ただ、原作の雲行きが怪しいのと完結してないこと、作者が単行本を収集仕切れてないこと、作者が最後をハッピーエンドにしたいことなどからかなりのオリジナル展開が入る可能性があります。
申し訳ありませんがよろしくお願いします。
面影との再会
―――あの「梟」討伐作戦から約1年と9ヵ月。私は結局、アオギリの樹に所属したままでいる。
「あんていく」は一夜にして燃え尽き、メンバーも散々になって……一緒に帰ろうと誘ったアイツも行方を眩ました。CCGの方では死亡したことになっているらしいが、私はそうは思わない。だから、私はまだアオギリにいるのだ。
「行くよ、ヒナミ」
「うん。アヤセちゃん」
そして今日もまた、私はこの手を血に染める。
*****
昼下がりの8区の公園に私はいる。この区には姉貴と四方サンが正体を隠して店を開いてるらしいが私は一回も足を運んだことはない。お人好しの姉貴の事だからなんやかんやで私を受け入れてくれるかもしれないけど、私はアイツと一緒に帰るのだからアイツがいない間に戻ってしまったら違う気がする。だからアイツがいないあそこにはまだ帰らない。
私がここに来ているのはアイツとよく会って話してた公園に似ているからである。……我ながら未練がましいと思うが、今もアイツについて調べている。
「佐々木琲世、か」
こんな天気のいい昼間に捜査官の名前を呟くとか、一昔前の私じゃありえないことである。いや、今もほぼないことだけど。
佐々木琲世。一等捜査官と新設部隊クインクスの指導者を兼任する。白単翼賞と金木犀賞を持つ実力者。本人の特筆すべき点としては
私はこの情報から奴はカネキなのではないのかと推測した。情報だけで写真はまだ見ていないので人相は分からないが、私がアオギリに所属している以上どこかで会うだろう。もし本当にアイツなら、悪運強そうだし。
「……帰るか」
私は立って入り口まで歩いていく。今日もまた気分転換とは名ばかりの無駄な時間を過ごしてしまった。いい加減女々しいな、私。
そう思っていると誰かにぶつかってしまった。
「ひゃ!?」
「うわぁ!」
やっちゃったよ。本当に私は考え事してるとろくな目に遭わないな……。とぶつかった相手の方を見た。白いコートにアタッシュケース……こいつ捜査官か。運ないな私。
「ごめんなさい、私考え事してて……大丈夫ですか?」
よく見たらこいつ鼻抑えてるし、鼻血か?私の頭が直撃したのか……。にしても白と黒の髪って変な頭してるな。
「い、いえ。僕の方こそ余所見してて……」
そいつが顔を上げた瞬間、私は動けなかった。
白と黒の混ざった髪、白いコート、微かに香るRc抑制剤の臭い。かなり変わってしまっているけど―――
「っ」
間違いない。こいつ、金木研だ。
私はもう気付いてしまった。たった一回目にしただけだというのに。怪しまれては不味いと即座に正気に戻る。しかし当の奴も私を見てそのまま固まっていた。思い出した……わけじゃなさそうだ。ならなんで?アオギリの樹の情報は外部に漏れないように管理しているはずなんだけど……
「あの……?」
声を掛けようとすると何やらバタバタと近付いてくる複数の足音がした。
「サッサン!」
「先生!!」
やってきたのは如何にも捜査官な男と男の格好した髪の短い女だった。捜査官は女でもなれるのになんでこいつわざわざ男装してんだ?
「サッサン先に行き過ぎだ!」
「先生、この方は?」
「……」
「先生?」
固まっていたカネキが呼び掛けられたことで反応した。
「ぁ、ああ!ええと、ごめん二人とも。あなたもすみませんぶつかってしまって、怪我は?」
「いいえ、私は大丈夫です。あ、でもさっきぶつかったとき鼻抑えてましたから、よかったらこれどうぞ」
ハンカチを差し出しそれをカネキ、いやこの場合サッサンって呼ばれてたから佐々木、なのか?に受け取ってもらう。
「あ、ありがとうございます」
「いえ、私はこれで。こちらこそすみませんでした」
そのまま足早にその場を去った。
(アイツじゃないと知りながらも、生きてたことに安堵して舞い上がってしまった私はやっぱりアイツのことが―――)
ハイセくんアヤセちゃんに一目惚れする。の回。
アヤセちゃんはアヤセちゃんでカネキくんへの気持ちをはっきり自覚してます。
ちなみにハイセはまだ:Reに行ってない設定。ここでアヤセに一目惚れしているので来店してもトーカちゃんには普通に接してます。