※この作品はR-18です。

神器なき男3   作:もっち~!

48 / 93
05/22 誤字を修正


駆け落ち*

ある事に気づいた。そうだ、待っている必要は無いんだ。ルミアに対して悪意を持って欲しているヤツを『強奪』して、屠っていく。そして、屠った奴らの記憶から、拠点を割り出し、粉砕していく。

 

待つのは苦手だ。こういうのは、正々堂々、前から責めないとダメだ♪

 

一晩で殲滅出来た。誠に報告をして、帰国をした。

 

------

 

「なぁ、相手方が、お前の発想に頭を抱えているが…」

 

誠が妙なことを言う。

 

「先手必勝だよ。なにも、ルミアを囮として危険にさらすことは無いだろ?」

 

「そうなんだが…で、何者だったんだ?」

 

「ルミアの能力を誤解した連中と、ルミアの出生に関わる秘密を知った連中だよ。まぁ、勢力的、宗教的理由だな。後者は、僕が邪神らしいから邪神らしく屠ったよ」

 

目の前で誠が頭を抱えている。

 

「どうした?」

 

「そのせいか…出向先で混乱が起きているらしいぞ。世紀末が近いとか…」

 

「まぁ、本気になると、そんなものだよ」

 

「そうだが…はぁ~」

 

溜息を吐い凹んだ誠。送り込む人選をミスしたんだよ♪

 

 

 

---ルミア---

 

朝起きたら、周太郎さんがいなくなっていた。システィのお父様に訊くと、任務を終えたので、帰国したという。昨晩は、何も言っていなかったのに…昨晩に何かをしたの?

 

街や学校では、世紀末が近いって噂が流れていた。ある教団の関係者全員が、殺されたらしい。王家関係者の一部も含まれているそうだ。それって…

 

「アイツがいなくなって、良かったわ♪」

 

システィは喜んでいる。だけど…

 

「ルミア、アイツのことは忘れろ。碌なヤツでは無い」

 

グレン先生からは忠告。だけど…

 

忘れられない。短い間だったけど、忘れられないのだ。

 

セリカ先生の元を訪ねた。

 

「聞いたよ。アイツ…帰ったそうだな」

 

「えぇ…任務を終えたって…一晩で…」

 

「アイツの雇い主も頭を抱えていたよ。何も一晩で決着を付けないでもいいだろってな。背後関係など、調べることが難しいらしいぞ」

 

「そうですか…」

 

「たぶん、アイツはお前を囮にすることに反対だったんだろう」

 

あ、そうだ。彼はそう言っていた。

 

「お前を危険にさらす前に、ケリを付けて帰ったんだと思う」

 

セリカ先生は遠くを見つめている。彼女も忘れられないのだろう。

 

「なぁ、アイツに逢えるとしたら、逢いに行きたいか?」

 

「はい」

 

即答した私。逢えるんだ。

 

「そうか…わかった。あぁ、グレン達には内緒だぞ。アイツのことを毛嫌いしているから」

 

「わかりました」

 

手筈が整ったら、セリカ先生が連絡をくれるそうだ。

 

 

 

---シュウ---

 

ピンクの悪魔こと香蓮ちゃんの家に侵入♪

 

今日もベッドの上でヘッドセットを付けて、ゲームをしているようだ。では♪

 

『脱衣』

 

無防備な女体が1つ、目の前にある。上に載り、肌を合わせる。うん♪気持ちが良い。柔らかくて、胸は適度な大きさだし。

 

遊んでいない、ピンク色を保っている乳首を、優しく舐めて行く。へたっていた乳首が、徐々に元気を取り戻し、固く締まり立っていく。先端を舐める。乳首がピクッと反応する。いい反応だ。遊んでいると、こういう微細な刺激に反応しなくなるから。

 

乳首とだけ遊んでいたのだが、丘の向こうにある草原は湿り気を帯びてきた。では、観察をしに行くかな。指で優しく広げて行く。ここも薄ピンクである。敏感な部分はほぼ未使用で、かわいい大きさである。お口も閉じ気味で、締まりも良い。

 

見る楽しみを満喫をする為、入れることはしない。色が変色してしまうから♪香りを嗅ぐ為、顔を股間へ近づける。これだけで、太股が反応している。意識はゲーム世界にあるのに、わかるのかな?これは今後の観察ポイントかな

 

香蓮ちゃんの香りを満喫して、『着衣』をさせて、帰宅♪

 

 

 

---香蓮---

 

まただ…有り得ない刺激を感じる。立っていられない。

 

「レン、どうした?」

 

ビトさんに訊かれた。

 

「また…有り得ない刺激…胸を…乳首を舐められているような…」

 

目の前には何も無い。って、ことは、私の実体を…無防備にベッドの上にいる。戻らないと…彼が来てくれたんだ…

 

「ログアウトします…あっ!」

 

ログアウト動作が出来ない。股間にあり無い刺激だ…ちょっと、ダメだって…股間に顔を埋めているのだろうか、敏感な部分に鼻息を感じる。膝を付いて、地面に座り、呆然とする私。

 

「レン…大丈夫か?」

 

「意識が飛びそうです…」

 

ログアウト…出来た…

 

------

 

私しかいないはずの室内に、誰かがいる。ヘッドセットがジャマで、見えない。外さないと…太股がプルプルと震えている。股間に顔を埋めている者の鼻息を感じる…気持ちがいい…いきそうだ…あっ!

 

 

意識が明瞭になっていく。ヘッドセットを外す。あれ?服を着てる。全裸にされたんじゃ…でも、下着がエライことになっていた。確実にされている。容疑者は…あの方だろうなぁ。どうやって、ここへ出入りしているんだろうか?そうだ、転移術って魔術が使えるって…帰国したのかな?

 

明日、訪ねてみるかな♪

 

 

 

---ルミア---

 

セリカ先生に呼ばれた。駆け落ちの用意をして、先生の部屋へ…って、先生も駆け落ちらしい。荷物が多い気がする。

 

「先生…」

 

「たぶん、お前と同じだ。忘れられないんだ。彼の元なら、ずっと居ても良いって…」

 

大切な物がカバンに詰め込まれているようだ。私もそうだけど。

 

「行くぞ!」

 

羊皮紙に描かれている魔法陣を発動した。次の瞬間、光の渦に飲み込まれて、光が霧散すると、知らない場所にいた。ここは?

 

「本当に物好きだな…」

 

目の前に、頭を掻いている周太郎さんがいた。

 

「本当に来るとは…って、セリカだけで無いのか?なんでルミアが…」

 

私は予想外だったのか、物凄く驚いている。

 

「二人共、ここに住むつもりの身支度で来た。住む場所はあるか?」

 

「あるにはあるが…困ったなぁ、ルミアはどう説明するかな…」

 

説明?誰に?

 

「ここは僕の家なんだけど、両親と子供が同居しているんだよ。セリカは、愛人って言えば、問題が無いが…ルミアは…」

 

「私も愛人で良いです」

 

即答した私。

 

「そうもいかないよ。娘達と同じ位の歳だし…」

 

え?娘達?周太郎さん自体、私と同じ位の歳なんだけど…

 

「あぁ、娘って言っても、養女だよ。血の繋がりは無いが…」

 

養女?複雑な親子関係のようだ。

 

「周太郎…説明をしてね」

 

優しそうな女性が声を掛けてきた。

 

「奥様ですか?」

 

「いや、母親だ…」

 

---------

 

周太郎さんのご両親の部屋に連れて行かれた。そこで、私とセリカ先生は、思いの丈を語った。

 

「そこまで思われるって、周太郎は幸せ者よね♪二人共、ご両親は他界されているのね。わかりました。ここに住んでいいわよ。わかったわね、周太郎」

 

「はい…」

 

「この子が、不埒なことをしたら、言ってくださいね。躾をしますから!」

 

「母さん…躾ですか…」

 

「えぇ、何歳になっても、子供の躾は親がします♪あんたがいくらエラくなってもよ♪」

 

嬉しそうなお母様…凹む周太郎さん。

 

 

 

---香蓮---

 

呼び鈴を押すと、メイドさんが出て来た。なので、用件を伝えた。

 

「あぁ…ちょっと、待っていてくださいね」

 

客間に通されて、しばらく待たされた。

 

「あれ?香蓮…どうしたんだ?」

 

「昨日、いらっしゃいましたよね?」

 

「へ?気づいたの?」

 

「えぇ、慌ててログアウトしました。なのに、意識が…飛んで…」

 

耳が熱い…どう言えば良いだろうか?達したなんて言えない。

 

「そうか…じゃ、あの太股プルプルは、ログアウト後か」

 

頷く私。恥ずかしい…なされていた光景を俯瞰で想像してしまった。

 

「で、どうするんだ?」

 

どうする…

 

「隣で戦いたい…無理だろうけど…」

 

「そうか…」

 

あれ?拒否されない。受け入れられたのか?

 

「ちょうど、一般女子を鍛えている現場があるんだ。そこで、一緒に鍛えようかな♪」

 

いきなり現場って…無理だって…

 

「香蓮の場合はレンとして連れて行く。あの機動性は魅力だ。アスナの隣で戦わせてあげるよ」

 

レンとして…あの体型じゃ、出来ない…

 

「あぁ、するときは香蓮に戻すよ」

 

心がタダ漏れしている。耳が熱いよ~。

 

「但し、一緒に活動するには、大学を辞めてもらう。家も引き払ってもらうよ。研修中の衣食住は、こちらで用意する。どうする?」

 

話がそこまで進むとは…みんなにお別れも言わないと…

 

「ゲーム仲間には、アルフガン経由で会えるよ。だから、リアルな交友関係者にだけ言えば良い」

 

「あの…私の入隊を認めてくれた理由は…なんですか?」

 

「うん?香蓮の香り♪」

 

たぶん、顔は真っ赤だと思う。なんて恥ずかしいことを、真顔で面と向かって言ってくるのだろうか。

 

「僕は嘘を吐けない。仕事上、戦略上では吐けるが、個人的な用件では吐けない」

 

何か言い方がおかしい。なんでだろうか?

 

「猶予は1週間あげるから、準備をして」

 

マンションの私の部屋に転移させられた私。両親になんて言えばいいかな…

 

 

 

---グレン---

 

セリカとルミアが、消えた。セリカの部屋に、二人の連名で、

 

『探さないでね』

 

って、メモが残されていた。

 

「ルミアの部屋…大切な物が、無くなっていたわ。まさか、駆け落ち?」

 

セリカとルミアでか?同性愛者には見えない二人。では、相手は?まさか…アイツか?

 

直ぐに、イヴに連絡を取り、アイツの居場所を訊いた。

 

「居場所?知らないわよ。彼のせいで、今大変なの!」

 

連絡がキレた。どうするかな…そうだ、兵藤誠の知り合いようだったな。彼に連絡を取れば…兵藤誠への連絡手段を調べる。しかし彼は基本、人間からの仕事は受けないようだ。イヴはどうやって、仕事を頼んだのだ?

 

ダメ元でセリカの部屋を調べる。何か残っていないか。うん?メモ帳に何かを書いた痕跡を見つけた。鉛筆で塗っていくと、ペン先の当たった部分が白く浮き上がった。誰かの住所のようだ。

 

この国って、どこにあるんだ?地図帳で調べる…イーストエンド…ジパングか…黄金の国と言われている。そんな遠くから呼び出したのか…

 

次に旅費を調べる。はぁ?こんなに掛かるのか?う~ん…預貯金ゼロで、その日暮らしに近い俺には無理な金額である。誰かを頼らないと…

 

-------

 

翌日、システィーナに金策を頼んだ。だけど…

 

「ルミアを取り戻すんでしょ?私も行くわよ!」

 

「危険だぞ、知らない異国だし」

 

「ルミアを攫われたのよ。私も助けに行くわ」

 

攫われた事実は無い。たぶん、自分の意志でだと思う。攫うなら、タイムラグを置かずに、失踪するときに一緒に連れ帰ったはずだ。こんなにも遠いんだから…

 

「先生…お金無いんでしょ?ふふふ♪私が一緒で無いと、お金は出ませんよ」

 

お金という最強の武器を振りかざすシスティーナは、最強である。俺には勝て無い。こうして、俺はシスティーナと共に、異国の地を目指すことになった。

 

 

 

---香蓮…

 

両親へ報告…どう言えば良いだろうか?

 

「香蓮…聞いたわよ。海外でボランティアをする財団に、スカウトされたそうじゃない。財団の方がお見えになって、説明してくれたわ」

 

って、話をしてくれていた彼。ボランティア財団?どういうことだ?

 

「正式に決定じゃないの。研修を受けないと…」

 

「えぇ、聞いたわ。大丈夫よ、あなたなら♪」

 

って、応援される始末。何がどうなっているんだ?アルフガンにログインして、アスナさんに訊いた。

 

「まぁ、ボランティアみたいな物よ。仕事内容はねぇ」

 

「財団って?」

 

「依頼主から金銭はもらっていないから、財産管理団体の略じゃないかな?」

 

って…はぁ?

 

「収入はどうやって?」

 

「まぁ、色々とね♪今ある財産の利子だけで、結構な額を稼いでいると思うわよ」

 

利子だけで?ゼロ金利なんですが…

 

「いい?お金の亡者になったらダメだよ♪」

 

そういう問題では無く…何をして儲けているのかだ。

 

「収益は貴金属の発掘かな。買い手が付かないくらいの量を保持しているのよ」

 

買い手が付かないって…売れ残っているのでは?

 

「そう、売れ残っているの。でも、予約は入っているの。金策ができたら、引き取るとか。ある地域では100年ローンで買い付けしてくれているし」

 

100年ローン…どんだけ、規模がデカい取引なんだ。

 

「レンちゃんも正規メンバーになれば、カラクリがわかるわよ」

 

って…

 

 

 

---グレン---

 

鉄道を乗り継いで、ようやく花の都パリに着いた。ここから、直行便が出ているそうだ。パリの街並は近代的であり、俺とシスティーナは、その風景に見とれている。観光目的では無いのだが。

 

「先生…婚前旅行みたい…嬉しい♪」

 

婚前旅行?なんだ、それは…

 

「責任…取ってくれるんですよね♪」

 

責任…アレのか…システィーナの初めてを食った件…俺の記憶には無いんだけど…そう言えば、システィーナの父親に、

 

『今後も、娘をよろしくお願いします』

 

って、言われたのは、そういう意味なのか…システィーナの熱い視線を感じる。つまりは、これは婚前旅行ってことか…だから、俺の分の旅費も…

 

これも、アイツのせいだ!アイツを首ねっこをへし折らないと…アイツへの怒りが溢れていく。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。