※この作品はR-18です。

神器なき男3   作:もっち~!

34 / 93
02/21 誤字を修正


ゼナを巡る攻防*

---シュウ---

 

ギルド長に呼び出された。

 

「頼みがあるんだが…」

 

ギブミー金…

 

「どんな頼みですか?って、そろそろ換金してくださいよ~」

 

「うん?渡して無かったっけ?」

 

そんな…呆けるなよ~

 

「で、頼みって言うのはなぁ」

 

はぁ~、払う気が無いなぁ、コイツは…まぁいいや。王都で貰っているから♪

 

「迷賊って聞いたことあるか?」

 

「無いです」

 

「迷宮内にいる盗賊のことなんだが、こいつらを退治してくれ」

 

迷宮内で不自然な人間のオーラをいくつか感じた。それかな?

 

「麻薬系を迷宮内で栽培していたら、焼き払ってくれ。で、捕まえた迷賊共は、ギルドの地下にある牢屋に強制転移してくれると助かるのじゃが」

 

けっこうハードなお仕事…先日の救援捜索の際に、手に入れた魔核の換金もしてくれて無いんだけど。

 

------

 

ギルド長の部屋を出て、出口に向かうと、リリオ達が駆け込んできた。リリオはゼナのガード兵である。

 

「シュウ!ゼナが攫われた!」

 

リリオの口から耳を疑う言葉。攫われた?はぁ?

 

「どこで?」

 

「ギルド長に頼まれて迷賊狩りをしていたんだけど、いきなり魔物に奇襲をされて、ゼナが大怪我を負ったんだよ。そしたら、黒い霧が出てきてゼナが消えたんだよ~」

 

 

僕に泣きすがるリリオ。おいおい…迷賊にかぁ…黒い霧だと闇系か?急がないと命が無いか…

 

念話で、ファルコン達にスクランブル指令を出し、迷宮へと向かう。

 

--------

 

迷宮に足を踏み入れた。ファルコン達を待つのがもどかしいので、僕一人で先行することにした。確か、中層だったよな。変な人の流れを感知したのは…中層へ転移した。そして、感じた人間のオーラを追う。出逢う腹黒いオーラの人間は牢屋へ強制転移して、魔物は殲滅していく。

 

小屋を見つけた。その周囲には何かの草が栽培されていた。迷わず、草を燃やす。

 

「何?放火だと?」

 

草の燃える臭いを感じ、小屋から腹黒い男達が出て来た。迷わず強制転移をして、小屋に踏み込む。僕を見て怯える女性達。ゼナはここにはいない。女性達を、ギルドの会議室へと強制転移させた。ギルド長には念話で知らせておく。ギルド長的には念話は神の啓示って感じらしい。

 

栽培拠点を何か所も襲撃するも、ゼナがいない。どこに行ったんだ?隠し部屋でもあるのか?うん?閃きが舞い降りて来た。そうだ、下層って行った事無かったなぁ。そこかな?下層へ向かう入り口を探す僕。

 

-------

 

ようやく下層への扉を見つけた。開けて下層へと踏み込む。って、螺旋階段だと…螺旋の中心部の吹き抜けを飛び降りる。そして、今度こそ下層に着いた。どこだ!ゼナのオーラを索敵する。微かに感じるゼナのオーラ。それは弱々しいかったが、生きてはいるようだ。そこへ向かって最短ルートで向かう。ジャマする障害物は総て、破壊していく。

 

すると大きな城が見えて来た。あそこか…正面入り口からだと遠回りになるので、壁から侵入した。どこだ?地下かな?ザンバットソードを手にして、床を破壊して、地下室を目指す。

 

そして、ゼナを見つけた。彼女の隣には、見知らぬ女性。そして、彼女の前には…コイツが元凶か?

 

「ゼナ、大丈夫か?」

 

声を掛けるが、心ここに有らずのようだ。コイツ何かゼナにしたのか?

 

「お前…ゼナに何をしたんだ?」

 

ゼナの目の前にいる者に訊いた。

 

「こいつらは召使いにする予定だ」

 

「ふざけるなよ!おい!てめぇ~、格の違いを見せてやる」

 

忍と雪姫を召喚した。コイツには効果的だから。

 

「ゼナを浄化する。ソイツと遊んでいてくれ」

 

「まかせておけ、主様♪」

 

「あぁ、時間は稼ぐよ」

 

目の前のヤツの周囲に、ソイツの仲間が湧き出してきた。雪姫と忍が、敵をなぎ倒していく。そうだ♪夏凜も召喚した。

 

「夏凜、ガードを頼む。ゼナに集中したい」

 

「わかりました。仰せのままに♪」

 

で、ゼナは…束縛か?魅了か?そうか♪浄化でなくて、邪魔な状態を、無価値にすればいいのか。早速、行動すると、

 

「シュウ様…」

 

自我を取り戻したゼナ。

 

「先に帰っていてくれ。ベスには指示を出しておくから」

 

ゼナを家に強制転移させて、エリザベスに指示を出した。基本、緊張を緩めて、体力を徐々に回復させるのがいいだろう。

 

さて、僕も戦闘に参戦だ♪僕に寄ってくる死霊達。僕に触れると、淡い炎を発して、灰に成っていく。

 

今度はゴーレムが寄って来た。アイアンゴーレムとボーンゴーレム。レイスもいるみたいだな。ゴーレムの方は、文字を削って、元の素材に戻し。レイスは燃やして灰にした。次は何が来るんだろうか?

 

敵は吸血鬼集団で、雪姫と忍も同族ちゃあ、同族である。不死者同士、互角か?では、二の矢を召喚する。オーフィス、リリス、アポの最強なドラゴン部隊だ。子供の人化姿であっても、強さは劣化しない。寧ろ、小回りが利いて速度もアップしている。

 

「アポ、頼むよ」

 

「了解だ♪オーフィス、リリス、行くぞ!」

 

「「はぁ~い♪」」

 

さて、僕はボスを探すかな。どこにいるかな?

 

「待てや!話し合おうでは無いか!」

 

フランス人顔の紫色の天パーが現れた。

 

「灰に成る気は無いのか?」

 

「無い。いや、戦いもしとうない」

 

コイツからは戦闘意欲も敵意も感じない。話し合いかな?戦う気の無い者とは、戦闘はしない方針である。

 

「アポ!とりあえず撤収してくれ。状況次第でまた呼ぶから」

 

「了解♪」

 

ドラゴン三人娘が僕の中に帰って行った。

 

「忍、雪姫、こっちに来てくれ。話し合いに応じる」

 

「うむ」

 

「ふ、わかった」

 

「引いてくれて、助かったわ」

 

フランス人顔の男はエセ関西弁遣いのようだ。

 

「サガ帝国の勇者では無いようだが、神隠しに遭った<迷い人>であるか?」

 

迷い人?なんだろう?そもそも神隠しには遭わない。遭うのは強制転移の罠だけだ。

 

「違う。自らやって来た」

 

「ほう、自らやって来たのか。何百年か前に、聖ヘラルオン教国が、サガ帝国の勇者召喚の秘儀を真似て、日本から勇者を招こうとした事が遭ったが、また同じような事を繰り返している国があるのかと思ったんやけど」

 

なんで日本から勇者を輸入しているんだ?はて?

 

「お前は日本人か?見た目的にそう見えるんだが」

 

「まぁ、そんな感じだ。人間では無いがな」

 

-------

 

話し合ってみたら、悪い吸血鬼では無いようだった。瀕死状態のゼナの治療をしてくれ、迷賊を狩ってくれたそうだ。

 

「しかし、強いなぁ。お前らは何者だ?」

 

「僕はKIVAを継ぐ者で、背の高い方は真祖の吸血鬼、背の低い方は怪異の王である吸血鬼だ」

 

「吸血鬼のスリートップか…それは強い訳だな」

 

KIVAとはキングオブヴァンパイアの略で、吸血鬼の王ってことである。キャッスルドランを使役させたら、その地位が手に入った。

 

「主様、ダウトじゃ」

 

って、忍。

 

「ダウトとは?」

 

目の前の吸血鬼、バンが訊いて来た。

 

「主様は、『ヴァンパイアキラー』な鬼じゃ」

 

「鬼なのに吸血鬼の王なん?」

 

「主様は鬼畜王じゃ♪」

 

楽しそうに言う忍。僕に対する虐めだと思います。

 

「迷惑を掛けたので、欲しい物を寄付する。何が良いかな?」

 

「うむ、『レッセウの血潮』を所望するのである」

 

即答である。『レッセウの血潮』とはワインの銘柄らしい。ワイナリーから1本『強奪』して、バンにプレゼントした。

 

「おぉ~♪」

 

喜ぶバン。

 

「で、そっちの女性陣はどうする?」

 

バンの手下の女性達に訊いてみた。

 

「流行のドレス」

「ミスリル、無ければ鋼か銀のインゴット」

「可愛い小物」

「紙とインクが欲しいです」

 

う~ん、抽象的だな。彼女達のイメージを読み取り、それに見合った物を創造して、プレゼントした。

 

「太っ腹だな。気に入った。困ったら、声を掛けてくれ」

 

いや、ディウォーカーで無いので、戦力には成らない気がする。地上に出ないから『流星雨』も分からないだろう。って、記憶は読んでみたが、無いなぁ…

 

「わかった。その時は頼む」

 

社交辞令を伝え、ドランへ転移した。そして、サトゥーの元ドレイ達と共に、地上に戻った。ゼナ同様攫われたことにする為だ♪彼女達には口裏合わせを頼んだ。

 

 

 

---ゼナ---

 

シュウ様に救われた。シュウ様の家のベッドで療養している。私と同様に、サトゥーさんの仲間も囚われていたそうだ。これで、シュウ様の疑いは晴れるのかな?

 

「ゼナ…良かったな」

 

リリオがお見舞いに来てくれた。良かった。シュウ様がいなかったら、どうなっていたのかな。

 

「サトゥーさんは?」

 

「王都にいるらしい。二兎追うなよ、ゼナ」

 

「そうじゃないよ。彼女達のお見舞いに来ないから、どうしたのかなって」

 

私と一緒に救い出されたサトゥーさんの仲間達。結構元気である。

 

「肉が食べたいです」

 

「肉なのです♪」

 

肉が元気の源らしい。うらやましいなぁ。私なんか、ショック状態で食欲無いのに。

 

「タマ、ポチ、後、リザ。今日の分の青汁は飲んだのか?飲まないヤツに肉は与えない!」

 

シュウ様は命令口調であるが、彼女達の食生活の改善をしているようだ。サトゥーさんの元では、そういうことはされていなかったそうだ。

 

「野菜嫌いで困っていたんですけど、そうか、青汁って言う手があるんですね♪」

 

ルルさんが、シュウ様にレシピを訊いている。今後の為だろうな。

 

「シュウ様…仕官したいです」

 

神託の巫女であるセーラさんのお姉様のリーンさんが、シュウ様の元で働きたいらしい。

 

「屍姦とか視姦してもいい?」

 

「勿論♪」

 

なんか、物騒なことを言うシュウ様。彼の仲間によると、性癖が破綻しているから、気にしちゃダメって言われた。う~ん、どうなんだ、それって…って、私に手を出す気が無いようなシュウ様。私では魅力が足り無いのかな?

 

「リリオ、私って魅力無いかな?」

 

「そんなことは無いと思うけど…華奢な子は苦手らしいよ」

 

ハードなプレイを好むので、華奢だと壊しそうで恐いらしいと、リリオから教えて貰った。う~ん、肉体改造すれば、相手にしてくれるのかな?

 

 

 

---シュウ---

 

あのヘタレ勇者とチートな士爵は、王都で静養中らしい。『男根喪失』で精神ダメージを負ったらしい。『女性器創造』をしてからの性交で、更に精神ダメージが増大したとか。今は、男根を再生してあるので、オスとして生きられると思うけど♪

 

ヘタレ具合を見たリーンが、勇者のお供を辞めて、僕の見習いチームに入った。姉妹は一緒の方がいいよな。セーラは置いて行くかな。代わりに、リザ、タマ、ポチ、ルルを貰って行くのも悪くない。戦力的にはその方が良いと思うし。

 

で、ギルド長に呼び出され…

 

「で、いつ、貰えるのかな?」

 

「ゴールド証でカンベンしれくれないか」

 

木札からゴールド証にしてくれると言う。ゴールド証持ちだと、王国内の各都市で国賓待遇になるらしい。それはそれで肩が凝りそうだよな。

 

「ギブミー金」

 

「じゃ、ゴールド証でな♪」

 

この老婆、耳がおかしいだろう?

 

「で、王都から招待状が届いているぞ」

 

ギルド長が手渡して来た。新春パーティーへの招待らしい。

 

「興味無いよ」

 

「そう言わずに、行って来い!」

 

「宿が高そうだよね」

 

「ゴールド証があれば、タダじゃ♪」

 

なるほど…それは美味しいなぁ。

 

「国王に顔を売ってこい。お前の所のリーンとセーラは一応国王の孫じゃからな」

 

そうなのか…そういえば、ミトは初代だったよな…

 

「わかった。行って来る」

 

家に転移した。

 

------

 

「って。ことで、王都に向かう。ミト、どこか空き地あるか?」

 

「えっ?いきなり言われても…」

 

突然の問い掛けで、取り乱し気味のミト。

 

『土地を押さえました』

 

ヤマトからの念話だ。仕事が早いなぁ。座標点を教えて貰い、転移した…家ごと…

 

「えっ?団長、やらかしましたね?」

 

一瞬驚いた顔をしたが、直ぐに平常な顔に戻っためっちんに言われた。

 

「だって、これなら引っ越し準備いらないでしょ?費用も発生しないし♪」

 

「えぇぇぇぇぇ~!」

 

窓から外を見て、取り乱しているミト。

 

「どうしたんですか?」

 

ゼナが窓に近づき、外を見た。

 

「はぁぁぁぁぁ~!」

 

リリオ達も窓際に行き、絶句している。

 

「家ごと転移って…えっ!」

 

更に何かに気づいたミト。

 

「奇跡を見ました…勇者じゃ、こんなことは出来無い」

 

「あれ?星の位置が違う」

 

リリオも気づいた。そう、星も転移させた。アレ以外、問題無さそうだったので、この世界を単独のアカシックレコードに移したのだ。管理する最高神は、代わらない。あの二人に頼んである。

 

「最悪最凶なる者、王都に降り立つと、ご神託が来ましたよ♪」

 

って、セーラ。最悪最凶なる者の正体に気づいたようだ。

 

「ルル、正月料理を用意してくれ♪」

 

「はい、がんばります」

 

---------

 

王都は暇だ…ゼナ達は城に行っちゃうし…ってことで、ドランに転移した僕達。ここの存在を知らない家人はゼナ達だけだし。リーンもトレーニングルームで鍛錬を始めた。セーラは、書庫で女神達と神託についてディスカッションしている。

 

で、僕は調教部屋でリザと…身体的には、ナナとも出来そうなのだが、ハニーによるとまだ幼子レベルの知識らしい。なので、出来無いと判断した。製造からまだ1年ちょっとらしい。

 

「今日はどのような躾ですか?」

 

冷静な顔付きでリザが訊いて来た。何故か尻尾は嬉しさを表現しているのだけど…尻尾持ちは不便だよな。感情が尻尾に出ちゃうから。白音もそうだったよな。

 

「今日は視姦だ。見るだけプレイだよ♪」

 

何もしないで、リザを見ているだけの僕。

 

「何もしないんですか?これはこれで拷問ですよ~」

 

視姦の怖さを知り始めたリザ。色々経験して、感度の良い素晴らしいボディになるのだ♪

 

「団長はド変態ですからね」

 

って、何故かめっちんがいる。プレイ対象にしていいのかな?後から抱き締めてみる。厚めの生地のローブから、その身体のラインが想像出来ないけど、結構良いラインではある。

 

「あっ…」

 

既に洪水である。感じ易いのが難点である。なので、厚手の生地で身体をガードしているのかも知れない。

 

「あぅん…いい…」

 

もう一擦りで達してしまいそうだ。どうするかな。考えていると、めっちんの方から、交わってきた。今日は大胆である。リザが悔しそうな顔で見ている。そんなリザに勝ち誇った様な視線を浴びせている。まさか、リザに嫉妬か?

 

乳房を僕に押し付けてきた。こんなに気持ち良かったっけ?うん?さっきまでめっちんの読んでいた書物…『殿方を愉しませる10の法則』とある。魔導書でなかったのか…

 

こうして、新年を前にめっちんと長い夜を迎えた。

 

 





『異世界で出会いを求めるのは間違っているだろうか』とストーリーがダブりそうなので、こちらは断念ですorz
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。