---イッセー---
えっ!軌道を無視した剣筋…何だ?
剣で避けるが、その衝撃で腕が痺れる…おいおい。
エロ親父の新しい娘はパワー系だった。あの薄い胸板のどこに、筋肉があるんだって感じである。
「えっ…なんで…」
人間相手に死なないレベルである片瀬と村山ですら、相手にならない。
「ティオナ…剣道のルールを守れよ。お前は、剣道的には負けだぞ」
エロ親父の言葉に凹むティオナ。確かにルール的には、ポイントには成らないが…実戦だとしたら、俺達は死んでいると思う。
「父さん…アイズはいいの?」
「アイツのは、剣道向きでは無い。フェンシング向きだな。なので、ルールが違うんだよ」
アイズの得物は切るというより、刺すタイプらしい。
「そうなのか…じゃ、私もアイズのような得物を…」
「それはティオナ向きでは無い。お前に向いているのは、叩き切る得物だ」
切るだけなく、叩き切るのか…痛すぎるぞ…
「紅、村山の相手をしろ。緑は片瀬だ。イッセーはどうするかな?」
俺は…アイズかティオナか?無理だって…速度重視のアイズと、力重視のティオナ。俺はエロ重視だし…
「木場、イッセーを頼めるか?」
「あぁ、まかせろ。立派な剣士にしてやる」
知らない男性が現れた。
「イッセー、紹介する。木場祐斗だ。僕の習っていた道場で一緒に剣技を極めた男だ。お前の専属コーチにする」
男の先生?エロさが重視出来ない。
「エロは基本が出来てこそ、初めて生きる能力だ。お前、戦場で死にたくないだろ?生き残らないとエロは出来ないんだぞ♪」
言っている意味は判る。たぶん、エロ親父と俺は、同じ系統の戦士なんだろう…
---シュウ---
居間に戻ると、ソーナ・シトリーが待っていた。どこかで、ここの道場の噂を聞いたようだった。
「ここの道場に通わせたい者がいます。入門を許可してもらえませんか?」
高校1年生のソーナ。初々しいが食べ頃では無いような…
「目的はなんだ?殺人趣味とかだと、許可は出来ない」
「殺人はさせませんが、実戦で通用する剣技を学ばせたいんです」
この世界のソーナは、眷属思いのようだ。いや、基本的にそうなんだけど。だから、あぁ言う夢を持つのだろう。
「実際に見てみたい。どの程度なのかを」
「判りました。ご覧頂いてから、入門の合否をお考え下さい」
ソーナの家にあるトレーニングルームへ連れて行かれた。白音とアスナを同行させた。相手をさせる為だ。
「椿姫、巴柄、得物を持って、そこに座りなさい」
あっ、アイツもいるじゃん♪
「翼紗も、そこに座ってくれ」
えっ!って表情のソーナ。
「どうして、由良の名前を…」
「シトリー眷属について事前に調査してある」
と、誤魔化す僕。
「白音、翼紗と組手をしてみてくれ。アスナ、巴柄だ。僕は椿姫と遊ぶ♪」
長刀を持ち、僕の前に進みでた椿姫。僕はライトニングナックルを装備した。
「格闘術で、長刀に挑むのですか?」
椿姫の言葉に頷く僕。懐に入れば、長刀は使えないしねぇ。ソーナの開始の合図で、それぞれが組手を開始した。僕は瞬動術で椿姫の懐に入り、抱きつき、横四方固めで、身体を満喫する♪右腕を股間に這わせ、左腕でうなじと背筋を撫で、顎を谷間に埋没させた。
「えっ!ちょっと…」
ばたつく椿姫。ばたつくほど、股間にちょっとなんだかな刺激が生じていく。
「うっ…いい…」
自ら腰を動かす椿姫。戦意は感じられない。
「あぅ…」
達したようだ。椿姫から離れる僕。
「椿姫は、懐が甘い。今のように懐に入られると、長刀は機能しないんだ」
少し顔に赤みを帯びたソーナが頷いた。他の二人も制圧したようだ。
「で、ソーナはどうしたい?」
ソーナの肩を抱き、耳元で囁くように訊いてみた。
「えっ…いつの間に…うっ…」
股間を固く閉じる動作のソーナ。耐男性の免疫が無いのか?これだけで、濡れるって…ソーナの耳は真っ赤である。
「私ですか…私はどうすれば…」
モジモジしだした。この世界のソーナは、小動物系かぁ。まぁ、ありがちではある。
「指揮官も自分の身を護れる程度の剣術は必要だよ。どうする?」
「か…か…通います…私も…」
---イッセー---
門下生が増えた。朱乃さんの同級生の真羅椿姫って先輩と、支取蒼那っていう先輩、あと俺と同年齢の巡巴柄、由良翼紗っていう女性が4名だ。このうち蒼那先輩と翼紗は妄想の対象外だった。エロ親父の関係者か?
「木場、新弟子だ。椿姫、ソーナ、巴柄にも基本を叩きこんでくれ」
「わかった」
「白音は、翼紗だ。立ち技主体で、間接系も頼む」
「わかりました」
白音っている姉弟子は、顔にスゴい傷跡がある。昔の戦いでの戒めを忘れないように、傷跡をあえて残したそうだ。木場先生も、身体中に傷跡がある。先生も戒めで残してあるそうだ。なのに、エロ親父は、きれいな身体であった。
エロ親父曰く『女体を愉しむにはきれいな身体を維持する事も大切』だと言う。それは、身体に傷が入らないように、強くなれってメッセージか?それとも、戦闘には参加するなってメッセージか、悩むところである。
「きつい…」
汗だくで、床に四つん這いなった蒼那先輩。その姿はそそるが、妄想出来ない。なんでや~!
「『王』も戦士のうちだ。眷属と同じくらいのスタミナをつけろ」
「はい…」
蒼那先輩にアドバイスを送るエロ親父。『王』ってなんだ?蒼那先輩は、どこかの国の王女なのか?
「イッセー、妄想する元気があるなら、スクワットを1000回だ」
無理…
「無理じゃねぇよ♪エロ行為には下半身が大事だ。お前は女体を前にして腰が抜けてもいいのか?」
良い訳ないだろう。渋々、スクワットを始める俺。
---セラフォルー---
最近、ソーたんの身体が大きくなった気がする。頑丈になった気がする。どうしたんだ?
「なんで、そんなに鍛えているの?」
「『王』も戦士の内です。戦になったら、眷属と共に動けるようにしているんです」
後方から眷属へ指示を飛ばすのが、ソーたんの方針だったのでは?
「どうしたの?何かあったの?」
「はい♪良い師匠に巡り逢いました。私や私の眷属の欠点を指摘してくれて、レベルアップの手伝いをしてくれています」
師匠?それは寝耳に水である。ソーたんに師匠が出来ただなんて…
「どんな師匠?」
「厳しいけど、優しいです」
ソーたんの耳が真っ赤に染まっていく。まさか…男…惚れたのか…
「その師匠って男性?」
「はい♪お兄さんが出来た感じです。色々相談にも乗ってくれますし」
男性嫌いだったソーたんが…男性に惚れる?有り得ない。そんなに良い男なのか?
「そうなの?じゃ、次回会いに行くとき、私も行くわ。姉として挨拶しないとね♪」
ソーたんだけなんて、ズルい…私も知り合いたいよ~!
------
週末、ソーたん達と道場へ…そして、ソーたんの師匠とご対面…固まる私。一枚の写真を手渡して来たソーたんの師匠…私が腰を抜かして失禁してしまったシーンが収められていた。いつの間に撮ったんだ…
「ふふふ♪妹さんに、この写真を見せてもいいんだよ♪」
魔王である私を強請るソーたんの師匠…
「何が目的?」
「鍛錬のジャマをしないでくださいね。お、ね、え、さ、ま♪」
ジャマなんかしてないよ~。
「うっ…」
胸の収まりが悪くなった。アイツを見ると、アイツの手に私のかわいい限定品のブラがぁぁぁぁぁ~!えぇぇぇぇ~、ゴミ箱にぃぃぃぃ~。鬼か…あの男は…鬼に違いない。ゴミ箱を漁る私。しかし、捨てた筈のブラが無い。罠?
「あっ…」
深めのゴミ箱に、身体を乗り出して探した為、胸が嵌まって抜けられなくなっていた。足の裏が床に着いていない…マズい…
「うぅ~ん…」
お尻の谷間を羽箒でなぞられているようだ。濡れていく。それもノーパンにされた予感がする。生暖かい液体が、風で冷やされて、すぅ~すぅ~しているし。
パシャッ!
シャッター音だよ。撮影しているのか…最悪なんですけど…秘部が丸見えではないですか?恥ずかしいって。穴があったら入りたい…あぁ、入っているんだな。既に…
「えっ…ダメっ…」
ゴミ箱の底から何かが生えてきて、乳首を舐めて居る。ダメだよぉぉぉぉぉ~。いっちゃうよぉぉぉぉぉ~。
意識が飛んでいたようだ。全裸にされ、縛られていた。私の限定品のブラとショーツが、目の前で額に入れられている。ここはどこ?
私は何かの箱に詰めた。チョロチョロと、何かの液体が充填されている音がする。液体が肌に触れると激痛が広がっていく。これって、聖水じゃないの?!
「死んじゃうよぉぉぉぉぉ~!ソーたん、助けてぇぇぇぇぇ~!」
泣き叫ぶ私。だけど、ソーたんは助けてくれない。ここにはソーたんがいないの?徐々に水位が上がっていく。大事な場所に聖水が…使い物にならなくなっちゃうよぉぉぉぉぉ~!一度も使っていないのにぃぃぃぃぃ~!
また、意識が飛んでいたようだ。私は、ソーたんの家の私のベッドに寝ていた。壁一面に、私の泣く叫ぶ姿の写真が貼られていた。
---ソーナ・シトリー---
「あまり、お姉様を虐めないでくださいね」
師匠にお願いをした。
「以後、気をつけるよ」
って、師匠。お姉様達魔王と、トラブルがあったらしい。内容は教えてくれなかったけど、師匠がマジ切れ寸前になったらしい。
「今後、何か遭ったら、私に言ってください。私が対処しますから」
師匠にはお世話になっている。練習メニューや食事の管理などにもアドバイスを貰っているし。それも私だけでなく、眷属全員にだ。
「じゃ、取り敢えず、朱乃がリアスに虐められないように、護って貰えるかな?」
うっ…リアス絡みで切れかけたのか…そうなると、朱乃さんの承諾無しで、駒を入れたのか?
「正解だよ、ソーナ。『王』は、今のソーナのような推察が出来ないとダメだ。仲間以外の者にも、目を配らせ、トラブルを避けていくんだよ」
師匠に誉められた。すっごく嬉しい。
「今も駒が入っているんですか?」
「いや、抜いて、二度と使えないようにして返したよ」
「駒って抜けるんですか?」
「僕なら抜ける。そういうスキルを持っているから」
抜けるんだ…
「ソーナは水系の魔法が使えるんだから、雷撃系の眷属がいると相性はいいかもな」
雷撃系か…いないなぁ。何も考えずに集めていたかも。
「朱乃がそうだけど、駒の価値の問題で無理だしなぁ」
女王の駒は椿姫に使ってしまっている。アレに匹敵する駒は兵士か。
「朱乃は兵士向きでは無い。8こ全部入れたら、ソーナの眷属はガタガタになるぞ」
今日は戦術系の指導である。
「片瀬さん達は?」
門下生で巴柄よりも剣術が上の片瀬さん、村山さんの可能性を訊いてみた。
「特殊能力が無いからダメだ。剣術だけでは、悪魔相手は出来無い。聖剣使いなら別だけど、アイツらには、その因子が無い」
聖剣を使うには聖剣使いの因子がいるようだ。
「聖剣使いはいらっしゃいますか?」
「いるけど…ソーナの駒では眷属に出来ない。そういうレベルだよ」
いるんだ…道場へ連れて行かれた。巴柄達が素振りをしていた。
「トスカ!」
「はい」
優しそうな女性が現れた。
「ソーナ、彼女は聖剣を扱える。あと、イッセー達に教えている木場もだ」
二人もいらっしゃるのか。
「村山!」
「はい!」
村山さんが走ってきた。
「これを構えてみろ」
師匠が重そうな剣を村山さんに手渡した。
「えっ…重い…」
構えることが出来ないくらい重いようだ。
「ソーナは触るな!怪我をする」
まさか…これが聖剣なのか?
「アイズ!」
「はぁ~い♪」
アイズちゃんが走り寄って来た。
「構えてみろ」
「うん♪」
軽々と構えた。村山さんの方が力があるはずなのに…
「ソーナ、使えるってそういうことだよ。剣に認められて、軽々と持てないと、使い手にはなれない。いくら力があろうと、剣技があろうと、関係は無いんだよ」
「ねぇ、あの重い剣にチャレンジしたい♪」
アイズちゃんから聖剣を受け取り、違う剣を手渡した。
「それは、聖剣では無いから、ソーナも触れて大丈夫だよ」
アイズちゃんと二人で、持って見るが、ピクリとも持ち上がらない。村山さんもダメで、一番のパワーファイターのティオナちゃんでも無理だった。
「これは星剣っていう剣だよ。星霊の加護を受けている剣で、星霊達に認められないと扱えないんだ」
軽々と片手で持ち上げて構えた師匠。
「いいか?ソーナよ。いくら良い剣でも扱える者がいなかったら、宝の持ち腐れだ。逆に、駄剣であっても、認められれば、聖剣を超えることが出来るんだ」
星剣をしまい、木刀を手にした師匠。
「木刀は実戦向きでは無いと思われているけど」
薄い紙を宙に浮かせて、それを木刀で真っ二つに斬った。
「すごい…刃なんか無いのに…」
片瀬さんが、師匠の木刀を見つめていた。
「片瀬…教えたはずだぞ、真空斬りだぞ♪」
「あぁ~、そうか…こういう風に使うんですね」
「そうそう、手品の様に使え。あくまで脅し目的にだ。殺傷能力が高いからな」
「はい♪」
「どの位の殺傷能力なんですか?」
思わず質問をした私。
「ドラゴンのウロコはキレないが、ウロコとウロコの間の隙間はキレる。その位の殺傷能力だよ」
それって…最強クラスの剣並である。ドラゴンを斬るには、ドラゴンキラーと呼ばれる剣が必要と言われていたはずだ。
「木刀で充分だ。そうだな、悪魔なら首筋を切れば、殺せるかもな」
背筋に冷たい物が走り抜けて行く。木刀で…そんなことが…師匠の剣技…入門届けにあった血判を押した条文の意味がわかった気がした。
『殺傷目的で使わないこと…但し、戦は除く』
と…