クレヨンしんちゃん―風間山荘殺人事件―川で溺れ死んだボーちゃんが復讐に来たぞ! 作:index2
6.14の炎上二人目の犠牲者
6.14の炎上二人目の犠牲者
22時正面玄関前
園長先生は、吉永とななこに黒磯を加えた四人で安否不明の二人を確認するための準備をしていた。そこへ風間トオルが来る。
「皆さん何やってるんですか?」
「野原さんたちの安否を確認するんです」
吉永はそう答える。
「では私とななこ先生が14コテージを確認しますので、吉永先生と黒磯さんは5コテージを確認してきてください」
園長先生はそう支持するとななこ先生と先に14コテージへ向かう。そのあとに吉永先生たちが5コテージへ向けて出発したのである。どちらのコテージもちょうど反対の場所に位置しており二手に分かれたほうが早いらしい。
「じゃあ私たちは暖かい飲み物の準備をしましょう。」
そういうと風間親子と桜田の母が室内へと入っていった。
10分後
「ガシャーン」という何かが割れる音で風間山荘に残るメンバーがホールに集まった。
そこに集まったのは、しんのすけと風間親子とネネの母と酢乙女である。上尾、ネネ、まつざか、マサオは来ない。
「しんのすけ僕はまつざか先生とマサオの確認をしに行く君は上尾先生の確認を頼む!」
「了解」
しんのすけはすかさず上尾の元へ向かう。同じく風間も二階へ上がる。
「上尾先生いますか?」
しんのすけの呼びかけに反応しない。中で激しくいびきの音が聞こえておりどうやら寝ているようだ。風間はまつざかのところへ向かうがまつざかの部屋にはかぎがかかっていて中に入ることができない。
「しょうがないカギを取りに行くか!」
そう思い一階の管理人室へと急いで向かうが、彼はそこで異様な光景を見ることになる。
「ハアハア」風間は息の切れそうな勢いで走り始めた。
一階の管理室には、監視カメラ録画室、キールーム、シャワー室が備え付けられている。
「うっ何だこれ!監視カメラ録画の機材が!」
そう破壊されているのだ!この時風間トオルは頭の中でその被害額をいくら計上しようかと考えていた。
ガタッガタッ!
シャワー室から物音がする。
「だれだ!」
「ひいいいいいい」
がらがら
そこにいたのは全裸のマサオとネネである。ネネの首にはロープがまかれておりマサオが激しくネネの下半身に陰部を押し当て腰を動かしている。どうやらネネの体内に射精ををしたようだ。風間トオルはそんな彼を人間ではない猿を見るような目で眺めた。
「ちがっ僕は犯人じゃない違うんだ!」マサオはそう叫ぶと服を持ちそそくさと部屋を出て行った。
とりあえずネネに人工呼吸をしなければと風間はとっさにそう判断しネネの胸を激しくもみ始めた。
「パンパン」「スー――ハー」「パンパンパンパンッ」
風間はネネの口から息を吐きだす。
「パンパン」「スー――ハー」「パンパンパンパンッ」
人工呼吸を5分ほどだろう彼はその行為を行っていたが結局息を吹き返すことはなかった。
そこへ風間の母とネネの母としんのすけと酢乙女に捕らえられたまさをが来た。
「手を尽くしたのですが残念ながら・・・」
風間はネネの母にそう答える。
彼女は取り乱しネネに縋りつくのであった。
「そいつよそのおにぎりがネネを殺したのよ!」
ネネの母親は顔色を変えマサオにつかみかかる。
「ネネを帰してよぉおおおおおおおお人殺しいいいいいいい!」
マサオは耳を抑える。
「ちがーう僕はやってない!ネネちゃんが一階へ走っていったからそのあとをつけてきただけだよ!そしたらネネちゃんは裏口で倒れていたんだ!介抱しようとしたんだけどつい出来心で!」
その言葉を言い放った瞬間風間がマサオを殴りつける。
「おまえ自分の弁護は昔から得意だったよな?」
「うっ!」
「とりあえずこの男をネネちゃん殺害の容疑者として軟禁しなければ!」
一同はそれに賛同する。
ネネの母つまり桜田もえ子はネネの前で泣き崩れている。
「とりあえずネネちゃんはここに安置してあいつを取り調べましょう」
「そうね」
そううなずき一同はシャワールームを後にする。
エントランス22時半頃
エントランスホールには、しんのすけ、風間トオル、風間みね子、桜田もえ子、酢乙女あい、そして容疑者の佐藤マサオの姿があった。
「いいかいマサオ君正直に話すんだネネちゃんが殺されているのを目撃したとき不審者はいなかったか?」
風間がマサオの事情を聴くことにした。
「いなかったけど裏口が開いていたんだ!たぶん川口が犯人だよ!僕は犯人じゃないよ」
マサオは苦し紛れの言い訳をする。
「嘘よ!なんでこの男はシャワー室でネネを姦淫していたの!」
桜田もえ子がそう叫ぶ!今にもつかみかかりそうな動きである。
それをさえぎるように風間が淡々と推測を話し始める。
「ネネちゃんがまつざか先生の監視をしていたことはみんな知ってるよな?」
「ねねちゃんは二階の廊下にいたとき何かに気づいて、管理人室の方へといった可能性が高いそこで犯人と鉢合わせになり殺害された僕の推理だとそうなるよ」
「でも君が犯人じゃない可能性は否定されない!つまり河村殺しの犯人もまつざか先生じゃなく君の可能性が高い!きみは河村の部屋に入った!そうだね?」
マサオは答えた。
「入ったのは認めるよ!だけどその時河村は、すでに死んでいたんだ部屋は所々しめっていた」
そう言い終わった直後花火の音が鳴り始めた。
「はなびのおとがするぞ」
「ほんとですわねしんさま」
「しかしいったいなぜ!いまさら花火なんか!たしか14コテージが!まさか」
そういうと風間は玄関へと向かった。確かに西の方から火の手が上がっており激しく燃えている。
「風間君どうしたの何があったのー」
しんのすけが出てくる。
「火事だ14コテージが燃えている!」
たしかにその14コテージが燃えているようだそこからたくさんの花火が上がり曇り空を明るく照らす。「14コテージへ向かおう!」風間はそう答えた。5人はマサオを残し14コテージへ「風間くーん僕を置いていかないで」マサオがはげしく泣き始めた。
「ボーちゃんがいるかもしれないのにうわーん」マサオは泣き始めた。
「とりあえずしんのすけお前がこいつを見張れ!」
「了解」
そういうとしんのすけは、マサオを眺めながらコーヒーを飲み始めた。
4人がコテージについたのは22時40分である。彼らは燃え盛る焔を確認したが、なすすべもなく立ち尽くしていた。周囲には焼けた動物の肉が散乱していた。
「爆発が起こったのか?」
風間はそうつぶやくとと雪原に膝をつける。
「くそ!ネネちゃんのためにも真犯人は必ず捕まえてやる!」
涙をぬぐう風間を母が抱きしめる。
「泣いてもいいのよトオルちゃん」
彼はこの日久しぶりに泣いた!彼が泣いたのは帝大医学部不合格通知を受け取って以来だった。その後方では桜田もえ子が何やらぶつぶつとつぶやいている。
「殺してやるあのおにぎり絶対に殺す」
雪が降り始める。
「また吹雪きそうですわ山荘へ戻りましょう」
あいがそう言うと一同は山荘へと戻った。