※この作品はR-18です。

「君の名は。臭作」   作:高尾のり子

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第2話

 

 

 夜中、臭作は起きていたはずなのに眠っていたような頭の重さを感じつつも、目を開けた。

「………どこだ……ここは……体育館か?」

 ダンボールの壁に囲まれた狭いところにいて、天井は体育館のように高い。けれど、見覚えのある体育館ではなくて、まったく見覚えのない体育館だった。常夜灯がついているので様子はわかるものの、時刻は夜中か、明け方くらいだと感じられる。

「香織のやつ、まだか………いや、っていうか、そんな状況じゃないような…」

 起き上がると、なんだか身体の感覚が違う。座高が低いので視点が低い。自分の手を見ると、暗いながらも白いキレイな女の子の手が見えた。

「…オレ様の……手が……これ、オレの手?」

 握ったり振ったりしてみると意思の通りに手は動いた。

「どうなってやがる……」

 とりあえず立ってみる。寝ていたのは粗末なダンボールのベッドだった。着ているのは女子高生のような制服でスカートなので足がスースーとする。

「女………の身体?」

 三葉の右手が、おっぱいを揉んでみる。

「いい乳だが、自分に感覚があると微妙だな……」

 手に最高の柔らかさと若さゆえの芯の手応えがあって触り心地は最高だったけれど、触られる感覚もあるので素直に喜べない。

「ってことは…」

 三葉の左手がスカートの裾から入って股間をまさぐり、ショーツをより分けて陰部に触った。

「ここもか……」

 三葉の左手は陰唇や陰毛、クリトリスを触って確かめ、その手を顎にあてて考えると、鼻をつく臭いがした。

「臭せぇな、この女、風呂に入ってないだろ」

「お姉ちゃん?」

 隣で寝ていた四葉が目を覚まして問いかけてくる。

「……お嬢ちゃん、ここがどこかわかるか?」

「あ………また、入れ替わったんだ」

 四葉が起き上がって三葉に挨拶する。

「こんにちは、…まだ、こんばんは、かな。私は宮水四葉といいます」

「お、おう。オレは……加藤だ」

 思わず本名を名乗りそうになりつつも答える。

「加藤さん、あなたは今、私の姉である宮水三葉の身体に入っています」

「そ……そんなことが……あるのか?」

「これで二回目です」

「そ…そうか……どうなるんだ?」

「おそらく一日で元に戻ります」

「おお、戻れるのか、よかった」

「ご迷惑をおかけしますが、落ち着いて行動してください」

「あ、ああ……わかった。で、ここは、どこなんだ? なぜ、こんなところでお前達は寝ていたんだ?」

「ちょっとした災害があって避難中なんです」

「避難か、なるほど、避難といえば体育館だよな」

「あまり話していると寝ている人に迷惑ですから、外で話しましょう」

 四葉に促されて体育館の外に出る。外は満天の星空だった。

「星のキレイなところだな」

「それだけが自慢かもしれません」

「はっきり見えすぎて落ちてきそうなほどだ」

「………。加藤さん、お姉ちゃんは高校生で、しかも災害によって休校が続いたので出席日数の問題もあって、できれば休まずに登校してほしいんです」

「オレが登校するのか? このカッコで?」

 三葉の手がスカートの裾をつかみ、ヒラヒラと振った。

「どこから見ても普通の高校生に見えますから大丈夫です」

「あ、そういえば、鏡とか、ないか?」

「あちらのトイレに」

「おう」

 言われて三葉の身体が男子トイレに入っていこうとするのを四葉は止める。

「そっちじゃなく、女子トイレに入ってください」

「あ、なるほど、そうか、そうなるか、なるほど、なるほど」

 妙に納得しながら女子トイレに入ると鏡を見た。

「これが……オレ、いや、三葉か」

 鏡を見て顔を触り、もう一度おっぱいも揉んでみる。それから両手でショーツをおろして股間も見てみた。

「しっかり女だな」

「………あまり、まじまじと見ないであげてください」

 もう四葉は二度目なので対応に慣れつつあったけれど、前回の入れ替わり相手に比べて女体に対して遠慮がないので少し姉が気の毒になる。

「できれば、女の子として行動してもらえませんか。言葉遣いや学校での姉の立場もあるので」

「ふーーん……三葉って、どんな言葉遣いするんだ?」

「えっと、たとえば、今のセリフなら、ふーん、私って、どんな言葉遣いしてたっけ? くらいの感じです」

「ごく普通系だな」

「まあ、そうですね」

「お前は小学生っぽいのに、しっかりしてるな」

「いろいろあって大変だったので」

「そうか。………」

 三葉の目が周囲を見渡す。周りには誰もいない。襲うなら今がチャンスと思うけれど、まだ状況がわからないし、襲ったところで男根もないのでやりように困る気もする。誰もいないとはいえ、近くには自衛隊の車両も停車していて、おそらく大声をあげれば自衛隊員も来そうだったし、今は自重して状況の把握につとめる。

「無理矢理というのはオレの美学に反するしな」

 三葉の手が自分の持ち物をチェックするように身体を這い回り、スカートのポケットからスマフォと財布を見つけた。

「なんだ、これは?」

「お姉ちゃんのスマフォです」

「スマフォ? ………おお、これがスイッチか。写真とか、撮れそうだな?」

「撮れますよ。お姉ちゃんに伝えたいことがあれば、メモ帳に入力するのもありですが、どちらかというと、ちゃんと紙に書く方がいいと思います」

「写真、どうやって撮るんだ?」

「写真は、これです」

「おお。ビデオも撮れるのか?」

「動画だと、こっちに切り替えて、こうです」

「こいつはいい。充電の方法は?」

 スマフォについて説明しているうちに夜が明けてくる。すっかりスマフォを使いこなせるようになった頃、朝食が配給されてきた。オニギリと味噌汁、漬け物だった。

「ふあぁぁ……眠い…」

 小学生の四葉は眠そうに朝食を食べてランドセルを背負った。

「じゃ、私は小学校に行きます。お姉ちゃん、というか加藤さんは、あそこの校舎に行ってください。下駄箱の位置や教室は説明した通りです」

「おう。わかった」

 体育館を出て、すぐ横にある校舎に入る。

「まだ、登校してるヤツは少ないか。………女子更衣室にでも行ってみるか」

 まずは女子更衣室に入った。朝練のために着替えている女子が何人かいた。

「あ、宮水さん、おはよう」

「……お、おう。オレか…」

「おう?」

「あ、いや、うん、おはよう」

「どうかしたの? こんな時間に、ここに来て」

「えっと………う~ん……あ、そうだ、カミソリ貸してくれ。貸してちょうだい」

「クスっ、剃るの忘れてたんだ。あるあるだよね。そういえば、宮水さん、まだ体育館暮らしだから、お風呂も集団で大変だもんね。はい、どうぞ。ソープも使って」

 気のいい女子が貸してくれたカミソリを受け取ると、スカートとショーツを脱いで下半身裸になった三葉の手が自分の陰毛を剃り始めたので女子達は微妙な沈黙に包まれる。腋は全員が処理しているけれど、陰毛まで処理する女子は少ないし、まして借りたカミソリで剃るところではないと感じている。

「これで、よし。やっぱり女は、こうでないとな」

「「「……………」」」

「これ、サンキューな」

 軽く洗って三葉の手がカミソリを差し出してくると持ち主だった女子は受け取らずに告げる。

「それ、もうあげるよ」

「お、いいのか。ありがとうよ」

 カミソリを手に入れ、スカートとショーツを着けると教室に入った。まだチャイムは鳴っていないので名取早耶香が声をかけてくる。

「おはよう、三葉ちゃん」

「うん、おはよう」

 うまく女子らしい返答をしつつ、おそらく四葉から聞いた名取だと考えていると、早耶香が不安そうな小声で言ってくる。

「テッシー、昨日、警察に連れて行かれて、まだ帰ってきてないんよ」

「…ふーん…」

「ふーんって、三葉ちゃんの言うことを信じて変電所を爆破したから、隕石落下のゴタゴタが終わった今頃になって、爆発物の持ち出しから、足がついてきてるんよ。社長さんも事情聴取を受けてるって」

「……それ、私に関係あるの?」

「え……………」

 早耶香が信じられないという顔になり、それから怒りを顔いっぱいに浮かべると、背中を向けて去っていった。

「あの女、いいおっぱいしてたな」

 チャイムが鳴り、授業が始まると、とても退屈してくる。やることがないので三葉の右手が三葉の乳房を揉んでいると、少し股間が熱くなってきたので左手をスカートの裾をあげてショーツの中に入れ、クリトリスも触ってみる。

「…おお………ハァ………ハァ………これは、……これで、いいな……女ってのは……こんな感覚か……」

 三葉の指先がクリトリスを撫で回し、処女膜を押し広げながら膣内へ入り、だんだん開脚していくと、さすがにユキちゃん先生が気づいて声をかけてくる。

「宮水さん、何をしているんですか?」

「オナニーですよ、オナニー」

「っ……」

 赤面して何も言えなくなった教師に興味を持たずオナニーを続ける。

「ハァ……ハァ……ぃ…イキそう…」

 もう教室の全員がチラチラと三葉を見ている状態で絶頂に至る。

「んんぅ……ハァ……ハァ……」

 三葉の口から少しヨダレが垂れている。ヨダレを手で拭くと、チャイムが鳴り教師は赤面したまま出て行った。

「もう一回、イケそうな感じだな……あ、そうだ」

 男性の射精と違い、この身体は絶頂した直後にも衝動が冷めない。もう一度チャレンジしようと考え、さらに思いついたこともあったのでスマフォを出して隣席の男子に頼む。

「ちょっと、オレ…私を撮っていて。テキトーに連写で」

「え? う、うん…」

 かなり勃起していた男子がスマフォを渡され、素直に三葉に向ける。

 カシャ…カシャ…

「ハァ…ハァ……たまには被写体になるってのも…ハァ…いいもんだ…」

 撮られながら自慰を続け、再び絶頂すると尿意を覚えた。もう男子たちが三葉を取り囲んで人垣ができている中で立ち上がり、考える。

「う~む……そうだ。ごめん、こっちに来て、もう一回、撮って。今度は動画で」

 スマフォを持たせた男子を教室の中央へうながし、自分は教卓の上に登る。

「みんな、スマフォをもってる人は私に向けて撮って。動画でも写真でも」

 そう言われると男子の大半がスマフォを構え、女子の一部も面白半分で撮ってくる。三葉の身体には20台ほどのスマフォが向けられた。その様子を教卓に立って満足そうに見下ろすと、スカートの裾を両手でつまみ上げて、下着が見えるラインまで露出する。

「じゃあ、聖水いくから。ちゃんと撮ってよ」

 もう女言葉も使い慣れてきたので可愛らしく言うと、尿道括約筋をゆるめてショーツを着けたまま放尿する。

 しょわああぁぁあぁぁ…

 キラキラと三葉の聖水がショーツから溢れ出して、滴り落ちたり、内腿を濡らしたりしていく。教卓に水たまりができて甘い尿の香りが教室に拡がった。

「…ハァ……気持ちいい…」

「「「おおっ…」」」

「「「うわぁ…」」」

 男子達が興奮して近寄ってくる。

「フフ…」

 三葉の唇が淫乱に微笑み、濡れたショーツを両手でおろしていく。

「「「おおおっ!!」」」

 陰毛がツルツルに剃られた女性器が見えて男子達がサルのように興奮している。三葉の右足がショーツをくぐり抜け、左足の足首あたりまでショーツをさげると、肩幅ほどに脚を開いて、両手で陰部を拡げる。指先でクリトリスを剥いて男子達に見せつけた。

「フフン♪」

 得意げに微笑む三葉の膣から愛液が溢れて滴っていく。おしっこと違って粘液なので糸を引いて、艶やかに光っている。

 くちゅ…くちゅ…ぬちゅ…

 三葉の指先がクリトリスを撫で始め、自慰を再開する。

「ハァ……ハァ……ああっ……いい……気持ちいい……ハァ……」

 カシャ…カシャ…

 常にシャッター音が響いているし、動画も撮られている。そんな中で三葉の身体は再び絶頂を迎えた。

 ぴゅぅぅ…

 三葉の陰部が潮吹きしてピンク色の肉が蠢く。

「ハァ…ハァ……ねぇ、誰か、おちんちん入れてみなよ。やっぱり指じゃ物足りない感じ。誰か入れたい人は?」

 そう急に誘われても覚悟が決まらない男子たちに三葉の唇が舌打ちして歪む。

「ちっ…どいつも、こいつも、意気地無しが。おい、お前、勃起してるだろ。入れてみろよ」

 男子達の中で一番不良そうな男に声をかけた。ここまで言われると男としてのメンツもあってズボンのチャックを開けた。

「……お、おう! 入れてやるぜ、このメス犬が!」

 勃起した男根が三葉の膣に向けられる。教卓の上に座ってM字開脚して迎えると処女膜が破れて痛みが走った。

「痛っ……痛てぇ……もう少し、ゆっくり入れろ」

「お…おう…」

 萎えそうな男言葉で命令されても、声が可愛らしい三葉の声なので奇妙な色気があって男子達は興奮していく。

「三葉ちゃん、ボクのを咥えてよ」

 他の男子がチャックを開けて三葉の顔に男根を近づけてくる。

「フェラか………まあ、いいかな…」

 少し迷ったけれど、三葉の鼻は男の匂いを不快に感じない。迷いつつも男根を咥えた。

「ちゅぱ……ちゅぱ……どうだ、気持ちいいか?」

「う、うん! 最高だよ、三葉ちゃん!」

 すぐに男子が射精してくる。三葉の口内に精液が注がれた。

「うっ…うーっ……たっぷり出しやがって……」

 飲み込む気になれなかったので三葉の口から精液がダラダラと零れる。それが口噛み酒を造るときのシーンを連想させて、男子達が余計に興奮した。

「うおお! オレも! オレも咥えてくれ!」

「ボクも! ボクもお願い!」

「待て待て、穴は3つしかねぇんだ。手を使っても5本が限度だ」

 そう言った三葉の身体が教卓に寝転がると、男根が何本も迫ってくる。膣にも肛門にも挿入され、口は当然に男根を咥え、左右の手でも男根を握った。

 カシャ…カシャ…

 撮影も続き、何人もの男子を満足させていると、早耶香が軽蔑しきった顔で告げてくる。

「こんな人に、うちらは……テッシーは騙されて……口車にのって……」

「おっぱい震わせて、どうした? お前もチンポ欲しいか?」

「………」

 早耶香は顔を真っ赤にして怒り、少し迷ったけれど最大限の軽蔑と決別の念を込めて三葉の顔へ唾を吐きかける。

「ペッ!」

 早耶香の唾液が三葉の額に降りかかり、たらりと垂れた。

「このアマぁ」

 そう言いつつ三葉の手は唾液を拭き取ると、それを舐めた。もう早耶香は背中を向けて去り、チャイムが鳴って教師3名も入ってくる。ユキちゃん先生と他に2名の教師が教卓に近づいてきて、男子達は蜘蛛の子を散らすように退散した。

「宮水さん、あなたは何をしてるの?!」

「………」

 当たり前だったけれど、教卓に放尿して精液まみれになっている三葉の姿を見て、教師達は憤慨している。このままでは補導されそうなので誤魔化す方法を考え、そして思いついた。

「違うんです! 先生!」

 被害者っぽく叫び、手近な男性教師に抱きついた。そして、ユキちゃん先生を指さす。

「私、あの人に脅されて! こうしないと私の恥ずかしい写真をバラまくって脅されて!」

「なっ……そんなバカなことが…」

 男性教師が驚いているうちに、話を作り上げる。

「あの人が好きな男子が私のことを好きでいてくれるから! だから、私をおとしめないと気が済まないって!! お願い、助けて!!」

「………この生徒が言っていることは本当ですか?」

 男性教師が半信半疑でユキちゃん先生に問うと、もちろん否定する。

「で、でたらめです! そんなことあるはずない!」

「あの人のスマフォとパソコンを調べてください!! きっと、私の恥ずかしい写真が出てくるはずなの!! お願い、信じてください! 先生!!」

「…………」

 男性教師は女子高生に抱きつかれて涙ながらに訴えられると、もう同僚が信じられなくなってくる。最近、教師による不祥事も多いので、生徒の言うことと、教師の言うこと、どちらが信じられるかよりも証拠があるなら、それを確かめようという気になってきた。

「調べさせていただいて、よろしいですか?」

「っ?! こんな生徒の言うことを信じるんですか?!」

 あまりも心外だったので典型的な反応をしてしまうと、ますます疑われてしまう。あと一押しだった。

「どうか私の写真を見つけて! お願いです! 世間に知られたくないの! 警察にも言えない! どうか、見つけて消去させてください! でないと、私、死ぬから!」

「わかった。わかったよ、宮水さん、まずは落ち着きなさい」

 幸いにして見つけて消去するだけで表沙汰にする気はないと言っているし、校内で処理したい案件だった。何より、生徒に自殺されてしまうと一大事になる。もう、ユキちゃん先生の言葉より、不祥事を不祥事にならないうちに処理したいという官僚精神が男性教師を支配した。

「スマフォを見せていただけますか?」

「イヤです! どうして私を疑うんですかっ?!」

「パソコンの方も調べさせてもらいます」

「待ってください! こんなのおかしい!! 私は潔白です!!」

「潔白ならかまいませんよね?」

「っ………わかりました!! いくらでも調べてください!!」

 こうなると無いものを無いと証明する難しさで、すぐに結論は出ない。二人は別室に連れて行かれた。そして、頃合いを見計らって男性教師に頼む。

「すいません。気分が悪いので早退させてもらっていいですか?」

「う……うむ。……まあ……いいが……、その、……何というか、思い詰めて早まったことをしたりしないと約束してくれるか?」

「はい。それは約束します。先生が私のことを信じてくれたから、もう大丈夫です」

「そうか。わかった、ゆっくり休みなさい」

「はい」

 背中を向けて、ほくそ笑むと早退せずに校内を歩き回り、日陰でタバコを吸っていた不良たちを見つけた。

「ちょっといい?」

「あん?」

 同じ高校にいても不良たちと三葉には人間関係が無かったので不審の目で見られるけれど、スカートの裾をめくってパイパンを見せると動揺と興奮で静かになってくれる。

「あなたたちに犯して欲しい女がいるの。名取早耶香って知ってる?」

「お……おう……知ってるっていうか、名取って、お前の友達じゃないのか?」

 人間関係はなくても小さな町なので不良たちは三葉のことも、早耶香のことも知ってはいた。ずっと小学校から同じメンバーなので一つ二つ学年が違っても、名前と顔は一致する。

「話が早くて助かるわ。名取さんを犯して、その写真も撮ってちょうだい」

「……な、なんで、てめぇの言うことなんかきかなくちゃいけねぇんだよ?」

「お礼はするよ」

 そう言ってスカートの裾を全開にあげてみせる。ノーパンなので丸見えだった。真っ白な剃りあがった陰部を見て不良たちが生唾を飲む。

「け……けどよ。そんなことしたら、オレらが捕まるだろうが」

「ちゃんと、名取さんを犯してるところの恥ずかしい写真を撮ってくれたら、うまく私が脅すから警察沙汰にはならないようにするわ」

「そんなうまくいくかよ?」

「私は理事長の…じゃなくて、町長の娘よ」

 四葉から聞いていた三葉たちの立場も悪用して提案すると、不良たちもその気になってくる。

「お礼ってのは、具体的に、どうしてくれるんだよ?」

「私の身体、一週間、好きなようにしていいよ。あんたたち全員の相手でもいいし、他に売って、お金を稼いであげてもいいわ」

「………………ほ、……本当だろうな?」

「疑うなら、まず、あなたのスマフォを出してみて」

「オレの………」

 意味がわからないけれど、お礼に魅力を感じている不良たちのリーダーが自分のスマフォを出した。

「撮影モードにして」

「お、おう」

「私を撮って」

「……と、撮るぞ」

 まだスカートの裾をあげたままなので、かなり緊張しつつリーダーが液晶画面に少し震えた指でタッチした。

 カシャ…

「と……撮ったぞ」

「これで、あなたと私は共犯。お互いに裏切れない」

「……た……たしかに……」

 あまり頭が良くないので正確には理解できないけれど、弱みは握った気がするし、かといって暴露すると自分も逮捕されるような気もする。結局のところ、表沙汰にはできない連帯関係ができたのだと理解した。

「な…名取を犯して写真を撮れば、お前を一週間、好きにしていいんだよな?」

「ええ。撮った写真は私のスマフォに送ってね。あと、このカミソリでパイパンにして撮って」

「パ……パイパンか……」

「好きでしょ、パイパン」

「…ま……まあ…」

「男の美学よねぇ」

「……ま……まあ…」

「じゃあ、よろしくね」

「わかった」

 かなり緊張した顔で頷いている。よく考えれば手下のように使われているだけだったけれど、女子にこうまで言われて引き下がるとカッコ悪いという浅い矜持もあって、もう引っ込みがつかない。早耶香も可愛いので楽しみではあるし、町長の娘が後ろ盾になってくれるなら、この町で怖いもの無しな気もしてくる。強がって笑みをつくった。

「…へ…へへ……女ってのは怖いな。何があったか知らねぇが、友達も容赦なしか」

「じゃ、頑張ってね」

 そう言ってカミソリを渡してスマフォのアドレスも交換すると今度こそ早退する。高校を出て、小学校の通学路で四葉を待ち伏せした。

「あ、お姉ちゃん。じゃなくて、加藤さん」

「やあ」

 柔和な笑みで油断させ、四葉を人気のない山林に誘った。

「ここに何があるの?」

「ちょっと見てもらいたいものがあってさ」

 そう言ってスマフォを見せると、四葉の顔が凍りつく。液晶画面には教卓に立って放尿している三葉の姿が写っていた。

「っ…、お姉ちゃんの身体で……なんてことを……」

「実はお願いがありましてね」

 いやらしい笑みを三葉の顔が浮かべると、四葉は寒気がした。姉の顔が、ここまで下劣な笑みに歪むのかと驚きと、笑みの主に恐怖を覚える。

「お姉さんも、こんな写真があっては、気の毒でしょう」

「当たり前だよ!! 消してあげて!!」

「ええ、もちろん。消してあげますとも。ちょっとした私のお願いを聞いていただければね」

「………お願いって……何?」

「お姉さんの成長した身体も魅力的ではありますが、妹さんのね。つぼみというか、若葉のような身体の方もまた、見てみたいわけでありますよ」

「っ…」

 四葉が生まれて初めて性的な恐怖心を覚えて後退る。逃がすまいと三葉の手が伸びてきて、四葉の手首をつかんだ。小学4年生と高校2年生なので腕力は、まるで違う。逃げられないということがわかり余計に恐怖が増してくる。不意打ちや目つぶしなら逃げられるかもしれないけれど、姉の身体に傷を負わせたくないとも考えてしまう。四葉が自分の身体を守るように抱きつつ問う。

「……見て……何するの……」

「まずは服を脱いでもらえますか」

「…………イヤ…」

「そうですか、では、お姉さんの写真、世界中に公開させていただきますね?」

「っ、待って!」

「では、その上着から」

「…………脱ぐだけ、だから……」

 四葉が上着を脱ぎ、そして下着も脱いで、丸裸になった。

「……ぅぅ………ぅっ……」

 恥ずかしいというより悔しい、四葉の裸を見ているのは三葉の瞳だったけれど、大切なものを奪われている気がする。姉の前で裸になることなんて毎晩のように入浴のたびにあることだったけれど、今は悔しさと悲しさで息ができないほど苦しくなってくる。

 カシャ…

 撮られた。

「両手をあげて」

「ぅぅ……」

 四葉は乳首を晒して呻く。

 カシャ…

 また撮られた。

「脚を開いて」

「……」

 カシャ…

「やはり、いいものですな。剃らなくてもツルツルの、ここは」

 三葉の手が四葉の陰部に触れてくる。

「さ…触らないでよ」

「おおっ、いい! いい柔らかさだ。剃っていないからチクチクとしない」

「……ぅぅ……ぅぅう………う~……」

 これはお姉ちゃんの手だから、これはお姉ちゃんの舌だから、と四葉は自分に言い聞かせて耐えたけれど、何時間も何時間も触られ、撮られ、舐められると、気が遠くなってくる。三葉の指で犯され続けていくうちに、もう四葉は目を開けたまま、何も見ず、何か言われていても、何も聴かなくなった。

「なんて最高の一日だ」

 満足げに三葉の口が今日を讃えている。

「あとは女湯に」

 そう言って自衛隊が用意している野戦テントで女湯を楽しむと、再び自慰をして眠った。

 

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