※この作品はR-18です。

君と咲かせる大輪の百合   作:楠富 つかさ

5 / 9
XmasNight 美海×恵玲奈 深愛

 立成17年12月22日。クリスマスを直前かつ冬休みに突入したばかりの星花女子学園。その高等部三年の私、西恵玲奈は恋人へのクリスマスプレゼントの選択に非常に苦心していた。何を選んだらいいのかさっぱり分からない。去年も今年も一緒にいてくれればそれでいいみたいなことを言われてしまい、去年は結局何もあげられなかった。強いて言えば食事を……とはいえあれも二人でやったことだし。それに今年は学園で過ごせる最後のクリスマスだから特別なことをしたいのだけれど。

 

 一人で悩んでいてもどうにもならないと思って私は正直言って相談しうる相手全員に相談した。

叶美は手編みのマフラーとかを提案してくれたけれど、受験生である私らには時間がなくて却下。でも叶美は編んでいるらしい。

雪絵はもっと実用的なものとして文房具類を提案してくれたけれど、親戚の子供へのプレゼントかっていうツッコミの元に却下。なお雪絵は恋人にもっと勉強をさせようと文房具を贈るらしい。咲桜ちゃん、ご愁傷様だ。

美海と同じく本の虫である紅葉ちゃんからは本を提案されたけれど、私自身そこまで活字を追うタイプじゃないから美海の本の好みが分からず却下。ちなみに叶美は紅葉ちゃんのオススメ本は大概読破したらしい。

かおりちゃんはやっぱり一緒にいてあげることを提案してくれたけれど私としてはやっぱり物として残せる方が良いから却下。今年も三人でくんずほつレズするのだろう。あんまり巧くなかったわ、座布団もってかれそう……。

ルームメイトである恵にも相談して、お揃いの物を提案されたけれど既にマグカップやシャーペンの類いはては下着までお揃いの物は持っており却下。なんなら恵も京ちゃんの全人格が納得するプレゼント選びに懊悩している。

やや最終手段気味だがエヴァちゃんにも相談し、冬コミ用の新刊を貰ってしまった。喜んではくれるだろうけど自力のカケラもないのでこれとは別に何か用意したい。

なお咲桜ちゃんもお揃いの物を提案してきたし、桜花寮でも屈指のいちゃらぶカップル……トリオの深由希、深友里、美羽奈は好きな人から貰えば何だって嬉しいというまさにいちゃらぶ強者な回答だった。

果ては妹である星玲奈やその友達でかつ私の部活の後輩である文佳ちゃんにまで相談相手を広げたけれど、膝を打つような素晴らしい回答は得られなかった。挙げ句、我が賢妹にはパートナーを一番知る自分自身で決めなきゃいけないんだよと諭されてしまった……。

 

 でも決められないものは決められないのだ。冬休みになったとはいえ冬季講習のために登校している私たち三年生には悠長に選んでいる時間はないのだ。よもやクリスマスイブの午前中まで登校させられるとは思わなんだ。その午後は寮のクリスマスイベントが行われわいわい楽しんだまま寝落ち。とうとうクリスマス当日の昼になってしまった。そんな私を、美海はスマホのメッセで部屋に呼び出した。何もプレゼントは用意できず……いっそ「プレゼントは私よ」作戦を決行せんと普段はポニーテールに結う髪を真っ赤なリボンでツインテールにすると、恥ずかしさがこみ上げてきたがぐっとこらえて美海が待つ菊花寮へ向かった。

 

 

「お待たせ~」

 

 私が自室の扉を開けるとそこには普段と違う恵玲奈が。もともと童顔な恵玲奈がそんな髪型したらよっぽど幼く見えてしまってつい、

 

「ど、どうしたの? そのかみ、がた……ふふ」

 

笑いをこらえきれなかった。だって普段なら黒い髪ゴムで留めているポニーテールを今日はギフト用みたいな真っ赤なリボンでツインテールにしてるんだもの。

 

「いや、その……プレゼントは私だよ? みたいな? 結局、今年も何も用意出来なかったから……」

「なるほど。それは好都合ね」

「え?」

 

あ、思わず声に出てしまった。ともあれ恵玲奈を部屋に招き入れて一心地つくと私から話を切り出した。

 

「恵玲奈は、私のこと好き?」

「あ、当たり前だよ! 何で今更そんなことを聞くの? ……美海は、違うの?」

「私も恵玲奈が好き。大好きよ。だから確認したかったの」

 

一瞬でも恵玲奈の表情が曇ってしまい、聞くまでもないことをわざわざ聞いてしまった自分に後悔する。私はかぶりを振って後悔を追い出すと、もう一点、確認したいことを恵玲奈に伝えた。

 

「男性恐怖症? 別に、そういうわけじゃないけど……美海やっぱ変だよ。どうしたの?」

 

 先に確認したいことは全部確認できた。これが最後の質問だ。私は段ボール箱を一つ、キャビネットから取り出して座卓に乗せた。私もまだ中身を確認していないため、カッターで開封する。中に入っていたのはいわゆるアダルトグッズ。改めてみるとけっこう生々しい。

 

「……恵玲奈は、こういうの使うのは嫌?」

 

 いわゆるアダルトグッズの中でも今回取り出したのはペニスバンドと呼ばれるもの。私は……そう、私は。

 

「恵玲奈の処女が欲しいの。恵玲奈の全部、私のものにしたい」

 

 これまで何度も肌を重ねてきたけれど、陰核や陰唇への愛撫、乳首を舐めたり貝合をしたりと、無意識のうちに膣内は避けてきた。指を少し挿入するくらいはあったけれど、もっと……もっと奥で愛し合いたい。狂おしい程に恵玲奈が欲しいのに、私も女だからそうはいかない。まがい物でもいい、恵玲奈を貫いて全部を私のものにしたい。それに、恵玲奈が他の誰かと肌を重ねるなんて絶対に嫌だから、傷つけてでも証拠を残したい。でも、そんなことしたらもう後戻り出来ない。年が明けて少ししたら恵玲奈は卒業してしまう。系列の大学は女子大だけれど、大学生になればこれまで以上に自由だ。アルバイトをするかもしれない。そうでなくても、どこかで男性と出会って……。それが私は嫌で嫌でしょうがないのだ。

 

「美海……いいよ、私の全部、美海にあげるから……そんな苦しそうな顔しないで」

 

 優しいその微笑みに全てを許された気がして、私は恵玲奈に抱きついて唇を重ねた。

 

 

「「んちゅ……ちゅぷ、じゅぶ……ん……ぅ」」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 それから先は言葉なんていらなかった。私は暖房を一度だけ強くしてから恵玲奈の服に手をかけた。服を脱がせる時間もまどろっこしくて、ブラウスの前ボタンを外すと再びついばむように口づけを交わした。恵玲奈を横たわらせると、キャミとブラのカップを押しどけて乳首を舌先で転がす。恵玲奈の息づかいが少しずつ熱を持つのを感じながら、私は恵玲奈のタイツを裂いてショーツ越しに秘所をまさぐる。ブラを外さずにずらすのも、タイツを裂いてしまうのも、本当は抵抗があるけれど恵玲奈は乱暴にされている感じがして興奮するそうで、事実ショーツは既にじっとりと濡れ染みになっていた。

 

「もうこんなに濡れて、どうしようもない変態ね」

 

 そう言いながら乳首をつねると、恵玲奈は露骨に絶頂した。私は蜜に吸い寄せられた虫のように、恵玲奈の足の間に移動し、下着をずらしてスリットから零れ出る蜜を吸い始めた。

 

「はぁ、はぁううん!!」

 

 わざとらしく音を立てれば立てるほど、私が吸いきれない程に愛液が零れ出る。愛液でびちょびちょになった指先でクリトリスを刺激すると、恵玲奈の嬌声がますます響く。キスマークがつくように太ももにキスをすると、体勢を変える。膝頭で恵玲奈の陰部を刺激しながら、指先で乳首を弄り、唇を重ねる。恵玲奈の身体が震えるのを感じながら攻め続けただけの私まで軽くイッてしまったくらいだ。それもこれも、恵玲奈が暫く忙しくてエッチが出来なかったせいだ。ぐしょぐしょに濡れた下着を脱いで、開封したばかりのペニバンを装着する。ベルト部分が黒くまるで女王さまだ。きちんと調整すると、おどろくほどのフィット感でしかも内側のごつごつが丁度、私のクリに当たる。これを恵玲奈に打ち付ければ私にも刺激が……という仕様なのだろう。

 

「恵玲奈……いれるね?」

 

 自分でも思ってた以上に蕩けた声だったが、恵玲奈も蕩けた声で答えてくれた。先端を恵玲奈の膣口に添え、一気に押し込む……これだけ濡れていれば、きっと。

 

「はぁぁああ、ああ、あぅううううううううううう!!!!!!!!!!!!」

 

 嬌声というよりは悲鳴に近いその声に、私の動きは急停止する。

 

「ごめん! 痛いよね、ごめん……私のわがままで、恵玲奈、恵玲奈、大丈夫?」

 

 結合部から溢れる一条の赤に絶望にも似た後悔が押し寄せて、涙混じりに恵玲奈に謝る。

 

「いいの、大丈夫だから……痛いけど、痛いけど……気持ち、いいから。おへその下、じんじんして……、けっこう、あり、かも。痛いのも、好きだから」

 

 誰がどう見ても強がりで、痛みをこらえて私を気遣ってくれるのが嬉しくて。ますます涙が滲んでしまう。

 

「前に、先輩から聞いたことあって……こういうのってさ、他の人は……んぅ、痛いだけだって……言ってたけど、私は分かるよ。これ、きっとすぐ気持ちよくなる。たしかに、異物感はあるけど……へっちゃらだよ……。だから、動いて、いいよ」

 

 そこまで言われたらもう何も我慢出来ない。

 

「動く……ね」

 

 理性なんて捨ててしまえ。押し込んだままのそれをゆっくりと引き戻す。そり返しが恵玲奈の膣内をごりごりと削る。そしてまた押し込む。それを何度も繰り返しているうちに恵玲奈の目がまたとろんとしてきた。息も熱を持ち荒くなっていく。全身が火照っているのが分かる。声に艶が溢れる。少しずつ速く動かす。小気味よくパンパンと二人の太ももあたりがぶつかる音がする。内側のいぼいぼに刺激され、私もどんどん息が荒くなって、動きがどんどんと加速する。

 

「あ、あん! ぁ、ぁあ! はう、うぅ……らめ、イク! んぅう!」

「はぁ……はぁ、あ……はぅ、ふぅ……ん、イッて、もっと、気持ちよくなって。エッチな声、もっと聞かせて」

「み、みみ……わらし、イく……みみに、奥まで突かれて、いくのぉお、はぁうぅうう」

 

 それからは暫く嬌声しかなかった。膣内で愛液が攪拌され白く濁るのがなお淫靡で、貝合じゃ離れてしまう身体を密着させながら交われることが嬉しくて、征服欲が満たされるような、そんな感覚に私は夢中で腰を振った。

 

「はぁ、んあ! おかしく、なっちゃう……りゃ、え、あ、ぁ、ん、っぐぁ!」

「恵玲奈、恵玲奈、大好き、愛してるっ。好き! 好きだから、もっと、もっと……虐めたくなっちゃう」

 

 トロトロに蕩けた恵玲奈の表情に私の嗜虐的な欲求が高まる。乳首を抓りながらもっと奥深くまで腰を打ち付ける。

 

「ぅああ!! イク! イっ! あぁああ!! ん、んぅう! らめぇえ!!」

 

 胸を揉みながら、あるいはクリを刺激しながら、首筋を舐めながら、イキそうになる恵玲奈の口をキスで塞いで……お互い何度果てたか分からないほど、時間を忘れるほどにセックスを続けた。

 

「抜いちゃう……の?」

 

 一度それを引き抜くと、どろりと愛液があふれ出した。もう血は見て取れなかった。私は恵玲奈をうつ伏せに転がすと、再びその膣口にそれの先端を押し当てた。

 

「待って、や、やぁ……美海の、顔が見えないと……や、なの……」

 

 いわゆる後背位でのセックスになった。恵玲奈は当初、私の顔が見えないことに難色を示したものの。

 

「はぅ……あ、奥、うじろがら、突かれて! イクのぉ! おまんこイッちゃうのぉ!! 奥、グリグリしゃれてぇ! 知らない! しりゃないにょぉお、こんなの! はぁ! はぁ……んぁ、は、はぁ、ぁああ!!」

 

 加熱する行為に恵玲奈の喘ぎ声は容赦なく響く。あまりの大きさにお仕置きをするように手で恵玲奈の口を塞ぐ。

 

「もがっんぐ……んぐ、ぐぅ、あぐぐ!!」

 

 苦しそうにもがく恵玲奈があまりに愛おしくて、腰を振る速度がじわじわと上がっていく。顎が上がり、頬の紅潮が見て取れる。

 

「イッて、もっと! もっと!!」

「っくぅううう!!!」

 

 恵玲奈の背がのけぞる。ずっと四つん這いで踏ん張っていた腕が力なく投げ出される。臀部が突き上げられ、もう一つの穴もひくひくと収縮を繰り返す。

 

「こっちはまだ使ったことないよね。いつか、試そうかしらね」

 

 周囲を人差し指でなぞり、そのまま恵玲奈の背筋を指でなぞる。全身が性感帯のようになった恵玲奈はそれだけで、たったそれだけのことではしたなく愛液を撒き散らしながら絶頂する。そんな恵玲奈に私の昂ぶりは最高潮に達した。恵玲奈の息が整うのも待たず、腰を掴んで再び獣のようにまぐわう。時にその白い柔尻を打てば恵玲奈は可愛らしく震えながら果てる。

 

「おひり……叩かれた、だけで……りゃめぇ、イクのぉおお!!」

 

恵玲奈のおしりに私の真っ赤な手形が残るのが、ますます私を昂ぶらせる。これほどまでに興奮したのは初めてで、私はとっくにおかしくなってしまったのかもしれない。不意に、再び四つん這いになった恵玲奈の揺れ動くツインテールがふと目についた。真っ赤なリボンで飾られたそれを無造作に掴む。

 

「あん! ひゃ、あぁ……痛い、痛いのに……イキそうだよぉ……んぅうう!!」

「わひゃしも……らめ、いくぅう!!」

 

 背中をのけぞらせながら絶頂する恵玲奈に私も愛液を漏らす。もう何度目か全く分からない。はっきり言って正気じゃなかった。気付けば昼間で明るかったはずの部屋が真っ暗になってようやく正気に戻った。

 

「……え、えりぇな……らいじょうぶ?」

「らめ、こしが……いだい……」

 

 匂いだけで分かるこの大惨事に、暗くて恵玲奈の顔が見えないことを感謝してしまった。多分、今の蕩けた恵玲奈の顔を見たら真っ暗なのもお構いなしで再開してしまいそうだから。降り続けた腰が痛くて、仰向けに倒れ込む。

 

「美海……私、こんなにイッたの初めて……」

 

 恵玲奈が私に覆い被さるように抱きついてきた。何度か口づけをし、お互いの浅い呼吸だけが響いた。恵玲奈がここまで乱れてくれたのは嬉しくもあったけれど、同時に私を不安にたたき落とした。このセックスにのめり込んでしまったら、私が相手じゃなくてもいいわけで……それさえ有れば別の女でも、いっそ男でも……。恵玲奈が、他の人と……。嫌な考えが渦巻いていると、下腹部をすとんと重みが襲った。

 

「私、もう美海なしじゃダメなんだよ? 美海に触られたらすぐイッちゃうのに、オナニーじゃ全然ダメなの」

「えれ、な……? ぁぅっ!」

 

 私の胸を揉みながら、腰を前後に動かす恵玲奈。内側の凹凸が発情しきった陰部に押し付けられる。

 

「こんなに調教されて、犬みたいに腰振って、私、こんなに変態だったんだね……」

「んひゃ! はぅ、っく!」

「はぁ、はぁ……はぁ、痛いのが好きだなんて自分でも知らなかった。奥の、ココがいいなんて、知らなかった、はぁ、んぅ!」

 

 少し腰を浮かせて、膣内の一点を刺激する恵玲奈。普段の明るくて素直な恵玲奈からは想像出来ないほどに淫らで、私の息も次第に荒くなる。

 

「多分ね、叶美とだったらこんなに巧くいかなか……はぅう!! だって、叶美は優しいからぁああ!! ふふ、それに、二人してネコだし……ひぅっはああ!!」

「先輩の話はしないで!」

 

 唐突に叶美先輩の話をする恵玲奈が分からなくて、もやもやして、腰を突き上げてしまう。手首を掴んで引き抜けないように抱き寄せる。

 

「いいよ、美海ぃ……みみに、乱暴にされるの、好きなの。美海じゃなきゃ、ダメなの」

 

 対面座位の状態でお互いの乳首をこすりつけながら、キスをしながら、指先を絡め深々と繋がっていた。恵玲奈がころんと仰向けになると、再び正常位で腰を振る。私の動きに合わせるように恵玲奈も腰を振る。

 

「美海、はぁ……く、首……しめ、て……はぁ、んん! あ゛ぁ゛ぁ゛……んは!! い゛ぐぅ゛」

 

 恵玲奈に覆い被さるようにして、親指の腹で喉を押える。いつの間にか覚えた首締めのエッチはあまり長々とは出来ないから、すぐに手を頬へ動かしてキスを繰り返す。恵玲奈の嬌声が響き続ける。体力的にもそろそろ限界。恵玲奈の腰を掴んで激しく突き動かす。

 

「はっはぁ、はぁ、美海、好き、大好きっ」

「う、ぅん、恵玲奈……愛してるっ。ずっと、ずっと一緒だから!」

 

 理性のない激しいセックスでも愛を確かめ合える私たちはきっと身体の相性がよくて、目の前がちかちかするほどの激しい絶頂が私たちを駆け巡る。どれほど長い時間交わっていたのか分からないけれど、飲まず食わずで疲労もピークで、ピロートークもそこそこに、私たちは抱き合いながら深い眠りに落ちていった。

 

 

 恵玲奈が部屋に来る前から点けていたエアコンは結局、一日中使われていたわけで、部屋は乾燥著しく喘ぎ疲れた喉はガラガラで、身体は怠いがおそらく風邪は引いていないはず。とはいえ、このままじゃ風邪を引いてもおかしくない。繋いだままの手はそのままに、空いているもう片方の手で恵玲奈を揺する。疲れ果てて熟睡している恵玲奈にむくむくと沸き立つ性欲を抑えつけながら、何度目かのチャレンジでようやく起こし、二人でシャワーを浴びる。

 身だしなみを整えてから昨晩の後始末をつけ、寮の食堂で朝食を摂って再び部屋に戻る。私はキャビネットの別の棚から小包を取り出すと、恵玲奈に渡した。

 

「こっちが、その……ちゃんとしたプレゼントだから、開けて」

 

 無性に恥ずかしくてそっぽを向いてしまうのは、昨日聞いてしまった恵玲奈のあの言葉が原因な気がしてならない。

 

「チョーカー? やだもう、私ったらこれでほんとに美海の飼い犬じゃん」

 

 贈ったのは赤いレザーのチョーカー。しかもハート型の錠前を模したアクセサリ付きのものだ。欲望が透けて見えるようで恥ずかしいが、恵玲奈の声が思いの外嬉しそうでなによりだ。

 

 

「ずっと一緒だよ。私の愛しいご主人さま」

「当たり前よ。……私だけの恵玲奈」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。