---リムル・テンペスト---
目の前で有り得ない光景が…ゼギオンが一発の魔法で倒されてしまった。実況席のシュナが唖然としている。いや、ゼギオンを知る者総てが言葉を失った。
「たわいも無い」
アイツは、ゼギオンに回復魔法を掛けて、動ける様にしてくれた。
「防御に頼るな」
「…」
アイツが言葉を掛けたが、ゼギオンすら呆然としていた。
「勝ったよ」
シオンに声を掛けたアイツ。だが、シオンすら呆然としていた。コイツ…何者だ?
《告 知って良い範囲を踏み越えますか?(Yes/No)》
知って良い範囲?超えるとどうなるのだ?
《解 あの方の支配下に入ります》
支配される?有り得ない…何者だ?
《告 知って良い範囲を踏み越えますか?(Yes/No)》
シエル先生が、あの方って…何様だ?
《告 黙秘権を使います》
はい?黙秘権って…知るにはリスクがあるのか。
《解 リスク無きチートは危険です》
そうだけど…
---シュウ---
第2試合は、明日に延期だと言う。あの虫君が倒されたことで、僕以外の選手に動揺が走ったのが理由だという。それはシオンもだった。
「アイツのポジションは、どの位だったんだ?」
宿の部屋でシオンに訊いた。
「リムル様配下で1位か2位です…」
「あの程度で?この世界で強いのは、あの竜種スライムだけか?」
「ゼギオンを弱者とするのであれば、そうなります」
そうなのか…まぁ、あの魔法『ウルティマウエポン』がチートではあるが。相手の防御力を無効にして、弱点属性の魔法をフルバーストさせている訳で…僕のような透過体質以外の者には、死が待っているんだから。
「シュウ…あなたは何者ですか?」
シオンが身体を重ねて訊いて来た。
「通り縋りのエロ好きだよ」
シオンの股間に顔を埋め、シオンの香りと味を堪能する。
「うぅ~、いい…もっと吸って下さい」
舌を伸ばして、体内を舐め、洞窟にあるヒダの触感を愉しんでいく。
「おかしくなりそう…なんですか、この感触は…うぅぅぅ~」
あ!達したようだ。さてと、次はどうするかな?次の試合の相手次第かな?
---兵藤一誠--
今度の鍛錬先は、至れり尽くせりなダンジョンだった。食料の心配は特にいらない。なので、全力で戦える。万が一、死んでも地上で生き返るアイテムを購入出来るのも良い。
「アイテムに頼って戦わないで、死を感じつつ戦うわよ!」
って、セーラは意気込んでいる。セーラの属するチームは、実戦に出ているそうだ。それも前線も経験している実力者揃いらしい。
それに対し、俺のチーム、並行世界のリアスのチームは、実戦には出ていない。その辺りが意気込みの違いの原因な気がする。
ダンジョン内に宿があるとは…食堂もあるのか…すげぇ~。
「じゃ、眷属ごとに攻めるか。ねぇ、一誠!」
セーラの提案…へ?眷属ごと?俺のチームが不利で無いか?リアス、システィーナ、グレン、俺が基本で、エロ親父の娘軍団がいるが…セーラと合流してから、紅、緑が大人しい。
個々のステイタスでは、高火力らしいが、指示系統があやふやである。
「じゃ、イッセーのチームの指揮官はリヴェリアに頼むわ」
それは、的確かもしれない。
ダンジョンの1フロア目は、チュートリアルエリアのようで、2フロア以降から、鍛錬のようだ。暴走しない紅って、結構強いのかもしれない。緑も剣裁きがスゴいし。俺は妄想力を溜め込み、フロアボスで妄想を暴走させていく。
だが、暴走する度に、女性陣から白い目で見られるのは、きついな…
---リムル・テンペスト---
アイツの次の相手として、ディアブロが名乗りをあげた。ゼギオンに並ぶうちのトップクラスの戦士である。デーモンロードであり、悪魔系の筆頭であり、最強の魔王である魔王ギィ・クリムゾンと同格程度の戦力を有している。
もし、ディアブロが負ければ…俺以外は無駄死になると思う。
そして、試合は開始され、それは一瞬の出来事で幕を閉じた。あのディアブロが灰にされたのだった。ゼギオン戦同様、試合会場は唖然、呆然とした者で埋め尽くされていた。アイツとシオンを除いて…
アイツは灰を集めて、ディアブロを再生してくれた。なんだ、あの能力は…灰になった悪魔の再生…俺には出来無いと思う。
「で、次の相手は誰かな♪」
そう言葉を発し、俺を見つめている。俺と戦いたいのか?
「あぁ、リムルって奴は敵にならない。他の奴がいいなぁ」
敵にならない?俺は、アイツの前に降り立った。
「今のは、どういう意味だ?!」
「言葉通りだよ。スライム君」
戦ったら勝ち目が無い…では、食べてしまえば良いのか?俺は、アイツを捕食した。だけど…
「ほぉ~、僕を食べるって、有り得ないだろ?」
確実に胃袋にいれたはずのアイツが、目の前にいた。
「なんだよ~。そんなに驚くなよ。どうせ喰われるなら、かわいい女性がいいな」
って、笑っているし…なんだ、コイツ。
「お前は何者だ!なんの目的で、ここに来たんだ?!」
知りたいことをストレートに訊いてみた。
「僕?通り縋りのエロ好き…じゃ、ダメかな」
頷く俺。
「時空を管理する者だ。この世界には、過去に遡って、歴史を改竄した重罪人を確保しに来たんだよ」
うん?それって、俺か…刺し殺された過去を、過去へ戻り、殺されなかった過去を作った俺。
「手足は無いが、脛に傷があるだろ?なぁ、スライム君」
時空を管理するってなんだ?
「上に立つ者として、時空を自由に行き来されるのは困るんだよ。なので時空を旅する経路、僕達は次元の狭間と呼んでいるエリアを、時空管理局で管理しているだよ。君みたいな奴を取り締まる為にね」
俺を逮捕しに来たのか?いやいや、そんな組織は認められない。
「君が認め無くても、存在はするんだよ。あまりダダを捏ねると、並行世界を含めた君という存在のいる総ての世界をロストさせることになるが、いいのか?」
「お前に、何の権限があるんだ?」
「権限?有るよ。僕はこの星のある宇宙を管理する者から、摘発を依頼されたんだから」
宇宙を管理する者?
《解 宇宙神が宇宙を管理しています》
黙秘権を行使していたシエル先生から、答えが提示された。
《告 彼は嘘を吐けないスキル持ちです》
え…なんだ、その不便なスキルは…
「ふ~ん、なるほど。黒幕がいたのか…」
シエル先生の存在に気が付いたようだ。
《告 彼と交渉してみます》
交渉って…
《告 交渉結果、時空を旅する能力をロストさせます》
おいおい、なんで?
《解 ロストさせれば、懲役刑だけで済ませてくれるようです》
懲役刑って、俺は犯罪者ですか?
《解 はい》
シエル先生から、衝撃的な言葉…
「初犯だが、犯した罪の重さを理解できるまで、懲役だ」
有無を言わせずに、俺は闇の世界に転移させられた。脳裏に映像や音声が流れている。過去へ遡って犯罪を犯した者の事例が延々と流れている。その中には、俺の件も入っていた。
◇
理解をして、反省をして、懲役を終えて、俺は元の世界へ戻された。
「リアルタイムでのロスは5秒程度だ。懲役刑自体は1000年だったけど」
1000年を5秒で体験って…有り得ない…俺はアイツに土下座をした。スライムなので、見た目は土下座に見えないかもしれないけど。
「もう二度とするなよ」
アイツはシオンと共に会場を後にした。
---シュナ---
リムル様が凹んでいるようだった。たぶん、初めての完敗では無いだろうか?ゼギオン、ディアブロの2枚看板は瞬殺されているし。
「リムル様…」
彼を抱き締めている私。あの後、兄とハクロウ、ソウエイがアイツを討ちに行って、返り討ちに遭って帰ってきた。これはリムル様に報告していない。
「シュナ…アイツには手を出すな」
「はい」
---シュウ---
クロエという少女が、僕と勝負したいと、襲って来た。彼女は、この世界に於ける最強の勇者らしい。まぁ、お手合わせ程度のお付き合いをしている。まだ、成長待ちの身体のようだし。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
息遣いの荒くなってきた彼女。
「どうした?もう終わりか?」
「まだです。リムル先生の仇は取らせていただきます」
あのスライムの弟子のようだ。剣筋は正直で、変化球には弱そうであるが、真っ直ぐ剣技で勝負してきたので、剣技でお手合わせをしている。
「本気で戦っていないんですか?」
「いないよ」
彼女の問いに、正直に答えた。
「本気で戦ったら、一瞬で殺してしまいそうだよ」
事実を告げた。なのに、彼女の怒りがヒートアップしている。理不尽である。そもそも、彼女は真剣であるが、僕は木刀だし。
「木刀って…私を舐めないでくださいね」
舐めていないよ…まだ…
「舐めていいの?では…」
見えざる舌で、彼女の突起物を舐め回していく。
「え…」
固まる彼女。手から得物が落ちた。棒立ちで刺激に絶え、次第に刺激に飲み込まれ、絶頂の彼方へ旅立ったようだ。武士の情けで、あのスライムの部屋へ、強制転移させておいてあげる。
---リムル・テンペスト---
部屋にいきなり、クロエが転移してきた。意識は狩り取られ、服を着たままであったが、身体中から体液が流れ出ていた。つまりは、そういう刺激で果てたようだった。
《告 あの方の配慮です。殺さない手を打ったと思われます》
無用な殺しはしないのは助かるが、これは酷いぞ。
《告 接触プレイはしていないようです》
触らないで?精神攻撃か…う~ん、どう対処すればいいんだ?
《解 性的不感になれば、対抗できます》
それは…う~ん…不感症にはなりたくないなぁ。スライムで性交渉が無理だとしてもだ。このまま、アイツが居続けた場合の被害はどの程度になるかな?
《解 ケンカは買い取り専門のようですので、売らなければ平和です》
ある疑問が芽生えた。もしかして、シエル先生はアイツのことを知っているのかな?
《解 知っています。有名ですから…》
有名人?
《告 彼は人では無いです》
人で無い?では、何?
《解 私からは言えません》
シエル先生より立場が上?
《解 遥かに…》
マズいじゃん。敵にしたら…
《告 再三、警告はしました》
あぁ、してましたね。俺が悪いのか…まさかとは思うけど、宇宙神より上?
《解 いえ、違います》
少し安心した俺。
---シュウ---
また襲われた。今度は神聖魔法使いの鬼族の女性にだ。シオンとは違うタイプである。シオンはクールビューティーだったのに対し、彼女はプリティー系のようだ。
「なんで、効かないの?」
神聖魔法が効かないことに、狼狽えているようだ。まぁ、魔物に対して、神聖魔法は有効的属性攻撃であることは間違いない。だけど、神聖属性の僕には効果は無い。
今度は扇子を持ち出して、それで攻撃をしてきた。では、対女性への3連コンポを発動して、動きを封じ込めた。
「シオン、二人で喰うか?」
ずっと、戦いを見ていたシオンに訊いてみた。
「うん♪」
宿に持ち込み、3Pを始めた。上の口をシオンが攻め、僕は下の口を味わっていく。
「私と比べて、どうですか?」
「う~ん、そうだね。シオンより感じやすそうだな」
「それは弱いってことですか?」
しばらく、一緒にいてわかったことが…シオンは脳筋系な気がする。
「一概に弱いとは言えない。僕みたいに虐め好きは、そうでも無いが、こういうメスが好きなオスもいるからねぇ。強さの問題では無く、好みの問題だと思う」
「なるほど…シュウ様の話は為になります」
聖属性使いの鬼は珍しいので、彼女、シオンによるとシュナと言うメスに、僕の印を刻み込んだ。そして、シオンとも愛し合い、夜が更けていく。
---兵藤一誠---
ワイト攻略で躓いた。緑、アイズ、ティオナが応戦している。ドラゴンもいるし。そちらは俺のヴァルキリーで応戦中である。
「神聖魔法を覚えていないから…困ったなぁ」
って、リヴェリア。
だけど、後から並行世界のリアスのチームが来て、状況が好転した。聖剣使いがいたのだった。聖剣により、灰になっていくワイト達とドラゴン。これで、先に進めるなぁ…