---土御門元春---
連絡が付かなかった神裂から、会って欲しい人物がいると連絡があった。俺達の属する『必要悪の教会』のアジトに、二人で現れた。
「本題に入って良いか?」
ソイツが開口一番に口から出た言葉だ。
「その前に、紹介をしてくれないか?」
「紹介?火織を陵辱して、調教しただけだぞ」
こいつ、好き者系か?神烈を陵辱だと…
「おい、コイツらの前で、奉仕しろ」
目の前の男に跪き、口で奉仕をし出した神裂。俺とステイルが固まる。目の前でAVが再現されている光景。清き男女関係を貫くステイルには刺激が強い気がするにゃ。
「おい、お前の準備もしておけ」
神裂は男の言葉に逆らう事無く、自らの手で、股間と胸を弄び始めた。
「で、本題に入って良いのか?それとも本番をして良いのか?」
「お前の正体はなんだ…」
「うん?火織の主だ。で、本題に入って良いか?」
神裂は、頬張りキレなくなると、口からだし、服を脱ぎ、後向きで交わり始めた。ステイルは唖然として固まっている。
「うっ…いい…もっと激しく…あぁぁ」
喘ぎ声が生々し過ぎる。
「あぁ、本題を訊いてから、正体を教えてくれ」
目が神裂の妖艶な姿を、ロックオンしてしまった俺。目の前ではリアルAVが展開しているし…
「ソウル・トランスレーターの研究をロストさせたいんだが、協力してくれないか?」
聞き慣れない言葉だ。ソウル・トランスレーターって、なんだ?
「それは何だ?」
「肉体から魂を抜き取り、電脳空間にあるVR世界へと転移させる装置だ」
「メリットはなんだ?」
「ネット空間が崩壊するまで、永遠に生きられる」
「デメリットはなんだ?」
「暗殺に使える」
「暗殺?」
「魂を知らず知らずのウチに、VR世界へ転移させてしまう。肉体の方は魂を失えば、死体もしく、魂なき兵士になる」
「防ぐ方法は無いのか?」
「太陽光と同じ周波数の光を当て、ラインを形成し、そのライン内で、魂を量子化して、吸い上げるようだ。実際の詳しい資料が無いので、分析からの推定だが」
それはヤバいな。って、神裂が恍惚な表情を浮かべ果てて、床に倒れ込んだ。
ゴクッ!
ステイルの生唾を飲み込む音が聞こえた。神裂って、こんなに色っぽかったのか…
「で、その研究施設、研究者を割り出して欲しい。その技術の依頼者は、この国の軍隊と十字教だ」
「何?十字教?なんでにゃ?」
「十字教の上層部は、天界に神がいないことを知っている。だから、死んで天界に行くことはしたくないようだ」
天界に神がいない?じゃ、十字教は何に祈りを捧げていたんだ?
「そもそも、十字教に於ける神はいない」
「そんなはずは…」
「十字架にかけられた後に、復活したと伝わる「神の子」を開祖としているが、そこがおかしいんだよ」
「おかしい?」
「十字架にかけられて、最後に死へ導いたロンギヌスの槍は十字の形をした槍だよ。開祖を死へ導いたアイテムを連想するワードを教団名に入れるって、おかしくないか?」
あ…それは…確かに…
「更に「神の子」が天に召させる時、信者達は十字を指で切ったらしい。これも変だろ?」
変?
「指で印を切るのは、何かしらの術を掛けるときだよ。祈りでは切らない。これも推測だが、災いが降り注がないように、魔除けの術でも発動したんではないのか?現在の信者は、古からの習わしにより祈りの為に切っているようだけど」
コイツ…歴史学者か?確かに、そうだ。陰陽師も指で印を切り、なんらかの術を発動するし。
「だから、十字教も殲滅したい」
って、十字教に属する組織に依頼する内容か?
---御坂美琴---
精密検査を終え、寮へ帰ると、黒子が抱き付き、唇を重ねて来た。え~、なんで?
「お姉様…この前の続きをお願いします」
って、私の服を脱がしに掛かって来た。
バーン!
電撃で黒子を弾いた。
「何の話?この前って、何?」
「え?テレないでくださいよ。私と裸で契りを、交合わせたでは無いですか」
契り?
「記憶に無いわ?いつの事よ?」
って…アイツの家にいた日だった。罠に嵌められたのは私のようだ。寮を飛び出し、街へと繰り出した。罠に掛けたヤツを探す為であったが、手がかりがまるで無い。黒子の話では、私と白い猫を抱いた白いシスター服の女の子が一緒にいたらしい。そのシスターを探せば良いのだな。教会を探して、そのシスターを見つけ出すか。
何軒目かの教会で、それらしいシスターのいる教会を見つけた。ここか?白い猫を抱いているシスター。
シスターを観察していると、いきなり胸を背後から揉まれている。首と腰を捻り後を確認するが誰もいない。だけども、確実に胸を揉まれている。乳首を押し込まれている。股間に指が這っている。透明人間に襲われているようだ。
電撃を撃ち込むも、あっ…感じる…今までこんな事は無かったのに、自分で放った電撃で、身体が性的な刺激を感じていた。股間が湿っていくのが分かる。ここから逃げないと…でも、足が竦んだように動けない。太股が震え、足に力が入らない。まずい…声を出そうにも声すら出ない。そして。徐々に意識が霞んでいった。
◇
意識が覚醒していく。私は手足を拘束されているようだ。十字架に磔されている気がする。そんな体勢であった。目の前では大人の女性と青年が、夜の営みをしていた。ここは、どこ?
「止めてください…娘の前で…」
えっ!娘の前で?私の母なのか?
「えぇ、娘の前で無ければ、何でもします」
耳を疑うようなことを言う母。それでは不倫では無いのか?
「じゃ、お前の娘とならいいのか?」
「え…私よりも娘がいいんですか…」
見た事の無い青年により、十字架から降ろされた私は、青年の股間に顔を埋め、彼のモノを頬張った。なんで、こんなことをするんだ?身体が勝手に動く。
「娘の舌は良い塩梅だぞ、美鈴」
「負けられない」
母が青年の背中に抱き付き、乳首を背中に這わしている。母の顔は恍惚な表情である。記憶に深く刻み込まれていく。私にはこの人の血が流れているんだ。
「美琴は誰に喰われたいんだ?」
コイツが、罠に嵌めたのか?私の直感が、そう言っている。私の口にはコイツのモノが入っている為、答えられない私。
「そうか、僕がいいのか。では、親子丼を喰らうか」
え…目の前が真っ暗になり…次の瞬間、私は上条当麻の部屋にいた。母がいない…母はどうしたんだ?
ベッドの上に視線を向けると、当麻と母が全裸で抱き合っていた。
---シュウ--
公園を歩いていると、美琴に会ってしまった。視線を合わせないように、この場から立ち去ろうとすると、
「おい、待てよ!お前だよな!当麻の部屋に散々、置き去りにしたのはさぁ!」
いきなり、レールガンを放ってきた。生の身体なら、即死だぞ。透過させると、遠くのビルが、崩壊していく。
「避けたのか?なら、これはどうだ!」
今度は連射でのレールガンが撃ち込まれてきた。これも透過させると、遠くにある高層ビルが崩壊していった。
「お前はテロリストか?ビルを2棟も崩壊させるって」
「なぜ避けられるんだ?」
避けたつもりは無い。透過体質なだけなんだが…僕に抱きつき、今度は電撃を放ってきた。それに対し、僕は美琴の着ている物を透過して、美琴の地肌と抱き合い、放たれた電撃を、美琴のクリへ受け流した。
「いやっ!」
電撃の衝撃で観音開きの扉が開き、僕の性欲器官が飲み込まれていった。これはこれでありかな?
「ダメ…動かないで…感じる…あぁぁあぁぁ~」
ぎこちない喘ぎ声、だけど、腰は熟練のダンサーのように、リズミカルに踊っていて、気持ちがいい。出ちゃいそうだよ。
って、公園の向こう側でも戦闘が起きているようだ。あれは…助けないとダメだな。
「美琴、また、今度な」
「今度?おい!最後までしてよ~!」
取り敢えず、痛め付けられている子を『強奪』で、救出した。すると、痛め付けていたヤツが僕に気づいたようだ。助けた子に回復術を掛けて、
「美琴、彼女を護れ。護り切れたら、ご褒美をヤルよ」
「え…この子…」
美琴は美琴に似ている子を、凝視している。
「おい!てめぇ~!俺様の獲物を奪うとは良い度胸だな」
「はぁ?死に急ぐが?退散するか、選べよ。シマシマ男よ」
拳銃を撃ち込んできた。透過すると美琴達が危ないので、吸収しておく。
「はぁ~?鉛の玉が効かないのか?」
「美琴、彼女の目を塞ぎ、お前も目を瞑れ!」
グシャ!
『エアスタンプ』でシマシマ男を圧搾した。修復術で死なない程度まで回復させ、冥土返しのいる病院へ転医させておく。
「え…」
美琴は目を瞑らずに、見ていたようだ。見たいならしょうがない。僕は、女の子の傍に行き、尋ねた。
「君の識別番号は?」
◇
美琴と、10032号と共に、彼女達の製造現場に潜入した。
「美琴、研究者を感電させておけ」
「うん、わかった」
ご褒美狙いなのか?妹達を保護したいのか、僕に従順な美琴。探している固体を探し…いた、ラストオーダーだ。
『同化吸収してくれ』
既に、仲間になっている並行世界のミサカに伝えた。
『うんって、ミサカはミサカは若返ったりして』
いや、若返らない。ホムンクルスは経年劣化しないから…目の前のラストオーダーとシスターズを、チームメンバーのミサカが同化吸収して、持ち出してくれた。強制転移とは違い、根こそぎ吸収していくので、漏れがなくて安心である。
「よし、美琴。全員解放した。ここにある設備と資料を消すぞ。美琴は装置を破壊しろ」
「任せて!」
雷撃とレールガンで装置類を破壊していく美琴。僕は地獄の業火で紙類などの記録媒体を灰にしていく。ある程度、破壊と燃焼をしたので、美琴と共に転移して脱出した。
---御坂美琴---
「ねぇ、なんで、当麻の部屋に、私を転移させていたの?」
私を罠に嵌めた青年に訊いた。彼はシスターズを解放してくれた。悪い人には見えない。
「だって、あの部屋が一番安全だろ?」
転移理由は単純な理由だった。罠では無く、私の保護のようだ。
「ケダモノだよ、アイツは」
「女性に手を出せない童貞君だし」
そうなのか?今度、当麻に訊いてみるか。って、ここは当麻の部屋であるが。
「ここを緊急避難場所にしてあるんだ」
「当麻は知っているの?」
「この部屋の住民と面識は無い」
なんだ、それは?面識が無いのに、安全と言い切る根拠が不明である。
「あなたの名前は?」
「名前?神代亘だよ」
「どこの学校?」
「通っていないよ」
通っていない?
「スキルアウト?」
「いや、ハングレでは無いよ」
ハングレって何?
「じゃ、帰ろうか。落ち着いただろ?」
次の瞬間、自分の部屋にいた…
◇
「え~っと…神代亘さんですね」
制理がネットで検索をしてくれている。ここは馴染みのファミレスである。
「その男子は、お姉様とどういう関係ですか?」
黒子に訊かれた。
「彼氏…かな?」
私の言葉で目の前にいる友人達が固まった。そんなにおかしなことを言ったかな?
「か、か、彼氏ですって…」
「うん。私はそう認識している。向こうは、知らないけど」
わからないことだらけである。なんで、私を助けてくれたのか?当麻を知らないのに、安全と何故言い切れるのか?わからないことだらけだ。
「この人、10年前に死んでますよ」
はぁい?
「どうして?」
「ジョブは陰陽師で、死因は殉職ってあります。何かと戦って、命を落としたのかな?」
死んでいる?だって、そんなはずは無い。昨日、一緒にいたし…
「そうなると、偽名かもしれないですね。本名は名乗れないとか」
「その可能性はあるわね」
「どんな人なんですか?」
「一方通行を瞬殺出来るくらいに強い」
私の言葉で目の前にいる友人達が固まった。事実を言ったまでなんだけど…
「序列1位ですよ。それを瞬殺?」
「証拠に、冥土返しの病院に入院しているよ」
一瞬でアイツの肉体が圧搾された。なすすべも無く…
「この街の者では無いようですね。それは取り締まらないと」
黒子が意気込んでいる。
「彼氏って、根拠は何ですか?」
制理に訊かれた。
「う~ん…大きな声で言えないが…彼と肉体関係を持ったんだよ」
私の言葉で三度、目の前にいる友人達が固まった。
「肉体…関係って…あぅ…」
制理は真っ赤な顔をして俯いてしまった。黒子は固まったままである。
「いわゆる、男と女の…」
「中学生ですよ」
「そうなんだけど、交われてしまったんだよ」
あれは多分、私の自爆だと思う。まさか電撃をそのまま、リターンされるなんて…それも、あの敏感な部分へ…女の身体へのスイッチが入ったのだろう。
もっと、彼の事が知りたい。どうすれば、いいんだろうか?