ハロウィン。それは一年に一度の祭典。
楽しい楽しいお祭。
そんな中で、特異点に(むりやり)レイシフトさせられた、
マスターの立香とサーヴァントのマシュ。
チェイテ城にどーん!と突き刺さったピラミッドの情報を得るべく、
酒場を訪れた。
「いらっしゃ~い♪」
酒場の店主である女性が柔らかな笑顔で出迎えてくれる。
「……あの。」
「あらあら若いわね。マタ・ハリの酒場へようこそ。
ここは甘酸っぱい出会いと別れを司る、そんな酒場よ。
仲間が欲しいのかしら?」
「え、仲間ですか?いえ、大丈夫です。」
「あら、そうなの~。それじゃ、
そこの可愛い僕ちゃんは素敵な出会いを求めてきたのかしら……?
うふふ、私でよければお相手しますけどーーー」
美しい、店主。
たおやかな黒髪は腰元まで降り、整った容姿、
美しい肢体は酒場の誰もが横目でちらちらと盗み見るほどだ。
ひらひらふわふわとした薄くて軽い生地でできた蜜柑色の踊り子服を身にまとっており、
布の量自体は決して少なくてはないが、
その殆どは身体を隠すためには使われていない。
ひらりひらりと、身体の動きに合わせて揺れる衣服は、
男を惑わす踊り子服特有のそれだ。
ところどころ透けた布地は肩やふとももをより蠱惑的に見せており、
反面、露出度の高いそれからのぞく肌はやわらかそうで、はりがあり、
肉感的で健康的な美しさを露わにしている。
ふとももから足元にかけては踊り子らしく程よく引き締まり、
お尻は小ぶりでまろみを帯びた美しい線を描き、
腰元はきゅっと括れ、まんまるで豊満なバストラインを際立たせている。
たゆん、たゆんと揺れる胸元を、申し訳程度に隠す衣装も相まって、
目を釘付けにして離さない。
顔立ちも美しく整っているのだが、
完成された身体と比べてどこか童顔なせいか、
不可侵の美でなく、親しみやすそうで温和な可愛らしい笑顔が眩しい。
その中で何よりも特筆すべきは空色の瞳。
まるで全てを見通すかのような、澄み切った碧眼。
吸いこまれてしまいそうなそれは、妖しいまでの美しさを兼ね備え、
異性、同性問わず、魅了して、離さない―――
「いいえ、結構です!ね、先輩!ね!?」
「は、はい」
どこか矢継ぎ早なマシュの声のおかげで現実に戻ってくる。
どうやらマタ・ハリの美しさにあてられてしまっていたようだ。
「残念ねぇ。」
「それより、あのピラミッドについてお伺いしたいのですが……。」
「そうそう、ピラミッド。ある日突然、本当に唐突に落っこちてきたの。
ピラミッドには女王様と、それに仕える騎士たちがいてね……。
ハロウィンを禁止しちゃったのよ。困るわよね―。」
「ハロウィンを……禁止ですか!?」
「それで、女王様からお触れがあってね。
『妾の政治に不服がある者、
あるいは一攫千金を夢見る無謀かつ野蛮な者よ、
このピラミッドに挑むが良い』
……っていうお触れが出たの。なので、
この街はあのチェイテピラミッドに挑もうとする勇者を募集中なのよ。」
ハロウィン禁止を憂う者としての困り顔。
お触れを出した女王然とした凛々しい顔。
賑わいのある店内を喜ぶやわらかな笑顔。
ころころと、猫のように目まぐるしく変わっていく表情。
ぴょんぴょんと、兎のような機敏さで店内を跳ね回る身体。
その一つ一つの相貌から、その一つ一つのから所作から、目が離せない。
「ね、二人に提案があるのだけれど。」
「なんでしょうか?」
「あと少しでお店を閉めるから、中で待っていてくれないかしら?
少し気になることがあってね……。ね?いいでしょう?」
立香を見やりながら、マタ・ハリ。
「は、はい。」
てれてれと、照れ顔で六香が返す。
「やったー。ありがとう!」
むにゅんむにゅんっ、と柔らかな胸が立香の顔を覆う。
露出の高い胸元は遮るものもほぼなく、
素肌の柔らかさと温かな体温が立香を惑わす。
「先輩っ!」
「あなたもいっしょに、ね?」
「え、あの……は、はい……。」
マシュもまた顔を赤くする。
「うふふ。ありがとう。」
「あっ……。」
片腕で立香を掻き抱き、もう片方ではなでなでとマシュの頭を撫でる。
二人はマタ・ハリのことを疑うということを思いつかないまま、
いや、『思いつけないまま』、マタ・ハリのお願いを受け入れた。
「なんだか……流されるまま……待つことになっちゃいましたね、先輩。」
「……そうだね。」
用意された部屋で待つ。
それほど広い部屋ではなく、
木製の椅子と机の上にはチョコレート等のお菓子が置かれている。
自由に食べてもいいということで、
少しの間遠慮していたが、
一時間もした頃からはさすがに口元が寂しくなり、
マシュと共に幾つかを食べた。
チョコレートはウイスキーボンボンが混じっていたようで、
洋酒と砂糖とチョコレートの柔らかさと、
とろりとした甘い食感が口にとける。
「気になることってなんでしょうね……先輩?」
とろん、と眠そう目でマシュ。
「マシュ、とっても眠そうだよ。」
「あ、あの……大丈夫、です……ふわぁぁ。」
あくびをしつつ、マシュ。
「あ、あの、すみません。」
「いいよ、マシュ。しばらく眠るといいよ。」
「そ、そういう、わけには……ふぁああ……。
……あ、あの、せんぱい、なら少しだけ……。」
「うん、おやすみ。」
「はい、せんぱい……。」
座ったまま、眠るマシュ。
「これじゃマシュの疲れが取れないな……。そうだ。
ベッドをちょっと借りようか。マタ・ハリさんにはあとで謝っておこう……。」
そう思い、マシュを抱える。
(や、やわらか……。)
マシュの肢体。
華奢で、でもでるところはしっかりと出ている女の子の身体。
そして、かわいらしく一定のリズムで繰り返される呼吸。
その寝顔はいつまでも見つめて抱えていたい衝動に駆られる。
「だ、だめだだめだっ!
マシュは俺を信じて眠ってるんだからっ!」
言いつつ、マシュのやわらかな感触を少しだけ長く堪能する。
が、少しの寂しさを感じつつもマタ・ハリのベッドにマシュを寝かせる。
と、がたんっ、とクローゼットから音がなる。
「?」
物でも崩れたのだろうか、と不審に思う。が。
がたがたっ!と再度音がなる。
「なんだ……?」
一抹の不安を覚えつつ、マタ・ハリの部屋のクローゼットを開く。
そこには。
「んーっ!!」
そこには、後ろ手で縛られた、
80年台くらいの勇者姿(?)のエリザベート・バートリーがいた。
口元には猿ぐつわが噛まされ、話せないようだ。
その布を解く。
「ど、どうしたの、エリちゃん!?」
「ぷはっ!逃げなさい!仔イヌっ!いますぐーーー」
「あらあら、もう起きちゃったの。」
甘い声が、響く。
「あ、ああ………!!」
エリザベート・バートリーが、震える。
その先には。
「ふふふ。もう少し寝ていてくれると良かったのだけれど……
ごめんなさいね、お店を閉めるのにちょっと手間取っちゃって。」
てへぺろ、と可愛らしくおどけたマタ・ハリがいた。
「あなたが、彼女を?」
「そうよ。」
にっこりと、彼女。
「なにが目的でーーー」
「んー♪」
「んぅっ!?」
唇を、いとも簡単に奪われてしまう。
「なにをっ、かんがえーーー」
「んー♪」
「ぷはぅ、ちょっーーー」
「んー♪」
「や、やめっ……」
「んー♪」
「ぁっ、ぁぁっ……」
「んーー♪んっ♪」
何度も何度も逃げても、何度も何度も追い回される。
逃げること無駄なことだと、身体で教え込むように。
抵抗の意思を失った立香はただただ抱きつかれる。
「………せん、ぱい。がんばって……。」
ぽつり、とマシュの声が響く。
「ぷはっあっ!」
と堕ちかけていた身体を、意識を再度集中させる。
そして、肩を掴み、キスのできない位置まで離す。
どうやらマシュの言葉は単なる寝言だったようだが、
そのおかげで正気に戻ることができた。
「?……あらあら。ふふふ。」
ちらりと、こちらを見、
ついで、マシュが眠るベッドの方へと目を向けるマタ・ハリ。
「誘惑はお嫌いかしら?」
「あ、あなたは……一体何をしようとしてるんです……っ!?」
ぴりりっ、と少し体がしびれる。
「『フェロモン』を使わせてもらいました♪
動けないまでいかなくとも、身体がうまくはうごかせないでしょう?」
「くっ……!」
「仔イヌっ!ーーーひっ!」
「あらあら。ちょっとお薬が弱かったのかしら。
さすがはサーヴァント。人間とは違って強く出来てるのね。
心も、身体も……♪」
「あ、あんた!あの女王の手先ねっ!」
「ご明察。お利口な勇者様にはご褒美をあげるわね……♪」
「んんっ!?んっ!」
「ん~~~♪」
マタ・ハリが、エリにご褒美を捧げる。
それは、甘い口づけ。
猿ぐつわを外されただけで、
手も足も縛られたエリは抵抗できるはずもなく、
その甘美なご褒美を享受することしかできない。
「んっ!!んっ!!!」」
じたばたっ、と抵抗するエリ。
だが。
「ん~~~~♪」
「んぅっ!んぅぅっ!!んんぅぅ…っ!」
じたじた、と抵抗が弱くなっていく。
当然だ。
エリには接吻を回避できず、
ましてや攻撃などできるはずもない。
「ん~~~~~♪」
エリにできることはただ一つ。耐えるだけ。
甘くてとろけるやわらかなご褒美に耐える。
マタ・ハリが飽きるなり、疲れるなりして、
エリを開放した時こそ勝利が訪れる。
そして、その勝利を日々繰り返すことだけが希望なのだ。
いつの日かエリを助けてくれる者が現れるその日まで。
「んっ……ぅ……んっっぅぅ………んぅ……。」
踊りを見に来た観客たちを誑かし、
酸いも甘いも知ったる数多の軍将校を惑わし、
果ては英霊として名を馳せたサーヴァントすらも拐かしてきた、
マタ・ハリの誘惑に耐え続けることが、
エリに課せられた勇者としての責務なのだ。
「んぅ………。んぅ………ん………ぅ。」
「ふふふ。いいお顔♪とろけちゃったのね。」
くるんっ、とマタ・ハリはエリの背後に回る。
そして。
「ぁっ……ぁぁっ……。」
エリの肢体を、撫でるように触り始める。
「ふふっ、マスターさん?」
「!」
「まだ私の魅了が抜けきっていないその身体で、
よく見ておいてね。」
「な、なにっ、をっ……!」
起き上がる体力はあるはずなのだ。
助けに行くだけの体力も。
だが、彼女の命令には逆らえない。
彼女への好意が、彼女への敵対行動を起こす意思を妨げてしまう。
「むか~しむかしあるところに、
とてもかわいらしい勇者さまがおりました。」
「っ。」
「その勇者さまは、わる~い女王様の部下である踊り子に騙され、
負けてしまいます。」
「にゃ、にゃにいってんの……私はーーー!」
「その勇者さんは、ちくびをこねこねされて、」
「ひぅっ!」
「おまんこをいじいじされて、」
「あ、あひぅ!?」
「耳をはむっ、ぺろれろれろれろ♪」
「ぁあひっ!?はひゅっぁぁあ!?ひゃっひぃうゅいううう!??」
耳をなめられ、おまんことちくびを手で弄ばれる。
三点を同時に責められたエリは為す術もなく、
快感に突き動かされるままに踊り狂う。
「はい♪完全に落ちちゃいます。」
ぱっと手を離す。
「ぁっ…!くぅっ…!んんっ……!!」
ふとももをすりすり寄せ合わせ、もじもじと恥じらうエリ。
しかし。
「ぁっ…!ぁぁっ…!」
小さく、か細い声で必死に堪える、が。
「ぴゅーっ、と勇者さまはかわいらしく気持ちよくなってしまうのでした♪」
「ぁぁっぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁっぁ!!」
声はか細いまま、必死にがまんして、がまんしたエリのおまんこから、
愛液がぴゅぴゅっ、と弱い力でじわじわと服に染み出してしまう。
「ぁっ…ぁっ…ぁっ…」
ぴゅっ…ぴゅっ…ぴゅっ…。
甘くて柔らかなテンポでゆっくりとイかされていくエリ。
もはや触られることもなく、身体を気持ちよさでゆっくりと犯されていく。
服装としてはそれほど乱れていないのに、
身体に刻まれた快楽に悶えて喜ばされている。
そんな状態のエリを見て、立香は言い知れない劣情をもよおしていた。
「ぁっ…こ、…こい…ぬ…みない…で、みないでっ…こんなっ…。」
「ふふふ。勇者さまは花も恥じらうような可愛さで、
マスターくんに懇願します。どうかみないでくださいと。
ですが、マスターくんは目を離すことができません。」
「なんっ…でっ…みてるの…やだ、やだぁ……。」
「ふふふ。マスターくんの様子を見た悪い踊り子さんは♪」
ぷつんっ、とエリの足首と、手首を縛るロープを切る。
と同時に、くたぁっ、とエリの脚が腕が、地に落ちる。
「とっても悪いことを思いついてしまうのでした♪」
「ぁぁぁぁぁあっぁっ!?」
「くちゅくちゅーっ、と勇者さまの愛液を指に絡め、」
「やぁっ……ぁぁっ……!?」
「内太ももに愛液をたっぷりと塗りたくってから、
悪い踊り子は四つん這いになって、
勇者様の真正面からゆっくりと近づいていきます。」
「ひっ…!?」
ふとももを閉じておまんこに近づけさせまいとするエリ。
しかし。
「愛液で濡れ、にゅるり、にゅるりとしたふともも。
その合間に、悪い踊り子の手が滑っていきます。」
「ぁっ!やだぁっ………!!」
「ああ、ぜったいぜつめいっ♪
勇者さまはぱかっ、とふとももを開かされてしまいます。
そして、とろけきってぬれぬれになってしまった
とろとろおまんこに悪い踊り子の顔が近づいていきます♪」
「やだぁ!やだぁぁぁっぁっ!!」
「もともと布面積の小さな勇者さまの服。
それをすこしだけずらされて…ちゅっ♪」
「あひっ!?」
電流が走ったように、エリがびくんっ!と身体を震わす。
「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ♪」
「あひゃっ、あひっ、ひゃぅんっ!」
「ちゅうううううっちゅるるるうるんるん♪」
「りゃぁぁっ、りゃぁぁめぇえぇえぇぇぇぇぇぇっっ!!」
大量の潮を撒き散らしつつ、エリの身体は快楽に悶え苦しむ。
それらを、顔で受け止め、あるいは舐め取る。
マタ・ハリはエリの全てのがまんの意思を完全に奪い取ってしまった。
「はひぃっ…はひっ…」
息も絶え絶えに、エリ。
そんな様子を見せられた立香の股間は、
固く熱く、勃起しつつあった。
「おお、勇者エリよ!まけてしまうとは情けない♪
……さて、じゃあ、次にいきましょうか♪」
びくんっ、びくんっ、と
口をあけ、よだれと愛液を垂れ流しながら快楽に悶え震えるエリを残し、
マタ・ハリが立香へと歩を進める。
「悪い踊り子は、次のターゲットに狙いを定めます。」
にっこりと笑いつつ、マタ・ハリ。
すぅっ、と手を立香の頬にふれる。
邪な期待で、股間がどんどん膨れていく。
しかし。
すっ、と立香の頬から手を離し、お菓子に手を伸ばす。
包装の紙を取り、ウイスキー瓶の形をした小さなチョコを、
ぱくんっ、とほおばる。
「うんっ♪あま~い♪」
頬に手をあて、ころころとチョコレートの食感を味わうマタ・ハリ。
その笑顔は少女らしい可愛らしさに満ちていた。
(か、可愛いすぎる……!)
そのまま、ベッドで眠っているマシュの方へと向かっていく。
「マ、マシュっ…!」
(う、うごけっ、頼むっ…!)
魅了された身体は、マシュを助けるために動けない。
マタ・ハリに敵対することが、できない。
くるり、とこちらを振り向いたが、
立香がなにもできないことを確認したマタ・ハリは、
ベッドの上に四つん這いとなる。
マシュを、ちょうど組み敷くような形で。
そうして、こちらにちらりと目線をやってから、
ゆっくりと、マシュへと身体をおろしていく。
「っ!マシュっ!」
この叫びもマタ・ハリへの敵対行動の一つと言えた。
しかし、マシュへの思いのおかげで、なんとか絞り出せた奇跡の声だった。
「んっ…せんぱ……い……?」
その声が、マシュに届く。しかし、
「ちゅっ。」
「んっぅ!?」
「んー♪」
遅かった。
マタ・ハリの柔らかな唇が、マシュの唇にそっと口付ける。
まだ目覚めて間もないマシュ。
しかもその中で。
「んんっ!??んっ…!?」
ウイスキー入りのチョコレートボンボンが、
マタ・ハリからマシュへと口移しで流されていく。
「ほゎ…ぁぁっ………。」
マシュの声が、とろける。
「マ、マシュに、なにをっ…!?」
「ただのウイスキーボンボンよ。まだ、ね♪
でも、この子とってもお酒に弱いみたいね。
呑める年になってもほどほどにしとくように伝えておいてね♪」
マタ・ハリは、胸元に手を伸ばし、錠剤を口に含む。
ついで、マシュの、柔らかな頬をふにゅり、とマタ・ハリの手がふれる。
「ふふふ。やわらか~い。」
「………ふぇ?」
ふわふわとした寝ぼけ眼のマシュに優しく微笑むマタ・ハリ。
そして。
「ちゅう。」」
「ん…ぅ………?」
「んー♪」
寝ぼけた瞳。マシュのその瞳はとろんとして今にも眠りそうだ。
その中に、自然な形で、ゆるやかに、
気持ちよさが加えられていくのがみてとれた。
まっしろな頬が、少しずつ赤くなっていく。
ゆるやかな呼吸が、少しだけテンポをあげていく。
明らかにマシュの身体には異変が起こっている。
それと悟らせないのは、
マタ・ハリの魅力と呼んでいい、A++の諜報スキル。
(うん。チョコレートボンボンと、
えっちなおくすりと眠~くなっちゃうおくすりで、と~ろとろ♪
あとは優し~くキスして、
た~くさん気持ちよくさせちゃおっか♪)
「これで、君のサーヴァントは無力だね♪」
「な、なにを…したんだ。」
「おくすりでちょっとねむってもらっただけ♪」
「そんな、はずない。
マシュはデミサーヴァントなんだ。そんなのが効くはずない!」
「効くはずないか。ね。それって、なんで?」
「なんでって、デミサーヴァントはあらゆる部分が人間より強化されてるから」
「ふむふむ、そっかぁ。」
腕を組みながら、うんうん、と納得しつつ、彼女。
「でも、不思議に思わない?
サーヴァントでもスキルで弱体化させられること、あるよね?」
手を可愛らしく頬に当てつつ、不思議そうに彼女。
「それを受けても人間と同等までは。」
「何度も何度も重ねてデバフされても?」
「そ、それは…」
「IC50って知ってるかな?」
「あいしーふぃふてぃー??」
「お薬を使ったときに、半分が阻害されちゃう濃度のこと。
えーとぉ、はーふまきしゃる・いんひびとりー・こんせんとれーしょん?
だったかなぁ?よくおぼえてないや♪」
てへぺろ、と彼女。
「簡単に言うとね?
私の使ったお薬は、ねむくなっちゃうの。
細胞の半分がぁ、」
彼女がこちらへと近づき、
耳元で囁く。
「『だめぇ…うごかないよぉ…』ってなっちゃう濃度のこと。
もちろん、お薬を増やせば半分どころじゃなくなっちゃう。」
「あっ…ぁっ…」
びくんっ、びくんっ、
と鈴の音色のような声を聞いただけなのに、
立香の身体は熱くなる。
ほろ酔いで寝ぼけた状態にあったとは言え、
デミサーヴァントであるマシュが抗えなかった色香が立香を襲う。
「そうだね、君には、『だめぇ…さからえないよぉ…』
ってなってもらおっかな♪」
甘い囁き。
立香はもう既に魅了されていた。
同性でデミサーヴァントのマシュが魅了されるのだ。
異性で人間の立香が勝てるはずなど、ありはしない。
「じゃあまずは、あっちにいこうか♪」
「!!なっ、なんでっ…!」
マタ・ハリに手をつながれた身体がひとりでに動く。
マタ・ハリは、ベッドの上のマシュのスカートを捲り上げ、
すぅっ、とパンツの位置をずらす。
おまんこがちょうど見えるような形で。
「それでね、サーヴァント…んーん。マシュちゃんの上で四つん這いになろっか。」
「や、やめっ…マシュ、にげてっ…!」
「このまま、おっきくおっきくしよっか♪」
「はぁぁうっ!!」
彼女のほっそりとして繊細な手は固くそりたった立香の股間のそれを、
外へと引っ張り出し、包み込んでしまう。
「あああああああ!??」
「竿をしこしこ~♪亀さんをなでなで~♪」
「ぁっぁっぁつ!!」
「あなをくりくりっ、かりさんをしゅっ、しゅっ。」
「ぁぁぁぁっ!!」
気持ちよさに固く固く反り返っていく立香のおちんちん。
「せん…ぱい……。」
下には薬のせいか、赤くなっているマシュが呆けていた。
「ま、マシュ。ましゅ。おねがい、にげっ…てぇっ…!」
「しゅるしゅるしゅるしゅる~♪
はい。おちんちんはできあがりね♪つぎは♪」
「ひ…っ…ぅっ!?せん…ぱい?」
「マシュちゃんの綺麗なおまんこをさわさわ♪
クリちゃんの皮を向いてぇ、しゅりしゅりしゅり~」
「しぇ、しぇんぱぃ…しぇんぱい………!!」
マタ・ハリに魅了された立香とマシュ。
二人がマタ・ハリの意のままに動かされていく。
「うん、こんなものかしら?」
おちんちんと、おまんこと。
立香とマシュを同時に責めつつ、マタ・ハリ。
「あっ、やめっ、ましゅっ、にげっ…にげてっ…。」
「あっ、らめっ、しぇんぱいっ…しぇんぱ…ぃ…。」
とマシュに対して四つん這いとなった立香の更に上に、
とすんっ、とマタ・ハリがのしかかる。
やわらかな胸。艶かしい肢体が絡みつき、
「さ、ゆっくりと腰を下ろそっか。」
「や、やめ…!」
魅了の効果のせいで、身体の自由は効かない。
このままでは、マシュのおまんこに。
「だ、だめだ、それだけはっ…!」
「しぇん…ぱい…っ」
薬のせいかアルコールのせいか、
マシュは今の状況もしっかりと把握できていないようだった。
このままでは、マシュのおまんこに、
立夏のおちんちんが入ってしまう。
マシュの、大切な、処女をこんな形で奪うなんてっ!
「だめっ、なんっ、だっ…。」
(そうっ、だ。)
「マ…シュ…令呪を……持って……命じ…る。ここから、にげーーー」
そこまでだった。
「んっ。」
少し不機嫌そうな声が響き、
手ずから首を横に振り向かせた立香の唇を、
のしかかっているマタ・ハリが無理やり奪う。
キスをされたと同時に、立香の力が抜ける。
「んん…しぇん…っ!…ぱ…い…ぃっ!」
その結果は、ちゅぽん、という小気味良い音と共に、
マシュのおまんこに立香のおちんちんが突き入れられてしまう、
というものだった。
「もうっ、逆らわなかったら、
こんな味気ないえっちさせなかったのにぃ。」
「ぁぁっ…ましゅ…ごめん…。」
「ぁぁ、しぇんぱい…大丈夫です…。」
血が、流れる。マシュの初めてを奪った、血が。
「…わたしは…しぇんぱいが…はじめてで…よか…っ…た。」
意識を朦朧とさせながらもマシュ。
柔らかなマシュの中。
とても、優しい、包み込むような気持ちよさ。
「さあ、二人とも腰を振りなさい♪」
「ましゅ、ましゅ……ぁぁぁっ!!」
「しぇんぱぃ、しぇんぱい……!!」
マシュのおまんこの気持ちよさにすっかりとろけさせられた立香と、
ろれつの回らないマシュが、腰を振り合う。
そして、程なくして、さんざん焦らし尽くされた二人の身体が絶頂を迎える。
「ぁぁっ、ましゅ…ごめん…でも、きもち…よかった…。」
「しぇんぱい…わたしも…気持ちよかった…です…。」
元々マスターとサーヴァントとしての相性も良かった二人。
今、身も心も完全に一つになる気持ちよさと心地よい脱力感でまどろむ。
しかし。
「さて、次は私の番ね♪」
くるり、と立香の身体が反転させられる。
「さてさて、私があなた達の仲を、
サーヴァントとマスターの仲をめちゃくちゃにしてあげるわね♪」
ふふっ、と柔らかな笑顔を浮かべつつも不穏当な言葉で告げる。
じゅぽん、っとマタ・ハリのおまんこが、
いわゆる騎乗位の体型で立香のおちんちんをくわえ込む。
マシュにつき入れて射精した半立おちんちん。
役目を終えて萎え気味だったおちんちんは。
「んぁぁっぁぁっ!??」
「ふふふ。ねぇねぇ、どっちがきもちいいのかしら?」
一瞬で硬さを取り戻す。
マシュのようなやわらかな包み込みではない。
言うなれば、捕食。
マシュのおまんこがおちんちんをふわりとして、
ふにっとした優しい快感で迎え入れてくれたのに対し、
マタ・ハリのおまんこはむゅぎゅんっ、とくわえ込み、
一つの動きを行うたびに、おちんちんにむにむにとした快楽を刻み込む。
それでも。
「ま、ましゅ、だ…ましゅのほうが、きもちいいに、きまってる。」
「しぇ、しぇん…ぱい…。」
マシュの、安堵した声が響く。
「ふふっ、そうなの。」
対してマタ・ハリは一向に気にした様子もなく、
おちんちんをおまんこへとずにゅずにゅとつき入れていく。
「んあっ、ああっ!ぁぁぁあっ!」
マタ・ハリのおまんこに翻弄され、
快楽の極みへと急速に引き上げられてしまう。
「……しぇん…ぱい…?」
自分のときよりも大きな声が響いたことに、
とろけた声が響いたことに、
マシュが戸惑いを感じ始めている。
マタ・ハリによっていじられてしまった、
ふわふわとした意識であっても本能的に、
マシュが感じ取りつつあるようだった。
「ふふふ。突き入れるのはこの辺にしておこうかしら。
このままじゃ、気持ちよすぎるでしょう?」
「そんな、ことっ…ないっ…!
俺には、マシュの、マシュのほうがっーーーんんっ!?」
マタ・ハリが、立香の口をふさぐ。
そしてぴとっ、と彼女の身体を擦り付けてくる。
「んんっ!?んんんっ…!!」
「ん~♪」
負けない、絶対に。
その強い意志で、マタ・ハリの力をはねのける。
しかし、そんな中で、マタ・ハリの目が悪戯な輝きを見せたことに、
立香は気づかない。
マタ・ハリは、キスをやめる。
「ねえ、せ~んぱい♪」
耳元でささやかれる。
「私の中に、精液をたくさんだしてもらえませんか?」
かろやかな声。
その声は。
「や、やめろ…っ。」
「やめろ、だなんて先輩ひどいです。私の初めてをうばったのに♪」
「お、お前は、マシュじゃないっ。」
マタ・ハリがマシュの声真似をする。
ただそれが、マシュの口調で、マシュの声音でささやかれてしまうだけで、
本当にマシュが喋っているかのような錯覚に陥ってしまう。
「しぇ、ん…ぱい…まけない…で。」
「マシュ…あり…がとう…俺は…まけ、ない。」
「ふふふ、先輩だめですよ。私が、先輩を負けさせます♪」
元々の声質が似ているのか、
マタ・ハリの声真似はすこし明るすぎるきらいはありつつも、
いつものマシュのそれにとても近い。
しかし、今上にいる女の子は、マシュじゃない。
マシュは、いま下にいるのだから。
「せ~んぱい♪ほんとに私じゃないって言い切れますか?」
「な、なにを…」
「私の胸。柔らかいですよね?」
「…っ…!」
「ふともも、おなか、うで、おっぱい。柔らかいですよね?」
「…っ……。」
「しぇ…ん…ぱ…い。」
下から、マシュの声が響く。
「ふふふ。先輩?実はわたしは分身のスキルを覚えたんですよ。
だから、下にいる私も、上にいる私も、両方共私、マシュなんです♪」
「そんなことっ…!」
あるわけない。論理が破綻しすぎている。
「ふたりの、おふとんマシュ。いかがですか?」
「そんなの、顔を見たらすぐに偽物かどうか分かるっ…!」
耳元で囁いているため、顔をしっかりと見れない。
(ちょっと首を動かせば…!)
「もう、せんぱいっ。せんぱいのおちんちん入れられちゃって、
気持ちよくなってる顔なんて、見せられないですよ♪」
「ぁぅぅぅぅっ!?」
おまんこが一気に締め付けられる。
加えて、下からマシュの手が伸びてくる。立香の、乳首に。
「んんんんんんっ!?」
「ふふふ。ね、いったでしょ先輩?
上も下もマシュじゃないと、二人で責めるなんてありえないですよね?」
「そんなのっ、魅了で、あやつってるだけっ…!」
「ふふふっ、せ~いかい♪」
顔を耳元から離し目の前で、マタ・ハリ。
「ではでは、ご褒美ですよ。せ~んぱい♪」
「んぅ!?」
甘いキス。
「ん~♪」
「んぅっ!?んぅぅっ!?」
身体を擦り付けて、ただただぴとっとくっつかれているだけ。
それなのに、おまんこの中がうねうねとうごめく。
「ん~~♪♪」
「んっ!んっ!んぅぅっ!!」
おちんちんは、おまんこの中で悶えつつもいかないように耐える。
くりくりっ、とマシュの手が、乳首をいじめる。
「んっ!?んっっぅ!?んんんっ!」
「…はみゅ…れろれろ。」
マシュの唇が、立香の耳たぶを弱々しくも甘噛し、舐めあげる。
「んっ!?んぅぅっ!!!」
マシュの意思じゃない、こんなのでいくわけにはーーー
「れろれろれろ………♪」
「んんっ!????んんんんっ!!」
おちんちんの玉袋が、舐めあげられる。
予想外の責めに、立香は混乱する。
それもそのはずだった。
これはマシュでも、マタ・ハリでもない。
先ほどまでえっちな手管でイカされきっていた、
エリのお口だったのだ。
体が動くようになったものの、
エリの身体はマタ・ハリによって完全に魅了されている、
あやつり人形状態だった。
しかしマタ・ハリにキスをされ、
そちらに目をやることもできない立香には、
どうなっているのかわからないままだ。
(なんっ、どうなって、だめっだ…)
「んんんんんんんんんんん!!!?」
どぴゅるるるるるるっ!!
と、快楽で立夏の頭の中は塗りつぶされていった。
その間も、マシュに責められ、エリに責められ、マタ・ハリに責められ。
逃げることはできない至高の快楽を与え続けられながら、
おもちゃとされてしまったのだった。
「ふふふ。ざんねん♪
きみたちの冒険は、ここで終わってしまったーーー。」
マタ・ハリの楽しそうな声。
目の前が真っ白になり、気が遠くなっていく中で、
立香にとってはそれだけが、なぜかよく聞こえた。
その後、立香、マシュ、エリは、マタ・ハリの虜となってしまい、
強烈なまでに心地よい快楽を味わい続けた。
当然、問題など解決できず、
ただ一体の敵を倒すことすらできなかった。
だが、この特異点は、
程なくして消え去ってしまう一過性のものであったようで、
人類滅亡まで関わるものではなかったようだ。
しかし、立香とマシュにとっては、
色んな意味で忘れられない記憶が刻まれてしまった。