※この作品はR-18です。

神器なき男3   作:もっち~!

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スカウト二人目*

---兵藤一誠---

 

鬼がニヤニヤして、俺達を呼び出した。嫌な予感しかしない。

 

「この世界は、当分脅威がない。なので、平和な内に鍛錬を強化しようと思う」

 

平和なんだから、平和に過ごすって発想は無いようだ。

 

「この世界には、敵対勢力はまだあるが、鍛錬するには弱すぎる。なので、異世界で鍛錬をしてもらう」

 

異世界?美女が溢れるファンタジー世界か?それはそれで嬉しいのだが。

 

「もう1つの弟子のグループとお前達を連れて行く。もし、同一人物が複数いる場合、ナマクラな奴は同化吸収されるから、遠征までに、おのおの鍛えて置けよ」

 

って…同化吸収?お、お、俺も対象か?

 

ニコリと笑顔で頷く鬼。俺というエロの権化の存続の危機か?再び、ニコリと笑顔で頷く鬼。マズいじゃん…エロ妄想納めをしないとダメなのか…

 

 

 

---ディアヴロ---

 

夢か…シルヴィの喘ぎ声が聞こえた気がした。ここは俺達の部屋だ。アイツが居る訳は無い…ゆっくりと瞼を開けると…シルヴィが目の前で喘いでいた。股間に誰かが刺さっている。俺か?股間をチェックするとパンツは履いていた。じゃ、誰のだ?

 

「やぁ、ディアヴロ君。この子、良い感じだよ。食べていないのかい?」

 

知らない奴が姿を見せた。誰だ、コイツ?

 

「助けて…ディアヴロ…」

 

恍惚な表情でシルヴィが果てたようで、床に倒れ込んだ。

 

「次は誰にしようかな?」

 

目の前の奴が物色する目付きで、まだ眠っているシェラとレムを見ている。

 

「貴様…なんてことをしやがる」

 

「美味しそうな女体があれば、喰うだけだ」

 

アイツの視線はレムをロックオンしているようだ。なんで、シェラでは無いんだ?普通は、シェラじゃないのか?

 

「拓真君、エルフは危険が一杯なんだよ」

 

何!なんで、コイツ、俺の本名を知っているんだ?知り合いか…それはマズい…

 

「うん?坂本君の方が良いか?あぁ、君はコミュ障だったな。忘れていたよ」

 

俺のプライベート情報を、スラスラ口にしていやがる。知り合いの可能性大だ。コイツ、誰だっけ?プライベート情報は、公言されると困る。俺という魔王の存続の危機である。

 

「どうしたんだい?」

 

俺が無表情で苦悩しているのに、気づいたのか?

 

「お前は我に、何を求めているのだ?」

 

取り敢えず、魔王言葉で応じてみた。しかし、誰だ?コイツ…マジで、ヤバいんだが。

 

「僕の配下になれ!」

 

配下…う~ん…条件次第かな?まぁ、相手を刺激しないようにしよう。

 

「我は異世界より出でたる魔界の王だぞ。何故、配下なのだ?」

 

一応、拒否してみた。

 

「相棒でもいいよ。呼び方はどうでもいい。仲間としてスカウトに来た。まぁ、途中で美味しそうな女体を見つけて喰っていただけだよ」

 

シルヴィが美味しそうな女体?コイツ、ちっぱい好きか?

 

「失礼な!微乳好きなだけだ」

 

何…心を読めるのか…しっかし、何者だ。思い出せない。そもそも、俺には友達がいないんだが。

 

「単なる、通り縋りのエロ好きだよ」

 

「貴様!何者だ!」

 

「ジョブか?種族か?ディーマンよ」

 

うぅ…まるでわからない。何者だ、コイツ…レベルも見えないし、種族も、ジョブも見えない。戦うと危険かもしれない。口撃だけでも脅威である。

 

「ジョブはネクロマンサー、種族はハーフエンジェルだよ」

 

ハーフエンジェル?もう半分は秘密なのか…ネクロマンサーは厄介だな。コイツらの術はカウンター出来ないし。

 

「お前の弱点は、分かっている。積極的な女性だよな?」

 

何?え…シェラが全裸になり、俺に抱きついて来た。胸が気持ち良すぎだ。シェラは俺のパンツを脱がし、息子を谷間に抱き込んだ。ヤバい…これだけでも出そうだぞ。

 

的確に俺を追い込んでいるシェラ。こんな娘ではなかったはずだが…

 

「交わるのは、上の口がいいか?下の口がいいか?」

 

コイツ…シェラを操っているのか…パイズリだと…出そうだ…シェラの舌が先端を襲って来た。ダメだって、出るよ…あっ!シェラの顔面に放出してしまった。あぁ~…

 

「て、てめ~のせいだ!」

 

目の前の男性に文句を言った。しかしシェラは舌先で、息子を舐めてきれいにしてくれている。2発目も出そうだぞ…的確に俺の精神へダメージを撃ち込んでいる。コイツ、危険過ぎる…

 

「ヘタレに言われたく無い」

 

ヘタレなのは認めるが…許せない!シェラごときに、犯されるとは…えっ!シェラが俺の上に載って来た。正常位でだ。俺のアレをしっかりと体内に納めている。マズい…出ちゃうって…気持ちいい…まさか、シェラで筆下ろしをするとは…とほほである。

 

「どうする?」

 

俺を強請るアイツ…たぶん、拒否すれば、シェラの中に大放出するだろう。それだけは避けたい。でも…マズい…出ちゃいそうだ!筆下ろし中の俺は、入れているだけで、いっぱいいっぱいであった。そうだ、転移して逃げれば…

 

「転移は出来ない。そのベッドから出ることは出来ないよ」

 

なんだとぉ~!って、まぢに転移出来ないし…ヤバい。限界が近い。って…息子だけしか、身体が動かない。これはダメだ…なんだ、コイツは…ヘタレの俺を的確に攻撃するとは…

 

「わかった…降参だ!好きにしろ!」

 

「じゃ、見ているよ」

 

おいおい…助けろよ!放置プレイだと…ありえない…

 

「根性無しなのか?出しちゃえばいいだろうに」

 

出る寸前にシェラを退けてくれた。助かった。しかし、噴水のように発射されたそれは、俺自身に振ってきた。こんなにも豪快に、出る物なのか…

 

「この首輪はジャマだな。首やうなじが愉しめないじゃん」

 

えぇぇぇぇぇ~!奴隷の首輪を簡単に外したアイツ。何者だ…俺でも外せないのに…

 

「そうだった。レムは体内に魔王入りだったなぁ」

 

え!何故ソレを知っているんだ。しかも、簡単に魔王を摘出しているし…

 

ガチャ!

 

魔王らしき少女を取り出した瞬間、扉を開けて入ってきた魔族の少女。魔王の気配を感じて、寄って来たようだ。

 

「クレブスクルム様、復活されたのですね。あれ?目覚めてない」

 

アイツの腕の中で眠る少女。あの少女が、本当に魔王なのか?

 

「よし。この世界で欲しい人材は全て、手に入った。帰ろっと♪」

 

えぇぇぇぇぇ!部屋にいる者全員が、どこかに転移した。どこだ、ここ?知らない場所に転移した俺達…

 

◇

 

「この3人が主体となって、様々な世界で遊ぼうと思うんだよ」

 

アイツと俺と、アインズと名乗るリビングスケルトンの3人である。遊ぶとは、世界を蹂躙することのようだ。アイツは気にいった女性が喰えれば良いらしい。

 

「鈴木君と坂本君は、僕と目的が被らないから問題ないでしょ」

 

平然と、俺達を本名呼びするアイツ。

 

「何度も言うが、その名前で呼ぶな!」

 

アインズが声を荒上げた。

 

「そうなの?親しみを込めて呼んでいたのに…では、アインズ君とディアヴロ君で良いのかな?」

 

「そもそも、お前の名前はなんだ?」

 

「僕かい?僕はアバターで無いから、不利だよなぁ。まぁ、いいか。僕の名前はシュウ・ヨハネ・鬼門だ。種族は天使と鬼のハーフ。ジョブは天国と地獄を統べる者だ」

 

はぁ?おい…種族もジョブも規格外すぎるだろ…ゲーム世界であるならば、確実にラスボスになりそうだぞ。

 

「能力は何だ?俺とディアヴロの能力だけ知るのは、いただけないなぁ。仲間として」

 

そうだ。俺も気になっていた。

 

「まぁ、仲間には隠し立ては不要か…パッシブスキルは『透過』『吸収』『再生』『浄化』『休息』だ」

 

パッシブだと…魔力の残量に関係無く使えるスキルである。

 

「透過は、全てのダメージを透過出来る。透過時に属性攻撃であれば、属性エネルギーをドレインできる。負った怪我は即再生する。リミッターを外せば、触れる物は全て浄化出来るよ」

 

化け物…攻撃が意味を為さない防御能力。アインズもアイツに恐怖を覚えたようだ。リビングスケルトンとしては、天敵になるか…浄化能力って…

 

「こ、こ、攻撃能力はどうなんだ?」

 

やはり、動揺しているアインズ。

 

「攻撃かぁ…『強奪』『催淫』『緊縛』程度かな?エロ系に特化しているから、攻撃はしょぼいよ」

 

エロ系に特化しているのか…なんだ、コイツ。

 

「だから、二人をスカウトしたんだよ」

 

って、笑っているアイツ。俺とアインズは実働部隊か?

 

後で分かることだが、俺達の訊き出し方が悪かったのだ。コイツの本当の攻撃力は能力では無く、スキルと魔法にあったのだった。

 

 

 

---アインズ---

 

とんでも無い奴の仲間になったようだ。ナザリック大墳墓を、亜空間移動できるように、改造しているアイツ。ここを移動拠点化するようだ。デミウルゴスが、興味深そうにアイツの作業を見ている。

 

「アインズ様、ご寵愛をくださいませ」

 

アルベドが寄って来た。

 

「あぁ、良いぞ」

 

良いのだが、寵愛を授けると、当分、戦闘は出来ない。交わるとダメージを負う俺。たまにクリティカルヒットな刺激を受けると、瀕死に近くなる。アイツに、その件を直訴したのだが、

 

「当たり前だろ?無い物をあるようにしているんだから、ダメージは入るよ」

 

って…こんなアバター姿にしたのが敗因のようだった。

 

「でも、いいだろ?出来ないことが出来るんだから。作戦中は、禁止だからな。暇な時間に愉しめよ」

 

って…作戦中はモモンという戦士姿になるのだが、全身フルアーマー状態で、中身は空である。なので…出来ないそうだ。

 

「お前の攻撃力はどの位なのだ?」

 

最大火力を知りたい。俺よりも上なのか?

 

「最大火力?エロ系特化だよ。そんなに無いよ。最高で宇宙を2、3個同時に消す程度だよ」

 

え?!何だ、その能力は…宇宙を消すだと…開いた口が塞がらない。

 

「だから、アインズとディアヴロが必要なんだよ。僕の攻撃って、手加減が出来ないから。殺さないように戦うのがメンドーな程だよ。そもそも星にいる総ての生物を殲滅なら一瞬でできるけど、一人、二人をピンポイントで叩くって、結構面倒なんだよ」

 

広域過ぎる…俺でも、星全域に対する殲滅魔法なんかないぞ。

 

「だから、女体を喰う程度が丁度いいんだよ」

 

だから、エロ系に特化したのか?ラスボスはコイツだろ?俺はフロアボス程度だと思う。目の前でルプスレギナの全身を堪能しているアイツ。

 

「なぁ、作戦って、どんな感じんだ?」

 

ディアブロが質問した。

 

「大きく分けて3つかな。僕の本来の仕事である願いを叶えること。大抵は恨みを晴らす仕事人みたいな奴だよ。後、僕の配下である時空管理局からの依頼、これは主に悪質なタイムリーパーの摘発、保護、躾が仕事だ。で、最後の1つは、星を管理する神々からの紛争調停の依頼だ」

 

なんか、規模がデカくないか?魔導国を樹立して、周辺諸国と紛争していたことは、子供ケンカ程度にもならない感じだ。

 

「二人も、もっと上に行きたいだろ?連れて行ってあげるよ。死線の先にね♪」

 

死線の先?そんな物があるのか?俺よりも強い奴がいるのか?

 

「いるよ。僕も何度も死線を越えてきたから」

 

アイツの目が少し潤んだようだ。想い出したくも無い過去を想い出したか?

 

「死線か…我がいれば、問題無い!」

 

って、ディアヴロ。それを聞いてニタついたアイツ。イヤな予感がする。

 

「アインズとディアヴロの取り敢えずの死線は、アマゾネスの巣穴かな」

 

俺もディアヴロもアイツから視線を逸らした。それは、本能からの行動である。あれは、危険である。エロ特化したアイツは問題ないが、俺達には刺激の強すぎる世界であった。アバター姿では無く、人間の姿でアマゾネス達に回される…粉しか出ない状態にされて、アバター姿に戻されるという拷問であった。

 

「精神を鍛えないとねぇ」

 

アバター姿であるから、威厳を保てているのに、人間の姿に戻すって…コイツは鬼である。

 

 

 

--兵藤一誠---

 

もう1つの弟子チームと合流した。幸い、俺は同化吸収しなかった。

 

「一誠はしないよ。僕の神滅具が入っているイレギュラーだからね」

 

『桃色天国』に救われたようだ。もう1つのチームには、俺に似た、俺よりも逞しい奴がいた。

 

「イッセー・ヨハネです。よろしくお願いします」

 

って、挨拶をされた。並行世界の俺らしい。俺と同い年らしいのだが、その姿は凜々しい。どうして、こんなに違うんだ?同じ兵藤一誠で?

 

「イッセーは、死線を越えたことがあるからだ。一誠は、ぬるま湯人生だろ?」

 

ぬるま湯って程度では無い、鍛錬を熟してきたはずだ。だけど…緑、紅が、大人しい。暴走コンビが恐れる人物がいるらしい。

 

「一誠、セーラには逆らうな。お父さんの実子だからな」

 

実子?そうか…暴走コンビプラスアルファーは養女だったっけ。え?!実子!セーラ・シトリー・鬼門という、ソーナと鬼との間の子供らしい。

 

「後、ヴァーリにも逆らうな。お父さんの実子に近いから」

 

実子が二人もいるのか…あっちのチームは…ヴァーリ・ルシファーという少女の魂には、鬼とリアスとの間の子供の魂が、埋め込まれているそうだ。

 

「お父様、遠征先はどのような場所ですか?」

 

そのセーラが鬼に訊いた。

 

「タイムリーパーがいる世界だ。そこにはダンジョンがあるそうなんだよ。だから、そこで鍛錬をして欲しい」

 

「内偵ですか?」

 

「ダンジョンだけでいい。今回の相手は厄介だ。未来から過去へ行き、歴史を改変した奴だ。その上、その世界の魔王らしい」

 

「重罪ですね」

 

未来から過去へ行って、歴史を改変。そんなことが可能なのか?

 

「一誠、可能だよ。だけど、次元管理をする立場からすると、重罪な行為だ。以前、並行世界で過去に遡って兵藤一誠を狙撃されたことがあったんだよ」

 

並行世界の俺を狙撃?

 

「あぁ、一誠の両親がお前を身籠もったタイミングで、お前の両親を狙撃されたんだよ」

 

そうか、両親がいなくなれば、俺は産まれ無いってことか。

 

「そういうことだ。兵藤一誠をガードしていても、産まれ無いことにされたのではガードのしようが無い。過去へ行き歴史を改変する行為を許せば、何代にも遡って狙撃されることにも繋がる。そうなると、ガードは難しい。だから時代を行き来する奴らを管理する必要があり、管理外でそのような行為をした者は取り締まりの対象になるんだよ」

 

なるほど…

 

「一誠の世界は平和であるが、いつ、そういう奴が現れてもおかしくない。だから、取り締まっていくんだよ。タイムリーパーを相手に、お前を護る自信はないからな」

 

俺を護る…俺は護られているのか…だから、鍛錬…自分でも護れるように…鬼の目が優しく、俺を見つめている気がした。

 

 

 

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