逆寝取られ、ということで快楽で骨抜きにされた挙げ句に、完全に奪われちゃう感じのお話です。
苦手な方はご注意下さい。
ちなみに、イベント『オール・ザ・ステイツメン! ~マンガで分かる合衆国開拓史~』のマタ・ハリさんなので、
名も無きマスターのカルデアのマタ・ハリさんです。
愛知らぬ哀しき娘状態なので、いつも書いてるマタ・ハリさんよりちょっぴりすれてます。
(どう考えても☆1は冷遇されてると思うので…。)
それにしてもマンガで分かるのお話は癖がすごいですねぇ。
てか、マタ・ハリさんのセリフメタすぎませんかねw
そういうとこも好きですけどw
時間軸は、とりあえず人理修復後ですね。
カルデアの対外観測員たちが働きたくないといいだしたり、
立香が宝具スキップ機能を無性に実装してほしくなったり、
ダ・ヴィンチちゃんがダメ人間としての自分を自覚しそうになったすんでのところで、
仕事できるからダメ人間じゃないというダメ人間のようでいてやっぱり天才な言い訳をしたり、
と、なんやかんやとみんながだめになってしまうおそろしい(?)現象が起こる。
新たに現れた特異点にそれらの原因があると判断した立香たちは、
とりあえずイベントの解決を試みる。
レイシフト先で、進撃する巨人、バニヤンと出会った立香たち。
バニヤンを召喚した人物こそが聖杯持ちで特異点を作ったんだろうという、
エジソンの推理のもと、ロンドンみたいだけどシカゴな街を探索していると、
オカルト趣味の好事家が集まるという『クラブ・ハイソサエティ』なる店の噂を聞く。
魔術師が絡んでいるかもしれないと思い、
立香たちはその怪しげな店を探索をすることにした。
店の中は、綺羅びやかな光に包まれ、豪奢な装飾品がそこかしこに設えられている。
その中にあって、一際目を引く美しい女性がいた。
その所作、その仕草は優雅なのだが、どこか、妖しいまでの妖艶さを醸していた。
「綺麗な……人……?」
ポール・バニヤンが呟く。
その人は、その場にいる誰よりも美しかった。
透き通る空色の瞳、どこか童顔ではありつつも、整った相貌。
豊満な双丘、くびれた腰つき、ハリのある美しいおしりは見るもの全てを魅了してしまうほど魅惑的で、
程よい肉付きでありながら引き締まったふとももや腕は健康的な美を感じさせる。
栗色の長く嫋やかな髪は腰まで降り、
彼女の橙色の踊り子服特有のひらひらとしたと薄布とともに、ゆらゆらゆれる。
それは彼女の宝具と共に繰り出される妖艶な踊りと相まってしまえば、
たゆたゆと柔らかにゆれるバストや、
突き出されるヒップとともに見るもの全てを誘惑する、ある種で凶悪な武器となる。
それを、よく知っている。
立香は、身をもってそれを受けたことがあるのだから。
「マタ・ハリーー!」
「気をつけて下さい。
あの人は、私達の知るマタ・ハリさんではありません。」
マシュが警告する。
「うん。カルデアのあの人とは、別の英霊だ」
「うふふ。ようこそ、『クラブ・ハイソサエティ』へ。
初めまして。私はマタ・ハリ。このクラブのミストレス。」
いつもと変わらない、笑顔。
見目麗しい相貌、豊満な身体。
現世のものとは思えない絶世の美。
それでいて、彼女には近寄りがたさがまるでない。
彼女の温かな笑顔が、心地よい声が、人懐っこい仕草が、
人当たりの柔らかさが、彼女と相対する全ての人を虜としてしまうからだ。
「いつぶりかしら?
本当の魔術師がここにやってくるのは。」
しかし、思う。
いつもの自分が知る彼女とは決定的に違う。
それは、親しさ。
今までの思い出や、過ごした時間が完全に抜け落ちている。
それが今の彼女が、自分の知る彼女とは違うことを示している。
「そしてーーさようなら。」
彼女が別れを告げる。
(意識がーー!)
「何ーーこれ?頭に、もやが……!」
バニヤンが、呻く。
「先輩!?」
(所長ーープロレスごっこーー魔術回路!)
「先輩、今、何を考えてるんですか!?」
「おいでーー僕のなすびちゃんーー!」
「せ、先輩!?な、何を!?なすびちゃんって、どういう意味ですか!?
やめて、やめてください!
いけません、いけません、やめてはいけません!」
「うふふ……そう……溺れなさい……。私は、陽の眼を持つ女……!
この眩惑の光から逃れることはできないわ。
さようなら。異界の魔術師さん。」
視界が、真っ白に、塗りつぶされる。
「そうはいかない。」
パリン、と硝子が割れるような音が聞こえる。
「あ……!?ここはーー!」
「そんな!?あなたたちは、私の宝具にかかって……!」
「あいにくだったな。私とミスター・ジェロニモが、
何も備えをしないでここに来ると思ったのかね?」
「このクラブの周囲には、我々が陣地を構築している。」
「異常な反応があれば対処するよう、ナーサリー・ライム嬢に依頼してね。」
「キャスターを3人相手にして、アサシンの魔力が通じるとは思わないことだーー!」
巨大な獅子と、屈強なインディアンが、助けに現れる。
エジソンとジェロニモだった。
常々思うが、どうみてもキャスタークラスには見えない。
が、とりあえず今はおいておこう。
「成る程。やっぱりこうなるのね。
いいでしょう。男たちの流儀は好きではないけれど。
みなさん、お願いします。」
「困りますなあ、お客さん。」
ぞろぞろと、サングラスに黒スーツという屈強なそっち系の方々が湧いてくる。
「この『クラブ・ハイソサエティ』は私の城。
生きて出られるとは思わないことねーー!」
「みんな!数が多くて個別に指示を出せる余裕が無い!それぞれ戦ってくれ!」
数十人もの黒スーツ相手に、全員がそれぞれ戦う。
黒スーツの一人一人の力はそれほど強くはない。
が、幾分数が多い。
戦闘能力があるわけでもないので、
戦いに巻き込まれないよう、立香は少し離れた位置まで移動する。
「みんな!宝具だと建物が壊れて下敷きになるかもしれない!
互いに後ろを取られないように味方同士でカバーしながら、
宝具無しで戦うんだ!」
「そうね、後ろを取られないようにすることはとっても大事ね……♪」
「!?ーーっ!?」
ふにゅり、と柔らかな身体が背後に押し付けられる。
同時に、両手が彼を抱きしめる。
「これでもう、指示は出せないわね」
「なっ…!?なに…をっ…!?」
マタ・ハリの拘束という名の抱擁から逃れようとする。
が。
「『フェロモン』と『ダブルクロス』を使わせてもらったわ…♪
身体が思うように動かないでしょう?
それに、ふふっ…スキルも、使えない。」
マタ・ハリの言うとおりだった。
身体がふらついて力が入らず、
マスタースキルを使おうにもうまく集中できない。
「ふふふっ。これで、あなた達の負け。
意外とあっけなかったわね?
ふふっ。さあ、みんなおとなしくしてね。
マスターが、たいせつなら、ね。」
その甘やかな声に、その甘やかな肢体に、身体がぴくんと、ふるえてしまう。
「さ、あなた達を私のお部屋に案内してあげる……♪
魔術師さんも、ね?」
「ぁ…ぁ……!」
朦朧とした意識の中で、
言われるがまま、マタ・ハリに立香は連れて行かれてしまった。
「……!?せん…ぱい…?」
「ここ…は?」
「うふふ。目が覚めたみたいね。」
マシュの声と、立香の声が響く。
そこはベッドルームで、マシュと立夏は二人とも同じベッドに眠らされていた。
清潔なシーツを取り付けられた、豪華な装飾品のついたごてごてとしたベッド。
部屋の中には高価そうな調度品が並んでいる。
「ようこそ、私のお部屋へ。
歓迎いたします。異世界の魔術師さんとマシュ。」
部屋の主が笑顔で恭しく、傅く。
「マタ・ハリ!」
「マタ・ハリさん!他の人達はどうしたんですか!?」
「ふふっ。心配しないで、マシュ。みんな無事です。
今は違う部屋でおとなしくしてもらっています。
そうそう。お外にいた可愛らしいお友達も、ね♪
まったく、あの子達にも困ったものだわ……。」
少しの呆れ顔で、マタ・ハリ。
「………そうですか。」
ほっ、とマシュが胸をなでおろす。
「あらあら?私を信じてくれるの?」
「はい。マタ・ハリさんはひどい嘘をつく人じゃないですから。」
「ふふっ…そう。甘いのね、マシュ?」
「そうでしょうか?」
純真なマシュが首をかしげる。
それが、その純真さが、少し、マタ・ハリの気に障る。
「そうよ。あなた達の世界の私がどうかは知らないけれど、
私は、とってもひどい女よ?」
「そんなことないです。
マタ・ハリさんはとっても優しい人です。きっと、どんな世界でも。」
「………。」
ぎりっ、とマタ・ハリが歯噛みする。
なんてお花畑な頭をしているのだろう。
なんて、甘いのだろう。
なんて、『幸せそう』なのだろう。
「………決めました。私は、あなた達にとってもひどいことをします♪」
言って、彼女は妖艶に踊り出す。
「『むすび、ひらき、私という女に溺れてちょうだい?』」
「なっ……!!」
「か、からだが………!?」
立香の手が、マシュの手が、互いに服を脱がせ合う。
マタ・ハリの妖艶な舞いが二人の身体の自由を奪っていく。
「裸になった男女が二人………♪
なら、するべきことはひとつだけ………♪」
立香の背後に身体を押し付け、抱きしめるマタ・ハリ。
「あらあら?まだ準備ができていないの?」
いいつつ、おちんちんを手のひらに包み込む。
「ふにふに、ふにふに。ふふっ………固くなってきた竿を、こしこし。
おちんちんのかめさんをぐりぐり、ぐりぐり………♪」
「ひっぁ………!」
強めの刺激に、思わず嬌声を上げてしまう立香。
程なくして、完全に勃起したとろとろおちんちんが出来上がってしまう。
「ふふっ。元気ね、魔術師さん………♪」
すぅっ、とシルクのハンカチを衣服から取り出す。
「マシュ。あなたを少し、いじめてあげる♪
世の中には、とってもこわいお姉さんがいるってことを教えてあげるわね♪」
つるつるすべすべとした、柔らかな絹の繊維がおちんちんをすべる。
その得にも言われぬ心地よさにおちんちんが震える。
「ふふっ、魔術師さん、いいおかお………♪」
「や、やめて下さい!マタ・ハリさん!マスターにひどいことをしないで下さいっ!」
マシュが叫ぶ。が、マタ・ハリは無視する。
彼女はおちんちんに、特にその先端に、シルクのハンカチを滑らせる。
少し念入りに下拵えされたおちんちんが出来上がる。
「ふふっ…これで、完成………♪」
そこにあるのは、勃起させられたおちんちん。
先程よりも少しは大きくなっているかもしれないが、
大きさはそれほど変わってはいない。
熱く、固く、脈動するおちんちんが、震える。
「先輩っ!大丈夫ですか!?」
「だ、だいじょうぶだ。」
与えられた快感は、強烈ではあったが、射精するほどのものでもなく、
我慢出来ないものでもなかった。
「ええ。大丈夫よ。
だって、大丈夫じゃなくなるのは、あなただもの。マシュ♪」
くすくすと、マタ・ハリが嗤う。
「え………?」
マシュが、よくわからない、といった困惑の表情を浮かべる。
「さ、魔術師さん♪そのまま、マシュのおまんこを、一気に責めなさい♪」
「あっ…くっ…か、からだが…かってに…!!」
「あっ…だ、だめですっ…せんぱい……」
立香も、マシュも、抗おうとはするものの、二人はその気持ちよさも知っている。
マタ・ハリの宝具のせいで、えっちな気分にさせられてしまった二人は、
その誘惑に心底からは抗えないでいた。
「マシュ、ちょっぴりおかおがとろけてるわよ?
ふふっ。魔術師さんとのえっち、大好きなのね?」
「あ、い、いや、そんな………」
顔を赤らめながら、マシュ。そんなマシュの背後に回り、彼女を抱きしめる。
絶対に、動けないように。
「ふふっ、あなたの大好きな魔術師さんのおちんちんよ。マシュ?
おまんこに、キスしてるわね?」
マシュのおまんこに、立香のおちんちんが触れる。
「ぁっ……あっ……♪」
マシュの声が、悦楽の声音を含んだ声に変わる。
マタ・ハリは、そんな彼女の声を聞きながら、昏く、くすっ、と嘲笑った。
「あっ!?」
ずんっ!と立香のおちんちんがマシュのおまんこを串刺す。
「どうしたの、マシュ?」
くすくすと、マタ・ハリ。
「そ、そんな…?なんで、…えうっ!?」
ずんっ!と再び力強く立香のおちんちんがマシュを貫く
「あっ、や、やめ、せんぱい…つ、突かないで、ついちゃ、やです………!
ああああっ!?」
ずんっ!!と更に強く、立香のおちんちんがマシュを突く。
「な、なんでっ…こ、こんなの、ちがう……。」
「さ、魔術師さん。欲望のまま、マシュを貫きなさい♪連続で、ね♪」
「えっ、ぁっ、せんぱっ、あああっ!あああああああああああああっ!!!」
何度も何度も貫かれるマシュ。
痛みが、その度にマシュのおまんこを襲う。
やがて、どぴゅどぴゅと立香が精液を吐き出すまで、
一気に串刺す激しい抽送は続いた。
「あ、ああっ……なん…で…」
だんだんと、痛みは薄くなったが、
最初の痛みは軽いトラウマになるほどだった。
「どうかしら、マシュのおまんこのお味は……?」
「あっ…ぁっ…!」
「ふわふわ、しててっ…ふにふに、しててっ…き、きもち、い……い。」
「ふふ。微笑ましいわね♪
恋する男女の愛にあふれるこいびとえっち♪」
「あっ…あっ…ああぁっ」
快楽に酔いしれる。
頭が真っ白になる。
立香が、幸せなとろとろの疲労感に包まれる。
「さてと、じゃあ立香くん、また、激しくマシュを愛してあげてね?
ふふっ、でも、その前に………♪」
すぅっ、と、マタ・ハリがだしたのは、先と同様のシルクのハンカチだった。
そして、立香のとろとろおちんちんを優しく撫でるように拭いていく。
「ぁっ………!?あっ………!」
(ふふっ、気づいたかしら?)
「マタ・ハリさん…!あなたは………!?」
「はい。マシュは自分でしてね?私は魔術師さんにしてあげないと………♪」
言って、シルクのハンカチを渡される。
渡された手は、ひとりでに動き、おまんこを拭き取り始める。
さらさらつるつるの肌触りで、少しひんやりとした感触は心地いい。
心地よいのだが、これが、罠であることに、マシュは気づいていた。
おまんこを、入念に、拭き取る。マシュ自身の意思とはまるで関係なく。
そして、とろとろのおまんこから、水分が奪われる。
「こ、これは…こんなっ…!!」
痛かった理由。
それは、全ての水分を奪われていたこと、だった。
いつもはすぐにとろとろになる立香のおちんちん。
滑りもよく、とても気持ちよく快楽をおまんこに流し込んでくれる。
しかし、それを彼女は拭き取ってしまった。
全ての先走りは拭き取られ、そして、マシュが感じたことでとろけた愛液も、
立香が出してくれた精液も、身体を操られ、全て拭き取らされてしまう。
「んああああっ♪」
だが、立香はマタ・ハリの手管によって快楽を与えられ、それに気づく様子もない。
本来なら立香も痛みを感じてもおかしくない。
しかし、彼女のテクニックが、立香のおちんちんを限界以上に勃起させ、
どんな刺激も快楽に変えてしまうように、興奮させられきっている。
そして、もう一つ。
(…痛いって、言えなくされてる……!)
言葉が、制限されている。
身体の自由を奪われているのだから、むしろ言葉の制限のほうが簡単なのだろう。
しかし、この言葉の枷は、強力だった。
立香は、マシュが感じていると思い込んでいる。
実際その面もある。しかし、それだけではない。それ以上に、痛い。
せっくすをしていても、やがてはとろとろになるのだが、
マタ・ハリの命令で、おまんこを一気に突く立香のおちんちんは、
マシュにとって恐怖の対象となりつつあった。
「あっ…くっ…こ、こんなに…して、どうするつもりなんだ…?」
立香にとっては、ただ気持ちいいだけ。
だから、何がマシュに起こっているのか、分からない。
「ふふっ。ただのサービスですよ?魔術師さんにとっての、サービスタイムです♪
そう、魔術師さんにとっての、ね♪」
にこやかに、マタ・ハリ。
そして。
「さ、マシュ。次に、いってみましょうか?」
ふにゅり、とマシュの身体を背後から抱きしめ、動きを制限する。
「あっ……あぁっ……だ、だめ………!」
マシュが、呻く。動けないマシュの身体。
痛みを感じ、彼女の魅了が一瞬解けたとしても、
彼女の身体によって、動きは完全にとどめられてしまう。
そして、操られた立香の身体。
快楽に突き動かされるまま、
再度、マシュのふわふわおまんこにおちんちんがキスをする。
乾ききったガチガチのおちんちんと、やわらかなおまんこ。
この先にどうなってしまうのかは、もうすでに知っていた。
「あ、あああああああああああああああああああああ!!」
マシュの、嬌声が、悲鳴が、響いた。
しばらくして。
「マシュ♪満足したかしら?」
「は、はい……。」
マタ・ハリの宝具にかかったマシュが、答える。
「じゃあ、交代ね♪」
「え、そ、そんなっ…」
「だって、ずっと私も待ってたのよ?
それって、ひどくないかしら?」
「あっ…ぅ…それは……それはぁっ……!!」
何かがおかしい、それを認識しつつも、つよくは反駁できない。
それほどにはマシュの心は操られつつあった。
「もう、マシュったら。
私だって、あなたと魔術師さんのえっちをず~っと見てたのよ?」
「そ…それは……っ!」
「もう、聞き分けのない子。反省してないわね?
そんな悪い子には…おしおき、しないとね…♪」
「お、おしおき……?」
「マシュ、あなたへとってもつら~いおしおきをしてあげます。」
「こ、これ以上になにかをするっていうんですか………!?」
「魔術師さんのこと、信頼してるのね?」
「…当たり、前です………」
そっと、マシュにだけ聞こえるように、マタ・ハリが耳打ちする。
「あなたの痛みに、何も気づいてくれていない鈍感さんなのに、随分と健気ね♪」
くすくすと、小さく笑いながら、マタ・ハリ。
「あなたには、分かりませんっ………!
せんぱいは、いつだって、私を、みんなを想ってくれてますっ………!」
「マシュ……!」
マシュの言葉に勇気をもらう。
(そうだ、こんなところで、こんな誘惑に負けられないっ…!)
「………ふふっ。二人ともとっても素敵。
お互いがお互いを思いやって……とっても……きれい、ね。」
一瞬、どこか悲しんでいるように見えたのは気の所為だったのだろうか。
「なら、どんなおしおきでも耐えられるわよね。マシュ?」
「……どんなことだって…耐えて、みせますっ…!
マタ・ハリさんには、負けられませんっ!」
「じゃあ、あなたへのおしおきは、『魔術師さんをみること。』」
「………え?」
そんなこと?と、きょとんとしているマシュ。
「ふふっ。これだけじゃ軽すぎるかしら?
じゃあ、もう一つ。『魔術師さんのことを話すこと。』
一つ一つ、細やかに、丁寧に、話してね?」
柔らかな笑みを崩さず、マタ・ハリ。
それが、逆にマシュにとっては恐ろしかった。
「な、なんですか…一体、なにを、考えているんですか…っ!?」
「すぐに分かるわ。ふふっ。じゃあ魔術師さん。次は私で、ね?」
ふわり、とマタ・ハリがマシュの横で仰向けになる。
そのやわらかそうな肢体に、立香はごっくんと生唾を飲み込む。
「も、もう、むり……!や、やすませっ……っうう!?」
マシュの愛液と、立香の精液でぐちゅぐちゅにぬれたおちんちんに、
マタ・ハリの手がからみつく。
「あっ…あっ…ああっ…ああああっ…!!」
「くちゅくちゅ♪くちゅくちゅ♪こしこし♪こしこし♪」
「あああああああああっ!!!」
圧倒的な快楽が、立香のおちんちんを襲う。
マタ・ハリのおててのなかにすっぽりと収まっていたしなびたおちんちんは、
その絡みついた手が離れると、
まるで手品のように、固く、大きくそそり立っていた。
「せ、せんぱい……っ!」
マシュは、気づいた。
今回、彼女はハンカチを、使っていない。
「ふふふっ、やさしくしてね?異界の魔術師さん♪」
立香の身体が、ひとりでにマタ・ハリへと、おりていく。
マタ・ハリは、艶めかしい所作で、スカートをたくし上げ、ショーツをずりさげる。
「ふふっ。あらあら。私のおまんこと、魔術師さんのおちんちんがキスしちゃった♪」
「ぅ、うう……!」
ぬるぬるとしたおちんちんが、マタ・ハリのおまんこのわれめをなで上げる。
それだけで、おちんちんがぴくんぴくん、と悲鳴をあげる。
とろとろのおちんちん。
それは、立香自身の先走りと、マシュのおまんこで気持ちよくなって出した精液。
そして、立香のおちんちんで気持ちよくなったマシュのおまんこの愛液が、
とろとろにまざりあっているものだった。
そして、マタ・ハリ自身も興奮していたのか、
おちんちんとキスをしているマタ・ハリのおまんこもまた、
とろっとろにとろけている。
マシュを利用するだけ利用し、えっちのときには激しい痛みを与え、
快楽に蕩かされた後に敏感になった立香のおちんちんを使って、
マタ・ハリ自身はこれから至上の快楽を貪ろうとしている。
「こ、こんなの、ひどい……。」
隣りにいたマシュが、目をそらす。
「ふふ。あらあらマシュ、だめよ。目をそらしちゃ、だ~め♪」
「ああっ……!?」
顔が、背けられない。
立香の方をむき、そして、目が、開かれる。
「それと、私がいったこと覚えているかしら?マシュ♪」
「…?」
「マスターのこと、一つ一つ、話してね…♪」
「!!そ、そういう…っ……『せんぱいが身体で息を、しています。』」
「ふふっ。そうそう。その調子。」
「『せんぱいのおちんちんが、マタ・ハリさんのおまんこ、なで上げてます。
ぬるぬる滑って、とっても、なめらかに、うごいて、ます……。』」
「ま、マシュ、やめて…!」
「っ……!」
口を塞ごうとしているのだと思う、が。
「マシュ?」
マタ・ハリの青い目が、マシュを射抜く。
「『せ、せんぱいの…おちんちん、ちゅ、ちゅぷちゅぷっ…て、
マタ・ハリさんの中へ入っていきます。』」
「え…?」
それは、立香自身も自覚できていなかった。
だがゆっくり、ゆっくりと、身体はマタ・ハリへと降りていき、
おちんちんは亀頭の半分程度まで彼女のおまんこへと沈んでいった。
「『せんぱいが、それに気づいたみたいです。
はっとした表情です。抗おうとしています。』」
「んくっ…!っうっ!」
「『でも、まだ魅了されているせいか、身体が言うことを聞いていないみたいです。』」
「ふふっ。そうなのね。がんばりやさんは好きよ。」
「『おまんこに、ゆっくりゆっくり、おちんちんが飲み込まれていっています…っ。
お、おちんちんがひくひくって、ふるえて…っ…で、でも、もう、それも、見えなくなってきました。
お、おちんちんが…お、おまんこに、は、はいっちゃって、ます。』」
「ぐううううっ!!」
「『せ、せんぱいの表情、がまん、してます…。』」
「ふふっ、そうなの?魔術師さん?」
「ち、ちがう…そんな、ことはっ…!ぁああっ!」
「『急に、気持ちよく、なっちゃったみたい、です。』」
「ふふっ。そうね。私がおまんこでおちんちんをよしよししちゃったから♪」
「ううっ…『と、とっても、気持ち、よさそう、で、
耐えられなくなっちゃうって、かお、です。』」
「そうね。ふふっ。おちんちんが甘やかに、とろけちゃったかしら?
まだ入れただけなのに、ね。ふふっ……♪」
入れただけ、それなのに、立香は必死だった。
おちんちんをぺろぺろと舐め回すように触れる柔らかな責め、
かと思えばぎゅむんぎゅむん、とおちんちんを追い詰める魔性の責め。
「っ……っぅ……!」
負けない、負けられない。快楽に押し流されては、いけない。
しかしーー
「っ……ぁっ……ぁぁっ……!!」
「『絶対負けない、そう考えているのに、感じちゃう。…そんな、表情、です。』」
「ふふっ。マシュ。いいものを見せてあげましょうか?」
「いい、もの?」
「ええ♪このままいき続けて、狂っちゃうくらいきもちよくなっちゃう魔術師さん♪
みたいでしょう?」
「っあああああっ!?」
マタ・ハリのおまんこが、おちんちんを咀嚼するかのようにうごめく。
とろとろおまんこととろとろおちんちん。
先のマシュとのえっちで与えたまやかしの快感ではなく、
マタ・ハリのおまんこでの純粋な快楽をおちんちんに流し込む。
「い、いやです…!そ、そんなの、みたく…ない…です…!」
「ぁくっ、あぁっ、あっ、くぁああっ!?」
マタ・ハリのおまんこに過剰なまでの快楽を与えられ、踊り狂う立香。
「ほら、まーしゅ♪ちゃんと魔術師さんのこと、話そうね?」
「い、いや…やだ…こんな、こんな……のっ…
『せ、せん…ぱいは、もう、逃げられないって、どこかで分かっちゃってます。
負けちゃダメ、そう言い聞かせてるのに、
もう勝てないって、どこかで分かっちゃってます。』」
「ふふっ。そうなんだ♪頑張れ、頑張れ、魔術師さん♪」
「ああっ!?ああっ!?あああああっ!!ぁっあっあっっああっ!?」
マタ・ハリは、やわらかおまんこで、軽々と立香のおちんちんを蹂躙する。
立香は我慢しているつもりなのかもしれないが、マタ・ハリにとってはたんなる児戯。
射精をがまんできるぎりぎりの快楽を与えているに過ぎない。
しかし、それももう終わり。
ふとももを優しく腰にからめただいしゅきほーるどで、
おちんちんをおまんこの一番奥へと誘導する。
ずずずっ、とおまんこに押し付けられるおちんちんが、
マタ・ハリの愛液に絡められながら、震える。
「さあ、たくさんの魔力を私に注いでくださいね♪魔術師さん♪」
「!!…ぁっ、ぁひっ、んんくっぅあっ!」
「『ひくひくって、身体がもう言うことを聞いてくれてないみたいです。
快感にふるえて、マタ・ハリさんの中に、出しちゃうのは、
もう……か、かくじつ、です……。』」
涙を流しながら、マシュ。
「ふふっ♪ごめんなさいね、マシュ?
マスターを寝取られちゃうのは、とってもつらいわよね?」
「う、うぅ…。ぅぅぅっ……。」
「でも、ちゃんと見ててね。あなたのマスターが、私に堕とされちゃうところ…♪」
「いや、いやです…やだぁ……!」
「さ♪いっちゃえ♪」
「あっ、あっ、ああああっああああああああああああああああああああああああ!!」
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぴゅぴゅぴゅぴゅっっ!!
やわらかおまんこによる、捕食えっち。
立香のおちんちんは、為す術もなく、いかされてしまう。
がくがくとふるえ悶え、逃げようともがく立香。
しかし、優しく絡めれたハリのあるふとももが立香の腰を放さない。
おまんこの奥の奥で悶え苦しみながら、おちんちんから精液が、魔力が、奪われる。
「ふふっ、じゃあ、こしをふりふりしましょうね♪」
「あっ、ぁっ!い、いやだや、やめっ、あひっ、あひっ、ああひぅああああ!!!
あああああぁあああああ!!」
「ううっ……『マタ・ハリさんのお、おまんこに、精液吐き出しながら、
先輩が…っ…腰を振り始めちゃってます。おちんちんから、ぅ…ぅっ…ずっと、
絶え間なく…ひっぅ…精液がびゅるびゅるでちゃってます。
とっても、ひっく、つらそう、ひっく、なのに…とっても、
ひっく…きもち、よさそうです……』」
泣きながら、それでも魔術師さんの説明を止めることができないマシュ。
「ふふふ。とってもいい気持ち……♪
マスターの魔力が私に流れ込んでる………♪」
「ぁっ…ぁっ……ぁひっ……」
しばらくのえっちの後、ぴくん、ぴくんっ…と力なくふるえながら、立香が呻く。
マシュは、目を開き、立香を見てはいるものの、
いつもの明朗な瞳からは輝きは失われ、
濁りきった目が、立香を映しているにすぎず、
もはや認識すら出来ているのかも分からない程に衰弱していた。
「ねぇ、魔術師さん♪私に聖杯をいただけないかしら?」
耳元で、優しく、ささやく。
「ぁっ…ぁひっ……」
「ね?おねがい♪」
「む、むり…だ……」
「えいっ♪」
おまんこで、精液をしぼりきった後のびんかんおちんちんをいじめる。
「ぁひぃぅぅ…!」
「えいっ♪えいっ♪えいっ♪」
「ぁぁぅっぁぁぁぅぃぃうぅあぁ………!」
くすくすと笑いながら、
何度も何度も、快楽で、おちんちんをいじめあげるマタ・ハリ。
「ね?」
「ぁひっ…そ、そんな…そんなの…」
「ふふっ、また、おちんちんをいじめてほしいってことかしら?」
「あっ…ああっ……くっ…ぅう…っ…わ、わかった……。」
可愛らしい笑みに、屈服してしまう、立香。
「うふふ♪ありがと、マスター♪」
優しく人懐っこい笑みの中にも、
どこか嗜虐的な色を混ぜた暗い笑みを浮かつつ、マタ・ハリ。
「で、でも、ひとつだけ…言うことを…きいてほしい……!」
「ふふっ。いいわ。でもそれは聖杯を私に使った後で、ね?」
「っ………わ…かった。」
言って、立香は聖杯を出現させ、マタ・ハリに、捧げる。
「これが…♪ふふっ、ふふふ♪ありがと、マスター♪」
にこにこと、満足げな笑みを浮かべつつ、マタ・ハリが返す。
マタ・ハリは早速、自身に聖杯を取り込んだ。
「ああっ………!!感じる………感じるわ………っ!
力が溢れてくる………!さっき搾り取った魔力の比じゃないわ!
ふふっ、これなら誰にも、負けない。負けるはずない!」
興奮気味に、マタ・ハリ。
それを、どこか悲しい目でみやりながら、朦朧とした意識の中で立香が話しかける。
「………お、俺の、約束は……ましゅ…ましゅ…を…か……かい………」
そこで、立香は気を失ってしまう。
マタ・ハリの上で、おちんちんをマタ・ハリの中に囚われたまま。
マタ・ハリにとっては、おまんこの快楽でおちんちんをいじめあげ、
むりやりに立香を起こすことも出来る。
が、仮にも聖杯を捧げた恩人に、そんなことをするのは気が引ける
ーーーこともないのだが、そんな些事はどうでもいい。
今は聖杯を使わせた、勝利の余韻を味わいたかった。
「ふふっ。とっても気持ちよさそうにとろけちゃってる♪
ねえ、マシュ?こんな魔術師さん、初めて見るんじゃない?」
全ての魔力を搾り取り、聖杯を得たマタ・ハリが、
いたずらな笑みを浮かべる。
「『………いえ、私は、見たことが、あります。』」
マシュは、泣きつかれてしまったのか、感情を閉ざしてしまったのか、
無機質に、対応するだけだった。
聖杯を得て宝具威力があがったのか、マシュは一切の抵抗をせず、
言うことをただただおとなしく聞くようになっていた。
それは隷属させられた奴隷の反応としては極めて良好であり、
魔力や宝具威力の上昇が為せることだった。
それ自体は、弱小サーヴァントである自身にとっては感極まるものだった。
が、マシュからでた言葉自体が、彼女の歓喜に水を差す。
「………あら?そうなの?それは、あなたとのえっちの時に?」
予想外の返答に、少し憮然とした態度で、マタ・ハリ。
「『………いえ、ちがい、ます。
………それは、あなたのとき、です。』」
「?………わたし?」
「『はい。2016年のハロウィンに、私達は、チェイテ・ピラミッド側のサーヴァント
として呼ばれたマタ・ハリさんと戦ったことがあります。』」
「そう、なの?」
「『その時に、私達はマタ・ハリさんに負けてしまいました。
私も、エリザベートさんも、先輩も、
みんな、マタ・ハリさんに誘惑されてしまい、特異点は未解決となりました。』」
「へぇ…♪それで、その後はどうなったの?」
愉悦の笑みを浮かべつつ、マタ・ハリ。
「『マタ・ハリさんは、私達に謝ってくれました。
敵対していた側に召喚されたとは言え、
マスターである先輩と戦ってしまってごめんなさい、と。』」
「ふぅん…。」
「『先輩は、すぐに許しました。私達もですが。
あの特異点は、すぐに消失する程の微細で不安定なものでしたし、
それをマタ・ハリさん自身も分かっておられたんだと思います。
それに…マタ・ハリさんは私達に一切危害を加えませんでした。』」
「………。」
「『誘惑で、魅了状態にはされましたが、
ただの一度も、私達に怪我をさせるような攻撃をしませんでした。』」
「………そうなの……。」
「『そんな心優しいマタ・ハリさんだからでしょうか。
先輩は、聖杯を使う相手にマタ・ハリさんを選びました。』」
「………!?」
口に手を当て、信じられないといった表情でマタ・ハリ。
「『先輩はマタ・ハリさんをーーー』」
今まで、本当の愛を受けられなかった人生。
そして、またも愛を受けられなかったカルデアでの第二の人生。
戦闘能力が低く、特別な能力といえば相手を誘惑することだけ。
合理性を鑑みれば、育てる価値の低いサーヴァント。
それを、自分自身でもよく理解していた。
「『きっと、マタ・ハリさんも、先輩のことをーーー』」
でも、人は、愛を求めずには、いられない。
すくなくとも、私はーーー
「………もう、いいわ。ありがとう。マシュ。
すこし、眠ったほうがいいわ。」
「………。」
マシュは何も言わず、眠りに落ちた。
先までのえっちが、マシュの精神にも身体にも酷いダメージになっていたはずだし、
意識を保っていられたのは、マタ・ハリの宝具の影響だった。
それを解いたことで意識を閉ざす事ができたようだった。
悲しい嗚咽を漏らしながらも、マシュは眠る。
「………ごめんなさいね、マシュ………。」
言いつつ、マシュのさらさらの髪を梳く。
「………うぅ………。」
マシュが、呻く。
「せんぱい………ごめんなさい………。
まもって、あげられなくて………ごめん、なさい………。」
「………。」
憐憫の表情で、マシュと立香をみやりながら、
彼女は少し、物思いにふけった。
「………さあ、みなさんついてきてね。抵抗なんてしないように。」
マタ・ハリに連れられる立香たち。
聖杯を得たマタ・ハリの前ではクラス差による影響など微々たるもので、
クラス優位性をもっていないバニヤン、マシュ、ジャックはもとより、
キャスタークラスであるエジソンやジェロニモ、ナーサリー・ライムまでもが、
彼女の蠱惑的な踊りに酔いしれ、意識を混濁させられ、
夢現の世界へといざなわれていた。
彼女に抵抗できる者は、もう誰もいなかった。
マタ・ハリが連れてきた場所は、不思議な場所だった。
世界コロンビア博覧会。万国博覧会とも呼ばれるその中心には風変わりな建物があり、
日本人の立夏からみると、それは戦国か江戸くらいのお城や日本庭園のように見えた。
そこをさらに進むと、ハリボテの城があった。
そこには、二頭身ほどの、なにかがいた。
「ん!?勝ったの!?マタ・ハリ!
へー。☆1サーヴァントでも役に立つときあるんだ!
いや、敵が弱かっただけか。」
名も無きマスターが、心無い言葉をマタ・ハリへと投げかける。
その声を聞きつつ、傅くマタ・ハリ。
「まーなんにせよ、邪魔者がいなくなってよかったよかった。
んじゃ、またサーヴァント作らないと!
聖杯に今度は何混ぜようか……。」
「あの、マスター…。」
「ん?なに?まだいたの?
また変なやつが来るかもしれないから、さっさと持ち場に戻ってよ。
そいつらはテキトーに処分しちゃっていいからさ。」
ひらひらと気のない手を振りながら、名も無きマスターが吐き捨てる。
「………はい。分かりました。マスター。」
ちらり、と彼女の手の甲をみやる。
令呪は、三画。
「ああ。そういえば、マスター。
すこし、お耳に挟んでおきたいことが。」
マタ・ハリの美しい空色の眼が、怪しく輝く。
「うん?なにーーーぷふっ!?」
マタ・ハリの豊満な胸に、名もなきマスターの顔がうずめられる。
「『結び、開き、私という女にーーー』」
囁いて、おっぱいからマスターの顔を開放する。
激高したマスターが叫ぶ。
「ぷはっ!『令呪をもって命じるーーー!」
怒りに滾るマスターの眼を、
静かな怒りを湛えた、美しい青の瞳が射抜く。
「『溺れて、頂戴。』」
鈴のように美しい声が、冷たく響いた。
その瞳は、その声は、
男も女も、魅了する魔性の声音をはらんでいた。
「………?」
朦朧とした意識の中、目覚める立香。
はりがあって、それでいてあたたかでやわらかな感触を後頭部に感じる。
「ふふっ。目が覚めましたか?魔術師さん?」
みると、そこには笑顔の美女がいた。
「マタ・ハリ…!」
ぎりっ、と歯噛みする立香。
「あらあら、こわいお顔だわ。……無理も無いわね。
それくらいのことは、したものね。」
「………?」
「ねえ、異界の魔術師さん。気持ちいいかしら?」
「………え。」
言われて、今の状況を確認する。
どうやら、マタ・ハリのやわらかなふともものうえで、
膝枕をされたまま眠っていたようだった。
「えっ!?ええっ!?」
困惑する、立香。
「ふふ。良いお顔だわ。とっても…。」
やさしく、立香の頭を撫でるマタ・ハリ。
とても、やわらかくて、心地いいーーー
「そうそう。これ、ね。」
すっと、彼女が何かを差し出す。
それはーーー
「聖杯!?」
「ええ。あなたに、お返しします。
ーーーといっても、あの聖杯は使ってしまったから、もう戻らないのだけれど。」
「???」
「………これは、私達のカルデアの聖杯。
あなたたちとは異なる世界。異なるカルデアの、ね。」
「マタ・ハリ………?」
「ねえ、異界の魔術師さん。」
「?」
「私のこと、好き?」
「!?な、何を言って…!?」
「ふふっ、いいえ。私、ではないわね。
あなたの世界の、私のこと、あなたはどう思っているのかしら?」
「えっ、ええっ!?い、いや、その…えっと…」
くすくす、とマタ・ハリが笑う。
「やっぱりいいわ。ありがとう。
…ひどいことして、ごめんなさいね。魔術師さん。
………あと、マシュにも、ごめんなさいと、伝えておいてほしいの。」
何かを悔いているのか、悲しそうな表情でマタ・ハリ。
「………。」
「………叶うなら、私もあなたのようなマスターのいるカルデアに……
いいえ。これは詮無いこと……。」
金色の粒子へと彼女がその姿を変えていく。
「………そちらの世界の私を、どうか大切にしてあげてね。」
彼女が、立夏に口づける。
そうして、彼女は、消えた。
ーーー程なくして、彼女の宝具の効果は消え、
そこらで眠っていたサーヴァント達が目を覚ました。
名も無きマスターのサーヴァントは、ポール・バニヤンを除いて、
彼女を含め、もうすでに誰もいなかった。
ただ、彼女が返してくれた聖杯だけがそこに残っていた。