※この作品はR-18です。

黒兎の円舞曲   作:紗代

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むっちゃん視点、というか心境。原作にもまして口汚くひょっとしたら性格も悪くなってるかもしれません。
この前置きを読んだうえでそれでも読む、という方のみどうぞ。


蟲毒~あなたに注ぐ私の×~

先生、好きです先生。

 

先生がいないとだめなんです。おいていかないでください。

 

なんであんな行き掛かりにぶつかって出会ったような縁の薄い女に笑い掛けるんですか?

なんであの女に見とれてるんですか?

なんであんな ――――――あんな私に一度も向けたことのないような表情するんですか。

 

長い艶めく黒髪/私はショートヘアでそんなに女らしくない

 

真っ白でキメの細かい透明感のある肌/褐色で傷だらけ

 

全体的に細身なのに大きい胸に括れた腰、柔らかそうな体/筋肉はあまりついているように見えないけど決して柔らかいとは言えない、あまり胸がない平たい体付き

 

涼しげとも可憐とも取れるそこらへんの芸能人より整った顔立ち/多少整っているかもしれないが眼帯で片目を隠してあまり意味のない顔立ち

 

何もかも自分と正反対の「女らしい女」。美しくそこにいるだけで人目を惹き付ける。

 

先生の好みってそういうのなんですか?/趣味悪い

 

ラビットがコクリアに収容された時も先生は聴取やプロファイルで頼る時以外、本来なら行かなくてもいいような時も足繁く通って、包帯まみれで声も出せないようなそんな女のどこがいいんですか?

「なんとなく放っておけない」ってなんですか?

そいつは喰種なんですよ?私たちの敵ですよね?なのになんで暇を作ってはそこに入り浸ってるんですか?

ラビットが収容されてから先生との時間が急激に減って寂しいです。/早く処分されろゴミ

 

先生がシャトーを離れてからラビットのレート繰り上げと処刑が確定した。/先生はラビットを殺せばここに帰って来るかな?

サイコちゃんはラビットと打ち解けたみたいだから必死に瓜江くんに話し込んでる/何したって無駄だよあの女は処刑されるんだから。

でも瓜江くんも最後のプロファイルに行ってから様子がおかしい。上の空だ。/なにこれ。

 

先生がCCGを裏切ってコクリアを解放した時、みんなが見てない方のコクリアの映像が私宛に匿名で届いたので中身を見た。

それはSSSレートのラビットの部屋の映像。

 

『迎えに来たよ。ここから出よう、アヤセちゃん』

『うん、でも……どうしても助けたかったんだ』

『…………やっと、会えた』

 

先生に抱きしめられて/ふざけんな

まるで恋人みたいなやり取りをする/死ね

包帯を取ったその顔は――――――あの女だった。

 

ふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんな

 

それからしばらくして、私は先生と一緒に行った喫茶店を思い出した。そういえばあそこの店員もあの女に似てたっけ。霧嶋董香。武臣くんから見せてもらった写真に映っていた彼女を見て、私は武臣くんに聞いた。

 

「俺、この人知ってるかも……ねえ、この人に兄弟とかっている?」

「ああ、妹が一人。名前はたしか―――霧嶋絢世」

 

アヤセ、あの時先生が呼んだ女の名前。

全部、繋がった。

 

安浦くんとオッガイを引き連れて例の喫茶店に一人で入った。

ああ、姿は変わってるけど先生だ!と喜んだのも束の間、後ろのカウンターにはあの女がいた。

やっぱり先生にこんな女狐はいらない。私が処分してあげよう。ねえ先生、私強くなったんです。こんな伊達レート喰種切り刻んで先生に晒してあげます。そうすればもうこの女に囚われることもないでしょ?

 

そのはずだったのに

 

地面に這いつくばっているのは私の方で、あの女は無傷だった。なにこれ、どういうこと?私、強くなったよね?オッガイの教習役やってても鍛練欠かさなかったし、毎日毎日色んなもので予習復習して確実にこの女を殺せるようにしてたのに。

女としてじゃなく純粋な力で勝とうと思ったのに。力でも勝てなかった。

―――どうしたらあの女に勝てるの?

―――どうしたら先生は私のものになる?

 

そのあと、安浦くんは先生に赫包を抉り取られ、オッガイたちも導入したのに逃げ仰せられた。

 

待ってください先生。行かないでください。お願いですから。おいていかないでください。

 

そのあと安浦くんはあの女の赫包への依存から使い物にならなかった。今は隔離されており、他の赫包を拒絶するうえ、侵食と依存の度合いからしてもう一度移植すると命に関わるらしいのでオッガイの奴から移植し直すかは未定。

 

―――こいつもあの女

 

オッガイたちも普段は生意気な口を聞くくせにあの女の気配や匂いがあれば「お母さん」呼びしてざわめく

 

―――こいつらも

 

みんなみんな周りはあの女のことばかり、クソ女売女ブス女狐ハイエナ泥棒猫死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

 

そんな中、私は局長の話を盗み聞きした。

 

「隻眼の王にオッガイは効かない……か。なら儀式の生贄も変更しないと……やっぱりこの際王ではなく彼女の方を確保して使うべきですかね?……黒ラビット」

 

イイ事 聞いた。

 

なら準備しないと。ちょうど書類も送ったし、私がいなくとも勝手にあっちからやって来るだろう。それで後は局長たちがあの女をどうにかするだろうし、Qsはどうにかできるだろう。私はそのうちにオッガイを使って先生を探し出して、先生を揺さぶって隻眼の王(カネキケン)を殺して佐々木琲世(先生)を私のものにすれば――――――完璧。

 

待っててくださいね先生。今行きますから、絶望(吉報)を届けに――――――。

 




ウチのむっちゃんは恋敵としても女としてもアヤセちゃんに並々ならぬ感情を抱いてます。元々一目見た時の女としての嫉妬とその時にハイセが一目惚れしたことで更に悪化して手が付けられなくなってます。
たぶん映像を届けたのはピエロの誰かか旧多あたり(適当)
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