問題ないです。僕達の敵は、神と同等の術を使う魔術師です」

 

ギルド長に『流星雨』遣いの話をした。彼女の心に腹黒さがなかったから。

 

「そんな者がいるのか…」

 

「放っておくと、危険です。あの術を喰らえば、僕達だって無傷では無い。それほど危険なんですよ」

 

無傷でいられるのは、『透過』持ちの僕と、『フルカウンター』持ちのネギだけだと思う。

 

「わかった。私の人脈で情報を集めてみる」

 

って、ことで、情報料代わりに支払期限を1ヶ月先に延ばした。

 

 

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