「おおーい!レン、早く来るのだー!」
アライの呼ぶ声に正気に戻ったレン。
何時の間にやら手に入れていた赤い正義の味方の能力の範囲のみ上位互換で宝具を生み出せないため威力は下位互換の能力の考察は後に回すことにした。
「悪い待たせ……──何でカバが居る?」
アライの下に行くとそこには何故かカバがにこやかな笑みを浮かべてそこにいた。レンは反射的に一歩下がる。
「カバさんも帽子ドロボー探しを手伝ってくれるそうなのだ!」
チラリとカバを見ると頬を染め濡れた瞳でレンを見つめていた。その隣で無邪気な悪意無きバカっぽ……もとい純粋な笑みを浮かべいるアライが憎い。
「……解ったよ。じゃ、取り敢えず図書館向かうぞ……」
「?それは何なのだ?」
「ん?地図だけど……ほら、そこにあった……」
地図を広げるとアライが首を傾げたのでレンは透明なケースに入った地図を指さす。サバンナチホーの出口近くであることを示す看板の下にあったのを取っただけだが知らなかったのだろうか?
「おお!これ取れたのか!?どうやってとるのだ!?」
透明なケースをカリカリ引っ掻くアライ。本当に動物みたいだ、人の言葉が解るくせに。
と、その時どこからともなくラッキービーストが現れる。どうやってか地図を持っており、これもどうやっているのかケースを開け中に新しいパンフレットを入れる。
「ボス、今のどうやったのだ!?」
『……………』
「ラッキー、お前が設備を整備してるのか?」
『そうだよ。ヒトがいなくなって数十年。ここの管理は僕達の仕事なんだ』
「「喋った!?」」
「おお!あの時と……少し違うのだ。でも、やっぱり喋れるのだ!」
カバとフェネックが驚く中アライは何やら興奮していた。発言からしてラッキーが喋ったのを見たことがあるのだろう。しかしアライとフェネックはレンがラッキーと話しているのを聞いてなかったのだろうか?
「ボス、あなた喋れたんですのね~」
『…………』
「ラッキー、ナビゲーターとしてついてきてくれ」
『解った。レン』
そして、ジャングルチホーの入り口付近に来たあたりで夜になった。サバンナを模した気候からあっさり熱帯雨林に変わるのはどう言うことだろう?
ラッキー曰く、サンドスターと言うキラキラした物体の力らしい。
ちなみにレンが物を生成する時に現れるのもサンドスターだ。
弁当を作り出し配ると三人とは離れた場所で寝ることにした。
一応動物除けになりそうな臭いの強い消臭剤を置いておいた。
「まあ、無駄だよなぁ……」
目を覚ますと頬を赤くして涎を垂らすカバの顔。這いだそうとしたがカバと同じ様な顔をしたフェネックが膝枕をしながら肩を押さえていた。