※この作品はR-18です。

50/50:Death Wish   作:アンデッド

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たぶんひろみ編、最後です。


Sicario -シカリオ 1-4

2区、築地。

 

「フレッシュ…ネイチャーミルク…

ミルク…フレッシュネイチャー」

 

 

「振り向いちゃダメだよ」

 

「わかった…」

 

 

世界最大の卸売市場である築地で

ヒナミと一緒にひろみのために

買物していたジェイディスは

自分たちが尾行されている

ことに気づいた。

 

前歯が茶色く濁ったスカジャン羽織った

禿げた浮浪者に目出し帽に黒いマスクで

口元を隠した青の皮ジャケット男などが

5人ほど、一定の距離感で

背後についてくる。

 

 

「グヘへへへ〜」

 

 

「ひろみにメールしたらどうかな」

 

「サプライズが台無しに

なっちゃったね…」フォン

 

 

ジェイディスは敵であるハズの

自分を護ってくれるひろみへ

感謝の気持ちから秘密裏に

料理を作ろうとしていたが

 

状況が状況なだけに

ダメになってしまった。

 

 

人混みに紛れていれば、流石に

手出しはできないだろと踏んだ

2人はなるべく人が多い場所を歩き続ける。

 

そんな状況下で

 

 

「珍しい組み合わせだな…」

 

「エルドさん!」

 

「ヒナミ、声が大きい」

 

 

たまたま築地に来ていたエルドと

会ってしまった。

 

ヒナミが名をうっかり

大きく呼んでしまい焦った

ジェイディスは目線を

背後に向け、辺りを見渡すが

 

 

「消えた…」

 

「えっ」

 

「どうした?ヘンだぞ2人とー」

 

 

ガシャンンンンッッ!!

 

 

心配そうな顔で2人に近づく

グンタを目出し帽とマスクを付けた

大柄のブラジル系アメリカ人が

体当たりする。

 

 

「がッ?!チックショウ!!」

 

ググググググッ

 

 

「グン…」

 

スッ

 

「動くなよ〜へへへへ」

 

 

 

ヒナミとジェイディスの背後に

いつの間にやら、小汚い浮浪者たちが

回り込まれていた。

 

ヒナミの首元に手斧を突きつける

ハゲは汚い前歯を見せながら

満面の笑顔する。

 

ジェイディスとヒナミの前で

取っ組み合いするエルドと黒人を

2人は息を飲みながら見つめるしか

できなかった。

 

黒人がエルドの上に乗り

うなぎ鉈を振り下ろそうとするが

腕を掴まれ、押し合いになる。

 

黒人の方がやはり力が強く

徐々にエルドの顔に鉈の刃が迫りくる時

 

ヒュッ、グサッ

 

 

「がはッ…」

 

 

ポタポタ

 

 

突如、黒人の首筋に

ハーピーナイフが刺さった。

 

口から血をこぼしながら

前に倒れる黒人をエルドは

押しのけてゆっくり立ち上がる。

 

 

「なにしてるんですか?」

 

「えっ…」ブシャァァアアッッ

 

 

ジューゾーの声と共に

喉笛を斬り裂かれたハゲは呆けた顔で

後ろに倒れた。

 

どよめく浮浪者たちは掠れた銃声が

6回、響くとアスファルトに

全員が叩きつけられる。

 

 

「大丈夫か?ヒナミ」

 

「アヤトくん? どうして」

 

「説明はあとだ。逃げるぞ」

 

 

赤いレインコートをまとった

アヤトとエレンに支えられ、3人は

築地を離れる。

 

エルドはジューゾーと共に

ジェイディス達とは別の場所へ。

 

 

喫茶店re

 

 

「ケガなくて良かった」

 

「うん。アヤトくんと

エレンさんのおかげで助かったんだよ

お姉ちゃん」

 

「ジューゾーが急に

『ちゃんヒナさんがヤバイ』とか言って

アヤトに連絡して、そのあと

一緒に築地へ向かったら」

 

「あんなことになってやがった」

 

 

「ところで…ジューゾーはどうしたの」

 

「築地でエルドさんを連れて

どこかへ行きました。ジェイクが

あとを追ってます」

 

ーーー

 

ーー

 

ー

 

 

東京湾。

 

コポポポポ

 

 

「〜♪」

 

「ヒロミは相変わらず器用だね」

 

「キノの方が器用だぜ、エルメス」

ギュギュッ

 

 

ひろみは魚釣りしながら

液体火薬を煮詰めて

ハンドメイド弾を造っていた。

 

ひろみは久しぶりに

ストラップと化している

キノ相棒のモトラド、エルメスと

2人きりで会話していた。

 

粘土状の弾頭をこねて弾丸の上に

被せ、形を整えて尖らせると

切れ込みを入れていく。

 

ハンドメイド弾をスピードローターに

込めると懐に入れる。

 

そんなことをしている最中に

 

 

「お久しぶりですぅ」

 

「ひさしぶりじゃねェだろ。

1週間前に会ってるし」

 

 

エルドを連れて現れたジューゾーに

素っ気ない態度で話すひろみは

ある写真を眺めながら話し出す。

 

 

「ジューゾー…ありがとよ。

おかげで誰がキノを殺したのか

思い出せたわ」

 

 

「それで…俺はどうすればいい」

 

「今日、ジェイディスとヒナミは

襲撃された。つまりはあちらさんも

俺らの動きをカンずいてんだろーな」

 

「わかった。引き続き

ジェイディスを監視してやるよ」

 

「ワリィな」ブンッチャポン

 

「僕はなにすればイイですか?」

 

「LSDに帰んな。てめぇのオヤジを

安心させてやれ」ギィィィ

 

「そうなんだ、どうやら

ナノマシンていう機械型ウィルスが

東京中にまかれたみたいだよ」

 

 

「これを見な」

 

 

 

ひろみが2人にみせた書類には

 

LSDの医療兼技術班、総責任者の

マシューが東京全区の水道を

水質検査してまとめたデータだった。

 

そこに記載されている結果は

東京全区の水道が”黒”という

最悪の評価を下されている。

 

 

「ファームのアホが開発した自社製品

販売推進ナノマシンはトンでもない

欠陥があるんだよ」

 

 

「欠陥?」

 

 

「人とファームの優良食品との

判別がつかなくなり

襲い掛かって来やがんだ」

 

「そんな欠陥品が海を渡って、東京の

水道に紛れ込んだワケか」

 

「その通りだエルメス。つまりなぁ

大量の時限爆弾が町中を徘徊して

いつ、ラクーンシティみたくなるか

わからねェ状況下だ」ジャバンッ

 

 

ひろみはヤケクソ気味に笑いながら

吊るしていた糸を上げ、竿をしまう。

 

「ジューゾー、騒ぎ起こすンなら

8区辺りにしとけよ。馬糞野郎の管轄だから

後始末して来れんだろ」グォンッ

 

「わかりましたー」

 

 

ひろみは広げた道具を片付けると

元の大きさに戻ったエルメスに跨り

2人をおいて、東京湾から離れる。

 

エルドはジューゾーに目をやるが

 

 

「お先に失礼しますぅ」タッタッタッ

 

 

ジューゾーはそう言い残し、走り去った。

 

一人残されたエルドは

ジューゾーのことだから

留まるかも知れないと考え、スマホを取り出し

ある”人物”に連絡をとることに。

 

ブゥーンブゥーンブゥーン

 

『もしもし?』

 

「シンジさん、俺です。エルドですが」

 

 

 

 




あんまり『黒人』ていう表現は
したくないんですけど、自分の
クソ文章力的にそうしないと
さらに読みづらくなるので
そう表記しています。


クソ長く、文章も雑になってしまいましたが
割と重要な回なんでやりました。

次回は、シンジ編かジューゾー&ひろみ編を
やります。
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