※この作品はR-18です。

神器なき男3   作:もっち~!

73 / 93

11/02 右手についての独自解釈を追記。


愚か者達

---デミウルゴス---

 

バンパイアの里を目指して、バンパイアハンターが侵攻してきた。

 

「このバンパイア風情がぁ!」

 

十字架を私に見せる愚か者。首にガーリックを首飾りのようにぶら下げている愚か者。

 

「そんな物、私には効きませんよ」

 

主様の恩恵により、転生ドラゴンになった私。聖水に潜っても問題無かったし。ふふふ…

 

「死ね!」

 

聖水の入った水鉄砲を撃ってきた愚か者。そして、音も無く背後から迫っていたリビングスケルトンに首を刎ねられていく愚か者達。アンデッドとバンパイア、悪魔では対策が違うんですよ。

 

 

 

---ファルコン---

 

アイリス達女性陣に、手を出す不届きな奴らを瞬殺していく。死体は総て、大墳墓へ転移させていく。

 

「この世界の聖騎士も腐っているわねぇ」

 

って、アイリス。

 

「他宗派の者と交わると獣姦扱いだ。仲間同士で処理したいのだろう」

 

間違った教えのせいで、部隊内は無法地帯である。

 

「どうする?」

 

「団長の命令待ちだな。兎に角、不届き者達を粛清していこう」

 

上層部も腐っているんだろうな

 

 

 

---シュウ---

 

トレーニングルームで、美琴達に体術を教えている。夜の営み以外で、僕が教えられることは少ないのだ。

 

「いかに早く、相手の手首を掴むかだ」

 

「「はい」」

 

真面目に取り組む3人。緑、紅、芳佳が相手をしている。

 

「芳佳さんって、料理だけでないんですね」

 

「はい。私は戦闘料理人です」

 

美琴の質問に、笑顔で答える芳佳。

 

「紅!攻撃はするな!能力も使うな!」

 

「はい…」

 

躾が効いたのか、僕を怖がっている紅。

 

 

 

---土御門元春---

 

五和が見付からない。神裂に訊いたら、イギリスにいるという…あぁ、俺の3時間を返せえぇぇぇ~!

 

そう言えば、エロ師匠の家ってどこだ?兵藤を探さないとダメだな。アイツは今どこにいるんだ?メッセージを送ってみた。

 

『小萌ちゃんの家だよ』

 

って、返事が戻って来た。アイツ、何をしているんだ?なぜ、休日に先生の家に…取り敢えず、小萌先生の家を目指す。先生の家はダウンタウンのおんぼろアパートである。科学技術の進化しきった街で、このおんぼろさは、逆にスゴいと感じることが多々ある。

 

「あら、土御門ちゃんも自主補習かしら?」

 

嬉しそうに話す先生…自主補習だと?部屋には兵藤と上やんがいるし…

 

「おぉ、土御門!」

 

奥にはコガラシもいた。何をしているんだ、コイツらは…

 

「兵藤、エロ師匠の家はどこだ?」

 

「あ?沢井だけど…なんで?」

 

「メイド仮装大会をしているらしいんだよ」

 

送られて来た姫神の画像を見せた。

 

「沢井のどの辺りだ?」

 

「南口を出て、街道沿いの一軒家だよ」

 

「なるほど。おぉ、サンキューな」

 

その場を立ち去ろうとした俺を、先生が阻止した。

 

「ここに来て、お勉強をしないって…許せないわ」

 

って、笑顔で…俺…メイド大会に行きたいんだけど…自主補習に参加することに…くそっ!

 

◇

 

自主補習が終わり、今、先生の車でエロ師匠の家を目指していた。小萌先生の車は障害者用の車である。背が低いので、通常の車ではペダルに足が届かなかったのだった。って、言うか、どうやって免許を取ったのだ?試験場に障害者用の車って無かったぞ。

 

「エロ師匠って人に、興味があります」

 

と、小萌先生。だけど、俺達は小萌先生とエロ師匠の戦いに興味がある。あのエロ師匠の食指は先生に伸びるのだろうか?

 

「え!酒蔵がある…」

 

酒好きの先生が瞳を輝かしている。

 

「たしか、醸造の勉強がしたいから、ここにしたって、言っていたなぁ」

 

って、兵藤。で、目的の家は酒蔵から歩いて5分くらいの場所にあった。趣のある家だな。ログハウス風の外観である。

 

「師匠、担任の先生が会いたいそうですよ」

 

リビングで、まったりしている姫神達…湯上がりなのか、肌がほんのりとピンクがかっている。

 

「あれ?メイド大会は?」

 

「とっくに終わったよ。さっきまで、3人に体術を教えていたんだよ」

 

体術?まさか、ベッドテクニックか?

 

「はぁ?ベッドテクニックの訳あるかぁ!」

 

しまった。エロ師匠は心が読めるんだったにゃー!

 

「土御門…エロすぎる…」

 

姫神達の視線が痛い。

 

「あの…体術…試させてもらえますか?」

 

小萌先生がエロ師匠と戦うようである。

 

「いいですけど…」

 

皆で地下へ下りた。そこには近代的なトレーニングルームがあった。地下2階には、格闘場があるし…

 

「いいですよ。いつでもね」

 

身構えることなく立っているエロ師匠。素早い動きでエロ師匠に迫る先生。だが、瞬動術を駆使して、先生の身体にボディタッチをしていくエロ師匠。

 

「うっ!」

 

うん?先生の表情は苦しげである。まさか、ボディータッチでなく、攻撃を叩き込んでいたのか?見た目、ソフトタッチに見えていたのだが。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

開始2分くらいで、先生の息遣いが荒くなってきた。

 

「もう終わりにしますか?」

 

「まだまだ…はぁ…はぁ…」

 

「足が動いてませんよ。このままだと、真面に入りますが良いですか?」

 

真面?先生は微妙に避けていたのか?

 

「先生、助太刀します」

 

「あぁ」

 

コガラシと上やんが、助太刀に入った。が、瞬殺された…

 

「悪いが、男には手加減はしない」

 

二人ともピクリともしない。

 

「上条ちゃん!冬空ちゃん!」

 

先生の呼び掛けにも反応しない二人。

 

「私達が助太刀に入ります」

 

って、姫神達が乱入した。

 

「そう…じゃ、まず制理だな」

 

瞬動術で吹寄の懐に入り込み、フロントスープレックスで後方に投げ付け、ムーンサルトドロップで仕留めたぁぁぁ~!

 

「次は秋沙だ!」

 

今度は瞬動術で懐に入ってすぐに、しゃがみ込み、水面蹴りで左膝を撃ち抜いた。

 

「最後は美琴か?」

 

電気を身体に帯びている御坂。体術だよな。それって有りなのか?御坂はコインを取りだし、必殺の超電磁砲を放っているし。しかし、エロ師匠はコインを喰らっても平然と立っていた。

 

「うそっ!なら、これはどうよ!」

 

今度は10連射している御坂。だが、エロ師匠は平然としている。握っている手を開くと、コインが11枚、地面へ落ちていく。なんと素手で超電磁砲を捕らえたようだ。

 

「まさか…」

 

御坂の顔色が変わっていく。

 

「体術勝負で、能力を使うとはな。お仕置きは必要だな」

 

「いやっ!」

 

俺達の目の前で悶え始めた御坂。

 

「どうした?みんなの前で調教プレイでもするか?」

 

「止めてください…」

 

御坂の視線は定まらない。全身が震え、口元からはヨダレが垂れている。そして、白目を剥いて、その場に倒れ込んだ。

 

「ひどい…」

 

小萌先生がエロ師匠に襲いかかった。だが…

 

「いやっ!」

 

小萌先生の乳房を鷲掴みをして、リフトアップしているエロ師匠。

 

「千切れる…痛い…」

 

「千切れたら、修復してやるよ」

 

修復?そんな術もあるのか…それより、

 

「兵藤!止めろよ!」

 

「へ?なんでだ?先生から申し入れたんだぞ」

 

「そうだけど…本当に千切れるぞ」

 

「千切れるくらい問題は無い」

 

何を言っているんだ、コイツ…

 

「この程度では死なないよ。ここでは死ぬまで戦うんだよ。それがここのルールだ」

 

なんだ…そのルールは?兵藤の言葉に頷く紅と緑。マジかよ…痛みで悶えていた先生の両腕が重力に従っている。エロ師匠は先生の身体を床に置いた。

 

何しているんだ…

 

「ここでのルールだ。お前も戦うか?」

 

次の瞬間、風景が回転して…俺の意識は絶たれた。

 

◇

 

床に横たわっていた俺。兵藤と緑が剣術で戦っていた。アイツら、剣術が使えるのか…使っているのは真剣のようだ。緑に斬られて、左腕から流血する兵藤。だが、直ぐに緑色の光りに包まれて、無かったことにされている。

 

「回復術だ。戦場では回復薬なんか、使っている暇なんか無い。戦いながらヒールするんだよ」

 

って、エロ師匠…エロいだけでは無いようだ。そうだ、レベル5の攻撃が簡単に防がれたんだ。まさかのレベル6なのか?

 

あれ?女性陣がいない…コガラシと上やんは床に置かれたままであるが。

 

「あぁ、女達は、風呂に入れているよ。汚れているからな。あの二人は後で、生き返らせる」

 

って、死んだのか…

 

「何を驚いているんだ?ツッチーも死んだんだよ。首を切断したからな」

 

それは修復術も蘇生術も使えるってことか…まさに神の領域では無いか…

 

「僕は僕が神であることを否定して生きているんだ。だから、対等でいいぞ」

 

って…神ってことか…おいおい…エロ師匠では無くエロ神なのか…

 

◇

 

ステイルと神裂とアジトで会い、エロ神のところで見たことを話した。

 

「なんだって?修復術と蘇生術だと…」

 

ステイルが驚いているが。神裂は平然としている。コイツ、知っていたな。

 

「お前、知っていたのか?」

 

「えぇ」

 

平然と答える神裂。

 

「どうして、知っているんだ?」

 

「だって、私はあの方の下僕だからね」

 

下僕…あんなこと、こんなこと、そんなこと、しているのか?

 

「たぶん、あんたが想像したことはしたわよ。だって、性の下僕ですからね」

 

おい…コイツ、ダブルスパイだったのか。俺と同じ様に…

 

「あいつがレベル6って知っていたのか?」

 

「彼はレベルは無いわ。だって、この街の人じゃないし」

 

あぁ、そうなるのか…この街での能力開発の目安のレベルだしなぁ。

 

「彼がその気になれば、この星なんか、即終わるからね」

 

俺とステイルは同時に神裂を見つめた。この星を終わらせるだと…なんだ、その能力は…

 

「真実は知らない方が良い場合があるのよ」

 

涼しい顔の神裂。

 

「おいおい…陰口大会か?」

 

突如、エロ師匠改めエロ神の声が聞こえてきた。いつの間にか、神裂の股間に顔を埋めているし。

 

「そうだ、なぁ、上やんとコガラシって、能力の違いってあるのか?」

 

前からの疑問…二人とも右手で殴る戦闘方法であり、異能力を無かった事に出来ていた。

 

「全然別物だよ。上条は幻想殺しで、コガラシは悪霊退散だしな」

 

「能力の違いって?指揮官として、能力を知っておかないと」

 

「幻想殺しは、幻想を無かったことにするんだ。この場合の幻想とは、現実には有り得ない物だ。一方、悪霊退散は、アブノーマルな波動及び、エネルギー体を追い払うんだよ。上条は能力による結果を無かったことにして、コガラシは能力を発動するキーを一時的に無くすだけだ」

 

「なんで、知っているんだ?」

 

ステイルが質問した。

 

「相手の能力を見て判別出来ないと、戦場では死ぬぞ。悪霊退散は陰陽師系の術だし、幻想殺しは科学サイドの賜り物だよ。インデックスの禁書に幻想殺しの方は、収録されていたが」

 

マジで、インデックスの持つ禁書に目を通したのか?

 

「もっと教えてやると、神の右手は悪魔の右手と言い、幻想や魔など現世に無い物を滅する力を持ち、神の左手は天使の左手と言い、傷ついた者を癒やす力を持つんだ。そう考えると、何故右手なのかはわかるだろ?」

 

それは、上やんもコガラシも悪魔の右手持ちってことか?

 

「で、お前は神か?」

 

ステイルが核心を突く。

 

「僕は僕が神であることを否定して生きているから、僕は僕を神だと思わない。そんな器では無いからね」

 

それは、神であるって自白していないか?ステイルも気づいているようだにゃ。

 

「何の神だ?」

 

そう言って、咥えていたタバコに火を点けたステイル。敵対する意志は無いと、行動で示したようだ。

 

「エロ神でいいよ。ツッチーはそう信じているし」

 

「俺は…確かにそうは思っているけど…実際は、何の神だ?」

 

「神であった時の記憶は無いんだよ。だから、わからない」

 

神であった時?今は違うのか?

 

「宗教として崇められる神ではなかったそうだよ。仲間に、その当時の信者が数名いるんだけど」

 

信者がいる?

 

「まさか…お前の持つ聖堂って、お前を祀ってあるのか?」

 

驚いた表情でステイルが訊いた。

 

「まぁ、そんな感じだよ。仲間達は、唯一神として祀っているようだ。それから、レベルって人間の定めた目安だろ?僕達には当てはまらない。だから、探るな!いいな!」

 

エロ神が言い切った瞬間、俺とステイルの膝が笑い始めた。こいつ、恐怖をまき散らせるのか…いや、これは恐怖では無い、本当の神だけが放てる畏怖なんだろう。

 

一瞬、意識が飛び、元に戻ると神裂とエロ神が消えていた。

 

「土御門…アイツは本物だ。人間が敵にして良い相手ではない」

 

ステイルの顔には、嫌な汗がタラタラ滴っていた。

 

 

 

---御坂美琴---

 

彼に寮の前まで送って貰い、部屋に戻ると、黒子、飾利、涙子が待っていた。

 

「お姉様、無断外泊はダメですよ」

 

って、黒子。

 

「そう思って、彼の家に住みたいって言ったら、ダメだって言われたの」

 

三人が驚いたような顔をした。

 

「彼って…あの時の彼ですか、お姉様!」

 

黒子が詰め寄って来た。

 

「そうだけど」

 

「不純異性行為は禁止ですのよ!もし、そうなら風紀委員として、見過ごせませんわ」

 

「不純では無いよ。純粋な異性行為だもの」

 

「純粋?どういうことですの、お姉様!」

 

黒子が更に詰め寄って来た。飾利と涙子は苦笑い気味であるが。

 

「私は彼と一緒にいたいだけ。彼は私に大人の門を開けてくれたのよ」

 

「門を開けた?まさか…まさか…したんですか?」

 

涙目で詰め寄る黒子。どうしてのかな?

 

「したって、何を?」

 

「何をって…口に出せない行為ですよ!」

 

「口に出せない行為?それはしてないわ。男がいて女がいる行為だもの」

 

黒子が固まったみたいだ。

 

「まさか、交わったんですか?」

 

飾利に訊かれ、笑顔で頷いた私。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。