---シュウ---
茅場が調べて来た情報を報告している。
「アイアンタートルという公海上の船の上で、研究開発をしているようだ。ソウルトランスレーターの本来の目的は、VR世界において神のいる世界を作り上げ、AR世界へ移行させて、現実世界への融合のようだ」
「その際に、十字教が神の地位を得て、この世界をコントロールするってことか」
「あぁ、そんな感じだよ。で、暗殺の利用は、研究過程に閃いたようだ。シュウの推論通り、暗殺された魂はモンスター化され、仮想世界で討伐と言う名の処刑にされるそうだ」
ツッチー、むっつりステイルが固まっていた。まさかの十字教の真実に、驚いているようだ。火織は僕のアレに夢中で聞いていないみたいだが。
「で、どうする?」
「仮想世界を乗っ取るか。乗っ取り、システムから分離させた後で、その鉄の亀を破壊かな」
「どう乗っ取るんだ?」
「ツッチー、サーバーの場所を見つけてくれ。乗っ取りの手立ては、準備出来ているからさぁ」
ミサカと美琴の能力で、一瞬ネット機能を麻痺させて、ファントムとヤマトの能力で、サーバーを奪いつつ、システムを改変させる計画である。既にアルフガンに、ここのシステムを繋げるソケットは増設済みである。
「その作戦が終わった後、この世界はどうなるにゃ?」
「どうにかなるだろう。火織と五和は持ち帰るがな」
「う~ん、一緒に連れて行って欲しい…」
「ダメだ。お前の妹は使い物にならない」
「いや、メイドとして一流だぞ」
「好みで無い。って、ツッチー自体、戦力にならん。術を使うとダメージを喰らうって、何?」
陰陽師で無いので、陰陽師の術を使う度に、ダメージを喰らうツッチー。
「そこは、何とかしてくれにゃ。ステイルも使いようによって、使えるぞ」
「考えて置くよ」
ツッチーは持ち出し禁止なんだけど…この世界には必要らしい。
---御坂美琴---
最近、アイツが現れない。う~ん…何をしているんだ。私はもっと一緒にいたいのに…
「最近MOKっていうゲームに嵌まっているんですよ」
って、制理。ここはいつものファミレスである。所謂、放課後の女子トークタイムである。
「えぇ、私も嵌まっていますわ。ねぇ、お姉様は?」
「あ?私?能力的に無理」
ヘッドセットでVR空間へ行くゲームは、帯電体質の私には無理であった。装着後すぐに、ヘッドセットが破壊されるからだ。
「あぁ~、そうですよね」
なんで、あんな物が流行るんだ?生身で体験することに意義があると思うんだ。あっ!彼を妄想してしまったぁぁぁぁl~!
「美琴さん、耳が朱いですよ」
制理に見付かってしまった。
「また、あの男のことを考えていたんですか?」
って、黒子。
「うん、悪いか?!」
電撃で、黒子を吹き飛ばした。あぁ、イライラするなぁ~。あっ…胸を揉まれている。ダメだよ。みんなの前で…乳首は、もっとダメです。
『イライラするな!』
脳裏に彼の声が流れ込んで来た。マズい…濡れてきたよ。小さく頷いた私。すると、彼の刺激が消えていく。
「どうしました?」
制理に訊かれた。
「もう、帰るよ!話について行けないし」
ファミレスを後にする。
---シュウ---
MOKの世界で、敵を見つけて、リンク元である本体を消して行く。十字教の幹部の殆どが消えたかな?
「そっちはどうだ?」
相棒であるヒースクリフに訊いた。
「暗殺された奴らは、ゴブリンになっているようだな。森の中に集落があるようだ」
「森って、迷子養成地だっけ?」
「あぁ、方向感覚が麻痺するエリアだ」
「空から攻めるか」
ガシャン!
何かが壊れる音…音の方へ視線を移動すると、この世界のアスナがいた。
「団長…生きていらしたのですか?」
ここは酒場で、ヒースクリフを目撃して、持っている皿を落としたようだ。
「これはこれはアスナ君では無いか」
「団長…どうして…」
ブラッキーもいるのか?あっ、いるのか…戦闘は避けられないのか?僕とヒースクリフだけ転移をして逃げた。
「死んでいるからね、私は…」
薄ら笑いを浮かべるヒースクリフ。今後、会合は酒場を避けた方がいいかな。今は、アイツらに構っていられないから
「森の方は僕の方で、どうにかする。クリスハイトの捜索を頼めるか?」
「わかった。やってみよう」
---キリト---
死んだはずの茅場ことヒースクリフがいた。アスナは未だに震えが止まらないようだ。
「死体も見付かったし、死んだはずだぞ」
と、クライン。
「そのはずだが、あれは確かにヒースクリフだ。アスナのことを知っていたし」
死人が生き返ったのか?この世界では、何が行われているんだ?
「あれが伝説の男、ヒースクリフですか」
って、シノン。
「あぁ、そうだ。不壊属性キャラだよ。シード系のVR世界に於いて、神と言われる男だ」
何をしているんだ?ここで?
---シュウ---
作戦は成功し、サーバーを奪還、そしてソウルトランスレーターに関する技術、論文、図面など、関わる総てをロストさせた。これから、お楽しみというなのロスタイムだな。
神代凛子と茅場は結婚させた上で、仲間になって貰った。僕は仲間に優しいのだ。仲間にはねぇ。
さてと、どいつから喰うかな。
「あんな小便臭い小娘なんか、喰うと腹をこわすぞ」
って、火織と五和が…え、遊びに行きたいんだけど…この二人のテクニックという名の奉仕は中々な物で、浮気をする気が失せる。さすが聖人である。どこが流石かは、おいておくが。
◇
久しぶりに帰還した。僕に依頼が入ったので、一時帰宅である。帰ってきた僕を待っていたのは、意外な人物であった。
「なぁ、頼みがあるんだが…」
鳴神一成だ。
「頼みって?ラスボスになりたいのか?」
「そうじゃないよ。恩人に盾は付かない」
そうなのか。
「叶えられる範囲のことなら、いいけど」
「ガイラとドラゴニールの間に子供を作ってくれないか?」
意外な願いである。ガイラはヴァーリに宿っている。ドラゴニールはイッセーに宿っている。二人共精神体であり、実態を持っていない。
「作ってって、どうするんだ?」
「君の孫を育てたいんだよ」
僕の孫?う~ん、欲しいけど…ガイラは遺伝子を保管してあるが、ドラゴニールは、あの救われない世界でロストしたはずだ。
「ドラゴニールの遺伝子が無い。それに、その組み合わせだと、近親交配になると思うんだけど…」
僕とリアス・グレモリーの間に産まれたガイラの弟がドラゴールである。両親は同じだし。
「分かっている。だけど、あの二人の無念さが…まだ、これからって時に、俺はアイツらを護れなかった。だから…もう一度、俺にチャンスをくれ!頼み、エロ神…」
叶えてあげたい。僕もあの二人には、何かしてあげたかったから…
「わかったよ。最強な孫を作る。ヴァーリとイッセーの受精卵に、ガイラの細胞を入れる。で、ガイラドラゴニールの精神融合体を作りだして、イッセーとヴァーリの子供の精神に付与しよう」
「今度こそ、育てあげる」
「頼むぜ、鳴神よ」
って言うか、遺伝子的には最強で無いのか?ヴァーリの出生で、みんなに対して秘密にしている事がある。実はルシファーとメイビスのDNAで卵子を作り、僕の種を植えたのがヴァーリであった。魔王、女神、絶対神のDNAを持つ最強悪魔であるヴァーリに、兵藤&式森の魔人バースト状態の転生ドラゴンであるイッセーを掛け合わせたら、どう転んでも、最強な種族が出来ると思う。平和な世界で鳴神に託せは、どうにかなるかな?
あぁ、そこに、具現化出来る滅の力とドラゴンの笛の能力が入るんだろ?僕とネギ、ヤマトの次くらいに最凶な生き物になりそうだ。