※この作品はR-18です。

黒兎の円舞曲   作:紗代

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説明と次への布石の回です。


体質/報せ

大環アクトの人たちに来てもらって精密検査を受けた。

結果はやっぱり私が原因だった。私がケンに血液を与えたことにより刺激を受けたケンの身体の人間の部分も活性化したことにより私と同じくRc細胞を生成できるようになったらしい。その影響でケンのRc値も異常なまでに高くなったらしい。ちなみに私とケンのRc値はそれぞれ28957、117562というありえない驚異の数値を叩き出した。なおこれからも増えていく模様。

 

ケンの身体がどうしてあんなに強靭になり、赫子が増えたのかは分からない。ただ医者の考察ではおそらくこれまで受けてきた傷や痛みを身体が学習しており、本能的に自己防衛でそうなって(進化して)いるのではないのか、ということだった。

ちなみにリゼの赫包から私の血の味がしたのはリゼの赫包を私の赫包が侵食していたからだった。そのせいもあってかケンは燐赫に電流を流す・纏わせることが出来るようになったらしい。たしかに威力は私のそれより弱いが十分以上の脅威である。

あと、こんな真似ができたのは私とケンの相性がすこぶるよかったからなんだとか。これを他に試したら最悪死ぬらしいので自分たち以外には絶対しないようにと言われた。でも薄めた血液であれば治療や栄養摂取に使えるらしい。なら使い様によっては私たち喰種の未来も明るいかもしれない。

ちなみにその薄めた血液で命を繋いだエトと有馬貴将は復活したうえ、寿命も延びたらしい。ここまでくると私の血液って一体……

 

あとそれから、ケンの許可も得たので前に採取したあのムツキとかいう捜査官のも調べてもらった。結果、ものの見事にRc値がぶっちぎりの1000オーバーだった。ケンいわく、1000をオーバーするともう食性も感覚も喰種になってしまうらしい。しかし私と戦い始めの時に採取しておいた方はなんとたったの3。やっぱりあいつは隠れて捕食していたのだ。と思う。はっきりとは言えないけど。ただここまで差が開いているということは……ひょっとしてムツキはRc細胞そのものを完全に操れるのかもしれない。どうしたものか……

 

ケンやみんなに内緒でお腹の胎児の調子を見てもらうことにした。順調に育っているらしいことに内心ほっとする。半喰種と喰種の間にできた子という前例のないことに驚かれたけど、「どうしても産みたい」と言ったら笑顔で祝福された。やっぱり、こうして話せるって、共存できるっていいな。

 

*****

大環アクトの人々を無事送り届けたあとはみんないつも通りになった。ケンが帰ってくると同時に、私宛の手紙を渡してきた。オッガイの子が渡してきたらしい。でも私の名前以外書かれていない。どういうことだろう?部屋に戻って一人で開けた。

試しに開けて――――――後悔、した。

私の力が抜けた手から入っていた紙が床に落ちた。そこには―――

 

『要約 黒磐依子を死刑に処す。』

 

そう、書かれていた。

 




次はやっぱり甘いのとシリアスなのになると思います。でもバッドエンドにするつもりは更々ないです。
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