※この作品はR-18です。

隔たり   作:神座(カムクラ)

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 皆さんこんにちは。これが私の最初の小説になります。ケモナー向けです。竜同士の交尾シーンが予定では第3章にあります。また、作者の独自設定有り、一部ゲームの設定を無視している部分があります。
 読めばわかると思いますが、ナルガクルガ大好きです(笑)。本当はアマツマガツチの方が好きですが、あれほど偉大な存在になると物語が思い付かなくて…。

 文章のおかしいところや分かりにくい部分をほんの少し修正しました。何せ最初の小説なのでぎこちないぎこちない(笑)。
 
 
 ◯◯◯
 
 
 リメイク作品 R18「絆は隔たりを越えて」
        一般「隔たり越えて…」
               
              を連載中です。

 リメイク作品はこれに比べて読みやすく、また少しストーリーも変えているので読み比べていただくとよく分かります(笑)
 読み比べにきて下さった方々、ありがとうございます。温かい目で読んでいただければ幸いです。

           2018年11月3日追記
 
 


『第1章~出会い~』

 「はぁ~、受けたはいいけど面倒だなぁ~。…まぁ無駄殺しするよりよっぽどマシか」

 

 早朝にクエストを開始して早々愚痴を漏らすのは、モガ村のハンター、キルト(17歳)である。彼はわずか14才でG級の称号を得た異才でありながら、現在水没林の特産キノコ納品クエストを実行中。理由は簡単。生きるためでない殺しが嫌いだから。例えば、「存在しているだけで危険と見なし討伐する」とか「貴族の観賞用に捕獲」、「邪魔だから討伐」など。

 元々彼は竜を倒すのに憧れてハンターになった訳ではなく、村や町を守るためにハンターになったので極力撃退で終わらせる。峰打ちで終わらせるのは殺すより難しく、それを理解されにくい。モガ村の村長はそれを理解して彼を専属ハンターに雇った。

 キルトはまさに異才だ。最も変わっているのは師匠がギルドナイトだということ(ギルドナイトは暗殺も行うため)。そして自分の武具のために竜を殺すことは決してしないこと。その理由も先に述べた通りだ。

 しかし身に付けている防具は月光シリーズ、つまりナルガクルガ稀少種の装備で、愛用の太刀もそれであるから [綺麗事を並べてるだけの偽善者] と呼ばれることもよくあり村ではその優しい性格から人々に好かれていたが、ハンターからはよく背中を指された。

 

 「ニャー…ニャ!キルトさんあそこに…すっごく立派な角のケルビがいるニャ!」

 

 彼はご察しの通りキルトのオトモアイルー。以前は猫バァも困るほど不器用で、前の雇い主のハンターに虐待されていたところをキルトに助けられた。

 ちなみにキルトのことを「旦那さん」と呼ばないのは、本人に「堅苦しいからヤメテ」と言われたからである。今ではキルトに鍛えられ、資格こそ持ってないが上位ハンターに匹敵するほどの腕をもつ。

 

 「うん。確かに立派だ。でもラルグ…(チラッ)。嫌がらせかな?(^ω^) 」

 

 「うニャ。本題はわかってるニャけど…全然キノコ見つからニャいニャー…」

 

 「ラルグは何本採った?」

 

 「2本ニャ。キルトさんは?」

 

 「3本…あと7本かぁー。しっかし全然ないな。食い荒らされた形跡はないんだけどな」

 

すでにクエスト開始から2時間。面白いぐらいに見つからない。

 

 「ちょっと休憩するか」

 

 「賛成ニャ。結構目と腰が疲れたニャ」

 

 小雨をしのげる木陰に移動。持ってきたラッキーラッシーで一服。

 

 そんなときだった。『そいつ』出会ったのは。

 

 ふと風とともに背後に気配を感じた。キルトは月光装備を身に付けてから、特に竜に対しての第六感が鋭くなっていた。普通の人間ならただ風が吹いた、と思うだろう。ラルグもメラルーなので音や臭いには人より敏感だが、そう思ったらしく警戒してないがキルトははっきりと感じた。

 

 振り向くと『そいつ』がいた。

 

 「ナルガクルガ……?」

 

 「ニャ?ニャッッ!?そ、そんニャ…音で気づかニャいニャんて」

 

 木陰にいたせいか向こうも気づかなかったようで、驚いたように目を見開いた。

 普通のナルガクルガではない。稀少種ともちがう。紺色の毛に白い毛が混ざっている。大きさは普通だが刃翼はかなり鋭く、触れるだけで切れてしまいそうだ。全身の筋肉も引き締まっている。性別はわからないが(確認する勇気もないが)とにかくコイツは強い。戦わなくても直感でそう思った。

 向こうも警戒していたが、襲いかかってくる気配はなかったのでしばらくお互い観察しあった。

 

 「コイツ、強そうだニャー」

 

 「僕もそう思う。新種かそれとも変異種か。どちらにせよギルドには黙っといた方が良さそうだね…」

 

 「うニャ。やつらに言ったらすぐに捕獲依頼がきちゃうニャ」

 

 なんて話してるうちに向こうからゆっくりと近づいてきた。ラルグが警戒するがキルトが抑える。襲ってくるなら一気にくるはず、下手にこちらが警戒して向こうを刺激しないためにもここはあえて警戒を解き、敵意が無いことをアピールした方が良いだろう。

 

 すぐ触れられるぐらいそばにくると、スンスンと鼻を鳴らしてキルトの匂いをかぎ、続いてラルグにも同じことをした。

 

 (まずいかも…)

 

 彼らの装備は月光シリーズ。武具の同族の匂いを嗅いで激昂する竜も珍しくない。が、『そいつ』はしばらくキルトとラルグを見つめると少し離れた木陰に寝転んだ。というより伏せた。

 

 「不思議なやつだな…」

 

 「うニャ…」

 

 水没林のど真ん中にハンターとメラルーと白いナルガクルガ。なんとも奇妙な絵面だ。

 

 

 やばい。僕。運良すぎ。戦わずに野生の立派なナルガクルガ(しかも見たことないやつ)とこんなに近くにいる。ヤベェ。触りてぇ。ナルガクルガとか久しく触ってないけど意外ともふもふで肌触りいいんだよなー。

 

 …なんで彼がナルガクルガにもふったことがあるのかはまた今度。

 

 「キルトさん?」

 

 「ハイッ。なんでしょう?」

 

 「そろそろ再開した方が…このままじゃ日がくれちゃうニャ」

 

 「そうだね、っしょっと。じゃあね、人間には気を付けるんだよ」

 

 と、声をかけると『え?もう行くの?』と言いたげにこっちをみた。正直カワイイ。臨戦体制になるとかなり攻撃的だからよけいそう思う。

 

 結局クエストを終えたのは日没ギリギリだった。

 

 

 それから十数日後、フロギィが大量発生して大変な被害が出ているから追い払ってくれと近隣の村からの依頼で再び水没林に向かう。村専属のハンターは別の依頼で遠出しているとのこと。

 

 クエスト開始して思ったこと。

 これはこれは熱烈な歓迎どうも。フロギィのてんこ盛りですね(*´ω`*)

 となれば原因は恐らく縄張り争い。自然ではごく当たり前のことだけど、流石に村を滅ぼされたらねぇ。これはボクの美学に反さないだろう。と、いうことで今回は狩猟しにきました。狙うはもちろんドスフロギィ。群れの長を狙う方がよっぽど効率が良い。

 

 「……!………!!」

 

 よってくるフロギィを静かに、鮮やかに、正確に一撃で倒す。

 

 「ニャア!!ニャニャニャ!ニャガァァァ!!!」

 

 キルトとは対照的にその小さい身体に似合わない声を出しながらオトモ用太刀を振り回すラルグ。泣き虫だった彼はどこえやら。

 

 …とあの聞きなれたドスフロギィの鳴き声が聞こえる。両サイドから。

 

 あー。これはあれですね。喧嘩の真っ最中ですね。どうも、仲介人です。両成敗させていただきます。

 

 出てきた二匹のドスフロギィをみて構え、どちらを先に攻撃しようか迷った時だった。

 

 スッとキルトの目の前にいるドスフロギィのすぐ後ろに『そいつ』が降り立った。そして音もなくドスフロギィの横に移動すると、物凄い速さで尻尾を振った。青白い光を放ちながら飛ぶそれはドスフロギイの首をいとも簡単に切り落とす。

それを見たもう片方のドスフロギィは恐れをなして逃げていった。

 

 「…」

 

 「……やっぱり強かったニャ」

 

 「強いなんてもんじゃないだろ、あれ」

 

 いくらかドスフロギイだからといってもG級、それを一撃でその首を飛ばすとは。

 

 (空気の刃だ)

 

 直感的にそう思った。クシャルダオラも風ブレスをやって来るんだからあり得なくないだろう。

 

 そして『そいつ』…白疾風ナルガクルガは『どうだい、すごいだろ』と言いたげな眼で見つめてきた。               

 キルトが閲覧できるギルドの資料にごく僅かながら情報があった。情報といっても見た目の特徴と異名、そして見つけたら狩猟や捕獲をせずに報告しろとのこと。

 

 さてどうしたものか。まぁお陰で仕事が手っ取り早く終わってくれたから良しとするか。…と先ほどケルビを狩ったのを思い出して、その肉を放り投げてやる。投げた瞬間思った。

 

 (これって餌付け?)

 

 まぁ細かいことは気にしないでおこう。

 白疾風は投げられた肉を平らげると、こっちによってくる。一瞬躊躇したが、手を出すとその手にすり寄ってきたのでそのまま頭を撫でてやった。

 

 「クルルルルル」と嬉しげに喉を鳴らす白疾風を撫でながら、どうしたものか、と考えた。

 

 (コイツが普通のナルガクルガなら捕獲して申請すれば飼うなり、もしくは水没林限定でオトモにしたりできるんだけどなぁ…)

 

 (ギルドに言ったら絶対研究対象とかいって許可してくれないだろうしな…)

 

 しばらく撫でていると満足したのか、数歩下がって「クオン」と鳴くと踵を返して飛び去った。

 

 後日ギルドに『自分になついているナルガクルガがいるので、水没林限定でオトモにして良いですか。』と問い合わせたところ『なついているところをみせろ』と言われたので曖昧に返事を返した。周りからは『どうせ竜を見逃すための嘘だろ』と陰で言われたが、むしろそのお陰でギルドに深入りされずにすんだ。

 

 それから半年以上、水没林にいくたびに白疾風は現れ(ラルグいわく雌らしい。匂いでわかるんだと)、そのたびに甘えるような仕草をし、ついにキルトとラルグと白疾風で寄り添って昼寝をするぐらい仲が良くなった。

 

 ある日、3週間ぶりに水没林へ(ラルグは自称体調不良でお休みなので一人)行き、颯爽とクエストを終らせるといつも通り白疾風と黄昏る…というか戯れる。すると、普段は撫でたり寝たりだけだったがその日は違った。しばらく撫でていると白疾風が唐突に一歩踏み出し、「クルル」と鳴きながらキルトの額に自分の額をすり付けた。

 

 この行動は知ってる。ナルガクルガに関してはギルドの連中や研究者より多くのことを知ってる。

 これは─────相手に対しての最高の信頼と、親愛の印。正面に立っているので求愛行動ではないが、自分に対して完全に心を開いている。ちなみに求愛の場合は相手の頬に額を擦り付ける。

 突然だったので一瞬固まったが、そのまま両手で頬を撫でる。するとよりいっそう嬉しそうに、喉を鳴らした。

 

 大抵の人間は怒っていときか、寝ているときや補食しているときの表情しか知らないだろうから、今獰猛で冷酷な竜として広く認識されているナルガクルガが嬉しそうな笑みを浮かべているのを見たらどう思うだろう。しかしキルトは過去の経験から竜にも人間のような、時に人間以上の喜怒哀楽を見せることを知っていた。だからこのナルガクルガの表情を見て嬉しかった。『あの子』以外で自分にこんな笑みを見せる竜は初めてだったから。

 

 彼らはしばらくそのままでいて、その後彼女が離れてキルトの顔をペロッと舐めると名残惜しそうに去っていった。日が暮れ始めたからだ。いつも日没が近づくと「またね」と言って撫でるのをやめるから学習したのだろう。飛び立つ彼女を見送り、キルトも帰路につく。

 

 その様子をじっと見つめる存在には気づかずに…。

 

 

  「隔たり『第2章~決別~前半』」に続く

 

 

 

 




 
 いかがでしたか?見返してみると読みにくいところありまくりでしたね(汗)まぁ、今回の修正で完璧になったわけではないですが。

 少し独特なキャラのキルトですが、強いのは肉体だけじゃないんです…。

 それではまた。
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