※この作品はR-18です。

神器なき男3   作:もっち~!

50 / 93
05/25 誤字を修正


カルチャーギャップ

---システィーナ----

 

成田空港に着いた。ここは何?色々なカルチャーギャップが私を襲う。目に鮮やかな風景が、私を本来の目的から遠ざけようとする。これは罠か?

 

「システィーナ、列車で移動だ」

 

空港の案内所でグレン先生が、移動手段を訊いてきてくれた。だけど…グルメ三昧をしたい…

 

「おい、しっかりしろ!俺達の目的はここでは無い。帰りに遊べ!」

 

グレン先生は殺気立っている。そうだ、ルミアを取り戻さないと…

 

 

車窓…山の中だった風景が徐々に近未来的な建物、街並になっていく。この国は何?この国に興味が湧いてきた。煌びやかな車窓…私の国に、こんな風景は無い。どうして?

 

「システィーナ!大丈夫か?気をしっかりと持て!」

 

目まぐるしい風景に、目を回したようだ。なんだ、この国は…そして、列車を乗り換える。駅…うじゃうじゃと人がいる。どこから湧いてきたのか?人の波に流されてしまう。

 

「おい、システィーナ!」

 

まずい、グレン先生とはぐれちゃう。人の波の力は強く、どんどんと引き裂かれていく。そうだ、魔法で!人の波に風穴を開けた。目の前にはグレン先生がいる。先生に駆け寄る私。

 

-------

 

何故か、牢屋にいる私。理不尽だわ!アイツの策略か?

 

「システィーナ、魔法は使うな!この国には魔法使いはいないらしい」

 

え?なんで?

 

「なんでですか?」

 

「この国まで、魔法使いはやってこなかったらしい。だから、魔法は伝来していないそうだ。で、俺達は傷害罪、器物破損罪っていう、この国の法律にふれたそうだ」

 

取り調べを代表して受けてくれたグレン先生。

 

「でも、アイツは使えたよ」

 

「使えても使っちゃダメだ」

 

どうすれば、いいの?こんな牢屋は魔法で…

 

ズドーン!

 

破壊できた♪

 

「だから、使うなって言ったのに…」

 

グレン先生と牢屋破りをして逃げる私。先生と逃避行しているようで、むふ♪

 

 

 

---シュウ---

 

誠達が慌ただしい。海外からテロリストが潜入して、新宿駅でテロを起こしたらしい。その場で、逮捕したそうなのだが、牢屋から脱走したという。なんでも、魔法使いが二人らしい。魔法使いのテロリストか…厄介だな。

 

「シュウは動くな!お前が関わると碌なことは無い」

 

って、誠。まぁ、被害がデカくなる傾向ではある。

 

目の前では赤いマスクに、赤いグローブを嵌め、赤いブーツを履いた結城と千草がいる。アノ手、コノ手、奥の手で、責めている。表情が見えなくて、声で想像出来るのも良い。

 

割れ目自体が痙攣している。中も微妙に震えている。そんな二人を見て居るだけな僕♪喘ぎ声を上げて、意識を失う二人。くたっとした乳首を口に含み、その感触を味わう。

 

「いつも、そういうプレイをしているのか」

 

セリカに訊かれた。

 

「うん?そうだよ。この二人が、今お気に入りなんだ♪」

 

凜としたセリカを拷問も良いかな…ドアの隙間からルミアが覗いてみている。興味があるのかな?う~ん…

 

「セリカはどうされたい?」

 

セリカの両手をホールドアップ気味にして、顎を舐める。

 

「あっ…」

 

えっ?もう?達したのか…まだ一舐めだぞ!セリカは下半身に力が入らないのか、座り込んでしまった。

 

「そこで覗いているルミアはどうされたいんだ?」

 

「えっ!」

 

かわいい声が聞こえたが…

 

「周太郎!この子はダメだよ!」

 

って、ルミアの背後に母さんがいた。母さんも覗いていたのか…

 

「こういう純粋な子は、お前が手を掛けちゃダメ!いくら、本人が望んでも、私が許さない!」

 

う~ん…母さんに言われると、手は出せない。子供は親の理に適った言葉に従うべきと考えて居るから…

 

 

 

---システィーナ---

 

追っ手を蹴散らして、持ち金を頂き、食事をしている。スゴい、こんなに色々な食べ物があるんだ…目を輝かせる私。

 

「システィーナ、目的は忘れるなよ!」

 

「わかっているよ。ねぇ、先生は、どれを食べますか?」

 

おいしそうなお弁当をいくつか買って、公園のベンチでお食事♪

 

「システィーナ、これ以上、罪を重ねるな!」

 

私は何も悪いことをしていない。何故か、頭を抱えているグレン先生。

 

「見つけた!そこのテロリストの二人、抵抗せずにお縄についてもらおうか?」

 

「貴様らは誰だ?!」

 

怪しげな男女の前に、立ったグレン先生。

 

「名乗る程の者では無い。大人しく捕まってくれないかな。鬼が出ずっぱる前にさぁ」

 

鬼?この世界では魔物がいるのか?退治してあげないと。魔法使いのいない、この国の人々を護る為に…

 

 

 

---シュウ---

 

井の頭公園が、大変な事になっているらしいので、現場へ向かった。う~ん…爆裂魔法を街中で使ったバカがいたのか、公園は所々抉れている。なんだかなぁ…

 

誠と対戦しているヤツを見て固まった。なんで、グレンがいるんだ?誰か、召喚したのか?

 

システィーナもいるが、一香に制圧されている。

 

「誠、どうしたよ」

 

「シュウ…すまない。呼び出してしまって…」

 

グレンが僕を見て固まっている。

 

「なんで、お前が、いやお前らがここにいるんだ?」

 

「シュウの知り合いか?」

 

「この前、誠が斡旋した仕事先の奴らだよ」

 

「あぁ、だから、魔法が使えるのか」

 

「おい!セリカとルミアを返せ!」

 

理不尽なことを言われた。返せ?僕は奪った覚えは無い。アイツらが勝手来ただけだろうに。

 

「誠、こいつら頭悪いんだよ。戦うだけ無駄だ」

 

『身体停止』を発動したが、発動しない。マジックキャンセラーでも使っているのか。では、『催淫』を発動した。こっちは魔法では無くスキルだから♪悶え始めたグレンとシスティーナ。

 

「誠、『催淫』の1時間コースだ。1時間は悶えて、達するだけで無力だ。国外へ追放するかい?」

 

「できるなら、してくれるか?この国の警察では、捕縛、収監は難しいからな」

 

二人を強制転移させた。あの魔法学校にあるセリカの部屋へ♪

 

 

 

---グレン---

 

正常な意識が目覚めると、振り出しに戻されていた。ここは学校のセリカの部屋では無いか…何故か、全裸でシスティーナが俺の上にいた。

 

「先生、もっと突いてください…」

 

譫言のように呟いた。手で確認すると、また彼女の中で出したようだ。あのヤロー!

 

システィーナから離れ、脱がされた服を着た。どうするかな。もう一度行くか。あの国の法律に抵触しないように、目立たぬようにして…

 

だけど、2回目は成功しなかった。空港の入国管理局って場所で、捕まった。俺とシスティーナは、手配されていたらしい。だけど、システィーナがまた魔法を使い、空港から脱出した。

 

そして、今新宿駅という場所にいる…

 

「この人の波は危険ですよ!」

 

危険だ。飲まれると、行きたい方向へ向かえない。

 

「オレンジ色のホームだ。いいか、はぐれても、オレンジのホームで合流だぞ!魔法は使うなよ!」

 

意を決して、ホームへ向かう。そして、紆余曲折を経て、ホームで合流し、無事にオレンジ色の列車に乗れた。

 

目的地である駒王町に着いた俺達は、精魂尽き果てた状態だ。

 

「人の波…恐いよ~」

 

システィーナはトラウマになったかもしれない。俺も少し危ない。ここからは、徒歩である。周囲を警戒しながら進む。

 

そして、『鬼門』という表札のある家に辿り着けた。壁をよじ登り、敷地内へ侵入した。後は、どこから、家へ侵入するかだが…

 

--------

 

あえなく捕まってしまった俺達。

 

「空港に着いた時から、マークしていたよ。一応テロリスト認定されているし♪」

 

あの野郎が嬉しそうに言う。むかつくなぁ…

 

「お前達、何をやっているんだ?学校でテロに魔法を使えなんて教えて居ないだろ?」

 

セリカが頭を抱えている。ルミアは、アイツの背中に隠れて、俺達を覗き見て居る。

 

「おい!お前!セリカ先生とルミアの洗脳を解きなさいよ!」

 

システィーナが、もの申した。

 

「洗脳なんかしていないよ。なんで、洗脳しないといけないの?」

 

「ルミアとセリカ先生を攫う為でしょ?」

 

「攫う必要性を感じていないんだけど…」

 

アイツの娘達が俺達に怒りを向けている。なんで、同い年くらいの娘が沢山いるんだ?

 

「子育てで忙しくて、女体は特に欲していないよ。ペットもいるし♪」

 

性的な奴隷もいるらしい。なので、セリカ、ルミアの必要性は無いと言う。

 

「じゃ、ルミア、帰りましょうよ。必要無いって♪」

 

システィーナがルミアに近寄ると、ルミアが拒むような動作をした。

 

「どうして?おい!お前!ルミアの洗脳を解きなさいよ~!」

 

俺も、洗脳はされていないと思う。本人意志だと思うのだが、システィーナは納得しない。

 

「システィーナを必要としているのは、婚前テロ旅行中のグレンくらいだと思うぞ。お前に価値を感じているヤツなんか少ないし」

 

「おい!お前!私に価値が無いって言うの?」

 

「僕には、お前の価値がわからない。って言うか、価値が有る無いで、仲間は選ばない。一緒にいたいなら、一緒にいてあげるし。嫌なら、出て行けば良いし」

 

「じゃ、ルミアを解放しなさいよ!」

 

埒が明かない気がする。

 

「だから~、ルミアが帰る気があるなら、連れて帰れ!」

 

「じゃ、ルミア、帰ろうよ!」

 

「いや!私は私の意志で、ここにいるの!システィなんか、嫌いよ!」

 

「お前!この期に及んで、ルミアに何を掛けたんだ?」

 

ルミアの拒否の原因をアイツと断定しているシスティーナ。違うと思うんだけど…

 

「何もしていない。する必要性を感じ無い。ルミアの意志は固い。だから、ここに置いているんだ」

 

「どうして、ルミア…帰らないの?」

 

システィーナが、漸くそもそもの原因を訊いた。

 

「天空のお城…魔法使い…だから…」

 

「えっ?どういうこと?」

 

天空の城だと?コイツが関係しているのか?

 

「周太郎さん、システィをお城へ連れて行ってくれませんか?きっと、わかってくれますよ」

 

コイツ、天空の城へ行けるのか?

 

「ルミアの頼みだ。一度だけ、連れて行ってやるよ♪」

 

 

 

---システィーナ---

 

ルミアとアイツとグレン先生の4人で転移した。転移した先は…窓から雲海が見える…これって…

 

「まさか…天空城か?」

 

グレン先生も驚いている。

 

「メルガリウスの天空城では無いと思うが、この城も天空にある」

 

「誰の城?」

 

システィーナの問いに、ルミアがアイツを指差した。何?コイツって、王なのか…

 

「グレン、お前の座っている椅子は玉座だよ♪」

 

なんだって?立ち上がって椅子を見ると、豪華な椅子だった。

 

「神の御座か?」

 

「そうですよ。あなたのような者が、座って良い椅子では無いです」

 

天使に言われた。天使っているんだ。

 

「ガブ、固い事は言わないでいいよ」

 

「そうもいきませんよ。敵対心を持つ者を、座らせる訳にはいきません。この御座は私達の信じる唯一神のみが座ることが出来るんです。って、ルミアちゃんは座ったけどね♪」

 

ルミアも座ったのか…

 

「で、この者達はどうしますか」

 

天使がアイツに訊いた。

 

「ここから落とすか」

 

天空から落とす?死んでしまうだろうが…

 

「そうですよ。私たちのボスに敵対しただけで、この城では大罪になります。さしづめ、墜落刑って感じですかね」

 

何を笑顔で言っているんだ。この天使は?

 

「この城はどうやって、浮かんでいるの?」

 

「それは秘密だ。教えられない」

 

アイツの正体に関わることなのか?

 

「これが、私が周太郎さんといたい、理由の1つです。ここから見る景色が好きなんです」

 

って、ルミア。

 

「私もここに置いてよ!」

 

「断る!興味が無い。お前はグレンと下界で暮らせ!」

 

次の瞬間、振り出しに戻った。また、セリカの部屋であった。

 

「先生、あの城の謎を解きましょうよ!」

 

システィーナの顔はヤル気で漲っていた。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。