---中島敦---
訳有って、探偵社に勤務している。
訳有って、鬼退治の仕事を任されてしまった…
「退治系は、お前の仕事だな」
って、上司である国木田さん。自慢では無いが、力仕事は苦手である。
「力不足か?じゃ、賢治と行ってこい♪」
賢治さんは確かに力持ちであるが…力仕事向きでは無い…
その依頼は、菊岡という役人が持ち込んできた。『鬼によって人間が誘拐にあった』と…彼自身、鬼によって、地獄を見てきたという。
僕の働いている探偵社は、横浜にある武装探偵社という処で、皆何らかの異能力を持っている。僕は白い虎に変身出来、賢治さんは人間離れした怪力の持ち主である。その為、人智を越えた事件が舞い込んで来るのだが、鬼って…
「この家のようですよ」
僕のガールフレンドである鏡花ちゃんが、目的の家を見つけてくれた。彼女も異能力持ちである。
その家は『鬼門』という表札が掲げてある。インターフォンを押して、用件を伝えた賢治さん。
「菊岡さんに頼まれて、鬼退治に来ました♪」
って…へ?失礼では無いのか?その言い方は…
「え?菊岡さんは、今度は少年探偵団に依頼か?」
僕達の背後に、高校生くらいの青年が現れた。
「鬼門さんですか?鬼なんですか?」
賢治さんがストレートな言い方で訊いている。苦笑いする僕と鏡花ちゃん。
「僕は鬼じゃないよ。鬼と天使のハーフだよ♪」
パチン!
青年が指を鳴らすと、一瞬で知らない場所にいた。
「ここは僕の専用フィールドだよ。どんなに暴れても大丈夫だよ♪」
賢治さんが殴り掛かっていく。だけど、逆にボコられている。
「うっ!」
賢治さんの口から血反吐が…頑強さが売りの賢治さんの肉体が、内部から悲鳴をあげているようだ。
「そっちの子はかわいいねぇ♪」
鏡花ちゃんに抱きついた鬼らしき人物。
「おい!鏡花ちゃんから離れろ!」
青年を引きはがそうとするが、
「お前はジャマだ!」
腹部にパンチを貰った。何…この衝撃はなんだ…吹き飛ばされた挙げ句、僕も血反吐を吐いていた。目の前では鏡花ちゃんが全裸にされ、弄ばれていた。恍惚な表情になっていく鏡花ちゃん。
「鏡花ちゃぁぁぁぁ~ん!」
僕は僕で無くなって行く…
---シュウ---
成長待ちかな?気持ち良いんだけど…って、デカい白虎が唸っている。どこから侵入したんだ?うん?あの少年がいない。コイツに化けたのか?
僕に襲い掛かってくる白虎。鼻先にパンチをぶち込む。吹き飛んでいく白虎。だけど、ダメージは少ないようだ。超再生術持ちのようだ。ニパみないなのかな?まぁ、オスは殺すだけだな。
「お願い…彼を殺さないで…」
全裸の少女が僕に縋り付いてきた。
「見返りは?」
「私ではダメですか…」
「よかろう♪彼だけは助けてやる。汝の願いを受け付けた♪」
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少女の能力を封印して、プレイルームに置いてきて、内臓をボコった二人の青年を武装探偵社へ送り届けた。
「賢治…敦…」
眼鏡のおっさんが、二人に駆け寄った。
「ここの責任者に会いたい」
「貴様ぁぁぁぁ~!」
眼鏡のおっさんがメモに何かを書いているので、燃やしてあげた。
「何…」
狼狽えているおっさんの手には灰が舞っている。
「責任者がいないなら、女性の接待がいいなぁ」
『強奪』で引き寄せてみると、ボブカットで、大きな蝶の髪飾りをつけた古風な女性が現れた。お約束で『脱衣』『催淫』で、試食をしてみる。
今いる部屋にも女性達がいるが、無茶が出来なそうな位、弱そうだ。なので、『催淫』だけにしておく。
う~ん、強奪した女も再生能力持ちのようだ。まぁ、女性の能力持ちは歓迎であるけど。胸の感触、下腹部の感触、反応をテイストしていく。
「あっ…貴様…ダメ…やめて…あぁぁぁぁ…」
達したのか、僕に身体を預けてきた。では、貰って行くか。
「コイツらは貰って行く。二度とケンカを売るなよ!売られたケンカは全量買い取りの方針だからな♪」
女性達をお持ち帰りにする僕♪
---太宰治---
これはどういうことだ…一仕事を終えて、社へ戻ると、敦と賢治が瀕死の状態で放置され、国木田君が放心状態だった。で、一番の謎は、与謝野先生の服と下着が脱ぎ捨てられていたことだ。
「全裸にされて、攫われたんだろうな」
って、乱歩さんの超推理。まぁ、それしか無いわな。この状態は…
「国木田君、誰に遊ばれたんだい?」
「…」
彼の手は灰に塗れていた。まさか、あの手帳を燃やされたのか…コイツの異能力は終わったようだ。合掌…
「乱歩さん、誰にやられたか、わかりますか?」
「賢治君と敦君の訪問先じゃないのかな?」
えぇっと…駒王町の鬼門邸訪問とある。そこで、トラブルが発生して、相手を怒らせたのかな?
「あれ?監視カメラの録画データが消去されているのか…何があったのかが、分からないけど…相当怒らせたんだろうな…」
賢治と敦がボロボロになっている。この二人をボコるって、相当なヤツだな。外傷が無いようだから、内臓をやられたようだし。大量に出血したのか、二人とも顔面蒼白であった。
「私が行って、和解をしてくる」
え?社長が何時の間にか部屋にいた。
「いや、社長が出なくても…」
『責任者と話がしたい。手土産を持って来い!』
って、メモを見せられた。社長室には、谷崎の瀕死体があり、その血で書かれているそうだ。
「車を回してくれ」
が、事務所には俺と乱歩さんしかいない。俺は車を取りに行った。
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相手の家に行き、社長と二人で頭を下げた。
『菊岡さんに頼まれて、鬼退治に来ました♪』
と、監視カメラの録画データを再生してくれたのだが、賢治が笑顔で宣言をしている。鬼の前で…それは、普通に怒ると思う。言い方を変えるなら、「Aさんに頼まれて、お前ら一家を殺しに来た」って、感じになるから。
社長によると、ここ駒王町は、人外が住んで居るエリアだそうだ。いや、人外と人間が共存しているエリアになるそうだ。
「この度は、我が社の社員が、申し訳ないことをしました」
「で、手土産は?」
「何がよろしいのですか?」
「じゃ、奪った女達は貰う。それで手を打つ♪」
何を言っているんだ?こいつは…
「全員は困る」
って、社長。え?一部はいいのか…
「じゃ、鏡花ちゃんと再生能力持ちだけ貰う。残りは返還する」
「その二人は、どうすれば返して貰えるのですか?」
「返さないよ。まぁ、再生持ちの方は飽きたら返す。じゃ、帰れよ!」
光に包まれ、光が霧散すると、社のオフィスにいた。事務員の女性は全員返還されたようだ。全裸であるけど…
「社長!なんで、あんな横暴を受け入れたのですか?」
「鬼に勝とうと思うな。それは思い上がりだぞ、太宰」
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現状で考えられる最強の戦力と共に、あの鬼の元へ…
「なんだよ。僕は忙しいんだよ。今度は何?」
「貴様を倒しに来た。俺の元教え子の芥川君だよ。ふふふ」
「先輩、コイツを倒せば良いんですね」
「あぁ♪」
「面倒だな…」
どさっ!
芥川君が簡単に屠られた。何?何をした、コイツ…
「人間が知る範囲は決まっている。ソレを超えたいなら、人間を辞める覚悟に必要だよ」
どこまでも冷たい視線を浴びせてきた鬼…
「まぁ、ソイツの異能力を供物に、ソイツを蘇生させてやる。トッとと帰れ!」
芥川君と共に社のオフィスに飛ばされた…