---香蓮---
研修所…いきなり天空に浮かぶお城に連れ込まれた。どういう仕組みで、このお城は浮かんでいるんだ?
「香蓮、深く考えるなよ」
って、あの人…
「あぁ、紹介する。お前と一緒に鍛錬をする毛利蘭だ」
スゴくスタイルの良い女性を紹介された。ただデカいだけの私とは大違いだ。
「で、鍛錬は、このカプセルで寝て行う」
酸素カプセルとか日焼けマシーンとかのようなカプセルが並んでいた。
「原理的にはVRMMOを同じだ。仮想空間でアバターにチェンジして、そこから鍛錬先に現界させる」
なるほど…私はレンとして、戦えるのか…蘭さんのアバターは、ストツーの春麗のような深いスリットの入ったチャイナドレス風らしい。
「これで、シュウさんと共に戦いに行けるのですか?」
蘭さんが、あの人に熱い視線を送っている。ライバルってことか…
「戦場は無理だ。まぁ、鍛錬の成果次第だ。鍛錬の終了時に選択肢を出す。何を選択するかはまかせる」
選択肢?なんだろうか?
「いいか、香蓮。人間は優れた生き物であるが、弱点が2つある。1つは、耐久力の無さだ。攻撃を食らえば、簡単に死ぬ。もう1つは寿命の短さだ。せっかく鍛錬で強くなっても、せいぜい10年程度しか戦え無い。だから、鍛錬終了時に、人間を辞めるかどうかを選択させる。人間を辞められなければ、一緒にいることは無理だ。まぁ、よく悩めよ♪」
なんだ、その選択肢は…人間を辞めるかどうかって…
「私は、一緒に居られるならば、種族は問いません」
蘭さんは即答である。
「両親と同じ時を刻めなくなるぞ」
「覚悟しています。だから、ここにいるんですよ♪」
蘭さんは爽やかな笑顔で、答えている。負けているようだ…
「香蓮はよく悩め。アスナの隣で良ければ、人間でも構わないからな」
アスナさんの隣…それでも…いや、あの人と一緒にいたい。アスナさんも加えて…
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カプセル内に横たわると、頭部にヘッドセットが自動で装着され、仮想世界であるアルフガンへダイブした。
「じゃ、レベル2に挑戦だね」
って、アスナさん。私の得物はピーちゃん、蘭さんは拳とナイフのようだ。
「スピード命のチームだから、飛ばすよ~♪」
えぇえぇぇえ~!戦場を走り抜け、出くわした敵を確実に屠っていく。いやぁぁぁぁぁ~!逃げて避けるのに精一杯だ。蘭さんはリアルで何かしているのか?バサバサとなぎ倒していく。先頭の二人が屠り逃した敵を、私が仕留めていく。ピーちゃんの弾倉は改造されていて、交換しなくても、無限に撃てるらしいので、1分間に800発撃ちまくる♪
「レン、無駄撃ちが多いわよ!」
アスナさんから注意を受けた。いや、こういう戦闘スタイルなんだけど…まぁ、フルオートでなくセミオート程度にするか。
---ビトフーイ---
ふと、目にはいった『アルフガン』というVRRPGをインストールしてログイン。データのコンバートをしてのに、アバターと装備以外は引き継げない。ステータスやレベルは初期状態だ。なんだ、コンバートの意味があるのか?
お金が無い…セーブするには、宿か、家、霊安室…デスアンドセーブだと!ふざけるな!だが、いきなりのダンジョン…甘く無い。目覚めると、霊安室であった。死と隣り合わせのゲームか…やり甲斐はありそうだ。
何回目かのダンジョン。順調であったのだが、有り得ないことで、精神が削がれていく。このゲームは尿意と便意があるらしい。リアルすぎるゲーム。トイレ…ゲーム内で漏らすとどうなるのか興味はあるのだが、嫌な予感しかしない。着替えを買っていない…漏らすと何かに塗れて、何かの臭いをさせて…考えただけでも憂鬱である。
「あれ?ビトさん?」
知り合いの声…安堵感と共に、マズい気がする。こんな状態を見せる訳にいかない。
「もしかして…ちょっと待ってください」
知り合い…『ピンクの悪魔』とGGOでは呼ばれているレンだった。レンはストレージから何かを取りだし、私に手渡した。
「それ、簡易トイレです。ソレを使えば、安心で安全ですよ」
って…そんなアイテムがあるのか…購入必須アイテムだと思う。使用感は悪く無い。心が穏やかになっていく。
「助かったよ、レン」
簡易トイレは使用後に燃えて灰になっていく。
「えぇ、初心者は誰もが通る道ですから♪」
レンを通ったのか。
「しばらく見ないと思ったら、ここにいたのか」
GGO内では、最近見かけていなかった。
「えぇ、次のジャムまで、ここで鍛錬です。そうだ、一緒に来ませんか?仲間と一緒ですけど」
レンの仲間…興味有る。どんなクセ者だ?
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レンの仲間を見て固まった。スタイル抜群の二人の女性。って、肌の露出が多くないか?しかし、戦闘になると、銃を構える前に、敵を屠っていく二人。レンは二人が逃した敵を確実に屠っていく。二人ともレンに匹敵するくらいの素早さである。
「今日はこのくらいにしょうか。レンの知り合いが、疲れているようだし」
リーダー格の女性に言われ、宿へと向かう。あっ!お金が無い…
「あぁ、お金は敵のドロップ品を拾って換金するんだよ。変動相場制だから、同じ物ばかりを売ると、損をするよ」
リアルに近い商取引なのか…
宿の内部は、個々の寝室、風呂場、トイレがあり、食事は食堂か、外の飲食店でするようだ。
「レベルが上がれば、家を持てて、自炊できるようになるよ」
ゲーム内でトイレって…リアルすぎるだろ…
「あぁ、トイレは大事な要素だよ。排泄タイミングをコントロールしないと、戦闘中に便意だと最悪だよ。それに便意があるって、生きているって実感を持てるでしょ」
先程の私だ…最悪だった。集中力が削がれていた。でも、そうだ。便意が無しで戦闘しっぱなしは、リアルでは有り得ない。便意があるから、食欲もあるんだし。
今日はこの辺りでセーブかな。ベッドに横になると、有り得ない刺激が襲い掛かって来た。誰もいないのに、悶悶とする刺激…胸を掴まれ、乳首を…まさか、実体に何かあったのか?急いでログアウトしないと…おっ!
達してしまった…余韻に浸る私…下着が大変なことに…あっ!また、襲い掛かる官能的な刺激。仰向けなのに、四つん這いにされて…股を開かれて…誰かの鼻息を感じる。ログアウトしたいのに、刺激に飲み込まれ、腕が動かない…
まさか、エムのヤツ…反撃に出たのか…あのドエム野郎が!
「あ…あぁぁぁぁぁ~」
太くて固い物で突かれている。気持ちがいい…四つん這いの私は、胸を揉まれている。口元からヨダレが流れ出している。目の前でフラッシュが焚かれ、写真に納められているようだ…