作者はこういったものは書き慣れていないのでいつも以上に支離滅裂になってしまっているかもしれませんが、それでもいい方のみどうぞ。
125話を参考にしながら書いたので125話のセリフや描写があります。
カネキが抱きしめていた腕を緩め向き合う。その表情はいつになく真剣なものだった。そのせいか、私も目を逸らせない。
「アヤセちゃん」
「カネキ?、っ……!!」
名前を呼ばれて口付けられる。でもそれは私が知っている唇を重ねるのじゃなくて、カネキの舌が唇の隙間から私の口内に入ってきた。その舌は私の歯をなぞって開けるように催促する。え、私も舌出すのか?
おそるおそるゆっくりと口を開けるとカネキの舌が私の舌に絡み付く。
「ん、っはっ」
「ふっ、ぁん」
お互いに呼吸しづらくて苦しいはずなのになぜかその口付けに夢中になって唇がほんの少し離れてもすぐに合わせて舌を絡め合う。やっと離れて苦しさから解放された私は呼吸を整えようと肩で息をするなか、カネキの目線が私の胸に向いていることに気が付いた。
「……触りたいの?」
「…………うん」
「いいよ?触って。」
カーディガンを脱いでブラウス姿になる。そこにカネキが両手で胸に触れる。感触を確かめるように、時に観察するように、「この感触は」とか色々言ってる。男にはないもんな、これ。でも私も触られててなんだかなんとも言えない、気分に。なって。
「ん、っ……触るなら、もっとちゃんと触って」
「え、でも」
「いいって言ったでしょ。ふ」
「……じゃあ」
カネキは私のブラウスに手を掛けてボタンを外そうとする。もしかして、服、邪魔だった?
「待って、自分で脱ぐ、から」
恥ずかしいけど、仕方ない。ボタンを外していってブラウスを脱ぐ、そうなると私の上半身はブラジャーしかない。
「どう、ぞ?」
カネキの手が私の胸を鷲掴みにする。私はそれに反応して我慢し切れない声を出す。そのうえ前のキスの時からお腹の辺りがジンジンする。なにこれ、痛いわけじゃない。でも、よくわからない。
「服、ずるい」
「ちょっと待ってて」
カネキは手を離すと着ていたシャツを脱いだ。はじめて会った時とか、アオギリに拉致されたときとか……あの時はヒョロいモヤシみたいな体つきだったのに。着痩せしているだけで、服を脱げば筋肉が付いてがっしりした体がそこにあった。脇腹に傷痕がある。治りかけ、さっきの倒れてた捜査官との戦いの時のだろうか?
私の目線が傷痕にたどり着いたのを知ってか知らずか、カネキはそこと腕を隠そうとした。
「ごめん最近治りにくくて……」
「……」
気にしてるようなカネキに内心溜息を吐いて―――押し倒した。カネキは私から押し倒されると思っていなかったのか少し意外そうな顔してる。失礼な奴だなこいつ。確かにあんたより弱いだろうけど押し倒すくらいできる。私はカネキの顔を撫でる。一旦視線が合ったあと、カネキの髪にキスをした。たぶんこいつも読書家で私より物知りのはずだから、知ってると思う。
上から順番にキスしていく。髪に続いて瞼、頬、口、首筋、腕、手の甲、掌、指先。胸、腹、腰、例の傷痕―――そして最後に口に戻った。
自分でやってて、なんだか凄く恥ずかしくて思わず少しにやけてしまう。きっと今の私の顔は赤くなっているに違いない。
上半身ほぼ裸みたいな状態で何してるんだろう、本当に。カネキが私の胸に満足したら即服着ないと。
「アヤセちゃん」
「!」
カネキが体を起こして私にキスする。触れるだけじゃない最初の舌を絡め合うキス。それにまたお腹の奥がジンジンする。体が興奮しているのか熱い。心なしか下が湿ってきている気がする。え……どういうことだ!?こんなの初めてなんだけど?!
私が自分の体に混乱している間もキスは続く。最初より激しいそれに興奮し、その分下の湿り気も増していっている気がする。
一旦口が離れて舌同士を繋ぐ糸が切れてからカネキは私のブラジャーを外そうとホックを探すが取れない。
えっと、胸、見たいのか?男って好きだよなそういうの。アオギリの奴らの中でもグラビアとかそういうの出回ってたし。真面目そうな奴も持ってるって話だから驚きだ。あれ見てもエロい気分になるだけで何も役立たないだろうに。あれの何がいいんだ?
カネキが外すのを断念し、私が自分で外すことにした。
これがカネキではなく他の奴だったら脱がずに血祭りに上げているところだ。ちなみに私のそれは成長期のせいか、かなり目立つようになったのでブラジャーを買う時はアンダーさえ合っていればいいだろうと小さめのを選んでいた時期がある。ヒナミにばれてちゃんとサイズのあったのにするようになった。っていってもすぐにきつくなったりなんかもするんだけど。
私がブラジャーを外して脱いだブラウスの上に落とす。さっきのキスに夢中になっているうちにホットパンツも脱げたので、もうこれで私が身に付けているのは下の下着と脱げかけているニーソックスのみである。
「きれい」
「はあ?」
「ホントに」
「……っ」
私の裸を見ての第一声に思わず間の抜けた返事をする。裸で着飾ってるわけでもないのに……変なの。嬉しいのを素直に言えばいいのか、他のリアクションをするべきなのか分からず反応に困る。
「ちゅ、はっ、くぅ」
「ふ、うぁっ、んちゅ」
すぐにキスと胸への刺激がやってきて考えるどころじゃない。しかも胸はブラジャーを外したので直に触れられている。カネキの手の感触が直に伝わってきて色々やばい。そのうえ、ゆっくりと押し倒された。
「ね、いい?」
「何、が?」
「…………入れても」
「???」
入れる?何を?どこに?私達の構造上、出すところしかないんだけど。理解の及ばない私の態度から察したのかカネキは少し困ったような顔になった。
「あの、さ……凄く今更なんだけど、アヤセちゃんは、その……子どもの作り方って知ってる?」
「……好きな人と一緒に寝てればコウノトリが母親の方の中に仕込むって、聞いた」
「…………」
え、何その冷や汗、そのなんとも言えない表情のまま固まられても困るんだけど。ていうか違うの?
「……まさか、違うの?」
「えっと、うん。その、大分違うかな」
「!!」
「だ、大丈夫だよ!アヤセちゃん以外にも知らない人は(たぶん)いるから」
「……本当に?」
「うん」
「でもカネキは知ってるんだよな?」
「まあ一応は……」
気まずそうに言うカネキ。やっぱり知ってるのか……私が知らないのってやっぱりおかしいのか?
「その……教えて、くれる?子どもの作り方」
「!んん゛」
「え、ど、どうしたの!?」
「なんでもないです……」
いきなり具合悪くなったのかと思った。
「……嫌なら、別に……姉さんとか他の奴に聞くから」
「嫌じゃない、むしろ……」
「?」
「ううん、大丈夫僕が教えてあげるから」
「?うん」
カネキは咳払いすると私を抱き起こして向かい合う。
「えっと、まず生物の繁殖の仕方は分かるよね」
「有性生殖と無性生殖、だよな」
「そう、それで性別のある僕らは有性生殖になるんだけど……そのうえで欠かせないのは交尾なんだ」
「うん……うん?でも人間や私たち喰種に出す器官はあっても受け入れるようなところなんて……」
「一つだけ、女の人にあるんだ。僕ら男を受け入れる場所が」
そう言われてハッとした。あるかもしれない、毎月苦しんでいるものを思い出して確信した。
「え、え?でもまさか、そんな……第一あんな小さいところに一体何を入れるっていうの?」
「…………」
カネキが黙った。え、なんか凄い気になるんだけど。
「僕が入るんだ」
「!!」
カネキが入るって一体……もしかして、構造的にアレか?!色々無茶だろ!?……だから、だからあの時「入れて」いいのかどうか聞いたのか……
「でも、私の、い今、ちょっとおかしくて……カネキにキス、されたときから」
「?」
「……濡れてるんだ、なんでか分からないけど」
「!え」
「ひ、引くなよ、私だってよくわかんないんだから……」
おかげで下着はぐしょぐしょで気持ち悪いし、子どもみたいで情けないしで結構精神的にきている。やっと両想いになったと思った矢先に引かれて別れるとか、ありえそうで怖い。
「濡らして、くれたの?」
「?え」
「僕と、キスして感じてくれたの?」
「……ん」
こくりと頷く。カネキは信じられないというように驚きながらも嬉しそうにやや赤くなりながら笑顔になった。
「そっか、嬉しいな。僕も初めてだったからもしかしたらそういうことしても、感じてもらえないんじゃないかって、思ってたから」
こいつも、初めて、なのか。
それでも一生懸命に私のことを考えて、私を愛してくれる。……なら私もそれに応えないと。
私はニーソックスと下着を脱ぎ捨て、カネキの胸に飛び込んだ。
「カネキ――――――入れて」
再び押し倒されて、優しく頬に触れられる。至近距離にカネキのいつになく真剣な表情。
「本当に、いいの?」
「うん。カネキと、繋がりたい。それにさ、そんなにならなくていいよ……大丈夫だから」
「!」
私のキスに驚きつつも表情が揺るんだカネキに私もほんの少し頬を緩ませた。
カネキが下着を脱いでお互いに本当の全裸になる。
胸の上で祈るように両手を握る。
私のそこに何かが当たる感覚。それと一緒に響く濡れた音。そして――――――激痛!!!!
「!?だ」
「い゛っ!づっ―――ち ま う゛ぅ~!!」
痛い! いたい! イタイ!!
濡れてるはずなのに言葉にならない痛みが!!
やっぱりダメなのか?あんな小さいところに何かを入れるって!?
カネキは戸惑いつつも押し進めてくる。
苦しい、痛い、けど――――――
やっと、全部入った。やっと繋がれた。
「へ いき?」
「だい じょう ぶ」
カネキは少し落ち着くと動き始める。あんなに痛かったのにすぐに快感を拾い始める自分の身体。臨界を越える度に増す快感と熱い満たされた私の中、初めてのことばかりのこの場ですがれるものなんてカネキしかいない。でも
なんで泣いてんの。あんた。
「あっ、ケ ン!」
「!!な まえ どして」
死んだと思った想い人が生きていて、相手が私を想ってくれて、しかもこうして繋がることができるなんて。
―――ああ、なんて贅沢なんだろう。
「いきててくれて ありがとう」
「 」
「あいしてる」
いつ死んでもおかしくないこの世界で出会って、惹かれて、結ばれる。そんなの、そんな当たり前のようなことが今の私にとっては奇跡そのものなんだ。
きっと私の恋は一生に一度。カネキとの一回きり。なら、私の「女」としての愛情を目一杯カネキにやろう。必要な分だけなんて言わない。ありったけの愛情をあなたにあげる。
カネキ―――ケンはそれから箍が外れたようにそれまで以上に涙を流し始めた。そこでやっと、自分が泣いていたことに気付いたようだった。
「あ、れ?なんで」
「ケン」
「ごめん、止まらなくてっ……」
起き上がって泣いているケンにキスして抱きしめた。
「だいじょうぶ、大丈夫だよ」
「私はここにいるから」
「どこにもいかないから」
だから、大丈夫。
そう言うと、ケンの顔は更に大粒の涙でぐしゃぐしゃになって。私を抱きしめる力が強くなる。
私はすがるように私の胸に顔を埋めるケンの頭を撫でた。
どうかこの夢のような時間が現実でありますように。
アヤセちゃんの想いと、それに救われるカネキくんをイメージした回。
ちなみにアヤセちゃんの服装は原作のトーカちゃんとほぼ同じですがタイツではなくニーソックスという設定。