10分前、24区。
イザベラ&グンタ配置場所前。
ジャリ、カンカンカンカンッ
(チッ…どこに居やがるんだ)
リヴァイはマケドニア2挺を握りしめ
イザベラたちがいる廃ビルの螺旋階段を
駆け上がる。
階段を上がる毎にトラと狐マスクを付けた
ボディスーツの屍が転がってることに
首を傾げながらも屋上を目指す。
屋上に辿り着いた時…
「無事か?2人とも」
「あ、兄貴!!」
「リヴァイ兵長?!」
「どうも」
負傷したグンタを手当てしているのは
ヒデだった。
リヴァイは自分の部下と仲間のあいだに
いる妙な奴に眉をひそめる。
「兄貴、スゴイぜ! ヒデが
俺らを襲ってきたヘンな連中をひとりで
返り討ちにしやがったんだ!!」
「いやいや〜タイヘンでしたけど
怪我してるグンタさんやイザベラちゃんを
見捨てるわけにもいかないので…」
「いやっ十分だ。助かったヒデ」
ヒデは照れ笑いしながら
イザベラとグンタと会話する様子に
螺旋階段の惨状から考えたリヴァイは
あることを質問する。
「おい…」
「な、何ッスか」
「お前のダチの中に眼帯つけた
白髪のヤツはいるか?」
「あっ〜カネキならファーランさん達を
呼びに行ってます」
「あ?」
ーーー
ーー
ー
ズババババババババッ!!
(チッ、妙なことになっちまった)
ババババン!!
カネキとヒデによって意図せず
仲間を助けられてしまったリヴァイは
ヒデから渡されたAIMをフルオートして
ひろみに加勢する。
「ファーラン、よく生きてたな!」
バンバン
「自分でも驚いてるぜ!!」ズドドドッ
「チッ…あの尖り頭。リボルバーだけっ」
ガリッ
「またオルオが舌を噛みました」
ドドドドッ
「恒例行事だ、仕方ねぇ」
ズバババババッ!!
何故かFN SCAR 17S風M16A3を
連射するオルオが舌を噛み、青ざめた顔で
両膝をつく。
いつものことにリヴァイは援護射撃しながら
マグプルMASADA風XM16E1を持つ
グンタを向かわせた。
ひろみも両脇に腕を通してR1858を
連射しながら、逃走を図ろうとする
ジェイディスを追跡する。
その様子を確認したイザベラは
RAS仕様のAKS-47で
ジェイディスの周りに追随している
ゴミ信者を銃撃した。
「オラオラッ!! 逃げんじゃねー!!」
ズバババババッ
「ぐああぁッ!?」
ジェイディスはそばでイザベラに撃たれた
ゴミ信者からフォールディング・ストック
仕様のバルメM76Fを拾い、逃げながら
引き金を絞る。
ひろみもR1858を片方、ヒップへ戻し
倒れているゴミ信者の横に転がっている
RAS47を掴み取って
チャージングハンドルを
引くと片手で連射しながら後を追う。
ズバババババッ!!
「待ってやゴラァ!」
「はぁ…はぁ…」
50メートルも追いかけっこを
続けているうちに
ジェイディスは体力が限界間近だが
逆にひろみは声を荒げながら
RAS47を乱射しつつ、距離を縮めていた。
パァンッ!!
「うッ?!」
ドサァッッッ
ジェイディスの片太股に7.62×39mmが
被弾した。
ひろみは汗を大量にかきながら
RAS47を投げ捨てるとR1858を
片手で構え、片脚を伸ばして座り込む
ジェイディスに近寄る。
「私を殺す気?」
「いやっ…話を聴いてから決める」
チキチキッ
シリンダーを回転させながら
銃口をジェイディスの顔に合わせる
ひろみはキノに関する情報を
問い質そうとする気だった。
だが
ガタッ
ブワァ
「危ない!」
ガシャンンンン!!!!
ジェイディスの頭上にひび割れた
コンクリート柱が落下してくる。
発作的にひろみはジェイディスを護るため
覆い被さった。
落下の衝撃で舞い上がった
コンクリート片や砂利が
周りを包み込む。
バァン!!
『あっ―』
『キノ?!』
『ごふッ…ひろみ』
『手当てするから!目をつぶらないでよ!!』
『ひろ…ごめっ…』
ガクッ
『キノ? 目を閉じちゃダメだって…
起きてよ起きてって』
『お願いだから…目を開けて…』
ドスッッッ
「オイ、なに寝てやがる」
「起こし方…荒過ぎんだろが」
気絶していたひろみにリヴァイの蹴りが
鳩尾に叩き込まれる。
起き上がったひろみは全身、真っ白の
状態で首を回しながら周りを見渡す。
「おい、アニマルズとウィスパーズは?」
「動物どもと変態軍団は逃げやがった。
ゴミは皆殺しだ」
「ジェイディスはどうした…
俺と一緒にいただろ」
リヴァイの目線先には頭に包帯を巻いた
ジェイディスが邪気の無い目で
こちらを見ていた。
「どうしたんだ?アイツ」
「何にも覚えてないって
言ってやがるぞ、あのアマ」
「…へっ」
ひろみは口を開け、唖然とする。
意外な展開になっていきます。
ちなみにペトラとエルドはある『場所』で
待機しています。