「葵鳥!」
「あらら、寂しがらせちゃったかな?」
シフォンケーキと珈琲を食べ終わるとそれなりに満足してくれたらしく、文句を言う事はなくなったが、その代わりに暇そうにし始める上に、ペットらしい、ネコマタが威嚇して来るので、仕方がなくレクリエーションの準備をして、遊ぶことにした。どうやら未来産のボードゲームにはちょっと興味が薄いらしいので、脳の体操なんかで有名な言葉のゲームをちょっとした雑学から引っ張り出して遊ぶことにした。
というのも、俺にも立派な学生時代はあった。
ホームルーム前とか休み時間とか、暇な間は他の学生たちと遊ぶ時もあったのだ。後最近で言えば巌戸台分寮だが。脳の体操だとかで色々と連想ゲームや言葉のゲームはある。どうやら、供倶璃の姫―――串鉈はその肉体の性質の為に目が見えないらしい。その為、ボードゲームは不適切だったようだ。
『見た感じ、多くのMagを肉体に溜め込む事で人型Magバッテリーの様な体質をしているみたいね……悲しいわねぇ。その体質、確かにこの時代だとレアかもしれないけど未来になればブレイクスルーというか、スティーヴンが技術的に解決してしまうから、Magを人間で保存する必要がないのよね。彼女、未来でさえ生まれていれば普通に生活できたと思うと少し憐れね』
とのベルの評価だった。
Magバッテリー、つまりはスマートフォンに搭載されている電池と同じだ。その人間レベルのバッテリーがこの串鉈という少女……らしい。少なくとも事情の方は知らない。ライドウが教えてくれてないからだ。ベルの発言、そしてコドクノマレビトの行動を見れば、彼らがこの少女を探しているというのは実に解りやすい話だ。
そしてたぶん大量のMagを使ってなんか高位分霊でも召喚するのだろう。
良くあるパターンだった。RPG的に考えて。まぁ、割とよくあるパターンなのである。なのでライドウがこの子の護衛をしているのも、この子が利用されない為なのだろう。よくあるパターンとして、Magを解放したら死亡するとかだろうし。この時代、というか世界にはどうやらリカームやサマリカーム系統を目撃しない、或いは超がつくレア魔法っぽいので、一つ一つの死が非常に重くカウントされている。だからこそ、代理の護衛なんてものを自分に頼んだのだろう。
ともあれ、ボードゲームとは違う、純粋な知恵や機転をベースとした言葉遊びの類は以外にも串鉈が得意だった。最初は遠慮というより面倒がっていたが、二回程勝利を重ねると話は変わってくる。調子に乗って鳴海をノックアウトする辺りで完全に王者の風格を持ち始める為、急遽援軍召喚。
ベル、そしてチェフェイ召喚。
仲魔を投入し、知恵遊びに興じる事となった。そこにネコマタも追加され、悪魔vs人間の知恵をくだらないゲームでお菓子を食べながらやる事になった―――が、まぁ、これが良い気分転換になったようで、それなりに白熱した。そして段々と日が暮れ始めた頃、そろそろライドウご帰還か? と思った所で帰って来たのは葵鳥とかいう女性だった。初見なだっただけに、首を傾げながら仲魔を素早くDDSへと戻してしまった。
「あー、大丈夫だよ。彼女は朝倉タエちゃん。ウチに良く来てる厄介ものだよ」
「タエじゃなくて葵鳥です。それよりもヒメちゃん、新しいお洋服にちょっと着替えてみない?」
探偵事務所にやってきたタエはそのまま串鉈を連れてお着替えへと向かってしまった。その姿を鳴海と共に視線で追いかける。
「この時間からお着替え……?」
「女ってのは良く解らないもんだな」
その言葉にお互い視線を合わせ、ハイタッチを決める。やっぱり男には女という生き物は中々理解出来ない。その認識を共有できる相手が居た事で実に助かった。その光景を椅子に座っているアンがジト目で見つめてきている。どうやら賛同してくれないらしい。
「と、これはタエちゃんの土産かな?」
「ん?」
そう言って鳴海が漁り始めたのは恐らくは朝倉タエが持ち込んできた荷物だった。そこに包まれているのは四人分の炭酸水の様に見える。その内一本を鳴海は持ち上げながら確認する。
「へぇ、これって最近帝都で流行ってる炭酸水じゃないか。何でも疲れが取れるって話だけど」
「炭酸水かぁ。俺は嫌いなんだよなぁ」
炭酸水、水だから味がないくせに炭酸のしゅわしゅわ感だけが残るから、変な物を食っているようで嫌いなのだ。これがサイダーとか、甘い飲み物ならまだいいのだ。だけど炭酸水単体だとどうしてもだめだ。何かと混ぜたりしたらまだいいのだが。ただそのものを飲むのはそこまで好きじゃない。
「というか勝手に開けちゃ駄目でしょ鳴海さん」
「いやぁ、ついつい……」
苦笑いする鳴海がそれを元の場所へと戻そうとしたところで、タエと串鉈が白菊を連れて戻ってきた。串鉈の装いは変わっており、活発的で動きやすい洋風のワンピースドレスだった。彼女の髪と同じく白いそれはどうも、サマナーとして戦い続けたせいか血で直ぐに汚れそうという感想を抱いてしまう。まぁ、口に出さない分にはセーフだろう。
「お、可愛く着飾れてるじゃないか。それならライドウもいちころだな」
「そ、そう? って違うわ! そ、そんなつもりはあらへんからな!」
「もう、そんなに恥ずかしがらなくてもいいのにヒメちゃんったら。って、それよりも見た事のない人がいるけど……」
「あ、どうもお構いなく。ライドウが戻ってきたら自分も帰るんで」
「そう? あぁ、でもこれ、一緒に飲んで行かないかしら?」
そう言ってタエが持ち出したのは先ほど、鳴海とチェックした炭酸水のボトルだった。どうやらそれがタエのお土産らしく、ここで開封する予定だったらしい。鳴海の奴、命を繋いだな、と思いつつも、タエが炭酸水を開けて、それを振る舞おうとする。
「だめ」
それをアンが止めた。
「えーと……?」
「それ……は、だめ。めっ」
めっ、という可愛らしい言葉と共にアンがタエの握っていたボトルを素早く奪い取り、そのままそれを魔力で包んで消し飛ばした。それが消え去るのと同時に、
「なんやこの禍々しいマグネタイトは!? これ飲んだらあかん!」
串鉈の驚愕に近い言葉が口から出るのと同時に、素早くストレージからルーチェ&オンブラをストレージから電装し、それを両手で横に伸ばす様に掴んだ。それに合わせタエが串鉈を掴み、逃亡しようとするのをアンが進路を遮り、鳴海が当身をタエに叩き込んで気絶させた。
「葵鳥!」
「おい、これは―――」
「
混沌とし始める探偵事務所内、アプリが起動する。
《エネミーソナー》にも表示されなかった敵の気配が《百太郎》によって暴かれ、奇襲される寸前を警告として放って来た。片眼鏡に自動的に《ハニー・ビー》と《エネミーソナー》が表示され、《百太郎》によって暴かれた敵の奇襲ルートが表示される。鳴海をアンが転がしながら、入り口と窓への射線を確保した。
敵がその射線に乗った瞬間、引き金を引いた。
コスモガン染みたルーチェ&オンブラの銃口から豪速の弾丸が連続で発射される。人間に使われる為ではなく、ダンテ級の上位者が振るう為に生み出された銃弾は簡単に音の壁を超えて、侵入しようとした悪魔たちの姿を一瞬でミンチに変えて吹き飛ばす。アンズー、そしてトゥルダクが跡形もなく連射によって消え去ったのを確認しながらDDSを即座に起動させる。
「鳩、ナラシンハ、ベル、チェフェイ!」
仲魔を一気に召喚する。ナラシンハは新しい権能の力で物質を透過して潜む事が出来る為、床や壁を抜けて襲撃の撃退に、ベルは窓際へと移動して蹴りでアンズーを殺害しながら攻め込むのを止め、チェフェイは子狐の姿へと変化して肩の上に乗り、
「サマナーよ、この娘、良くない物を飲んでいる」
「治せ」
「承った―――ゴッド浄化ぁ……!」
「ゴッド浄化」
鳴海の手によって気絶させられたタエの頭の上に乗ると、鳩がゴッドパワーで彼女を汚染していたMagを一瞬で浄化させた。それを見ていて串鉈と白菊が信じられないものを見る様な視線を鳩へと向けている。
「ま、待ちんす。そ、その気配はもしや……」
「くるっぽー。ここここ……くる、くるっぽー! ぽっぽー!」
「気配、漏れてるで」
「む、我が身から溢れ出す救済のオーラを隠しきれないのであればしょうがなぐわぁぁ―――!」
サボっている鳩をアンが掴むと、それを鈍器の代わりに攻め込んでくるトゥルダクに叩きつけ、跳ね返った瞬間にケリを叩き込んで連鎖コンボで昇天させていく。アンデッド系統にはどうやら、鳩ストライクが効果覿面らしい。流石神聖四文字の名前は伊達じゃない。
「どうなってんだ一体!」
「俺が知りたいぜ……」
「葵鳥は……葵鳥は大丈夫よな?」
「安心したまえ少女よ、私はちょっと気持ち悪くなってきたが其方の婦人は無事だぁ―――……」
鳩が敵から敵へとバウンドしながら言葉を健気にも串鉈へと向けようとする姿は爆笑しそうになる。これでこの部屋の安全は大分確保出来ているが、それでもここで閉じ篭っていれば簡単に詰むのは目に見えている。銃を構えたまま、どうしたものか、と考えながら《ハニー・ビー》を確認すれば、Magを大量保有する存在が近づいてくる。
「サマナー! ヤタガラスの増援が外に来た!」
「よし! 脱出の進路を確保しろ!」
「命令するのが板について来たわねサマナー?」
「では派手にやらせて貰おうか!」
「俺の事務所を吹っ飛ばすのは止めろよ!?」
「フレイダインッッ!!」
鳴海の言葉がやや遅かった。それよりも早く、核爆破と表現される核熱魔法、その中で習得したばかりの中で規模が小さくとも破壊力は最大級のフレイダインをナラシンハが察知した敵の塊へと向けて、壁を粉砕しながら放った。核熱が一瞬で圧縮され、爆裂する様に放たれて飲み込まれた悪魔を蒸発させながら逃亡の道を構築する。アンがタエと串鉈を掴み、此方で鳴海を掴んで探偵事務所に空いた穴から外へと逃亡する。
「これが追撃のグライダインさ!」
「俺の事務所がぁ―――!!」
そしてそのまま、飛び出しながらナラシンハがグライダインで事務所を潰した。鳴海の喉から絶叫の様な声が飛び出し、口から魂が抜け出そうになっている。まぁ、全部終わったらライドウかヤタガラスが必要経費として直してくれるだろうから、それで許してほしい。そう思いながら道路に転がり出た所で、ヤタガラスらしき女性三人組と合流する。
「流石《破壊魔》とヤタガラスにコードネームを付けられる人物というプロセス。援軍と逃亡先の案内の為に来たセオリーです!」
「本人的には非常に不名誉な称号なんですけどねぇ!」
「お、俺の事務所……」
鳴海が呆けている中、ヤタガラスの増援の内黒装束の女二人が封魔管を使って悪魔を召喚してきた。
「ほら、ここは私達で抑えてやるからさっさと行きな!」
「ここは《壬生一族》の方々にお任せして我々は帝都から脱出するセオリーです! こっちです!」
壬生一族と呼ばれた女たちが悪魔を召喚し、それで探偵事務所を襲撃した悪魔たちの残りを相手する。その間に鳴海がタエを抱え、白菊がネコマタ化し、それで逃亡を開始する。
空が淀んだ狂気の色に染め上げられ、完全に場所が変質していた。
「異界化してやがる……」
帝都そのものが異界化する形で変質していた。曲がり角が別の路地へと繋がっていたり、空間がねじれているのが特徴だった。そこからは徹底した悪意を感じられる。《ハニー・ビー》がある為、それに助けに来たサマナー・凪の行く場所を聞いて、合わせてナビをする事で異界化帝都を迷わずに外へと向かって進んで行く。
だが逃亡する此方を止めようとする姿が見える。
「女ヲ寄コセ!」
「餌! 餌餌餌、餌ダァ!」
「ベル! ナラシンハ! チェフェイ! アンは離れず護衛し続けろ! 場合によっちゃスダマ先輩を投入してでも逃げるぞ!」
「帝都の破壊はナンセンスですよ
「好きで破壊してる訳じゃないっての……!」
指示に従って仲魔たちが動きだす。ナラシンハがマハグライダインで広範囲を重力で押しつぶし、電撃が通じる異形化帝都人に対して手加減込みのマハジオンガでSTUNさせ、その動きを封じていく―――流石魔王の手腕、狙ってSTUNを引き出す事がこのレベルになると出来るらしい。耐性を持たなければSTUNハメが確定するというのは、実に恐ろしい性能だ。
だがそれに負けず、チェフェイが子狐から大人の姿へと変貌する。普段の省エネモードとは違う、五本の尾を生やした本気の傾国モードに入ったチェフェイだった。帝都から溢れ出る食欲、性欲、殺意、そのMagに混じる傲慢さ、強欲さ、溢れ出す貪欲さがチェフェイの力を一時的に強化する。
「貴様ら、呆れ果てた欲だ。そのまま身を焦がし自滅しろ」
チェフェイの命令によって多重に神経と精神を蝕む状態異常が一斉に発生する。SLEEP、PANIC、CHARM、CLOSE、呪殺、様々な状態異常が欲望をトリガーに起爆する様に連鎖発動し、餌と叫ぶ異形の帝都人達がそのまま、自滅する様に自分の業に飲まれて動きを止めて行く。
「やるじゃねぇか駄狐」
「ま、まぁ、妾だって五尾じゃしな! 本気を出せばこんなもんじゃよ!」
「でもマザーハーロットの劣化互換よね、貴方」
「蝿王貴様ァ―――!」
ベルがチェフェイを挑発しているが、笑いながらベルはそれを受け流しつつ接近して来る電撃耐性の通る相手を無駄なく一発でSTUNさせ、確実に足止めしながら此方の逃亡時間を稼ぐ。素早く移動する為にアンがタエと鳴海を抱え、白菊が串鉈を抱えている。残された凪が後方警戒をしながら道案内を続ける。
が、ガンガン敵が出現する。
それだけに中々前へと進まない。
道路から場所を屋根の上へと移動させ、地上を歩く異形共に捕まらない様にしながら移動を再開する。が、根本的に足の遅さが原因となっている。
「足はないのか、足は!」
「悪魔を召喚すると他のが召喚出来ないから温存したいプロセスでしたが―――仕方がありません、護衛は其方に任せました! オボログルマ!」
「ウォォォ、俺ハヤルゼェ……!」
凪がオボログルマを召喚する。それに非戦闘員連中を積み込み、口笛でナラシンハを戻す。ベルとチェフェイの援護を受けながら戻って来たナラシンハを道路の上に乗せたまま、アンにオボログルマの護衛を任せ、
「ナラシンハ、ヴァラーハに!」
「了解ッ!」
ナラシンハをヴァラーハへと変身させ、道路で待つその背の上に飛び乗り、武器をルーチェ&オンブラからブルームへと切り替える。と、それに合わせ鳩が肩の上へと降りて来た。ヴァラーハがオボログルマを地上から護衛する様に走り始め、アンズーや地上の異形の視線を集める様に音を立てて走り出す。
「で、浄化できそう?」
「規模が広すぎて流石に我の今のレベルでは不可能だ。レベル40もあればこの程度の異界、一瞬で浄化して消し飛ばせたが」
「ない物ねだりも出来ない―――なっ!」
狙撃する。
片腕でブルームを振り回しつつヴァラーハの背の上から見えた、アンズーを狙撃してオボログルマに近づけない様に叩き落す。ベルとチェフェイが後退しつつ合流しようとするのを確認し、息を吐きながら《ハニー・ビー》の反応を見る。敵に囲まれ過ぎていてまるでどうすればいいのかわからない。
「ともあれ、出口へ―――」
「ちぃぃぃ―――ッッ!!」
ヴァラーハの背を蹴って横へと飛び退きながらブルームを足場に、ルーチェ&オンブラを引き抜いた。直後、ヴァラーハの背中を抉る様に噛み取り、蒼い鱗の龍がヴァラーハの体の上半分を食い千切った。血肉が舞いながらヴァラーハが即死した。その通り過ぎる蒼い竜の姿をアナライズする。
「ハメ殺せベェェェェルッッ!」
ブルームを飛翔させ、それに飛び乗りながら、家屋を粉砕しながらとぐろを巻くセイリュウの追撃を回避しながらDDSにヴァラーハを―――戻さない。空へと飛び上がった所で、屋根の上を進んでいた筈のオボログルマが横転し、それを粉砕する巨大な白い虎の姿が見えた。アンがそれに対して打撃戦を叩き込んでいる。チェフェイに指先で其方へと合流する指示をだしながら、
―――セイリュウに追いつかれそうになる。
大口を開けたその姿はブルームに立ち乗りする此方に追いつきそうになり、
「残念―――僕を殺すには
セイリュウが届く前にグライダインと共に変態したナラシンハの姿が褐色の青年の姿を取った。セイリュウの尻尾を掴みながら重力で抑え込み、それを大地を薙ぎ払う様に振り回しながら叩きつけて、帝都を粉砕しながら傷つけていき、
「それじゃ、死ぬまで痺れる時間よ」
ベルが追いついた。セイリュウの額に腕を叩き込み、脳に直接ジオダインを叩き込んだ。弱点属性を体内から直接流し込まれたセイリュウが絶叫を響かせるも、一切容赦しないナラシンハとベルの手によってセイリュウがハメ殺されて行く。
その間にブルームを飛ばして、オボログルマの集団に追いつく。白虎の攻撃を回避しながら《破邪の光弾》を叩き込み返し、その姿を怯ませた。サマーソルトを放つように白虎の鼻先を蹴り上げながら怯ませて、
此方が落ちる為の間を作る。
「《Show Time》……ッ!」
落下しながらダンテ直伝の奥義でL&Oを乱射しながらブルームを足で蹴り落としながら白虎にそれを叩きつけ、至近距離から神経弾を連続で放ちながら白虎の顔面に向かってブルームを叩き込む。
「追撃の《ランダマイザ》じゃ!」
そして弱り切った瞬間にブルームのケツを蹴る。
連動して引かれたトリガーから装填されたスダマが発射する。内部からスダマドラオンが放たれ、白虎を体内から消し飛ばしながら帝都の街を軽く破壊する。Magの霧となって霧散する白虎からブルームを回収しつつ、息を荒げながらその向こう側に出現する姿を見た。
「―――流石ライドウが推薦するだけの実力はあるみたいだね。まさかこれほどの実力があるとは思わなかったよ」
そう言って周りに一つ目の鳥を浮かべ、何枚ものお札を握っている姿を見せるのは、
昼間、ライドウの横に居た青年、
「安倍星命……」
「あぁ、そうだ」
ヤタガラスの味方だった筈の青年の姿だった。流石主人公。壮絶に裏切られてるじゃねぇか、と心の中で罵倒しながらL&Oを星命へと向けて構えた。先ほど殺した筈のセイリュウとビャッコ、それに加えスザクが星命の背後に集い、街を割りながらゲンブが出現するのが見えた。その全てが自分よりも高位の悪魔だった。ナラシンハとベルが合流するのを確認しつつ、
心を強く持った。決意と覚悟で心を満たす。
まだ、護衛のお仕事は終わっていないのだ。
だから身近な人物を参考に、星命を迎える。
「10秒やるぜ。ゴミ箱か。棺桶か。好きな方を選びな」
師匠は悪魔すら泣き出す最強のデビルバスター。ちゃんとトリックとかを教わってた。
という訳でコドクノマレビトもクライマックスに突入。ここからは一気にエンディングまでラストイベントって感じで。幼女ときゃっきゃうふふしてるライドウほんと頑張れ。
なんだかんだで頼りになる仲魔ども。なおナラシンハは権能でリレイズ+不屈の闘志持ちだったりするので複数回殺さないと死んでくれない。