11/06 ご指摘いただいたエピソードを挿入。
---シュウ---
この世界の達也はクソだな…ネギの後始末をしている。流石のお兄様も心臓が停止では、再生能力も機能せずか。って、脳ミソも弾けているし…
時間のロスの無い僕専用フィールドに総ての肉骨片を転移させて、一体一体修復をしていく。うん?そうか深雪は同化吸収させればいいか?今後の事も考えて20代の深雪を呼び出して、魂を同化吸収させた。
「おっ!なんか、若返ったみたい」
って、喜んでいる深雪。
「お前、顔とかを10代にしておけ。この世界の深雪として潜入して欲しい」
「それは私よりも若いお兄様と…出来るんですね」
妙に楽しそうな深雪。なんか、悔しい。
この深雪は僕一途だったのだが、任務の関係で、色々な世界の達也と関係を持つことも、多々ある。その為か、色々な達也の性癖の違いを見つけ出す喜びを見つけたらしい。
まぁ、任務を円滑にこなす糧だと思って、割り切ることにはしているが…修復をして、蘇生をした奴らと、顔を若作りした深雪の意識を狩り取って、殺戮現場に戻した。
さて、次の一手だな。響子辺りに頼んで、情報を探るのかな?響子も同化吸収しておくか。
◇
退院をした達也が囮に喰い付いたようだ。もうコイツは退場させるかな?僕はこれでも忙しいのだけども…
響子が軍部で手に入れた情報を達也へ伝えていく。まさか、軍部が黙示録に辿り着いていたのは驚きである。どこかがリークした可能性があるな。十字教と軍部が直接繋がっているとは思えないけど…どこか中継点があるのか?
『お前は、忠告を破って、今度は軍部へ情報をリークか』
達也の脳裏に警告を流した。周囲を見回す達也。そこに、深雪を転移させた。
「お兄様…その女性はどなたですか?」
達也は深雪を見て、一瞬だが固まり動揺している。まさか深雪が来るとは予想していなかっただろう。この隙に響子を、氷像にしたコピー体とすり替えて…
ガッシャン!
近くにあった、リモコンを深雪が投げ付けると、氷像が粉々になった。
「これで、私だけのお兄様ですね」
深雪が達也に抱きついた。顔から血の気が引いていく達也。このままだと、深雪は殺人犯になるからなぁ。達也は深雪の手を引き、現場を後にした。
司波家の前には偽警官を配置してあった。それを見て家に戻るのを断念した達也。ふふふ、この後はどうするかな?
僕のシナリオ通りに真夜へ連絡を取ろうとしたので、30代の達也と同化吸収させて、深雪と共にドラン君へ収容した。こうして、司波兄妹は行方知らずになった。
---十文字克人---
退院をすると、司波兄妹も代羽兄弟も失踪していた。何があったんだ?七草に連絡をすると、司波達也に殺人の容疑が掛かっていると言う。
「達也君が逢っていた軍部の女性の死体が見付かったの。それがね、死体が粉砕していて、濡れていたそうなの」
濡れていた?司波深雪の能力の凍結系か?ブラコンな妹が、兄と軍部の女との密会現場へ行き…七草の想像は警察とは違い、実行犯は司波深雪では無いかと言う。
では、代羽兄弟はどうして失踪したんだ?俺達に怪我を負わせ、学校を破壊したからか?何か裏があるのか?
「十文字君は思料深くて、助かるよ」
見た事も無い男性が気配を感じさせずに、近づいてきた。
「貴様は誰だ?」
「学園都市サイドの者だよ」
学園都市?科学サイドか…
「それが何のようだ?」
「今後の為に、手を結びたいんだよ。君達、若手の魔法師とね」
「今後?どういう意味だ?」
「この先、この国に侵略者が手を出してくる。そこでね、防御を頼みたいんだよ」
「何故、若手なんだ?」
「魔法師の上の方がね、この国を売ったのさ。まだ、どの家が売ったのか、特定を急いではいるけど」
「どこに売ったんだ?」
「イギリス清教を隠れ蓑にしている魔女教団だよ」
「何?突拍子も無い話だな」
「そう突拍子も無い話だよ。信じるも信じないも君の自由だけどね」
「この国の何を狙っているんだ?」
「有能な若い能力者達の脳ミソだよ。ソーサリアンブースターって、聞いたことあるよね?」
ソーサリアンブースター…悪魔の兵器である。魔法師の脳ミソを核にして、能力を増強して撃ち出す兵器だ。極少数の家系のトップクラスだけで共有している情報を、なんでコイツは知っているんだ?
「なんで、睨むかな?信用されていないのか?では、証拠を見せよう」
次の瞬間、俺の目の前に、俺が現れた。
「並行世界から連れて来た十文字克人君だよ。君しか知らない事を質問して、確かめてくれ」
言われるままに、誰にも知られていないことを訊くと、正解を言って来た。この男は俺である。並行世界から来ただと?
「そう、並行世界で、この国の行く末を何度も見て来た。だから、今度こそ、悲劇を起こして欲しく無い」
彼の目は真剣だった。信じてみるか。悲劇を止めるサイドであるならば…
---シュウ---
信用してくれた克人。だけど、事態は悪い方へと進んでいた。大漢の人形師が参戦したようだった。急がないと、ヤバい。一方通行や美琴をドールにされるのは、心が痛いし。
そして、遂に日本に対して、即時降伏して属国になることを迫り、供物を出せと脅してきた。まだ、戦っていないのにである。さすが、ピエロオヤジだ。道化が際立っているなぁ。
『幻想殺し』『禁書目録』『超電子砲』『質量爆散』を寄こせと言う。
さっそく、手に入れた情報を、克人へ伝えた。
「まさか、その4つをソーサリアンブースターに組み込むのか?」
「脳ミソをクローン増殖させてだよ」
「う~ん…」
「『幻想殺し』は克人の『ファランクス』すら無効に出来る。近代兵器で対抗しようとすれば、『質量爆散』の餌食になる。これら4つを手に入れた国は、無敵な火力を手に入れるんだよ。この国から出さなければ、魔法科高校、学園都市で保護出来るはずだ。どうかな?手を組まないか?」
「俺の一存では…」
信用は出来ても、一存では無理だな。確かに…
「では、一条将輝と相談しろ。アイツにも並行世界のアイツと面通し済みだから」
「わかった」
二人の話し合いの結果、手を組む事にしてくれたようだ。本家の当主達には内緒でである。そして、魔法科高校と学園都市の代表者同士で会議を開くことになった。ツッチーと火織でも呼ぶかな?後の組織は知らないし。
って、そうこうしている間も、更に悪い方向へ進んでいく。邪龍の群れでの襲撃が起きた。見落としていた。禁書の中に、聖杯を模した術式が出ていたのだ。ピエロのおっさんは、目ざとく見つけて、術式を完成させていたようだ。ただ、邪龍にしか種族変更が出来ない術式ではあるが。ドールよりは対処し易いのも救いである。
これは、会議の日程を前倒しして、開催だな。