※この作品はR-18です。

神器なき男3   作:もっち~!

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歪んだ先*

---アインズ・ウール・ゴウン---

 

十字軍の旗を先頭に、アンデッド軍団がロシア成教徒達を蹂躙していく。幽霊狩りに特化した教会のようで、アンデッド対策は為されていないようである。捕虜にした物たちは実験に使ったり、アイテムの材料にしたり、使えない部分は食料にしている。

 

「デミウルゴスよ!無垢なる者には手を出すなよ」

 

「えぇ、わかっております。主様の躾は受けたくないですから」

 

冷徹なデミウルゴスすら恐怖する、アイツの躾。それぞれにあった躾だという。興味はあるが、そんなことを口には出せぬ。体験させられるのは、困るからだ。

 

「大変です!空中に浮遊要塞が現れました」

 

アウラが走り込んできた。浮遊要塞だと…目視すると、デカい…これはマズいなぁ。アイツへ連絡をした。

 

 

 

---シュウ---

 

アインズからの連絡で現地へ飛んだ。これはデカ過ぎるだろう…上空5000メートル辺りに半径数十キロ規模の要塞が浮かんでいた。ドラン君でもこれは無理だな。その要塞へ潜入した。これ作った奴はバカだろう。目立つぞ、地上からでも…それに上下左右が非対称って、バランスが悪そうなデザインである。よくこれで、バランスが取れているなと感心したり。

 

浮かんでいる原理がよく分からない。う~ん、不思議だ。どう壊すかな?どこかに術式でもあるのかな?って、金属で出来ているようである。ネウロイ君と、トライ君を召喚して、ネウロイ君には金属を、トライ君には生物を補食してもらう。僕は、これ自体をどうにかすることを考える。試しに『アトミック・ボム』を叩き込むと、大きく破損するが自動修復されていく。なんか、むかつく…

 

『シュウさん、核が中央部に見えます』

 

チームウィッチの孝美から念話が届いた。彼女は、固有魔法の魔眼で、敵の弱点を見つけることができるのであった。

 

『サンキュー、孝美♪』

 

中央部へ向かう。そこにはお城がある。まずは、これを破壊だな。生半可の火力では自動修復されてしまうしなぁ…あぁ~、星を粉砕する火力ならどうだ?空中だから星自体には影響は無さそうだな。

 

久しぶりに星霊剣グロスポリナーを呼び出した。こいつの難点は鞘が無いので、居合い斬りには向かないことだが、破壊力はダントツである。

 

「グロスポリナーよ、力を貸してくれ!」

 

「任せろ!俺様に壊せない物は無い」

 

グロスポリナーを手にして、城を斬りつけていく。大きく破損させているのだが、自動修復をしている。核を破壊すれば、修復が止まるのかな?少し不安であるが…

 

『術式を見つけたけど』

 

って、ネウロイ君から念話が届いた。その地点へ術式解体チームを送り込む。メンバーはインデックス、達也、ガードはミリム、クルムである。

 

核を目指して斬り刻んでいる時、金属のへしゃげる音が聞こえ、音源の方を見ると、自重でへし折れていく要塞の一部。ネウロイ君が、その辺りの柱を食べ尽くしたようだ。自己破壊の場合は修復されないみたい。ネウロイ君にお任せで破壊できそうであるが、負けた気分になるので、核を目指す僕。

 

術式解体チームが解体を終えた頃、ようやく核を破壊出来た。徐々に高度を下げていく要塞。僕達はそこから離脱した。

 

 

 

---ファルコン---

 

バチカンを制圧し、ローマ正教の本拠である、聖ピエトロ大聖堂へ乗り込んだ。そこで、神の右席となのる集団と交戦になった。相手は4名、こちらは俺、アイリス、フレイ、ジムで応戦をしている。

 

「まだ、終わんないの?」

 

団長の声…バトルハイ状態と思える声…アインズ様の方に参戦してきたのか?

 

「貴様は、何者だ!」

 

教皇に訊かれた団長。

 

「僕?僕はファントムドラグーンの団長で、シュウ・ヨハネ・鬼門だ」

 

「何?ヨハネだと!あの一族は、粛清されたはずだ」

 

「はぁ?粛清したのは、お前らか?」

 

団長にとっての禁忌なる言葉『粛清』…団長の声が激変していく。どこまでも冷たく、どこまでも鋭く。空気の質も一変していく。どことなく死を予感出来るものに変質していく。俺達はこの空気に慣れているが、相手は戸惑い、膝が笑い始めている。

 

『ウルティマウエポン』

 

団長の必殺技が炸裂して、全身から煙を上げて倒れ込む相手方の皆さん。

 

「粛清だと!ふざけるな!何様だ!」

 

あぁ、キレているし。すかさず、メテオラが団長に抱きつき、怒りをクールダウンさせていく。そして、二人はどこかへ転移した。

 

 

 

---神裂火織---

 

ローマとロシアの本拠地が堕ちたそうだ。イギリスの上層部が混乱している。攻め込んだ勢力の情報がまるで無いからだそうだ。まして、ロシアの浮遊要塞である『ベツレヘムの星』が、撃墜されたことも衝撃的に、私達を襲った。

 

「あれが撃墜だとぉぉぉぉぉ~!」

 

土御門ですら驚いている。

 

「超巨大な要塞だぞ。それが簡単に撃墜って…アイツだよな?なぁ、神裂」

 

たぶん…他に浮かばない。なので頷いた。

 

「アイツ、どんだけ火力があるんだ?」

 

「おいおい、僕をガスレンジの様に言わないでくれるかな」

 

って、彼がいつの間にか、私の胸の谷魔に顔を埋めていた。

 

「あ?帰ってきたのか?」

 

「あぁ、火織の香りが恋しくてなぁ」

 

うっ!Tシャツとブラを透過して、ダイレクトに彼の鼻息を感じる。秘所が濡れていくのが分かる…

 

「で、どの位の戦力で攻めたんだ?」

 

「1チームずつで攻めていたんだけど、あのバカデカい要塞は反則だよな。応援に行ってきたよ」

 

「あれをどう倒したんだ?」

 

「企業秘密だよ。後はイギリスと学園都市だけだな」

 

イギリスにも攻め込むのか…彼とは戦いたくない。

 

「イギリスか?」

 

「あぁ、インデックスを物扱いした奴らに、天罰を与えないとな。学園都市は、ミサカシスターズの受けた業を、天誅として与えないと」

 

「俺はお前と戦いたくない。それは神裂も同じだと思うにゃ」

 

土御門が私の心を代弁してくれた。

 

「それは僕も同意見だ。ツッチーと火織ちゃん、五和とは戦いたくない。なので、戦場で出会ったら、速攻で無力化するから」

 

無力化…

 

「簡単に俺は無力化できないぜ」

 

「それも企業秘密だよ。無力化なんか、簡単だよ」

 

って、目の前で土御門が倒れた。何をしたんの?無詠唱だったし。

 

「ほら、簡単だろ?さてと、火織ちゃん、遊ぼうよ」

 

◇

 

今日も服を着たまま、彼と…口で彼のモノが頬張り、私のモノに顔を埋めている彼。あぁぁ~、気持ちが良い。少し前には考えられないことだ。こんなにも私は、淫らに身体を男性へ預けられるとは。

 

あっ!彼の舌先が体内を舐めている。感じる彼の蠢きを…彼の唾液が体内に流れ出し、奥へと流れて行く。胸が苦しい…悶悶としていく。もっと、壊して欲しい…戦いたくない、今ここで私を壊して…

 

自ら大股開きをして、彼を受け入れた。背中に彼の腕が絡み付き、彼の舌は私の乳首を味わったいる。上半身は彼に任せ、私は下半身で彼を愉しませる。あぁ、こんなにも幸せな行為があったとは…

 

 

 

---シュウ---

 

火織で性欲を抜き、すっきりとした表情で、美琴の元へ転移した。転移した先で、バツの悪そうな顔の美琴。転移した先はトイレだった。

 

「なんで、こういうタイミングで、来るんですか?」

 

「不可抗力だって…」

 

トイレから出ると、黒子がいた。

 

「なんで、二人で、トイレから出てくるのです?」

 

「臭い仲なんだよ」

 

「私って臭い?」

 

自分の臭いを嗅いで確認している美琴。

 

「まぁ、この前は助けてもらったから、大目にみましょう。でも、次回は許しませんよ~」

 

って、黒子。悪いが、次回は無いんだよ。

 

「なんで、黒子がいるんだ?」

 

「あぁ、私と同室なんだよ」

 

ここって、自宅で無く、女子寮なのか?

 

「で、どこへ行っていたんですか?」

 

美琴に訊かれた。

 

「ロシアとローマだよ」

 

絶句している二人。ニュースで流れているのかな?

 

「それは、攻め込んだ側ってことですか?」

 

「まぁ、そうなるな」

 

「で、何を得たんですか?」

 

「何も得てはいないよ。そもそも、何かが欲しくて、戦っている訳では無いし」

 

意外って顔で僕を見る黒子。

 

「僕はガード専門だからね。売られたケンカを買っただけだよ」

 

僕を真っ直ぐな目で見据えている美琴。

 

「あとは、こことイギリスだけだ」

 

「ここ?」

 

黒子が驚いたような表情をしている。

 

「そう、ここ、学園都市だよ。ケジメを付けないといけない。彼女達の恐怖と悲しみのね」

 

「それって、私の?」

 

美琴の目に涙がうっすら浮かんでいる。

 

「あぁ、美琴にした仕打ち、きっちりとケジメをつけさせる」

 

「えっ!お姉様、何かされたんですか?」

 

黒子の問いをスルーする美琴。

 

「生きて帰って来てください。2年後…忘れないでくださいね」

 

忘れていました。すみません。

 

 

 

---土御門元春--ー

 

う~ん…簡単に意識を狩り取られたようだ。神裂は余韻に浸っているし。

 

「ここが先か、イギリスが先かだな」

 

「あぁ…そうだな…」

 

「ここは簡単にはいかないと思う。演算型・衝撃拡散性複合素材っていう特殊装甲で覆われているからな」

 

核兵器の直撃を受けても破れない装甲だと言う。

 

「そこに黒幕がいるの?」

 

乙女要素が入った感がある神裂。アイツの影響か?

 

「あぁ…だが、下手に破壊すれば、この国は無くなる。そんな施設だよ」

 

内部には、この星の物理法則が効かないエリアがあるそうだ。重力、力場も、この星では有り得ないらしい。そんな物を破壊したら、どんな影響が出るかわからない。

 

アイツの行動を阻止するのが、平和ってものだと思う。だけど…

 

「後方支援出来ないかな?」

 

「下手な手出しは、アイツのジャマだ。静観するのが一番だろうな」

 

アイツには、理不尽なことは、どうしても許せないんだろう。インデックスにしても、シスターズにしても。

 

 

 

---シュウ---

 

魔王リアスとシルキーを呼び出した。この街にある窓の無いビル対策である。窓も入口もない不思議なビル。そこが重要拠点なんだろう。内部構造がわからないので、迂闊に転移しり、透過したりして侵入すると危ない。なので、正攻法で破壊することにした。

 

ビル全体が常にピンク色のオーラのような光芒を纏っている。フェイクの可能性もあるが、何かがあると思い、綿密に探査をしていた。

 

ビル全体を覆う特殊な装甲。向かってくる衝撃のパターンを計測して、自動的に「最適な振動」を生み出し、その衝撃を相殺して無かったことにするようだ。インパクト時に発動する物理攻撃は有効であるが、相殺する速度によっては、ダメージが入らないかも知れない。なので、不規則な振動を与え、隙を作り、滅の力で外壁を抉ることにした。不規則な振動に関しては、シルキーのダイヤモンドダストと僕のダイヤモンドダストで、微妙にタイムラグを与えて打ち出し、深雪のコキュートスで振動幅に変調を与えさせる方向だ。何かしらの術式が発動した場合は、達也とインデックスで術式解体をしてもうらう予定ではある。これで大丈夫かな?あと、2、3枚手立ては必要かな?

 

イギリスに関しては、アインズ、ディアヴロのチームに任せた。

 

そして、最終確認の為、ツッチーの元へ転移した。

 

◇

 

「今更、俺に何の用だ?」

 

ツッチーのご機嫌は斜めのようだ。

 

「なぁ、プランってなんだ?」

 

顔色が変わったツッチー。

 

「どうして、お前、ソレを…」

 

やはり、重要なことなんだな。

 

「電脳網で情報を集めていて、見つけたんだよ」

 

「簡単には、見つけられないはずだぞ」

 

「仲間にビジョネイラーがいて、電脳空間へ直接入れるんだよ」

 

「何?そんな能力者がいるのか…」

 

この世界にはいないのか…

 

「ドラゴンってコード名が気になってね。この世界にはいない生物だろ?」

 

「それは、天使という存在を術式化した物で、プランの中核だからな」

 

「で、プランとは?」

 

溜息をついたツッチー。意を決して話出した。

 

「この街の黒幕であるアレイスター・クロウリーの計画で、あらゆる位相を破壊して、魔術を絶滅させ、人間が位相の生み出す悲劇に、振り回されることのない、まっさらな世界を作ることだよ」

 

なるほど…これが帰還条件かもしれない。

 

「だが、このプランは破綻しているんだよ。お前のせいでな」

 

僕のせいで?

 

「どうして?」

 

「そのプランに必要な物は3つ有るんだが、その内の2つをお前が、台無しにしたんだよ。一方通行は無菌室に隔離され、未だに意識不明だし、ミサカネットワークをお前は奪っただろ?」

 

なるほど…だから、代わりに僕がすれば良いのか。

 

「わかった。僕がその世界を作るよ。約束する」

 

「はぁ~?何を言っているんだ?簡単に言うなよ」

 

「簡単だよ。その程度なら。これで平和な世界へ帰れるな♪」

 

「ちょっと待て!どうやるんだ?」

 

「この星をリセットして、数回歴史に介入すれば、問題は無いと思う」

 

「おい…何を言っているんだ、お前は…」

 

混乱しているツッチー。そうなると、最高神のチームを呼んだ方がいいなぁ。新たに赴任するまで、弟子達にやらせるかな。

 

「それでいいなら、現状の計画より楽だよ。僕の本業だし」

 

「お前の本業?お前は何者だ?」

 

「単なるエロ好きだよ♪」

 

◇

 

最高神の間に篝と瑚太朗のペアを呼びだした。あぁ、後、姉ちゃんもだ。4名で設定を弄っていく。ヤマトはアカシックレコードを読み、介入するノードと時期を割り出している。

 

「師匠、珈琲は?」

 

あぁ、珈琲メーカーを設置していなかったな。急いで創造して、設置した。

 

「ありがと、師匠」

 

嬉しそうに、珈琲を淹れ始める篝。

 

「兄さん、だいたい書き出したよ」

 

って、ヤマト。

 

「俺は、お前の兄では無い!」

 

「もう、兄さんは照れ屋なんだから」

 

いや、照れている訳ではなく…僕が僕でなかった頃、僕は救世主だったらしい。そして、ヤマトはその双子の弟だったのだ。でも、僕が僕でなかった頃のことで、僕は納得はしていない。

 

「設定は、これでいいと思うわ」

 

って、姉ちゃん。

 

「で、お持ち帰りはどうするのかな?」

 

あぁ、ミサカは置いて行くか…本来存在しちゃダメなやつだし。異世界に連れて行くと、ネットワークは機能しなくなるしなぁ。インデックスだけかな。

 

「うん?火織ちゃんはいいの?」

 

姉ちゃんが僕の心を読んだようだ。

 

「あぁ、どうするかな…」

 

「連れておいでよ」

 

姉ちゃんの言葉で、背中を押された気がする。

 

◇

 

学園都市に舞い戻った。ツッチーの部屋へ行くと、火織とステイルが待っていた。

 

「なぁ、この世界は後、どれくらい続くんだ?」

 

ツッチーに訊かれた。

 

「最短で2日だな。最長でも半年くらいかな」

 

「まさか、お前が…」

 

ツッチーにだけ、正体を話した。情報を貰ったお礼である。

 

「で、神裂はどうするんだ?」

 

「火織にまかせる」

 

火織は僕をまっすぐに見ている。『一緒にいたい…』彼女の心の声が聞こえた。

 

「私だけ逃げる訳には行かない。ここで、世界の終わりを…うっうぅぅ~」

 

強気でいた火織が泣き始めた。まぁ、これでもう逢えない訳だし…

 

「なぁ、連れて行ってくれるか、コイツをさぁ」

 

って、ツッチー。

 

「インデックスの古い知り合いなんだよ」

 

そうなのか…

 

「火織、どうするんだ?お前の意志に反することはしたくない」

 

『一緒にいたい…』って、心では叫ぶ火織。

 

「だから…私は最期の時まで…この世界で…」

 

「ツッチー、連れて行けないや。じゃ、行くよ」

 

転移した…ように見せて、空気と同化した。

 

 

 

---神裂火織---

 

一緒にいたい…だけど、私は天草式の責任者である。

 

「行っちゃったぜい。いいのか?お前は…」

 

「う…」

 

肯定できない。自分に嘘を吐いたから…

 

「一緒に生きたいよ…だけど…もう遅い…」

 

って、次の瞬間、転移した。ここは、彼の城…

 

「素直な女は好きだよ」

 

って、彼が私を引き寄せて、唇を重ねていく。

 

◇

 

窓から見える私の産まれ育った星が、目の前でリセットされた。一瞬で出来たての星になってしまった。私とインデックス以外は、その生を閉じたようだ。

 

「死があるから生があるんだよ。不死な僕に言わせると、死ねるのは羨ましいよ。まっさらな魂でやり直しが利くんだからね」

 

笑顔で私を見つめる彼。

 

 

 

 




次はどこの世界にするか…(・・;;
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