幻想の約束 ~魔の蜜に蕩かされる気高き貴婦人~ 作:ねりうす
「「将来、結婚しようね。」」
夢の彼方、活発そうな男の子と長い金の髪を棚引かせた少女が手を取り合って将来の約束をしていた。
約束の印として、お小遣いをためてようやく買った、ピンクのリボンをプレゼントしていた。
将来の不安なんて一切なく、この先への期待がどんどん膨らんでいく一報の時だった。
☆ ☆ ☆
ピピピッ ピピピッ
「ぅ、ぅ~ん・・・・うる、さい。」
目覚ましのけたたましい音に起こされ、だるそうに右手をベットから持ち上げて音の発生源を止めた。
「ふぁ~・・・ああぁぁ。」
大きな欠伸を噛み殺しながら、伸びをしてベットから起き上がる男の名はアース。
花騎士騎士団の団長として、日々、世界の脅威である害虫たちと戦う花騎士たちの取りまとめ役だった。
寝ぼけ眼でノソノソと洗面所へ向かっていき、しばらくしてシャワー音が室内に響き始めると、カーテンの隙間から入ってきていた日の光が徐々に強くなりはじめ、部屋に朝の到来を知らせていた。
それから、半時もしないうちに洗面所から出てきた男は、カッチリとした軍服を着こなし、精錬な空気をまとっていた。
「さって、今日も平和のために、いっちょがんばりますか!」
そう言うやいなや、勢い良く外へ出て、執務室へ向かった。
「団長さん、おはようございます。」
「ああ、おはよう。」
「だんちょー、おっはよー!」
「おう、おはよう。」
「団長様、おはよう・・・」
「おはよう。」
団長の部屋が騎士団内にあるとはいえ、執務室まで多少歩く距離のなか、だれにも会わないなんてこともなく。
道中、朝練を終えた数々の花騎士たちに声をかけられていた。
花騎士は特性から、全員が女性ともあって関係性に悩む団長が多いなか、アースは持ち前の気安さで、付かず離れずの絶妙な距離感をもって対応していた。
しかし、当のアースは他の団長たちに関係を良好にする仕方を尋ねられても、自然にふるまっているだけと言うだけだった。
執務室に近づくにつれ、他の団長たちともすれ違うようになり、そして、いつも執務室にいく前に待ち合わせにしているところに副団長代理を努めているブルーロータスが柱に背を預けて佇んでいた。
「おー・・・、ん?。」
アースが声をかけようと手をあげた途端、ちょうど影になって視えなかった位置に彼女を挟んで右に男が立っていた。
その男は、軽薄そうな笑みをこさえながら彼女の顔の数センチ横に手をついて(所謂壁ドン)迫るように顔を近づけていた。
「・・・ぇ、・・・・ゃ、・・・?」
「・・・っ!」
周りの喧騒から声は掻き消えていて、いまいち伝わってこなかったが、男がなにか言う度、顔を赤らめていた。
(温厚なブルーロータスにしても、見たこと無い表情だな・・・。)
自分にとってブルーロータスは他の花騎士たちより特別な存在だった。
彼女との付き合いは、アースが三年前に騎士団長に就任してからだった。
彼も最初から騎士団の運営が良かったわけではなく。
当初の頃、ブルーロータスから声をかけられてから色々と支援してもらった結果、現在に至っていた。
それからもずっととなりで支えてきてもらい、自分にとって姉のような存在だった。
そして、アースが思考を思い出に飛ばしているうちに彼女たちの会話が終わったらしく、男はブルーロータスになにかを手渡すとアースの横を通り過ぎて去っていった。
そのことで、彼女もアースに気づき、目が合うと気まずそうに少し顔を背けていた。
「おはよう、ブルーロータス。」
「ぇ、あ、はい。おはようございます、団長さん。」
「なんの話をしていたんだ?」
「え、ああ。見ていたんですか。えっと、ウチの団にこないかーって誘わちゃったんですよ。でも、大丈夫ですよ、あなたが一人前になるまで側にいますから。」
「あ、あぁ、ありがとう。頼りにしてるよ。」
まくし立てるよう言われて、アースはただ頷くことしかできなかった。
(嘘が嫌いな彼女らしくないくらい、わかりやすい嘘だけど、きっとなにかあるんだろうな。いつか話してきてくれるんだろうから待っててあげよう。)
そう結論づけたアースは、それ以上このことで彼女に言及することなく。
何事もなかったように彼女を伴って、執務室に入っていった。
そして、その日もつつがなく任務をこなしていって、いつもどおりの日常が終わっていった・・・・。
★
深夜――???の部屋。
「・・・んっ、ああっ♥♥、ぃや、んんん♥!」
薄暗い部屋の中、裸の女の肢体が男の上で揺れていた。
明かりはベッド脇にあるランプひとつで、その光のチカラもおぼろげで、行為の艶めかしさを表現していた。
男に奉仕するように腰を動かす度、滴る汗を飛ばすように揺れるたわわな乳房と長い髪が弾んでいた。
「ふふふ、どうやらアンタも、これの虜になったみたいだな~、ん~?」
そう言って、酷薄な言葉を出しながら男が腰を揺すると女のさらなる嬌声が部屋に響いた。
「ぁ、あんっ♥♥!そ、そんなわけじゃ・・・んっ、やぁっ♥♥」
否定の言葉を紡ぐが奉仕が滞ることはなかった・・・。
「へぇ~、それならなんで、アレを受け取ったのかねぇ・・・。」
ニヤニヤと眺めながら、男が視線を動かした先には、床に重なるように男女の衣服が脱ぎ散らかされ、その上に金の鈴付きの黒いチョーカーが鎮座していた。
「んっ、そ、それは。・・・あなたが、強引に渡してくるから・・・ぁ♥、んぁ。」
「・・・まぁ、いいけど・・・よっ!」
「ぇ、あ、やんっ。♥♥♥」
そべっていた男が上体を起こして対面騎乗位となり、視線が近づくと女は気恥ずかしさから顔をそむけようとしたが男がそれを許さず、顎を掴まれると同時に強引に唇を奪われた。
「んんっ!・・・んちゅ、ぁ、・・・ちゅっ♥♥」
すぐさま、男の口から舌が伸びて女の口内へ侵入してくると、最初は少し拒ばむようにしていたがすぐさま絡めるように女のほうからも舌を伸ばしていた。
つながり合っている腰同士が響かせる肉音と一緒に水音も混ざり合って溶け合っていった・・・。
そして、次第に男の動きのペースが上がっていくと、舌に集中できなくなってきた女は伸ばしていた手足を男の身体に絡めて、喘ぎ声をさらなる音と共に響かせていった・・・。
「あ、ぁあああんっ♥♥!ぃや、気持ち、良すぎ、・・・る。あん♥♥」
「ほら、イくぞ、おらっ・・・。」
男の強気な声と一緒に叩きつけられる快感に、絶頂がすぐそばまで迫ってきていた・・・。
「あああっ♥♥、イ、イク、イっちゃう!こ、こんなのもうムリぃ!ダメ、イク♥、イク♥、あぁああっ、んぁ!・・・・ああああああああああぁああ!!」
「っ!!」
最後に女の大きな嬌声が外に響き渡るほど部屋にいきわたると同時に男と女の快感の域が絶頂に至った。
どぴゅ、どぴゅぴゅぴゅっぴゅぴゅぴゅ!!
「んんんんっ!ぁあああ♥♥・・・・・・・す、ご・・・ぃ♥」
まるでマグマのような熱い奔流に、身を焦がされる気持ちを味わい、とろけた表情と声を出していた・・・。
「ふぅ~~・・・。」
「はぁ・・・ぁ♥、・・・はぁ・・・。」
男は深い息を吐きながら、女は肩で息を切らしながら今だ膣内で痙攣する快感の余波を感じていた。
次第に、子宮に収まりきらなかった精液が結合部分からジワジワと漏れ出していた。
「ん、・・・すご、い・・♥♥。」
「ふぅ~、あんたの膣内はほんと、今まで抱いてきた女の中でも最高だぜ。あんたももう俺のコレの虜だってわかってるんだろ?」
「そ、それは・・・・。」
言い淀みながらも男から否定もなく離れることもなく、彼の顔と散乱している衣服の先の間で目を泳がせていた・・・。
「はは、どうやら・・・・もう少しみたいだな?」
男はさらに酷薄な笑みを浮かべると、再び腰を動かし始めた。
「あ、ぁんっ♥♥。そ、そんな・・・ぁ、もうできるなんて・・・待っ」
「待たないぜ。今日で完全に堕として、あんたを俺のオナホ肉奴隷にしてやるからなぁ。」
「あ、あ、あぁぁぁぁああああああああああああぁっ♥♥!!!」
再度、男に組み伏されてるとひときわ大きな嬌声をあげて、男から与えられる快楽の海を享受していった・・・。
ランプの光の先が最期に照らしたものは一房に靡いた【青色】の長い髪だった・・・・。
そして・・・。
空の宵闇が変化していき、朝日が見え隠れした時刻。部屋に艶めかしい水音が響いていた・・・。
「じゅぽっ、んっ♥♥・・・じゅる、ずるるっ♥、ちゅっ、・・・・ぴちゃっ、ぴちゃっ、ぁむ♥♥」
精と体力を使い、疲労感を出してベット脇に座る男の股間に顔を埋め、一身に奉仕する女の姿があった。
女の髪や肢体には夥しい量の精液がいたるところに付着していて、跪く様に床にぺたんと尻をつけて座り、足腰にはイマイチちからが入っておらず崩れたように足先を伸ばしていた。
それが今までの行為の激しさを物語っていた。
そして、頭を揺らす度に、首についた黒いチョーカーに付属している金の鈴がチリンチリンと音を立てて揺れる様が、さらなる行為の淫靡さを表していた・・・・。
トントン
「団長様~?・・・失礼してよろしいでしょうか?」
「ん?・・・あぁ、いいぞ。」
「っ!?」
疲れから微睡みの中へ落ちようとしていた、男が部屋のノック音と扉の先の女の声で覚醒すると、行為中なのもまったく気にせず入室を許可したことに女は驚いていた。
ガチャッ
「失礼しま、・・・あら。お邪魔しちゃいましたか?」
「いや、ちょうど終わるところだから大丈夫だぞ。なにか、あったか?」
入ってきた女性は、部屋に漂う性臭と今まさに行為中だとすぐさま気付き、男へ了承を得ると、何事もなかったように入ってきて男の側まで寄ってきた。
「ん?だれが中断していいって言ったー?・・んー?」
そう強気の声を出されて、女性が入ってきてきたことで中断していた奉仕を再開させた。
「んんっ♥♥・・・じゅるっ、・・・ちゅぱ、んむっ♥♥」
「あらあら、羨ましいですねぇ・・・ふふっ。♥」
そう言ってきた、女性の首にも女と同じ、鈴付きのチョーカーが当然のようについていた。
「そんなことはいいから、ナズナ。要件はなんだ?おれはもう寝たいんだが・・・。」
その女性はナズナというらしい。
「ぁ、すいません。実はですね・・・。」
男の苛立ちげな声にビクついたナズナは、すぐさま要件を伝えはじめた・・・。
「へぇ~・・・。」
ナズナからの報告を聞き終えた男は、肉食獣が獲物を品定めするような笑みを浮かべた。
どうやら、近々新しい花騎士が派遣されてくるらしいとのことだった。
「楽しそうですね、団長様♥」
「あぁ、実に、な。・・・・さて、そろそろあんたの方も返してやんないとな?」
そう言うやいなや、立ち上がり奉仕している女の頭を掴むと、強引に油送を早くさせた。
「んんっ!・・んぼっ、じゅぽ♥!じゅりゅるっ!ぇぐぅ!、じゅるぅじゅるぅっ♥♥!」
女は苦しさからえづきそうになりながらも陰茎を傷つけないように口淫を続けていた。
そして・・・。
「ぅっっ!!」
ひときわ、深く陰茎を咥えこまさたタイミングで静止すると、一気に性の奔流が流れ込んできた。
「んんっ!♥・・・じゅるっ、・・・ごく♥、ごく♥・・・。」
一夜にあれだけして、どこに残っていたんだと思う量が流れ込んできて、ゆっくりと嚥下していった。
「ふぅ~・・・。気持ちよかったぜ、ありがとさん。・・・っちゅ♥」
「ぁ♥」
出しきった後、陰茎の掃除もさせると、まるで自分の所有物だと言わんばかりに女の乳房にキス跡を残してから汗を流しに浴室へと向かっていった。
「ナズナ」
「はい♥」
男が浴室手前で名前を呼ぶと、すべてを察したかのように特別恥じらうことなくその場で衣服を脱ぎ始めた。
裸になった途端、先程までは気づかなかった肢体の変化があった。
まず、ナズナの膨よかな両乳房の先端には宝飾のあるリングピアスがついていた。そして、陰毛のところには淫らな紋が刻まれていた。
明らかに、男がつけたものだと察するが、ナズナは一切恥じる様子もなく、むしろ愛しげにそれらを撫でたあと男に続いて浴室へと入っていった・・・。
いつか自分もああなるのでは、と畏怖したが、もうこの沼にハマってしまってからには抜け出せないと諦めにも似た感情が今を支配していた。
「とりあえず、私も行かなきゃ・・・。」
そう言って、今だ力が十分に入らない足腰をゆっくりと立たせ、散乱している衣服から自分のを取り出し、着替えを済ませると、部屋を出ていった。
扉を閉じる際、浴室から漏れる女の嬌声に顔を赤らめながら・・・。