幻想の約束 ~魔の蜜に蕩かされる気高き貴婦人~ 作:ねりうす
翌日――『約束』から三日目。
朝もやがまだ少し残る時間帯。リュウゼツランはやや重い足取りで、ソドムの部屋に向かっていた。
「(・・・もう、この引き返せない。・・・でも、大丈夫。たとえ、なにをされたって私の心はあの人のモノなんだからッ!)」
向かう途中、自身の心の中で改めて決意を固める。そうしている内に目的の部屋前にたどり着くと、辿々しく腕を上げて、数回扉をノックする。
少しの間が空いてから、返事が返ってくる。
「・・・・だれだ?」
「わ、私よ、リュウゼツラン。言われたとおり来たわ。入れてもらえるかしら?」
「ああ、入ってきていいぞ」
了承の得たことで、ドアノブに手をかける。部屋に入ると同時に、独特な生活臭の他に香り高い匂いが鼻腔を刺激した。
「(この匂い、どこかで・・・・。あぁそうだわ、執務室の匂いと一緒なのね。彼の好みなのかしら。とってもいい香りね)」
そんな他愛ないことを考えながら部屋を進んでいき、ソドムが居ると思われる寝室へと足を踏み入れた。
「やあ、おはよう。リュウゼツラン」
「ッッ!?・・・・お、おはようございます、団長さま」
寝室にいたソドムは、ほぼは裸の様な状態でいた。
ぴっちりとしたボクサーパンツ一枚を履いているだけで、他にはなにもつけずにベッド脇に腰をかけていた。
子供の頃に、風呂上がりの父親の裸を見て以来、男性の裸に免疫が一切なかったリュウゼツランは咄嗟に目をそむける。
彼の肉体は軍服の上ではわからなかったが思いの外引き締まっていて、十分に男として意識させるものだった。 しかしながら、挨拶をされて返さないわけにもいかないと思い、生真面目な性格からチラチラと伺いながら返す。
「そ、それで。私は一体なにをすればいいのかしら?」
早く本題に移ってすませてしまいたいと思い、やや早口で捲し立てる。
「ん?・・・あぁ、そうだったな。・・・それじゃぁ、」
一拍置いてから屈伸を生かして立ち上がると、リュウゼツランへと近づき、肩に手を置いた。
「これから朝風呂に入るから、一緒に入ろうか」
「ッッ!!?な、なにを・・・・言、ってるの?」
ソドムからの思いもしなかった提案に、目を見開くことになる。
「ククッ、【恋人】同士なんだし。普通だろ?・・・・それとも、『約束』はなかったことにするか?」
「ッ・・・。わ、わかったわ。でも、せめて湯浴み着は着てもいいかしら?淑女としての嗜みは忘れたくないわ」
まるで、決意を試されるような言い方につい反射的に言い返してしまう。
「あぁ、構わないぞ。それじゃあ、いくか」
それから彼が先に脱衣所入り唯一の布地を脱ぎ捨て浴室へと入ると、後を追うようにリュウゼツランも服を脱ぎ備えてあった薄手の湯浴み着を胸に巻き、浴室へと入っていく・・・・。
そこは、普段自分が使ってる寮の浴室とは違い、程よく狭くもなく広くもないほどの大きさだった。彼は、腰に一枚のタオルを巻いただけ様子で、簡素なバスチェアに腰を降ろしてかけ湯を済ませている所だった。
湿ったタオルが肌に張り付き、男性の象徴である陰部の膨らみについつい目が行ってしまい表情に朱色が差すが、彼がコチラに気づき顔を向けたことで咄嗟に目をそらした。
「ぉ、・・・来たか」
「ええ。それじゃあ風邪を引かない内に手早く済ませてしまいましょ」
そう言って手に持っていたタオルを泡立てていると、ソドムによって止められる。
「悪いんだがタオルは使わないでくれ。肌質が昔から弱くてな、すぐ赤くなっちまうんだ」
「え、それじゃあどうすれば・・・・」
手を止めて顔をあげると、身体を捻りこちらを向いた彼の表情は笑顔で告げる。
「そりゃあ、もちろん。身体を使ってな」
「え・・・・」
身の危険を感じ、自身の身体を両手でかき抱く。
「クククッ・・・・そう怯えるなよ、身体って言っても『手』を使ってくれってことさ」
「(ほっ・・・)わかったわ」
「(今、はな・・・・)」
「え、なにか言った?」
「いや、なんでもないさ。それじゃあ頼むぞ」
「ええ・・・」
そして再び石鹸を泡立て手に馴染ませると、背中を向ける彼の後ろで立ち上がり、首からゆっくりと撫でるように擦りあげていく。
「んっ・・・、ふぅ~・・・」
「ん、よいしょ・・・・、どうかしら?お気に召していただけてる?」
「ああ、いいぞ。続けてくれ」
リュウゼツランの奉仕を受けて、力の抜けた吐息を吐きながら無防備に身を任せているソドム。
そのことで興が乗ってきたリュウゼツランは、首が終わると次は肩、そして背中へと移っていく・・・・。
「(ぁ、やっぱりすごい、女性とはまったく違う。肩幅もそうだったけど、背中なんかもゴツゴツしてて筋肉の付き方も私たち女性とまったく違うのね・・・・)」
まるで熱にうなされたように、奉仕にも熱が篭っていく・・・・。
「・・・ふぅ。もう後ろはいいぞ」
「え、ああぁ・・・そうね」
それじゃあ、と、その場を離れようするが、こちらに身体の向きを変えたソドムに腕を掴まれ引き止められる。
「ん?どこへいくんだ?・・・・次は前だぞ」
「え、前は自分でできるんじゃ・・・」
「俺は一言も、後ろだけ、なんて言ってないぞ」
「そ、そうだけど・・・・」
「ん?」
ここにきてまだ渋る彼女に、みなまで言わせるなとばかりに表情を向けるソドム。
「・・・・わ、・・・わかったわ」
彼の有無も言わせないような表情に答えることしかできず、頷くリュウゼツラン。再び、奉仕を開始する・・・・。
先程とは打って変わって向き合うこととなり、彼からの視線が肢体に注がれているのがわかる。
湯浴み着を着ているとはいえ、身体の半分ほどしか隠しておらず、羞恥により体温がみるみると上昇していくのを感じるリュウゼツラン。
「あ、あんまりまじまじと見ないで、・・・恥ずかしいわ」
「ん?・・・あぁ、わるいな。キミの身体があまりに綺麗で見とれていたんだ」
「ッッ!!・・・・つ、続けるわ。じっとしててッ」
「クククッ・・・・、あぁ頼むぞ」
突然の持て囃すような言葉に彼女は動揺を隠しきれないまま彼の身体を擦っていく。
そして、そんな様のリュウゼツランが心底おもしろくて、堪えきれずに微笑を零すソドム。
首が終わり、肩が終わり、腕に。そして・・・、上半身のあらゆる箇所が終わると、次に下半身へと移っていった。
当然そこには、タオル一枚に覆われた男の股間部が濡れたことによって布地が肌に張り付いており、陰茎部の膨らみがタオルを押し上げていた。
「こ、ここもしないとダメかしら・・・?」
「ん?・・・・そうだなぁ~」
「・・・・・・・ッッ」
羞恥に駆られ、頬を染め目を背けるリュウゼツランの表情を楽しげに目線を動かすソドム。恥ずかしげに股間部を見ないように努めているが、チラチラと伺っているのがわかり、その身悶える姿に嗜虐心が擽られていた。
「(まぁ、そんなに急くこともないだろう。時間はある、ジワジワと確実を期して堕としていけばいいさ)」
「?」
「いや、なんでもないさ。・・・そうだな、そこは自分でやろう。ありがとな」
「いえ、・・・・どういたしまして(ほっ・・・)」
リュウゼツランが一息ついた束の間の間に、自分で洗い終えるソドム。
「それじゃあ次は、リュウゼツランを洗おうか?」
「いいえ、大丈夫よ。私はここへ来る前に済ませてきたわ」
予想どおりの提案にすぐ拒否を示すリュウゼツラン。
「そうか、それは残念だな。それじゃあ、後は流したら湯船に浸かるか」
特に残念そうなトーンも出さないまま浴槽へと足を踏み入れる。
「ふぅ~~・・・・、やっぱ朝風呂は気持ちがいいなぁ。ほら、リュウゼツランも冷えないうちに入れ」
「わ、わかったわ・・・・」
ソドムに手招きされ、ゆっくりと足先から浸け込み入浴する。およそ浴槽の大きさは大人一人が足を伸ばして入れるぐらいしかなく、致し方ない形でソドムに背をあずける様に身を縮め、入る。
「ふぅ・・・、ほんと、気持ちがいいわ」
もう、気にし過ぎたら負けだと言わんばかりにチカラを抜いて湯船に浸かるリュウゼツラン。
「ククッ・・・・、リラックスしてくれるのは嬉しいが、・・・視えるぞ?」
「ぇ・・・・、きゃっ!」
すぐになんのことを言われているかわからず、彼の視線の先が自分の身体に注がれているのがわかり自分も確認すると、湯浴み着が揺蕩い、いまにも大事な部分が視えてしまいそうになっていた。直ぐ様わかると、反射的に手で覆い隠す。
「・・・・別に視えてしまってもいいんじゃないか?恋人同士なんだし、隠す必要もないだろう」
「・・・・・・・あら、団長様は慎みのない女性のがお好みなのかしら?」
やられっぱなしは癪だと感じたリュウゼツランは、挑発的にそう返す。しかし、照れは隠しきれずにいた。
だが、それすらもわかっていたと言わんばかりに口元を釣り上げるソドム。
「フッ・・・、どちらでもかまわないさ。この身体はもう俺のモノだとわかっているんだから、な」
「え・・・・、きゃっ・・・んっ♥」
呆気にとられたリュウゼツランを気にした様子もなく、彼女の身体へと手を這わしていくソドム。
右手は湯浴み着の隙間から侵入し、乳房へといたり、手のひらで軽く愛撫を始める。左手は内ももと股の間へとスルリと侵入、なで上げるように愛撫していく。
敏感な彼女にとって、その程度の軽い愛撫でも喘いだ声が半分無意識化で微かに出てしまっていた。
「やぁ、だめ♥・・・・んっ、ぁ、やっ、・・・・くぅ、ぁ♥」
ソドムが手を動かし愛撫するたびに、身悶えるリュウゼツラン。その度に水面が波を立て、波紋を作っていく。
そして、ついには・・・・。
「クククッ・・・・、脱げてしまったな?」
「ぁ、・・・・」
元々きつく結んでいなかった湯浴み着は彼女が身悶える度に結び目が徐々に緩まっていき、とうとう解けてしまう。そしてついに、電光のついた浴室の下に全て晒されてしまう肢体。
白魚の鱗のようなきめ細かな美しい肌は火照りにより淡いピンク色に染まり、汗か水滴かの一粒の雫が首筋から乳房まで流れていった。
「本当に綺麗な身体だ、リュウゼツラン」
「あ、ありがとう・・・・。ひゃん、ぁ、やぁ、・・・・んっ♥」
ソドムからの褒め言葉にやや俯き顔を赤らめながらもお礼を述べるリュウゼツラン。そんないじらしい姿にさらなる劣情が高まったソドムは感情と共に愛撫も激しくしていく。
乳房を撫で上げていた右手は、手を広げても収まりきらないほどの大きさを鷲掴むように、揉み、捏ねくり回していく。乳房の先端、乳首も人差し指と親指の腹で優しく摘みあげて強い快感を与えていく。
内ももの股の間を愛撫していた左手は、固く閉じた股の間へと侵入し、薄く生え揃われた恥毛をかき分けて、指が陰部へと辿りつく。
「んんんっ・・・・やぁあ!」
「おっと、・・・逃げるなよ」
「あぁあっ、・・・・も、もぅ、ゆる、してぇぇ・・・・、んああっ、ああんっ、やああん、ああっん、・・・んあん、ひゃっん、あぁん♥」
乳房と膣口愛撫の同時責めに耐えきれず、逃れようと浴槽から飛沫を上げて立ち上がるが、ソドムが逃すはずもなくほぼ同時に立ち上がり、かき抱くように彼女の背を自分へと寄りかからせながら愛撫を続けていく。
リュウゼツランも背を預けたことで多少の安定感を保ちつつあるが、快感による痙攣で足腰にはチカラがほぼ入らず、無意識の中で両手は彼のそれぞれの手に絡ませていた。許しの声すら届かず、さらなる快感となって返ってくる始末となって・・・・。
「ほらっ、リュウゼツラン。俺のモノもこんなになっちまったぞ?」
「ぇ?・・・ぁ、や、・・・・ダメェ」
彼に呼ばれ力の抜けた首を少し動かし、視線を下の方へと持っていくと、怒張が隆々と大きくなり、リュウゼツランの尻肉に押し付けられていた。
「おまえのせいだぞ?・・・こんなにもエロイ身体、声で欲情を掻き立てやがって」
「そ、そんな、・・・ぁん、・・・・やぁ、あな・・たが弄る、ぁ♥、からぁ・・・・んんっ、ああんっ♥」
「クククッ・・・・、まぁそうかもなぁ。それで?」
「え?」
快感により、息もたえたえ、涙もうっすら浮かべ、だらしなくあいてしまった口からは貯まった唾液が端から流れてしまいそうな状態。当然、頭は回らず、彼がなにを指して言ったのか一切わからず聞き返してしまう。
「勃っちまったんだから、収めないとしょうがないだろ。当然、恋人の役目なんだが、どうする?」
「はぁ・・・はぁ・・・、そ、そんなどうしたら・・・・」
「一番最高なのが、・・・ココに入れる事なんだが?」
困惑するリュウゼツランに対して、勃起したチンポの鈴口を膣口の入り口に当てる。当然処女であるリュウゼツラン、はじめてを捧げるという事実がのしかかる。
「ぃや、・・・おねがい。それだけは・・・・」
「・・・・まぁ、今はいいだろう。俺も泣き叫ぶ相手をしたくないからな――」
懇願するように目を伏せて頼み込むと、幸いにも奪われずに済むことになったが、次の言葉にリュウゼツランは再び驚愕する。
「――それじゃあ代わりに素股をして、発散させてもらおうか」
「ぇ、・・・す、素股って・・・・」
「それは、こうするんだよっ」
「・・・・きゃっ」
そう言って、閉じた内ももの間にチンポを挿し込むソドム。そして、膣口に竿部分を当て、擦りあげていく。
「やぁん、あん、ああん♥、・・・・んっ、やぁ、はぁん♥やぁっ・・・くちゅくちゅいってる、・・・ぁん、ああんっ♥」
次第に膣からは愛液が漏れ始め、それがソドムのチンポにかかり、潤滑液となってねばりけのある音を浴室全体に響かせる。
当然、愛撫も止まず。乳房を捏ね、乳首をつまみ、チンポが引くのに合わせて膣口を弄り、クリトリスを撫でる。そして、首筋にはキスの雨を降らしていく・・・・。
「ぁあああっ♥んっ、やぁあ・・・・んあぁ、・・・あん、ああんっ♥も、もう、ぁん♥なにも、考えられなく、んっ、なっちゃぅ・・・・ぁあん、あん♥」
「・・・いいぞ。そのまま、イけ、イけ!」
スパートに向けて愛撫を、素股のスピードをあげていくソドム。淫靡な声はとうとう浴室を飛び越えて部屋中へと響き渡ろうとしている。
「あああっ、ダ・・メ、ぁん、ああん♥ほんと、に・・・イっ・・・ちゃ、ああああんっ、あああああああああ!!!♥」
「ぅっ・・・・」
最後に乳首とクリトリスを強めに摘みあげると、リュウゼツランは背を仰け反らせ嬌声を上げ絶頂する。前のめりに崩れ落ち、倒れ伏す。
そして、ソドムも愛液でべとべとに濡れたチンポを内股から引き抜くと、無防備な顔面にチンポを近づけ、三擦り半すると・・・・。
どぴゅ、どぴゅぴゅぴゅぴゅっ、どぴゅぴゅっ!!!
鈴口から勢いよく出たザーメンが、彼女の均整な顔を汚していく。
「ぁ、・・・ゃ、・・・んっ」
絶頂後の脱力により、熱い奔流を受け入れるしかできないリュウゼツラン。目の前には今しがた射精したはずなのに衰えることのない陰茎がそそり立っていた。
「(どうしてなの・・・・、本物の恋人のモノじゃないのに・・・・、目が離せない・・・。)」
「ッ・・・・ふぅ」
最後に一息付くと浴槽の淵に腰掛ける彼。こちらに目配せを送られると、私の視線が陰茎部に注がれているのに気づかれ、慌てて目をそらす。
「・・・・・、、物足りないのか?」
「そっ、そんなわけっ・・・ない」
「クククッ、そうか。・・・・そりゃ残念だ」
「なっ!?・・・・ば、ばか」
まるで雰囲気だけなら疑い用のない本物の恋人のようなやりとりだった。
それから、互いにいろいろと付着した液をシャワーで流した後、浴室を出る。
「ん?・・・・おっと、そろそろ出ないといけないな」
「・・・・え?あ、ほんとね急がないと」
時計を確認すると、たしかにそろそろ部屋を出ないと、出勤に間に合わなくなってしまう時間だった。急ぎ、身支度を済ませて部屋を出る際、彼から思い立ったような口調で驚愕の言葉がでてくる。
「・・・それじゃあ、明日からもよろしくな?リュウゼツラン」
そう言って、この部屋の合鍵を渡してくる。
「ぇ・・・・。それっ、て・・・どういう。今日だけじゃない、の?」
「おいおい、俺は一言も『今日』だけなんて言ってないぞ?・・・・そうだな、今週いっぱい続けてくれよな、・・・・【恋人】だろ?」
「ッ・・・・。わ、わかったわ」
まるで、断るなんて思いもしない、そんな雰囲気を醸し出しながらお願いしてくる【彼氏】に答える【彼女】。
また先程のような淫靡な行為をされるのだろう、と、鬱屈した気持ちを心に留め、騎士団へと向かっていった――。
ツイッターでたまに裏原稿の進捗など呟いたりするので、そちらでも感想お待ちしておりまーす(*´ω`*)
ついったID
@ntr_ns 練臼