幻想の約束 ~魔の蜜に蕩かされる気高き貴婦人~ 作:ねりうす
キャンプから七日後―――。
●AM7:45
「んっ…、ぁ、ちょっと、今日はみんな帰ってくるから、ゃ、団長として、ぁん♥、迎えの準備をしないといけないんじゃ、れろ、ぴちゃ…♥、ないの?」
「そうか、もうそんなに経ったのか。あっという間だったな…、ッ」
私は今、私の部屋に備え付けてあるユニットで、彼に淫靡な奉仕を行っていた。
当初、昨夜の深夜まで続いたセックスの汗やこびりついた匂いなどを、落とそうと彼が寝ている隙に入っていたのだが、途中で強引にソドムに入ってこられた。
そして、最初は石鹸泡の付いたお互いの身体をこすり合わせるように洗い合っていたのだが、次第に淫靡な空気となり、今では、ユニットバスの縁に腰掛けた彼の股下に潜り込んで、奉仕――所謂パイズリフェラをしていた。
「それに、せっかく洗ったのに。ん、れろ、ぴちゃ♥また匂いが付いちゃうじゃない、はむ、んぐ、じゅるっ」
「嫌がる言葉のわりに、積極的じゃないか」
「そんなわけない…、はやく終わらせたいだけよ。はむ、んぐっ、じゅるっ、んむっ♥」
おっぱいでおちんちんを挟む込み、おっぱいに収まりきらなかったおちんちんの部分を咥え込み、射精へと導いていく。
「まぁいいけどな。…それにしても、ここ数日でフェラもだいぶ上達したじゃないか。気を抜いたら、すぐイっちまいそうだぞ」
そう言いつつも彼の表情には、余裕が見えている。
「じゅるっ、じょぽ、れろ…︰ちゅぱ、ハジメてシてから数日、隙あればすぐセックスして、おちんちんを舐めさせられれば、嫌でも、なるわ……」
「たしかに、そうかもな…。それでも、エッチが上手い、女は好きだぜ」
こちらへと迫り、顔を近づけてくるソドム、そのまま今ままで許していなかった、キスも奪われてしまうと思った直後――。
酔いを覚ます、扉をノックする音が部屋に響く。
「……ぁ、だれか、来たみたい」
「そうみたいだな」
まるで、気にしていないフリをして彼は、覆い被さってくる。
「ゃ、……ぁ、だめ」
もはや、言葉だけの拒否は、彼に届くことはなく。
「おまえのすべては、もう…、俺のもんだ」
囁くように私の鼓膜を震わした、その言葉は、するりと私の心に侵入して、私の最後の抵抗を奪った。
そして、既に濡れそぼり、愛液と昨夜から注がれ続け、子宮から垂れてきた精液が交わる膣口の入り口へと、固く隆起したペニスが押し当てられ―――。
「リュウゼツラン、俺だ、アースだ。……いない、のか?」
まさか、と思った声の主に、私もソドムも動きが止まる。
「……ぃ、行かないとっ!」
動揺から焦りに変わり、私は強引にソドムの腕から抜け出して、玄関へと向かう。
しかし、玄関のドアノブを握った所で、自分が裸なのだと気付き、タンスに衣服を取りに戻ろうとした途中、後から出てきたソドムによって、阻まれてしまう。
「おいおい、つれないじゃないか。『恋人』の俺を跳ね除けて、他の男の対応にいくなんて、な?」
壁に押し当てられ、嫌味ったらしい表情で迫ってくるソドム。その言葉事態は、柔らかかったが、隠そうともしない不機嫌さが、滲み出ていた。
「お願い…、今は、だめ、ぁ……んっ」
聞く耳を持たないと言わんばかりに、さらに身体を密着させ、愛撫してくる。
「そうだな。このままその扉を開けて、俺たちの関係を見せつけてやるか?」
「ぁ、んっ…お願い、…ゆる、して……ゃ、んっ」
さらに加速していく愛撫、もはや慣れた手付きで指を二本使って、私のおまんこの中を弄くり回してくる。
くちゅくちゅと音を立てる私の陰部。私は声を漏らして、扉の先にいるアース君に気づかれないように、手で口をふさぐ。
「んっ、んっ…ゃ、ぁんっ…︰んぐっ、あっ…だめ、乳首ばっかりぃ……んぁ、はぁん♡」
私の微かな抵抗すらも楽しむように、口ともう一方の手で、弄ってくる。両方の胸、陰部と三点を同時に激しく責められ、声をもらすのを我慢することすら限界に近づき、絶頂すら垣間見えてきたところで、愛撫が突然止まる。
「…ん、どうした?お望み通りやめてやったぞ?」
はぁはぁと息を整えながら、火照った身体を鎮めようとするリュウゼツラン。
唐突に行為をやめた彼に怪訝な思いを抱くが、今は置いといて、まずはアース君の対応だ、と、手近にあった彼のワイシャツを羽織ると、急ぎ玄関へと向かった。
「…お、おまたせ。…アース、くん」
ドアチェーンの隙間から、顔だけ覗かせてアース君と対面する。
「あ、ああ。ごめん、なにかしていたのか?」
「えっ!?…ぁ、…ぇ…えっと、今、親戚の人がきてて、…ごめんなさい」
隙をつかれてしまったとはいえ、純潔を奪われ、捧げることができなかった申し訳なさ、その他の葛藤も含めて、ぽつりと謝罪の言葉が漏れる。
「いや、いいんだ。様子を見に来ただけだけだし…、ケガは大丈夫か?」
私の情けない言い分も優しく受け止めてくれる彼に、心が少し安らぐ。
「ぇ、ええ。…た、大した事なかったから大丈夫。…ありがとう」
「そうか、なら良かった。…えっと、それじゃあ、コレだけでも渡したいんだけど」
そう言ってきた彼の手には、小さなバスケットに入ったお見舞いの品が下げられていた。
「ぁ、ありがと…、ちょっと待っててね。今だらしない格好だから」
言うが早く扉を閉めると、私はすぐさま洗面所へ向かおうとする。が――、またもやソドムに阻まれてしまう。
「ど、どいてよ」
「態々、シャワーなんか浴びなくてもそのまま出ればいいさ。別段おかしくない」
「ふざけないで。…こんな、状態で…」
ついさっきまでの情事跡が悠々と身体にのこり、子宮の中には未だソドムの精液が残っている。気づかれることはないと思うが、それでも、間男の跡が染み付いている身体でアース君の前には立ちたくなかった。
「そうか。それなら、お前が身体を拭いている間は俺が、アースの応対をしておくか」
「なっ…ッ!?」
結論は出たと言わんばかりに、ソドムは玄関へと足を運んでいく。
リュウゼツランの頭の中は焦りと困惑の渦に飲み込まれる。――親戚が来ているという言い訳がバレて、ソドムと一緒だったとわかってしまう。
なおかつ、ソドムは今上半身裸の状態。
ナニかがあったと悟られてしまう、それは、彼への『想い』の裏切り。それだけは……――。
「……わ、…わかったわ」
「……ん?…なにがだ?」
ソドムの歩みは止まらない。
私の口から明確な答えを出すまで止まることはないのだろう。
そして、玄関に立ち、ドアノブに手をかけようとしたところで……。
「この格好のまま、出るから。…お願いっ」
切に願うように、彼に初めて懇願した。
「クククッ…、そうか。彼女にお願いされたんじゃぁ仕方ないな」
おどけて笑うように彼は身を翻し、玄関から離れてコチラに向かってくる。
「しっかりと挨拶してくるといい。…チュ」
羽織っていただけの、ワイシャツを彼自ら中腹3つのボタンを軽く止め、こぼれでそうになった乳房にキス跡を残して、彼は寝室へと戻っていった。
私はなにも言えず、ただなすがままになっていた。
それから、アース君との応対中も私の心の中はバレてしまわないかと、冷や汗を流しながら話すことしかできなかった。
別れ際――。
「私、あなたとの『約束』、絶対に守るから」
力のない言葉だと、自嘲気味に思う。
「…あぁ、俺もだ」
「……ありがと」
アース君の優しさが、今の私には少し辛く感じてしまった。
………。
……………。
「ん、もう帰ったのか。…早かったな」
寝室へと戻った私を迎えたのは、もはや部屋の主(あるじ)然としたソドムが、微笑みを浮かべながらベッド端に腰掛けていた。
「ええ」
怒りに任せて彼を問い詰めようと拳を握ったが、すぐにそんな権利もない、と思い、力なく手をおろした。
「手に持ったバスケットは見舞い品か、律儀な男だなアースも」
「そうね、彼が優しい証拠よ」
「まぁ、いいだろう。それはあとで一緒に頂くとして。まずは…」
近づいてきたソドムになすがまま、ワイシャツのボタンをすべて外され、布擦れの音と共に床に落とされる。そして、何度めかわからなくなるほどに、彼に裸を晒す。
次いで彼も裸になると、優しく抱きとめられる。
顔が、彼の厚い胸板に押し付けられ、性と汗の匂いが鼻をくすぐる。その匂いが今は、嫌ではなかった………。
綻びた隙間に水が差し込むように、私のココロに『彼』が入っていくのを感じた。
しかし、そのときの私はそれに気づくことができずに、セックスに没頭していた。
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ってか、もう忘れられてる可能性