突然の現実
---シュウ---
身体の周囲に女体が3体いる。今朝は誰だ?アレはしっかりと誰かの体内に収納されていた。う~ん…うっすら目を開けて確認をする。上に銀髪、左に金髪、右には緑髪…このトリオで浮かぶのはアイツらか…
この場から透過移動して、服を着てベッドサイドに立った。室内がおかしい。ここって、僕の部屋だ。あれ?異世界に行っていたはず…めっちんと長い夜を迎えたはずなのに…
姉ちゃんに確認をした。
『はぁ?そんな依頼していないわよ。ヴィジョンでも見たんじゃないの?』
そうなのか?随分とリアルな夢だぞ。
『うそぴょ~ん♪流星雨をロストさせて、調査も終わったから、引き上げて貰ったよ♪』
はぁ?ゼナは?
『流星雨を放ったところで、流星雨をボッシュートして、そこからリスタートさせたから、問題は無いわ』
ゼナは?
『まぁ、近いうちに、アノ世界には行くかもね♪』
ソーナの体型を思わせるゼナは…
『それより、娘達をどうにかしなさいよ!』
はぁい?
『甘えん坊娘3名を贈り届けたわ。それも、お願いね♪』
念話が途絶えた。この3名も育てろと…紅と緑で手一杯なんですが…
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朝食時、アイズとリヴェリアが両腕に抱きついて、食事をしている。
「シュウ、その子達も養女なの?」
母さんに訊かれた。頷く僕。
「お名前は?」
「銀髪のがシルで、『魅了』持ちなハーフ女神。緑髪のがリヴェリアで、『甘えん坊』な純血のハイエルフ。金髪のがアイズで、『超甘えん坊』なハーフ精霊だよ」
「あぁ、甘えん坊なのね…見れば、わかるわ…シュウが子供に懐かれるって、想像もしてなかったわ」
えぇ、僕も想像の範囲外でした。
「父さん、私とどっちが強いの?」
紅が、アイズに睨みを入れているが、アイズは動じない。
「現状では紅よりもアイズの方が上だな。アイズの能力で、お前の纏った力は霧散される可能性が大だ」
アイズは風の精霊の力を持つので、紅のような上辺に纏った程度では吹き飛ばされる可能性は大である。
「剣技に関しては、緑より上だ。ケンカ売るなよ。で、シルは非戦闘員ではあるが、絶対にケンカを売るなよ。種族特性的に、悪魔であるお前らが不利だから」
種族特性って言葉で、顔から血の気が失せる紅アンド緑。種族特性だけは、鍛錬ではどうにもならないことを知っているから。
「お父さん、私達も学校行きたい♪」
アイズとリヴェリアが僕を見つめている。って、言われてもなぁ。誠に相談するかな。
「シルはいいのか?」
「うん♪私はお父さんの秘書♪」
家事は得意だけど、お前、外交って出来たっけ?先行きが不安な娘達…
---イッセー---
転校生って期待したのだが、あのエロ親父の娘達だと言う。見た目、外国人なのですが…えっ?あぁ、養女なのか…毎晩、あんなこと、あんなこと、させているのか?羨ましいぞ~。って、エロ親父の娘枠なので、妄想出来無いし…くそっ!桐生しか、妄想出来無い、自分に腹が立ってきた。
授業中、桐生を見て妄想をしていく。この時間の妄想具合で、家でのプレイの濃度が変わることを知った俺。う~ん、胸がいいよな…舐めてよし、吸ってよしだし…
(きもい…イッセーがガン見しているし…)
うん?おぉぉぉぉ~♪桐生の胸の内が聞こえた気がする。桐生に集中する。
(なんで、ガン見しているのよ~。おかずにしているのかしら?授業中なのに…)
新たな能力を手にした俺。しかし、英雄の息子らしくない能力である。
(うっ…乳首が立ってきた。なんで?)
え?更なる能力が発現かな♪では、下のポッチに集中してみるか。
(なんで~濡れてきた。悶悶と…なんで…)
おぉぉぉぉぉ~!遠隔で弄り倒せる技か♪桐生だけでは飽きるので、他の女性で妄想できそうな子を探す俺。
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放課後…桐生が俺の方へやって来た。その表情は冴えない。
「イッセー!アンタ、なんかした?」
バレたとしても証拠は無い。
「あらあら、藍華ちゃんって自信過剰かな?」
紅が割り込んで来た。アイズとリヴェリアは緑に、勉強を習っている。紅は暇らしい。
「あなたには関係ないでしょ?」
「そのまま、お返しします。胸がデカいと自信過剰になるのかしらねぇ~」
巨乳が敵である紅以下エロ親父の娘達。
「胸がデカいのは関係無いわよ」
「あぁ、乳首がデカいから?」
真っ赤な顔になる桐生。クラスメイト達は、桐生と紅から、徐々に距離を置きながら、教室から脱出していく。
「ちょっと、それは酷い言い方じゃない?」
桃髪の片瀬が紅に文句を付けた。片瀬の後にはロングヘアの村山だっけが立っている。この二人の妄想を始めた俺。おぉ、こいつらなら出来る♪
「う?誰だっけ?藍華ちゃんの下僕?」
「ねぇ!何様なの?」
村山が紅に怒りをぶつけ始めた。二人の手には竹刀が…剣道部か?
「ほぉ、剣を使えるの?」
アイズが割った入ってきた。何か、妄想している場合では無い、危険な状況になっている。
「え!」
アイズがどこから取り出したのか、真剣を二降り両手に持っていた。
「戦おうよ♪お父さん仕込みの剣技で、無様な恰好にしてあげるからさぁ♪」
「えっ!」
逃げ道を確保しようと、片瀬が振り返ったが、緑とリヴェリアが1振りずつ真剣を手にして、退路を塞いでいた。
「いいねぇ♪その恐怖に怯える表情♪」
紅は微笑んでいる。このドエスシスターズは、恐い気がする。目が真剣である。あれって、父さん達が仕事をするときの目付きだし。
震えながら、竹刀を手にした片瀬と村山。
「どうせ、竹光でしょ?恐れるに足り無いわ♪」
引き攣った表情で啖呵を切った村山。アイズが剣を鞘に戻した次の瞬間、村山、片瀬、桐生の悲鳴が聞こえた。
「「「いやぁぁぁぁ~!」」」
飛ぶ斬撃…それも、居合抜きからの二刀流…エロ親父に見せてもらったことのある剣技だった。村山達の制服は斬り刻まれて、下着だけ床に落ちた。
「これで、イッセーが妄想しやすいよね♪」
って、アイズ。そうだけど…床にしゃがみ込み、泣き喚く村山達。
「アイズ、良い仕事だな」
って、紅。俺もそう思うが…どうするんだ?
「どうする?先に紅に噛みついたのはコイツらだよ」
って、緑。そうだけど。
「さぁ、帰るぞ。おい、イッセー!お前もだ」
エロ親父の娘達の金魚の糞な俺…
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その晩、父さんに事情を訊かれた。俺の能力以外に関して、包み隠さずに話した。
「飛ぶ斬撃が放てるのか。三人とも無傷だったよ。精密なコントロールも出来るのか」
怒られると思ったけど、父さんはエロ親父の娘達に感心しているようだ。
「イッセーの話だと、アイズって子だけが放ったように聞こえるが、たぶん、4人同時に放っているぞ」
4人?紅は剣を持っていないかったけど…
「剣を持っていないかったのか?そうなると真空斬りも、会得しているのかもな」
飛ぶ斬撃も真空斬りも、どちらも最上級剣士の技らしい。なんだよ、あの姉妹は…
「イッセー、アイツを単なるエロ親父を思うなよ。敵に回すとラスボスになる男だ。注意しろ」
父さんと母さんでも、あのエロ親父は倒せないと言う。そんなに強く見えないけど…
「見た目が強くないヤツは厄介なんだ。闘気を隠せるからな」
アサシンなどの暗殺者タイプらしい。おぃおぃ…あのエロ親父…何者だ?
「まぁ、俺達の敵にはならないから、安心はして良い」
って、言うが…ラスボスなんだろ?
「まぁ、ラスボスではあるが…アイツには欲があまりない。征服欲も無いし、戦闘狂でもない。まぁ、あいつにある明確な欲は性欲だけだ。なので、多少の犠牲は目を瞑ることにしている」
問題あるだろ?性欲しかないラスボスって…まるで俺みたい…あっ、だから、俺に能力の発現の切っ掛けをくれたのか…う~ん。
---シュウ---
娘4名を正座の上、5時間スルーの刑にした。基本的に甘えん坊のコイツらには、厳罰に近いようだ。
「おい!反省したのか?」
「しました…スルーしないでください…」
紅が涙をポロポロ流して詫びている。アイズとリヴェリアは声すら出ないくらいショックのようだった。
「でも…先に竹刀を手にしていたんだよ~」
って、緑。
「真剣を使って良い理由にはならない。せめて、木刀にしろ!」
「あい…次回からは…」
う~ん…こいつら、学校は早かったのでは?
「いいか?人間の学校なんだ。アウロス学園とは違うんだ。その辺を理解したら、復学させてやる!」
こいつらの為だ。こんなつまらないことでの、殺人は避けないとなぁ…
「おぉ~、周太郎が父親をしているなぁ~」
って、父さんが感慨深い言っている。父親したくないけど、基本的に僕の言うことしか聞かない娘達。言う時はバシッと言わないとダメである。
---イッセー---
翌日…桐生、村山、片瀬、そして4姉妹が欠席をした。何が起きたかは、口外禁止だそうだ。まぁ、真剣沙汰だしなぁ。
明くる日、村山、片瀬は学校へと復学した。放課後…
「イッセー君…彼女達の家って、知っている?」
村山に訊かれた。
「あぁ、知っているよ」
「連れて行って!」
「直談判か?止めておけ!」
「謝りたいの…先に武器を手にしたのは、私達だから…」
謝って済む問題かな?
(剣道部に入ってくれないかな…)
村山の胸の内が聞こえた。あいつらは基本帰宅部だからなぁ…
まぁ、二人を姉妹の家へ連れて行った。
「はぁ?イッセー、連れ込むのは、お前の家にしろよな。うちはラブホでは無い」
って、エロ親父。
「違うって…彼女達が、謝りたいそうです」
「ふ~ん…」
まさか、オカズにして実体化してアレコレしているのが、バレているのか。にんまりとしてエロ親父。バレているようだ…
「まぁ、いい。順調にメンバーを揃えているようだな♪」
このエロ親父めぇぇぇ~!見透かされた気がしたので、怒りを向けた。
「で、娘達か?う~ん…お仕置きの最中だけど…真剣を使うなんて、言語同断だよ♪おいで♪」
エロ親父の後に続く、俺と村山達。連れて行かれた先は、道場のような場所であった。木刀で素振りをする姉妹達。
「木刀で同じことを出来る様にしている。真剣は危ないからねぇ」
いやいや、木刀も危ないでしょ?
「君達もここで、鍛錬をすればどうだ?娘達には、帰宅部以外の部活を、認め無いからね」
村山達の胸の内を読めるのか?このエロ親父も…
「いいんですか?」
「但し、門外不出の技もある。それらは殺傷力があるので、誓約書にサインが必要だよ」
と、二人の前に入門届けなる誓約書を出して、サインと血判を求めた。村山と片瀬は、狼狽えている。血判だものな。
「イッセーも入門するか♪」
って、俺の前にも入門届けを置いたエロ親父。俺も…
「無理強いはしない。その為の血判だよ。心が固まったら、血判を押して、持っておいで♪」
俺達3名は、いきなり家の外へと、強制転移させられた。
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翌日…片瀬と村山が俺に近づいて来た。
「あの道場へ通うと思うの…」
って…
「殺人剣だぞ…」
「入門届けを読んでいないの?書いてあったでしょ?むやみに使わないことって…」
あぁ、読んでいなかった。入門届けを机に出し、確認すると、書いてあった。
「でも、強くなるには、ギリギリまで極めないとダメだと思うの」
それは一理ある。
「血判は押したのか?」
頷く二人。二人の左手の親指には、絆創膏が貼ってあった。マジかよ…
「イッセー君も通おうよ♪」
えっ?二人が両腕に抱きついて来て、俺の左手の親指に、針を刺し、入門届けに血判を押さした。そして、手際良く絆創膏が貼られた。嘘だろ…
「これで、一緒に通えるね♪」
小悪魔のような笑顔で俺を見る村山と片瀬…
---シュウ---
昨日の今日で入門届けを持って来たイッセーと彼女達。
「わかった。まず、道着に着替えろ!シル、この子達に合うサイズの道着を出してやってくれ」
「はい、お父さん♪」
銀髪のかわいい女性…こんなかわいい娘もいるのか…道着を手渡され、更衣室で着替えた。男女別ではなく、同室で…村山、片瀬の下着姿が見られるとは…役得である。
「次に、この棒を握って構えてくれ。専用の木刀を作る」
棒を手にして構える俺達。少しずつ削っていくエロ親父。徐々に木刀らしくなる棒。
「素振りをしてみて」
ヤリ方がわからない俺は、片瀬と村山の仕草を見て、同じ様に振ってみた。エロ親父は素振りを見て木刀を調整するように削り出していく。
「あっ♪振りやすい」
「グリップ具合で、柄の形状と太さを調整してある。それが、真剣をつくる場合の柄のサンプルになる。後、刀身の長さと重心を各自に合わせてある。こう言うのは、各自特注で無いと、ダメなんだよ」
実戦を想定しているエロ親父。剣道じゃないのか?
「イッセー、剣道はスポーツだ。実戦では通用しない」
いや、そうだろうけど…
「実戦で通用する剣技であれば、応用すればスポーツでも役立つはずだ」
そうなんだろうな…
こうして、俺は危ない方向に踏み出したようだ。