莉愛達にグレモリー邸をまかせた。近い将来、この世界の冥界を良き方向へ導くのだから、今のうちに指揮の練習って感じである。人手が少ないので、メンバーの貸し出しもする予定である。
で、コツコツとドラゴニールの城から、人質とか、さまえる封印された魂を盗み出す毎日。それも、ついに最後の一人を盗み出すところまで来た。空気と同化して、幽閉されている部屋へと忍び込んでいく。
いた!背後から忍び寄り、まず乳房をチェックだ。グレイフィアを救出した時にピンと来た。女性の健康は乳房の張りよりも、乳房のタレ具合で分かるのではないかと。
そして今、目の前の紅髪の少女の胸で健康チェックを始めた。タレていずに、張っている訳でも無く、少し小振りな乳房のようだ。栄養が少し足り無いのか、精神ストレスかな?
「え?誰?なんで、私…」
驚いた声を上げるリアス…クリスの娘のだ。
「迎えに来たよ♪これは健康チャックだたよ」
一応、乳を揉んだ言い訳をしておく。
「うんうん乳房の張りがあるし、健康そうだな♪」
健康では無いが、ここは健康そうって伝えておく。心配させたくないからね。さて、盗み出すか。
「目を軽く閉じて」
リアスは言われた通り、瞼を閉じた。転移術でグレモリー邸へ転移。光の渦に飲み込まれ、光が霧散すると転移終了なのだけど、初めての者には眩しいらしいのだ。
「もう目を開けて大丈夫だよ」
目の前の風景…光景に驚くリアス。固まっている。そんなリアスを暖かい視線で見ているグレモリー卿夫妻とレイナーレ。リアスは戸惑いながら、彼らへ抱きついた。
「シュウ様、ありがとうございます」
グレモリー卿がお礼を言うのだが、
「グレモリー卿、お礼はまだいらない。いや、終わっても要らないからね。これは僕の仕事であり、誰かの為にしていることでは無いから」
「ありがとうございます」
ヴェネラナも頭を下げている。どっちかと言うと、感謝の気持ちよりも、身体を頂きたいんだけど…そんな事を言える雰囲気では無い。
「後はサーゼクスの部隊だけかな♪」
リアスを救い出し、クリスは討ち取ったらしいから。
「あっ!師匠♪クリスを捕縛しましたよ~。ねぇ、ご褒美をください」
莉愛が抱きついて来た。
「よしよし」
莉愛の頭を撫でて上げる僕♪
「お子様じゃないんだからさぁ!もっと、有るでしょ?」
いきなり怒り出した莉愛。どうした?少し考えてみると…そういうことか。
「約束したし。総てが終わるまで、手は出さないって♪」
いや、終わっても出す気は無い。トンズラを決め込む作戦である。
「おい!この鬼畜ヤロ~!キスくらいいいでしょ?」
「はいはい♪あぁ、リアス、彼女はお前の叔母の莉愛だ」
キスする気も無いので、話を逸らす。リアスは驚いた顔で莉愛を見つめている。叔母さんがいたなんて、聞いたことが無かったのだろうな。
「お前の父親のクリスの妹だよ」
莉愛の立ち位置をリアスに教えて上げると、
「あ!叔母さん…」
理解したのか、莉愛に声を掛けた。
「いや、叔母さん呼びはしないでぇぇぇ~!」
まぁ、響きは良くないけど、話題を逸らす武器にはなりそうだ♪
「莉愛オバサン♪」
「師匠には言われたくない!」
ほぉ~、効果抜群だ。今後、迫ってきたら、これで乗り切るかな。
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リアスをグレモリー邸に預けて、サーゼクスを叩きに行く。ヘタレ心を叩き折るつもりである。戦力もそれなりに用意してあるし♪
索敵部隊が、サーゼクスの部隊を捕捉した。まず。アジュカとファルビーを鼻先に転移させた。
二人を見て固まるサーゼクス。
「アジュカ…ファルビウム…脱走したのか…」
声が震えている。アジュカとファルビーの眼光は鋭さを取り戻していたから。
「脱走というか、救い出されたんだよ。ファントムドラグーンによってな」
「もう無いはずだが…」
苦しげに言葉を吐き出すサーゼクス。そこにサプライズゲストを投入した。
「ふふふ♪勝手に無くすと、怒るわよ♪」
ほぼスタイルを復調させたグレイフィアが、笑顔で言い放った。しかし、表情とは裏腹に、視線には怒りの色が浮かんでいた。
「あぁ、私がここにいるので、驚いているようね。この裏切り者がぁ!」
三人の元仲間の怒りを感じたサーゼクスは、部下達に戦闘用意の号令を掛けた。この状況で、謝る気は無いんだな。残念だよ、サーゼクスよ!最後の選択だったのに…僕も仲間に戦闘開始を指示した。
ズッド~ン!ズドーン!
サーゼクスの部隊へ、開幕の飛ぶ斬撃が複数撃ち込まれていく。
「ファントムドラグーン所属チーム開幕部隊、見参!」
部隊とは言え、メンバーは青髪と赤髪だけなんだけど…威力的には、放射能汚染の心配の無い、小型の核爆弾並と言えば良いだろうか。
「ファントムドラグーン所属チーム剣豪、見参!敗走はさせません!」
サーゼクスの部隊後方から、きりんちゃん達の部隊が斬り込んだ。赤青コンビの砲撃により、混乱しているサーゼクスの部隊は、更に混乱を極めていく。
堪らず上に逃げようとする悪魔達。羽を展開して、飛び上がるが、そんなのお見通しなんだよ~ん♪
「ファントムドラグーン所属チームウィッチーズ、見参!制空権は取らせて貰いました」
ニパ達が悪魔達を狙撃して、地上に落としていく。サーゼクスは呆気に取られているようだ。サプライズは成功かな♪
「よぉ~!サーゼクス、久しぶりだな♪」
ここでサプライズの仕掛け人たる僕の登場。
「ファントムドラグーン団長、シュウ・ヨハネ・鬼門だ。全軍スクランブルだよ♪借りを返しに来たぞ」
目の前に倒れているサーゼクスの腹を蹴り上げ、上空へと打ち上げ、『エアスタンプ』を発動して、地面へと叩き付けた。口から吐血しているサーゼクス。内臓が破裂したかな?でも、まだまだ♪
「あれあれ、血反吐か?お前に血があったとはなぁ。『四肢損壊』」
手足の肉と骨を破壊しまくる。声にならない絶叫をあげるサーゼクス。もう一丁やるかな…一応確認はするか。
「グレイフィア、使い物にならなくしていいか?」
「えぇ、シュウ様の調教済みでは、コイツのプレイはお触り程度ですもの♪」
サーゼクスの妻の許可は得られたので、『男根喪失』を発動して、サーゼクスが男である見た目の証拠を消し去った。
「この術をすると、今後、尿は臍から出るからな♪」
使用上の注意をサーゼクスに伝える親切な僕。手足が潰れたダルマ状態のサーゼクスを、アジュカ達が苦笑いして、眺めている。
「お前への罰は、その姿でここに放置だ。生きながらえて、再会出来たら、どうにかしてやるよ。撤収だぁ!」
サーゼクスを置き去りにして、全員で撤収した。後は裸の王様だけだな♪
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ドラゴニールの城は静まり返っていた。もう、ドラゴニールしかいないから。城の外には、アイツの能力である『ドラゴンの笛』で洗脳されたドラゴン達が、城を警護していた。
ここはチームドラゴンだな。開けるだけ龍門を開き、迎撃してもらった。
「洗脳されているだけだ。殺した方が良い邪龍だけ、殺してくれ♪」
久しぶりの戦闘を愉しんでいるチームドラゴンの面々。僕の指示は耳に届いたかな?まぁ、いいっか♪僕は城へ入城した。アイツは玉座の間に一人でいた。
「後は、お前だけだぞ…ドラゴニールよ♪」
僕の姿を見て、驚いているアイツ。ロストしたと思い込んでいたのだろうな
「おいおい、勝手にロストさせるなよ」
この期に及んで、まだ最強悪魔だと思い込んでいるドラゴニール。なので、腹部に『アトミック・マグナム』を叩きこんであげた。これは、核爆発級の爆発力ダメージを拳に乗せて叩き込む技である。背中から壁に激突するアイツ。
「どうした?最強の悪魔なんだろ?これで、終わりは無いだろ?」
サーゼクスと違い、内臓破裂まではしていないようだ。最強は伊達では無いようだ。では、渾身のフロントスープレックスだぁぁぁぁ~!
僕の攻撃が透過出来無い事を不思議に思っているアイツ。
「はぁ?お前に『透過』能力なんか無いだろ?」
まだ、持っていると思っているようだ。
「あぁ、僕が復活した時に、僕の能力は全部返してもらったよ♪」
うん?僕の奪われた能力を、ドラゴニールは、固有の能力と思っていたのか。
「お前の能力は『ドラゴンの笛』だけだ。ドラゴンを洗脳する程度の能力で、どうするのかな?」
数個の龍門を発現させたようだけど…出て来ない。出て来られる状況では無いもんなぁ。
「あぁ、お城を囲んでいたドラゴンは総て、倒したよ。チームドラゴンが♪そうそう、チームドラゴンには、お前の能力は効かない。チームドラゴンのメンバーは転生ドラゴンだからね」
ドラゴンが召喚出来無いアイツは、黒い三つ首の犬を呼び出した。
「地獄の門番ケルベロスの餌食になりやがれ!」
では、まだ出していない仲間を召喚するかな♪僕の仲間のオーラを感じ、アイツとケロベロスの膝が笑っているようだ。さすが、最強の生き物だね、トライ君は♪
「僕の仲間だよ。彼は666、獣の数字だよ♪」
トライ君の撒き散らす恐怖に負けないドラゴニール。彼の望みは僕の本来の姿のようだ。では、存在を供物として捧げて貰うかな。
「えっ?僕の本来の姿を見たいの?う~ん…トライ君、帰還してくれる?」
トライ君にダメージを与えたくないので、帰ってもらう。
「了解!」
彼は指示の内容を理解して、素直に帰って行く。そんな、僕達の行動が不思議らしいドラゴニール君♪
「どうして?だって、トライ君が恐怖を抱いたら、僕がショックだから♪」
では、本来の姿に…仲間の誰にも見せていない…いや、ヴァイラが見てしまったか…僕の本来の姿を見て戦意を無くしていくドラゴニール。
「おいおい、大丈夫か?見ただけで戦意消失か?それはそれでショック大だわ」
ドラゴニールとケルベロスの全身の筋肉は強張っていき、全身の血液は沸騰していく。アイツらの毛はすべて白髪に成り、アイツらを構成している細胞の1つ1つが死滅していく。本来の僕の姿が放つ、死へと導くオーラに依り、アイツらの総てが死滅していく。
ドラゴニールは最後の一手を放った。転移術のようだ。行き先を書き換えて、発動させた。書き換えた転移先は、常闇の国である。入国は無審査だが、出国は闇属性の者と一緒で無いと出られない。僕達闇属性持ちにとっては安住の地である。が、ドラゴニールにとっては…
転移先に驚いているドラゴニールの意識。もう、アイツにはそれしか残っていない。肉体も魂も既に死滅し、ロスト済みである。
「ここか?常闇の国だよ。闇の住民か、魔人の血を持つ者しか生きられない国だよ♪お前は、どちらかに該当するのかな?」
最強とは言えハーフ悪魔であるドラゴニールでは、そんなに長く生きられる環境では無い。もう半分の血は堕天使であることも致命傷である。堕天使は天使と同じで、闇の世界では生きられない種族であるから…
事態に気づいたドラゴニールは、転移して逃げようとしている。だけだ…
「転移?出来る訳ないだろ?お前は闇系の魔術を使えない。この国では闇系の魔術以外、無効になるからな」
闇系以外の魔法陣は、発現後すぐに、闇へと飲み込まれてしまうから。僕が壊れているから、狂気を纏っていると思っているアイツ。違うよ。狂気が僕の本質なんだよ♪元々、殺戮用兵器として産まれた僕。狂気以外のものがあると、殺す時に躊躇してしまうから、大いなる意志は、僕にそれだけを与えたのだ。ただ、地上の者達と触れ合ううちに、僕と言う狂気をコーティングするように、優しさ、愛おしさ、大切さ…今の僕を構成する要素が芽生えたのだ。
「うん?僕の壊れているのは性癖だけだよ。ここは狂気の世界では無い。安息の場所だよ。僕達闇属性の者にとってはね♪」
この世界では、狂気すらも闇に飲み込んでくれ、僕にとっては安住の地である。
「まぁ、ここでゆっくりと闇に飲まれて、ロストしなよ。きっと、安息な時間を得られるからさ。じゃあな~♪」
せめてもの温情…苦しまずにロストさせてやる…