※この作品はR-18です。

神器なき男3   作:もっち~!

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11/17 辻褄が合わない箇所を修正


反撃の準備

グレイフィアを奪還出来た。目は虚ろで、パンパンに張っていた巨乳な乳房はタレ乳になっていた。栄養失調で、脂肪が足り無いのだろう。その姿は見ただけで萎えるのに値する位、悲惨な物だった。

 

僕とアーシアの回復魔法で治せる箇所は治していく。栄養面は点滴で注入していく。

 

「あ…シュウ様…」

 

うっすらと意識が回復してきた。

 

「一般人はどこにいるんだ?」

 

あのハーレム部屋には、ある程度耐性の有る頑強な女性しかいない気がした。人数が圧倒的に少ないのだ。億単位でいないといけない女性達が見当たらなかった。

 

「モルグ…」

 

死体置き場があるのか…しかし、魂の召還は出来無かったけど…まさか、魂をどこかに封印しているのか?!

 

グレイフィアから訊き出したモルグの位置。ドラゴニールの城の地下部分のようだ。早速そこへと向かった。

 

-------

 

そこは魂が天界の門へ行けないように、封印結界が施されていた。魂は死後7日くらいは死体の傍にいるから、死体をここへ落とせば、魂をここで捕獲出来るのだろう。で、死体の数が少ない。何かが食べているのか?

 

ゴソゴソ蠢く者達が近寄って来た。餓鬼のようだ。コイツらが死体を喰っていたのか?空気に同化しているので、僕に気づかず、僕の近くにあった死体を、食い始めた。では、この封印エリアにある総て魂を、天界へと転移させていく。封印無効属性の僕の転移術は、この程度の封印結界は無いのと同じであるから。

 

天界は既に奪還してある。ミカエル、アザゼル、バラキエル、ガブリエルでシステムを復旧しながら、天界の維持をして貰っている。ドラゴニールの拠点にされたことで、悪魔が燃えることが無いようなので、セラフォルーと、チームドラゴンで守護をして貰っている。

 

ドラゴニールの持つ能力には、『ドラゴンの笛』なる物がある。この能力を使うとドラゴンを簡単に洗脳でき、味方にすることが可能なのだが、僕の駒の入ったチームドラゴンには効かない。なので、安心して天界防衛を任せてきた。

 

アイツに見付からないように、城の中を探索していく。すると

 

『助けて…お願い…』

 

か細い念話をキャッチした。この念話って…

 

『リアスか?』

 

『え?ドラゴニール?いや、違う…あの子に何度も話しかけたけど、反応がなかったし…』

 

『リアスの子供だったドラゴニールの方だよ』

 

どこにいるんだ?索敵をするが見つけられない。

 

『あぁ、そうなんだ…でも、一緒に産まれたよね?』

 

『今のドラゴニールに排除されたんだよ』

 

どこかの封印エリカ?そうか…双子だった時のテレパシーラインが切れていないんだ。

 

『乗っ取られたの?』

 

『そういうことだね』

 

『お願い…お父さんとお母さん、お婆ちゃんとお爺ちゃんを助けて…』

 

お父さんって?あぁ、クリスか。そうなるとお母さんはレイナーレ。祖父母はグレモリー卿夫妻か…

 

『クリス以外は、助けた。だから、心配するな』

 

『ありがとう…ねぇ、なんて呼べばいいかな?』

 

ドラゴニール呼びは紛らわしいよな…

 

『シュウって呼んでくれ、お姉さん♪絶対に助ける。待っていてくれ』

 

『うん♪待っているよ…シュウ…』

 

テレパシーラインが切れた。こっちの方角では無いのか…タイムリミットだな、離脱するか。空気と同化しているとは言え、長時間居座ると見付かる可能性があるので、短時間で数回に分けて探索していた。

 

-------

 

天界に転移した僕。

 

「あぁ、シュウ様…こんなたくさんの魂を隠し持っていたんですね、アイツは」

 

ミカエルに訊かれた。

 

「あぁ…多分の恐怖洗脳して、他世界を攻撃する為の先兵として、転生させるつもりだったのかもな」

 

天界のシステムを解析した結果、転生する為に通る天界の門のファンクションが、他世界に転生するようにプログラムされていた。

 

「必要な魂を優先的に蘇生させていく。ミカエル、いいよな?」

 

「おまかせします」

 

しかし、数が膨大で、僕の能力だけでは無理だ。どうするかな…あっ♪良い手がある。アルフガンに転移した僕。

 

「ファントム、至急魂の安置カプセルを増産してくれ」

 

アルフガン…僕が所有している世界の1つで、さまえる魂を蘇生するシステムを設置してあるのだ。で、ファントムは僕の仲間で、精霊王って立場で、ここの責任者にしている。

 

「どの位ですか?今の案件だと膨大な予感がしますけど…」

 

「億単位だよ。最終的には…取り敢えず1000ほど用意できるか?」

 

「あぁ、1000位なら、使用済みのがありますから、大丈夫ですよ」

 

「じゃ、送るから、魂のクリーニングをしてくれ」

 

「了解です」

 

魂のクリーニングとは、死に至るまでの禄でもない苦痛を、魂に刻まれた記憶から消す作業である。

 

------

 

目の前に難しい顔をしている兵藤源氏がいる。この世界の兵藤一誠の祖父である。僕の顔を凝視しているのだが。兵藤家、式森家の人間達を、優先的に魂のクリーニング作業に回している。源氏に会う時の懸念事項だったので、一安心して会いに来たのだ。

 

「そんなに見つめられると恥ずかしいなぁ」

 

見つめ続ける源氏。あぁ、死んだと思っていたからか?

 

「公開処刑をされたのでは無いのか?」

 

「何の事?あぁ、ドラゴニールの作った映像に、騙されたのか」

 

あぁ、そういうことか…

 

「だって、エロ神である僕を殺せるのは、『神殺し』持ちだけだよ。ドラゴニールが持っている訳が無いだろ?あの能力は絶対神以上の階位の者しか、授けることが出来無いんだからさぁ」

 

「すまぬ、身分を証明出来る物は無いか?」

 

疑り深い源氏。まぁ、それが生き残る為の秘訣である。

 

「あっ!そうか、僕の事を疑っているのか♪」

 

身分を証明出来る物かぁ…あぁ、以前に見せた物があるか。懐から始祖魔人に書いて貰った手形を出して見せた。それを手に取り、精査するように見つめて、手形を僕に手渡して来た。納得したのかな?

 

「そういうことだ」

 

「疑ってすまなかった」

 

「まぁ、こいういうご時世だ。疑わないと死に直結するしな」

 

「で、いつドラゴニールを倒すのだ?」

 

源氏は短気だな。世間話は無いのかよ~

 

「戦力が整ったらだな。源氏、こちらサイドで戦える兵藤家、式森家の者達を集めておいてくれ。やるときは、一気に畳み掛けたいから」

 

「人質はどうなるのだ?」

 

あぁ、家族とか門下生か。

 

「単なる人間達の人質は、殆ど奪還できている」

 

「妻や娘達もか?おい、会わせてくれ!」

 

短気は損気なのだが…すぐにはなぁ…

 

「まだダメだ。記憶のクリーニング中なんだ。ドラゴニールの配下の者達に回されて…そういう記憶をクリーニングしている最中だよ。このまま、生き返らせると、自殺の可能性が大だ」

 

唖然としている源氏。普通の捕虜のように扱ってくれていると思ったのか?

 

「平和になったら、返すよ。この局面で死んでいる者は、この局面に戻すと、また死ぬ可能性が特大だよ。なるべく、死の苦しみは与えたくない」

 

静かに頷いた源氏。

 

「でだ…源氏一派は、地上での反撃をして欲しい。僕らの拠点はグレモリー邸にある。僕らの仲間を常駐させてあるから、何かあったら、そこに逃げ込め。いいな」

 

いきなり、源氏は僕に対して、手を合わせて頭を下げた。一拍二礼か…

 

「おいおい、拝むなよ…」

 

僕は僕が神であることを否定しているんだからさぁ~。

 

--------

 

次は、失脚させられた魔王達の救出かな。情報を集めて、彼らの幽閉されている場所を割り出した。冥界の辺境の地のようだ。そこへ向かう僕。

 

空気と同化して、彼らを探すと、封印された扉の奥にいるようだ。懐かしいオーラを2つ感じるしねぇ♪

 

「アジュカ…惨めな姿だな」

 

声を掛けてみた。僕の事を覚えているのかが問題ではあるが。

 

「シュウ様…生きていらしたんですね」

 

アジュカの声がした。良かったぁ~覚えてくれたよ♪僕達の声で衛兵達が警戒し出した。

 

「どうしたい?1ここで終わる。2ドラゴニール軍門に成り下がる。3一緒に戦う…」

 

「もちろん3です」

 

即答で良い判断だ。ご褒美として、ここを守護する衛兵達の首筋を切り裂いて行く。

 

「ファントムドラグーン推参♪」

 

名乗りを上げて、牢の扉を開けた。

 

「迎えに来ました。さぁ、帰りましょう♪」

 

魔王2名と共に、天界へと転移した。そこでは、ミカエル、ガブリエル、アザゼル、バラキエルが、彼らを待っていた。

 

「これだけか?生き残ったのか?」

 

アジュカがアザゼルに訊いた。

 

「まぁ、同じ志の者はそうかもな。まさか、サーゼクスがドラゴニールに付くとは思わなかったぞ」

 

「グレイフィアと両親を人質に取られたからな」

 

「そこで、相談なんだけど」

 

アジュカとアザゼルの会話に割り込む僕。

 

「冥界の新魔王の人選を、僕に任せてもらえないかな?」

 

「どういう人選にするんだ?」

 

アザゼルが訊いてきた。

 

「僕の養女の莉愛とシーグ、義理の姉のセラフォルー、そして、そこにいるアジュカにしたいんだ」

 

「ドラゴニールを倒せるのか?」

 

アザゼルが訊いてきた。そんなの、勿論、

 

「消し去るよ。二度と転生しないようにね♪」

 

「サーゼクスはどうするんだ?」

 

「心を叩き折る。クリスもね。裏切り者には容赦はしない。僕は寛容では無いからね♪」

 

まぁ、元仲間だから、殺しても生き返らせて、丁稚から修行し直しだな♪

 

「グレイフィアは調教中、グレモリー卿夫妻は確保してある。レイナーレ達は合流済みだよ。ドラニールを裸の王様にして潰す♪」

 

「お前…鬼だな」

 

アザゼルが呟くように言った。

 

「鬼の子だもの♪」

 

「味方で良かったよ」

 

アザゼルの目には、力が戻って来ている。良い傾向だな。うんうん♪

 

 

 

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