ある事に気づいた。そうだ、待っている必要は無いんだ。ルミアに対して悪意を持って欲しているヤツを『強奪』して、屠っていく。そして、屠った奴らの記憶から、拠点を割り出し、粉砕していく。
待つのは苦手だ。こういうのは、正々堂々、前から責めないとダメだ♪
一晩で殲滅出来た。誠に報告をして、帰国をした。
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「なぁ、相手方が、お前の発想に頭を抱えているが…」
誠が妙なことを言う。
「先手必勝だよ。なにも、ルミアを囮として危険にさらすことは無いだろ?」
「そうなんだが…で、何者だったんだ?」
「ルミアの能力を誤解した連中と、ルミアの出生に関わる秘密を知った連中だよ。まぁ、勢力的、宗教的理由だな。後者は、僕が邪神らしいから邪神らしく屠ったよ」
目の前で誠が頭を抱えている。
「どうした?」
「そのせいか…出向先で混乱が起きているらしいぞ。世紀末が近いとか…」
「まぁ、本気になると、そんなものだよ」
「そうだが…はぁ~」
溜息を吐い凹んだ誠。送り込む人選をミスしたんだよ♪
---ルミア---
朝起きたら、周太郎さんがいなくなっていた。システィのお父様に訊くと、任務を終えたので、帰国したという。昨晩は、何も言っていなかったのに…昨晩に何かをしたの?
街や学校では、世紀末が近いって噂が流れていた。ある教団の関係者全員が、殺されたらしい。王家関係者の一部も含まれているそうだ。それって…
「アイツがいなくなって、良かったわ♪」
システィは喜んでいる。だけど…
「ルミア、アイツのことは忘れろ。碌なヤツでは無い」
グレン先生からは忠告。だけど…
忘れられない。短い間だったけど、忘れられないのだ。
セリカ先生の元を訪ねた。
「聞いたよ。アイツ…帰ったそうだな」
「えぇ…任務を終えたって…一晩で…」
「アイツの雇い主も頭を抱えていたよ。何も一晩で決着を付けないでもいいだろってな。背後関係など、調べることが難しいらしいぞ」
「そうですか…」
「たぶん、アイツはお前を囮にすることに反対だったんだろう」
あ、そうだ。彼はそう言っていた。
「お前を危険にさらす前に、ケリを付けて帰ったんだと思う」
セリカ先生は遠くを見つめている。彼女も忘れられないのだろう。
「なぁ、アイツに逢えるとしたら、逢いに行きたいか?」
「はい」
即答した私。逢えるんだ。
「そうか…わかった。あぁ、グレン達には内緒だぞ。アイツのことを毛嫌いしているから」
「わかりました」
手筈が整ったら、セリカ先生が連絡をくれるそうだ。
---シュウ---
ピンクの悪魔こと香蓮ちゃんの家に侵入♪
今日もベッドの上でヘッドセットを付けて、ゲームをしているようだ。では♪
『脱衣』
無防備な女体が1つ、目の前にある。上に載り、肌を合わせる。うん♪気持ちが良い。柔らかくて、胸は適度な大きさだし。
遊んでいない、ピンク色を保っている乳首を、優しく舐めて行く。へたっていた乳首が、徐々に元気を取り戻し、固く締まり立っていく。先端を舐める。乳首がピクッと反応する。いい反応だ。遊んでいると、こういう微細な刺激に反応しなくなるから。
乳首とだけ遊んでいたのだが、丘の向こうにある草原は湿り気を帯びてきた。では、観察をしに行くかな。指で優しく広げて行く。ここも薄ピンクである。敏感な部分はほぼ未使用で、かわいい大きさである。お口も閉じ気味で、締まりも良い。
見る楽しみを満喫をする為、入れることはしない。色が変色してしまうから♪香りを嗅ぐ為、顔を股間へ近づける。これだけで、太股が反応している。意識はゲーム世界にあるのに、わかるのかな?これは今後の観察ポイントかな
香蓮ちゃんの香りを満喫して、『着衣』をさせて、帰宅♪
---香蓮---
まただ…有り得ない刺激を感じる。立っていられない。
「レン、どうした?」
ビトさんに訊かれた。
「また…有り得ない刺激…胸を…乳首を舐められているような…」
目の前には何も無い。って、ことは、私の実体を…無防備にベッドの上にいる。戻らないと…彼が来てくれたんだ…
「ログアウトします…あっ!」
ログアウト動作が出来ない。股間にあり無い刺激だ…ちょっと、ダメだって…股間に顔を埋めているのだろうか、敏感な部分に鼻息を感じる。膝を付いて、地面に座り、呆然とする私。
「レン…大丈夫か?」
「意識が飛びそうです…」
ログアウト…出来た…
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私しかいないはずの室内に、誰かがいる。ヘッドセットがジャマで、見えない。外さないと…太股がプルプルと震えている。股間に顔を埋めている者の鼻息を感じる…気持ちがいい…いきそうだ…あっ!
意識が明瞭になっていく。ヘッドセットを外す。あれ?服を着てる。全裸にされたんじゃ…でも、下着がエライことになっていた。確実にされている。容疑者は…あの方だろうなぁ。どうやって、ここへ出入りしているんだろうか?そうだ、転移術って魔術が使えるって…帰国したのかな?
明日、訪ねてみるかな♪
---ルミア---
セリカ先生に呼ばれた。駆け落ちの用意をして、先生の部屋へ…って、先生も駆け落ちらしい。荷物が多い気がする。
「先生…」
「たぶん、お前と同じだ。忘れられないんだ。彼の元なら、ずっと居ても良いって…」
大切な物がカバンに詰め込まれているようだ。私もそうだけど。
「行くぞ!」
羊皮紙に描かれている魔法陣を発動した。次の瞬間、光の渦に飲み込まれて、光が霧散すると、知らない場所にいた。ここは?
「本当に物好きだな…」
目の前に、頭を掻いている周太郎さんがいた。
「本当に来るとは…って、セリカだけで無いのか?なんでルミアが…」
私は予想外だったのか、物凄く驚いている。
「二人共、ここに住むつもりの身支度で来た。住む場所はあるか?」
「あるにはあるが…困ったなぁ、ルミアはどう説明するかな…」
説明?誰に?
「ここは僕の家なんだけど、両親と子供が同居しているんだよ。セリカは、愛人って言えば、問題が無いが…ルミアは…」
「私も愛人で良いです」
即答した私。
「そうもいかないよ。娘達と同じ位の歳だし…」
え?娘達?周太郎さん自体、私と同じ位の歳なんだけど…
「あぁ、娘って言っても、養女だよ。血の繋がりは無いが…」
養女?複雑な親子関係のようだ。
「周太郎…説明をしてね」
優しそうな女性が声を掛けてきた。
「奥様ですか?」
「いや、母親だ…」
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周太郎さんのご両親の部屋に連れて行かれた。そこで、私とセリカ先生は、思いの丈を語った。
「そこまで思われるって、周太郎は幸せ者よね♪二人共、ご両親は他界されているのね。わかりました。ここに住んでいいわよ。わかったわね、周太郎」
「はい…」
「この子が、不埒なことをしたら、言ってくださいね。躾をしますから!」
「母さん…躾ですか…」
「えぇ、何歳になっても、子供の躾は親がします♪あんたがいくらエラくなってもよ♪」
嬉しそうなお母様…凹む周太郎さん。
---香蓮---
呼び鈴を押すと、メイドさんが出て来た。なので、用件を伝えた。
「あぁ…ちょっと、待っていてくださいね」
客間に通されて、しばらく待たされた。
「あれ?香蓮…どうしたんだ?」
「昨日、いらっしゃいましたよね?」
「へ?気づいたの?」
「えぇ、慌ててログアウトしました。なのに、意識が…飛んで…」
耳が熱い…どう言えば良いだろうか?達したなんて言えない。
「そうか…じゃ、あの太股プルプルは、ログアウト後か」
頷く私。恥ずかしい…なされていた光景を俯瞰で想像してしまった。
「で、どうするんだ?」
どうする…
「隣で戦いたい…無理だろうけど…」
「そうか…」
あれ?拒否されない。受け入れられたのか?
「ちょうど、一般女子を鍛えている現場があるんだ。そこで、一緒に鍛えようかな♪」
いきなり現場って…無理だって…
「香蓮の場合はレンとして連れて行く。あの機動性は魅力だ。アスナの隣で戦わせてあげるよ」
レンとして…あの体型じゃ、出来ない…
「あぁ、するときは香蓮に戻すよ」
心がタダ漏れしている。耳が熱いよ~。
「但し、一緒に活動するには、大学を辞めてもらう。家も引き払ってもらうよ。研修中の衣食住は、こちらで用意する。どうする?」
話がそこまで進むとは…みんなにお別れも言わないと…
「ゲーム仲間には、アルフガン経由で会えるよ。だから、リアルな交友関係者にだけ言えば良い」
「あの…私の入隊を認めてくれた理由は…なんですか?」
「うん?香蓮の香り♪」
たぶん、顔は真っ赤だと思う。なんて恥ずかしいことを、真顔で面と向かって言ってくるのだろうか。
「僕は嘘を吐けない。仕事上、戦略上では吐けるが、個人的な用件では吐けない」
何か言い方がおかしい。なんでだろうか?
「猶予は1週間あげるから、準備をして」
マンションの私の部屋に転移させられた私。両親になんて言えばいいかな…
---グレン---
セリカとルミアが、消えた。セリカの部屋に、二人の連名で、
『探さないでね』
って、メモが残されていた。
「ルミアの部屋…大切な物が、無くなっていたわ。まさか、駆け落ち?」
セリカとルミアでか?同性愛者には見えない二人。では、相手は?まさか…アイツか?
直ぐに、イヴに連絡を取り、アイツの居場所を訊いた。
「居場所?知らないわよ。彼のせいで、今大変なの!」
連絡がキレた。どうするかな…そうだ、兵藤誠の知り合いようだったな。彼に連絡を取れば…兵藤誠への連絡手段を調べる。しかし彼は基本、人間からの仕事は受けないようだ。イヴはどうやって、仕事を頼んだのだ?
ダメ元でセリカの部屋を調べる。何か残っていないか。うん?メモ帳に何かを書いた痕跡を見つけた。鉛筆で塗っていくと、ペン先の当たった部分が白く浮き上がった。誰かの住所のようだ。
この国って、どこにあるんだ?地図帳で調べる…イーストエンド…ジパングか…黄金の国と言われている。そんな遠くから呼び出したのか…
次に旅費を調べる。はぁ?こんなに掛かるのか?う~ん…預貯金ゼロで、その日暮らしに近い俺には無理な金額である。誰かを頼らないと…
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翌日、システィーナに金策を頼んだ。だけど…
「ルミアを取り戻すんでしょ?私も行くわよ!」
「危険だぞ、知らない異国だし」
「ルミアを攫われたのよ。私も助けに行くわ」
攫われた事実は無い。たぶん、自分の意志でだと思う。攫うなら、タイムラグを置かずに、失踪するときに一緒に連れ帰ったはずだ。こんなにも遠いんだから…
「先生…お金無いんでしょ?ふふふ♪私が一緒で無いと、お金は出ませんよ」
お金という最強の武器を振りかざすシスティーナは、最強である。俺には勝て無い。こうして、俺はシスティーナと共に、異国の地を目指すことになった。
---香蓮…
両親へ報告…どう言えば良いだろうか?
「香蓮…聞いたわよ。海外でボランティアをする財団に、スカウトされたそうじゃない。財団の方がお見えになって、説明してくれたわ」
って、話をしてくれていた彼。ボランティア財団?どういうことだ?
「正式に決定じゃないの。研修を受けないと…」
「えぇ、聞いたわ。大丈夫よ、あなたなら♪」
って、応援される始末。何がどうなっているんだ?アルフガンにログインして、アスナさんに訊いた。
「まぁ、ボランティアみたいな物よ。仕事内容はねぇ」
「財団って?」
「依頼主から金銭はもらっていないから、財産管理団体の略じゃないかな?」
って…はぁ?
「収入はどうやって?」
「まぁ、色々とね♪今ある財産の利子だけで、結構な額を稼いでいると思うわよ」
利子だけで?ゼロ金利なんですが…
「いい?お金の亡者になったらダメだよ♪」
そういう問題では無く…何をして儲けているのかだ。
「収益は貴金属の発掘かな。買い手が付かないくらいの量を保持しているのよ」
買い手が付かないって…売れ残っているのでは?
「そう、売れ残っているの。でも、予約は入っているの。金策ができたら、引き取るとか。ある地域では100年ローンで買い付けしてくれているし」
100年ローン…どんだけ、規模がデカい取引なんだ。
「レンちゃんも正規メンバーになれば、カラクリがわかるわよ」
って…
---グレン---
鉄道を乗り継いで、ようやく花の都パリに着いた。ここから、直行便が出ているそうだ。パリの街並は近代的であり、俺とシスティーナは、その風景に見とれている。観光目的では無いのだが。
「先生…婚前旅行みたい…嬉しい♪」
婚前旅行?なんだ、それは…
「責任…取ってくれるんですよね♪」
責任…アレのか…システィーナの初めてを食った件…俺の記憶には無いんだけど…そう言えば、システィーナの父親に、
『今後も、娘をよろしくお願いします』
って、言われたのは、そういう意味なのか…システィーナの熱い視線を感じる。つまりは、これは婚前旅行ってことか…だから、俺の分の旅費も…
これも、アイツのせいだ!アイツを首ねっこをへし折らないと…アイツへの怒りが溢れていく。