クレヨンしんちゃん―風間山荘殺人事件―川で溺れ死んだボーちゃんが復讐に来たぞ! 作:index2
河村の部屋
日付けが変わろうとしていた。しんのすけ、風間親子、桜田もえ子、酢乙女あいの五人は、河村の部屋へと入る。やはり河村の死体があった。その瞬間に風間が気付いた「違うここじゃない隣だ!」動揺して気づかなかったのか?風間は言った。
「僕が指定した河村の部屋は隣だ!」
「なんやてー!」
一同はそれに反応する。
「確かに隣の部屋を使うように指示したはず!」
つまり河村は隣の殺人部屋に誘導され自動的に殺されたとでもいうのか!風間はそう考えていた。
河村が誘導された。この事実を知ると風間はネネの手帳を確認する。
ネネの手帳
「彼が握っていた紙はほんとは別のものですりかえられたんじゃないかしら?」
「それにしても河村の顔はただれていた直接青酸カリを浴びたのかしら?わからない」
「もしかしたら浴びたのかも!」
風間はネネの手帳を読み終わるとベットの下を確認した。
溶けた雪の残りがあるつまりベットの下に大量の雪があったのだ。
風間の探索は続く
「母さんたしか客室は床暖房だったよね?」
「ええそうよトオルちゃん」
母がそれにこたえる。
つまり備え付けの床暖房が作動して雪が溶けたのだ。
暖房機材の操作は客室で行うことができる。
つまり河村はこの異様に湿っている部屋に入ると暖房器具の電源を入れたのだ。
「かざまくーんふぅ」
「うわやめろしんのすけ」
「この部屋ずっと暖房が入ってたみたいだぞ」
しんのすけがそう答える。確かに暖房がONになっている。
「一か八かかけるしかないか!しんのすけ」
「なーに?」
「このブランデを飲んでみろ」
「了解!」
しんのすけはその河村が飲んだと思われるグラスでブランデを飲み始めた。
「ごくごくプ―ハー」
しんのすけはブランデを飲み終わる。
それを見て一同に緊張が走る。
「それ毒入りじゃないの?」
桜田もえ子が心配そうにしんのすけに話しかける。
「風間くんどうしたの?」
しんのすけが答える。
青酸カリが入っていたはずのグラスでブランデを飲んだはずなのに苦しみださないしんのすけをみた風間は叫ぶ。
「そのブランデとグラスには青酸カリは入っていない!つまりそれ以外の方法で直接青酸を浴びたんだ!」
風間は部屋を見渡す。
しんのすけが石油ストーブのスイッチを入れようとする。
「それにさわるな!」
風間はしんのすけを払いのけると彼を取り押さえて部屋を出る。
全滅エンドを回避したのだ!
「風間君どうしたの大声出して!」
「わかったんだ河村殺しのトリックが!」
一同
「なんやてー!!!!」
そういうと風間は自分の推測を始めた。
「河村は犯人にこの部屋へ誘導された!僕が指定した河村の部屋はこの角部屋じゃなく隣の部屋だったそれはいいね?」
風間君が話し始める。
「でもトオルちゃんどうやって河村さんをこの角部屋へ誘導したの?」
「わからないでも何らかの方法でか河村をこの部屋に呼び出し石油ストーブをつかわせた!」
「なぜそんなことをさせたのですわ?」
酢乙女が風間氏質問をする。
「河村を殺すためにこの部屋が用意されたということさ!あのストーブには加湿機能がついている」
「恐らくあのタンクの中には過冷却塩水と青酸カリ入りの氷が入っている!」
「犯人に誘導され部屋に到着した河村は部屋の異様な寒さに暖房を入れた」
「そこへまつざか先生がブランデを持ってきたわけさ!」
「河村は暖房を入れても寒いこの部屋でブランデを飲み始めた!」
酢乙女がなるほどと感じたかのように手をたたく
「わかりましたわストーブのスイッチを入れたんですわ!」
風間は得意げに話を続ける。
「正解だ!スイッチをONにしたそのあとしばらくしたらスチーム機能が作動して勢いよく河村に青酸ガスを吹きつけた!このストーブは省エネで部屋の温度が上がるとストーブ電源はOFFになる仕組みになっている」
「部屋の暖房は手動だ!青酸ガスは空気より軽いので空調から外に排出された」
「つまり河村をこの部屋に誘導できた人物が真犯人ってわけさ!」
風間はその推理を言い終わると歩き始めた。
「マサオ君のところへ行こう!誰が河村を誘導したのか彼は知ってるはずだ!」
風間はマサオの部屋へと向かった。
マサオ
時刻は零時を過ぎておりその部屋で一人の男がうずくまっている。マサオの部屋である彼はこの部屋に籠城していた。
「ちがう僕は犯人じゃない犯人じゃないんだ」
マサオはそうつぶやきながら布団にくるまっていた。
「そうだボーちゃんだ!あいつのせいですべてこうなったあいつが悪いんだよ!」
マサオはそうつぶやくと机の上を見た。
机の上には第5コテージへ来いという紙があった。
彼はそれを払いのける。
「ボーちゃんか!」
コンコン
「マサオ君いますかー!」
ドアをノックしたのは風間である。
「河村殺しのトリックがわかった彼を誘導した人物の正体が知りたい君に教えてほしいことがあるんだ!」
マサオは部屋から出てきた。
一同はエントランスへと向かう。
「しんのすけ」
風間君が彼を呼び止める。
「なに?風間君」
「僕はもう少し調べることがある君はマサオが逃げないように見張っておいてくれ」
風間はそういうと階段を下りて行った。
管理人室
風間は管理人室に到着し監視カメラのHDDを確認した。
「やはり抜き取られている!」
風間はそう言うと倉庫の方を漁り始めた。
「やはりなくなっている!」
そう彼の父親が趣味で取得した猟銃がなくなっているのだ!
「犯人は猟銃を使って外に出た4人を殺害した可能性が高いぞ」
風間は鍵棚を漁り始めた。
「マスターキーもなくなっている!」
風間君は思い出している。
14コテージに行ったとき焼けた人間の肉片があたりに散乱していた誰のものかはわからないのだが、確実に言えるのは14コテージに向かった園長やななこ先生はすでに爆死していることになる。その爆死が、トラップ的なものであるとするとアリバイはその時間帯に必要ない。ということは逆の位置にある第5コテージへ向かった吉永先生と黒磯さんを猟銃で殺した可能性が高い。
犯人は絞られてきた一番怪しいのはマサオである。
「やはりマサオ君か」
彼はそうつぶやくと立ち上がりエントランスホールへと向かった。
エントランスホール
エントランスに到着した風間はあることに気づくしんのすけがいないのである。
「あ風間くん」
酢乙女が話しかける。
「しんさまが探索に行きましたわ」
風間はそれに不安を感じた。彼のせいでさらに悲惨な結果がもたらされないかが心配なのである。
風間は佐藤マサオへと話しかけた。
「マサオ君きみが一番怪しいという状況が揺らがないんだよ」
「へ?」
風間は話を続ける。
「河村殺しの時だ君にはアリバイがない」
マサオはうつむいた。
「ネネちゃんが絞殺されたとき君はシャワー室で彼女を姦淫していた」
「ネネちゃんが監視していたまつざか先生の生存を最後に確認しているのも君だろ?」
風間は( ̄ー ̄)ニヤリとした顔を一同へ向けた。
「ちぇっまた僕か!」
桜田もえ子が怒りの頂点に達しマサオにつかみかかろうとするがそれを風間たちが抑える。
「桜田さん落ちついて彼がまだ犯人と決まったわけじゃないわ」
風間みね子が桜田をなだめる。
「風間君僕は犯人じゃないよ犯人はボーちゃんさ僕の部屋に第5コテージへ来いという紙があった!」
一同に緊張が走る。
「このままだとみんな殺されちゃうよ?」
マサオは笑い始めた。
「呪いを解かないとみんなボーちゃんに殺されるんだよ!」
マサオは壊れたようにうずくまった。
風間は脳内で推理すしていた。「犯人は、ネネちゃんを殺害し、その後、猟銃とマスターキーを奪い、まつざか先生を殺した」
「僕たちがコテージへ戻ってきたときにはこの山荘に真犯人がいたことになる」
「その後すきを見て第5コテージへ向かい吉永と黒磯の二人を殺害した」
「そのあと山荘に犯人が戻ってきた形跡がないということは、犯人はどこかのコテージに潜伏している可能性が高い」
風間はこめかみに手を当てぶつぶつとつぶやくとメモをしている。
「たいへんだ風間君」
しんのすけが上の階から駆け下りてきた。
「どうした!」
「上尾先生が死んでるぞ」
しんのすけは興奮した様子で話していた。風間は一同を残してしんのすけとともに三階へ上がる。そして上尾先生のいる部屋へと入ったのである。