女性の器*
---シュウ---
寝ている間に、どこかに転移していた。罠かな?姉ちゃんかな?う~ん…で、ここはどこ?念話でのお返事は戻って来ない。姉ちゃんの意志では無さそうだ。ロズワールがなんか、したのかな?
こう言う場合に唯一使える『ヘルプ』の呪文を唱えてみた。だけど、何も起きない…通常の理の世界では無いようだ。持ち物などを調べると…無い…なんで、無いんだ?不思議な袋も、魂に宿る仲間も、能力もまるで無い。
神様転生なら、何か1つは特典を付けて、くれるだろうに。あっ!不死だから転生でも無いのか。そうなると、なんだ?
目の前に気になる光の点がある。そこを指で突っつくと、目の前にモニタ画面が開いた。これって、ゲームの世界か?あぁ、本体は実世界にいて、僕は僕のアバターってことなのか?どうもしっくりこない。
レベルは1、所持品無し、所持金無し、所持魔法無し、所持装備無し…終わっているだろう。ゲームであるならば…で、ここな何のゲームの世界なんだ?
マップを開いて見た。現在位置は森の中。近くに街は無い。延々と森が広がっているし。生き物の気配を探る。何かがいる。うん?もしかして、リアル体が持っている能力は生きているのか?試しに手刀で、真空斬りをしてみた。目の前の太い枝が切れた。使えるみたいだ。これなら、装備も魔法いらないかな…って、ここはどこだ。女体はいないか?
---ヤマト---
団長が目覚めない。いくら爆睡タイプと言っても、こうも寝ているのはおかしい。
「リア、何か分かったか?」
「団長の身体の構造が不明なので、わかりません。呼吸も鼓動も無いですけど、これって、普通ですよね?」
そうだな。普通だな。って、何が原因だ?
『わかったわ。ロズワールが最後に何かをしたみたいよ』
綾香様からの念話が届いた。
『こちらで、亘の意識を追尾している。分かり次第、スクランブルしてね』
「了解です」
意識だけ、飛ばされたのか。
「インデックス、そんな術は禁書にあったか?」
禁書に一番詳しい者に訊いた。
「う~ん…」
無いみたいだ。じゃ、どこで覚えたんだ?待てよ。ロズワールとは限らないか。
「リア、あの世界の科学で、魂と身体の分離をさせる研究をしていないか、探してくれ」
「了解です」
違う世界で見た記憶がある。魂をスキャンして、魂のコピー体をVR世界へ送り込む技術を…もし、魂その物をVR世界に送ったとしたら。団長の身体は器に過ぎない。問題は、罠に嵌めた人物は知らないことだが、団長の身体はオーラ体で出来ている。なので、身体から魂を抜いても、団長の身体は魂とイコールであるのだ。ここにある身体は器にすぎないのだから。
「もし、僕の考えている通りだと、危険だ…オーラがダダ漏れしている可能性もあるぞ」
本拠が慌ただしくなっていく。団長のオーラのダダ漏れ…それは放射能汚染よりも危険な事態であるから。
---シュウ---
マズい。僕の身体はオーラ体であった。器は現実世界に置き去りか…そうなると、魂だけで飛ばされたってことで、僕の魂に宿る者達はどこ?
『大丈夫だ。心配するな』
リヴァさんからの念話だ。
『次元の狭間で待機している。不思議な袋もここにある。兎に角、器を見つけろ。近寄れない』
なるほど…オーラーがダダ漏れか…危険が一杯である。って、器って、落ちている物なのか?
目の前に赤毛の女性のバラバラ死体がある。これって、器になるかな?欠損部分も多いけど…修復術を掛けてみた。徐々に女性の身体がまっさらな状態になっていく。では、この女性の器に入ってみる。
◇
初めての女体体験。なるほど…一人エッチするには、女性の方が気持ちが良い。などと、エロ的な実験をして、女体体験を楽しむ。
次にこの器で、戦闘が出来るかだが、真空刃も真空斬りを出来た。戦えるな。彼女の記憶を読み取る…アリーゼ…あれ?あのアリーゼかな。そう言えば、赤毛だったな。
って、ここは、あの街か…凹む僕。新たなる女体の開拓が出来ないのか…
でも疑問がある。アリーゼって、50階層よりも上で襲われたんだよな。なんで、51階層にバラバラ遺体があったんだ?誰かが僕の為に用意したのか?う~ん…
それ以前の問題か。ここはゲーム内である。あの街の訳が無い。ゲームの世界で無かったし。そうなると、はて?僕の未熟な脳細胞では答えは出ない気がする。
50階層への通路を進んでいく。衣服を強奪しないと…あっ!『強奪』って魔法で無いから、使えるんじゃ無いのか?試しに、『強奪』をしてみると、女性物の服一式が手に入った。女性物の下着を着た事が無いので、それらを『着衣』した。ブラって、こんな感触なのねぇ…って、誰の装備だ?白いハーフメイルって…剣はレイピアだし…
そして50階層に出た。いや、出たはずだったのだが…そこは、地上だった…はぁ?ここは、どこ?
---ヤマト---
学園都市でソウル・トランスレーターを開発していた。これを喰らったようだ。この世界のソウル・トランスレーターは、放射タイプのような物で、対象物から魂を抜き取り、VR世界へ幽閉する物らしい。光の波長は太陽光と同じで、不審に思われず、危険視もされない為、防御される可能性が低いらしい。で、団長を襲ったのは、ロズワールでは無かった。十字教徒の科学部隊らしい。開発していたのも、そこだと言う。
死んでも天界に戻らずに、VR世界で生き続ける不老不死計画なる物があったそうだ。
「リア、この世界のVR世界を探査して、団長を探してくれ」
「了解です」
「ヴァリ、団長を嵌めたヤツの特定を頼む」
「了解です」
そんな訳の分からない教徒達を、野放しには出来ない。
---シュウ---
モニタ画面を出すと、名前がアリーゼになっていた。性別は女性で、種族はヒューマンだし。レベルは6になっていた。カドモスと芋虫で遊んでいて、レベルが上がったようだ。
言い寄る男、襲い掛かる男達を次々に撃破して、お金と金目の物と命を奪っていく。僕は男とヤル趣味は無い。例え、女性になってもだ!
で、現状の問題は、ここはどこかだ。オラリオ風の街並であるが、アイズ達がいない、ロキ達もいない。女体が少ない。これは僕に対する試練なのか?
街の外を調べる為に、街を出ようとすると『エラー:まだマップがありません』と表示された。はぁ?この女体の少ない街から出られないのか?う~ん…つまらない…この世界を無くすとどうなるんだ?
後先考え無いノープランな僕は、この世界を破壊した…
破壊したはずだが、世界は残っていた。あれ?ここはどこ?マップ情報を確認すると『新しいエリアです』と表示された。別のマップに転移されただけ?くそっ!
また、街を目指して彷徨うのか…
---ヤマト---
学園都市で爆発が起きた。現場はサーバーを管理しているビルのようだ。まさか、団長かな。VR世界でブチ切れているのか?何のサーバーかを調べてみる。
---シュウ---
漸く、おいしそうな女体を見つけた。モニター画面には『 ブラック・ロータス』と表示されている。黒い蓮?背中には紅い紋様の入った蝶のような黒い羽を持っている。空へ逃げよとするが、『強奪』でその身を捕まえ、抱き締めて、彼女の身体を愉しむ。
「え!女性なのに…」
僕のアレは生殖器官では無いので、女性になったことで、女性器にも男性器にも成れるのだった。ただ、カオスモードでの再現なので、余り気持ちは良く無い。あぁ、元の器が欲しい…あれがあれば、男性器、女性器の切り替えが出来るはずだ。
「いやぁぁぁぁぁ~!」
胸はちっぱい系でおいしい。性器の作り込みは甘いが、まぁ、無いよりはマシだな。全裸にして、全身を脳内保存していく。
唇を重ね合い、口腔内の作り込みも確認する。ここも作りが甘いなぁ。
徐々に淫乱堕ちしていく黒い蓮。だが、奉仕させる前に、ヨダレを垂らしながら、白目を剥いてしまった。作りが甘い割に、耐久度が弱いのか。つまらない。この世界も崩壊させた。
---ヤマト---
「研究チームを見つけて、解除方法を訊いたんだけど、無いってさぁ」
土御門のチームが団長を嵌めた装置の開発者を、探し出してくれた。戻す方法が無い?
「戻せない場合の危険性を分かっているのか?」
「どうなるんにゃ?」
「並行世界を含め、ネットは崩壊する。最先端科学は無くなるんだよ。サーバー、メインフレームなど、総てのコンピューターは使用できなくなるぞ」
そろばんで最先端科学は無理だろうな。
「マジ?」
こう説明している間にも、再びサーバーを置いたビルが爆発している。
「真面目な話だよ。安住の地が無いと思えば、VRを滅亡させてリセットさせていくだろう。で、もしこの世界にVR世界が無くなれば、違う世界へ移るかもしれない」
転移されると探し出すのが大変である。それよりもリアル世界に転移したら、危険が一杯である。
---シュウ---
今度の世界は楽しめるかな?って、ここはどこ?おぉぉぉぉ~!やっと、オラリオっぽいぞ。アイズらしき女性と、ティオナらしき女性が歩いているし、ロリ乳なヘスティアの屋台もあるし…パラダイス到来って感じである。
「アリーゼ?アリーゼなの?」
振り返るとリューとシルがいた。あぁ、リューのいたファミリアの団長だっけ。
「リューなの?あれ、髪の毛の色が…」
「染めているの。ちょっと、ブラックリストに入ってね」
おぉ、アリーゼの人格が残っているようで、対応してくれていた。
「今、どうしているの?」
リューに訊かれた。
「その日暮らしかな。ファミリアに入っていないし」
って、待てよ。リューはアリーゼが、死んだことを知っているはずだが…罠か?
「どうやって、生き残れたの?ねぇ、みんなは?」
リューが抱きついて来た。乳房と乳房のサンドって、こんな感じなんだ…男では分からない、快楽がそこにあった。
「ゴメン…必死に逃げて…わからない」
「そう…」
寂しそうなリュー。彼女の背中に腕を回し、頬を重ねた。これも有りだな。
「ねぇ、リュー。豊饒の女主人にお連れしたら?往来じゃ…」
ナイスだ、シル。今夜は楽しめそうだよ。
---ヤマト---
マズい…恐れていた事態が起きた。無邪鬼が、団長をネット世界からリアルワールドへ連れ出したようだ。保管していた団長の器が、引き寄せられて、団長の元へと転移してしまった。
『器は受け取った。こちらで管理する』
って、リヴァさんから念話が入った。え?まさか、団長の魂と同居していないのか?
『団長の魂にいないんですか?』
『同居していないわ。でも、みんないるから安心して。逃亡なんかしたら、後が恐いから誰も逃亡していないし。いま、次元の狭間にベースキャンプを作って、そこにいるの』
そうか、少し安心ではあるが…
『で、団長は?』
『困った事態になっている。別の器に魂を入れているの』
別の器?
『それも女性の器なのよね…あれは、女性として愉しみ三昧しないと、元の器には戻らないんじゃないかな…』
団長…女性になったのか…
『どこのリアルワールドですか?』
『団長の好きなあの世界よ』
迷宮都市か…
---シュウ---
全裸でリューと愛し合う。
「アリーゼ…どうしたんだ?」
リューの股間に顔を埋め、見えざる手で体内を弄る。
「あっ!ダメ…クセになりそうだ。もう…止めて…」
リューの股間は体液がこれでもかと湧いている。では体勢を入れ替えて、貝合わせにチャレンジだ。
グチャ、グチャ、
合わせる度にイヤらしい音が響く。なるほど、これは気持ちが良い。乳首を口状態にして、リューの乳首を拭くんだ。
「えっ!ダメだよ…アリーゼ…おかしくなりそう…」
唇を重ねて、言葉すら出せない様にして、淫乱化させていく。
「もっと…もっと…虐めて…アリーゼ」
淫乱化して来たので唇を解放して上げると、リクエストしてきた。この世界の女体を遊び尽くすか…この身体なら、警戒されないだろうし。
リューが完全に果てたので、シルでも喰うかな。シルの下宿先へ向かう。透過能力も使えるようで、壁を透過して、ドアを透過して、シルの部屋に辿り着いた。スヤスヤ眠るシルを『脱衣』させて、まず目で食する。未使用なようで、ピンク色の乳首がクッタリしている。では、僕も全裸になり、シルの横に添い寝した。
シルの指を道具にして、僕の股間に刺激を与えつつ、僕の指と舌でシルの乳首を味わう。
「あれ?どうして、ここにいるの?ねぇ、アリーゼ」
シルが起きてしまったようだ。彼女の上に載り、貝合わせをしてみる。アリーゼの股間は既に湿っている。
グチャ、グチャ…
「シルの股間って、イヤらしい音がするのね」
と、耳元で囁いた。
「えっ!そんな…」
シルも感じているのか、抵抗せずに、刺激を愉しんでいるようだ。
グチャ、グチャ…
「胸が…はち切れそう…」
苦しそうな声のシル。両手で、シルの乳房をマッサージしてあげる。
「はぁ~、気持ちいい…アリーゼ」
熱病患者のような表情のシル。思いっきり愉しんでいるなぁ。うん?僕の身体が近くにあるのか。では同化吸収をしておく。僕の身体は男性になり、シルの中にアレが入っていく。自ら腰を振るシル。『男性化』と『女性化』の能力を得たようだ。今後は、アリーゼ以外の女性の姿にも成れるようだ。それはいいなぁ。
---ヤマト---
リヴァさんによると、団長は、本来の器と同化吸収したそうだ。これにより、プレイスタイルが増えたらしい。さすがエロ神である。って、感心している場合ではない。この事態をどうにかしないと。
『マズいわ。エロ心が120%になっているわよ』
って、綾香様。
『亘に、正義とか護る心を取り戻させないと、ラスボスになっちゃうよ』
団長がラスボスになれば、もう誰にも止められない。マズい…どうすれば、いいんだ?
『手立てはあるけど…時間を戻すとか…』
それは、ダメだろう。団長だけが時間の流れを透過する可能性がある。もし、そうなると、僕達の記憶から団長が抜け落ち、ラスボス化は避けられない。
『そうなのか…じゃ、どうするの、ヤマト君』
って、言われてもなぁ…