皆さんこんにちは。それから、最初に謝っておきます。
ご期待に沿えなかったらご免なさいっ!!
でも副題を裏切ることはないのでご安心を(笑)
キルトと白疾風が落ちた直後からスタートです。
キルトたちが落ちていったとき、戦いの邪魔だからと預けられていたアイテムポーチをラルグが放り投げるという機転を利かせた。
ラルグ
「キ、キルトさん…」
ハンターb
「すぐに追いかけましょう。」
ギール
「だめだ。恐らく奴等はマップ外まで流される。そこまで行くには許可が必要だ。」
ハンターb
「しかし────」
ギール
「それに、今の俺達は捜索に適した道具を持っていない。今探しにいけば俺達が捜索される側になりかねない。1度本部に戻ってきちんと準備を整えてから来るべきだ。」
ラルグ
「で、でもとんぼ返りしたとしても往復5、6日位かかる二ャよ?それまでに餓死でもしたら────」
ギール
「あいつはそんなに馬鹿ではない。それに食糧も一緒に落ちていったしな。」
「…」
ダン
「隊長の言う通りです。助けたいなら早く戻りましょう。」
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
一方キルトは、急流の中浮き上がったのはいいものの、どうすることも出来ない。ちなみにアイテムポーチは川に落ちてから何とか手を伸ばして受け取ることに成功した。
しばらく流されていると、前方に白疾風が仰向けで浮かんでいるのが見えた。この流れの中で姿勢を保つのは体力的にきつかったので白疾風のところまで泳いでいき、浮き具代わりにする。鼻が沈んでいるため口で呼吸していて、着水の衝撃で気絶していた。ときどき口に水が入り咳き込み、それで目を覚まされるとまずいと判断し頭を持ってやる。
(まずいな…周りは崖で上がれそうもないし…何処かに漂着してもギルドの助けがいつくるか…。食糧は持ってるけどそれもいつまで持つかな…。まぁその時はコイツを喰うしかないか。)
少し前なら考えもしないことだが、今のキルトは白疾風を獲物としか見ていなかった。
体温を奪われ、手がかじかんできたころ、川幅が広がり、流れがゆっくりになってきた。すると、崖続きだったところにぽっかりとくぼんでいる場所を見つけた。眼を凝らしてみると、ちょうど崖をスプーンでえぐったような地形になっていて、川に面しているところは海岸の砂浜のようになっていた。
(しめた!)
と、ポーチから怪力の丸薬をとりだし、タイミングを計ってそれを噛み潰し飲み込む。そして白疾風を泳ぎながら押してそこに乗り上げた。
(ここなら雨もしのげそうだ)
そこはざっと直径80mないぐらいの円形の土地で、崖に囲まれていて水没林特有の多くの木々が生い茂っていた。
ぱっと見虫と鳥以外生き物はいないように見えた。
「ゲフッゲフッ」
ハッと振り向くと白疾風が目を覚ましたのか、寝返りをうってうつ伏せになった。
なるべく肉の鮮度を保とうと止めを刺さなかったが、意識を取り戻した以上やむを得ない。こうなっては生きるための殺しだと、太刀を抜き、首を突こうと顔のそばまで来た。
(もうダメか…まだ死にたくなかったけど、生きててもどうせ何もないし…、生まれ変わったら普通の種になりたいな)
白疾風は諦め、1度目が合うとぎゅっと瞼を閉じた。そしてキルトは剣先を首に付け、一撃で貫けるようにゆっくり上げてから突き降ろした───────
ザクッ
その音にビクッと体を震わせるが、眼を瞑ったまま動かかない。
キルトは太刀を置き、泣き崩れた。
(あぁ、人間ってなんて臆病で愚かで、恐ろしい生き物なんだろう。ついこの間までかけがえのない存在と思っていたのに2度も殺そうとするなんて…。)
そのまま動かない彼女の首を抱きしめ、泣いた。彼女は驚いたように眼を見開きキルトを見る。
(どうして…?)
彼は思い止まったのだ。突き刺したのは柔らかい地面だった。
彼女は攻撃してこなかった。出来なかったのかもしれなかったが、なぜ殺さなかったのか訳が分からない。という顔をしていた。
動けないようだったので、傷口に回復薬(グレートだと蜂蜜のせいで化膿しやすいから。)をかけて止血させ、竜には足りないだろうが秘薬と一緒に回復薬Gを飲ませた。彼女は以前ハンターが回復薬を飲んでいるところを見ていたので、抵抗はしなかった。
そして、もう一度怪力の丸薬を飲んで彼女を木陰に運ぶと、辺りを探索した。
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
数日後、タンジアでは一行が事を説明していた。
ギルドマスター
「わかった。捜索許可を出そう。支給品もすぐに準備させる。白疾風を見つけたら捕獲してもよいが、キルト君の救助を優先せよ。情況を知っているお主ら全員が行くといい。」
ギール
「わかりました…」
ハンターa、c
(よし、これで彼らを守れる)
ハンターb
(二人とも無事だといいけど…)
ラルグ
(二人が一緒にいるとして、キルトさんはどうするのか二ャ…。)
ハンターa、b、c、ラルグ
(二人きりなら、あの方法を使うのだろうか)
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
(どうしようか)
キルトたちは木陰で震えながらどうしようもなくじっとしていた。いくら温暖な水没林とて長い時間川に流され、おまけに雨が降っているとなると、体温低下は避けられなかった。
一番の問題は食料だ。この閉鎖空間には獣はいない。ある程度自作の携帯食糧と生肉は持ってきているが、いつまで持つか。いまさら彼女を喰おうなんて恐ろしいことは考えてない。逆に彼女も助けるのが自分の義務だと感じていた。
先ほど持ってきていた生肉を切り分けて彼女に与えたのだが、手からはもちろん目の前に置いてもなかなか食べなかった。目の前で自分が一口かじってようやく食べ始めたが、その最中もずっと警戒しこちらを見ていた。
もう敵意はないと、安心させるために額をつけようとしたが後ずさって逃げてしまう。寒さと恐怖に震えていた。
日がくれると、疲れたのか彼女は寝息をたて始めた。震えは止まっておらず触ると冷たかったので、防具を脱いで(びしょ濡れだから)彼女の懐に入った。彼女は驚いて目を覚まし(攻撃されるかと思ったが)、でもやはり寒いのかしばらくそのままでいると彼女の方から抱きしめてきた。彼女の心臓の音が聞こえる。絶対途絶えさせない。途絶えさせてなるものか。そして眠りに落ちた…。
3日経っても救助は現れず持ってきていた生肉はとうに尽き、彼女は小鳥を食べて何とか飢えをしのいだ。左腕の傷は深く、秘薬を使ったが靭帯にまだ傷があり(竜なので、切れていてもそのうち治るのだが。)、飛ぶことができずにいた。
何とももどかしいのは、崖の上にどうやらケルビがいるらしいことで、登れるような場所を探してみたもののムカツクほど滑らかで登るのは不可能だった。
「僕が飛べればなぁ」
そう言わずにはいられなかった
ツタの葉の先にイグレイモムシをつけて釣りを試みると意外とマグロ系がつれたので、彼女と分けあって食べた。
彼女は食事と寝るとき以外、無気力な目で何処かを眺めていて、話しかけても反応がない。
7日目。上流で大雨でも降ったのか、川の水かさが増し流れも速くなってしまった。そのせいで魚がいなくなってしまったのだ。その日は前日にとった魚を食べ、まだ蓄えはあるものの不安で仕方なかった。
翌日、ある選択肢が頭に浮かんだ。ジンを育てていたときに竜人から聞いたのだが、人間があのドキドきのこに竜の血を塗って食べると、その竜に変化するとのこと。
ただ、『自分が自分で無くなる感覚』と、『その血の竜のこと』を心の底から受け入れないと、悶えながら死ぬらしい。
聞いた当初はただの迷信だと思ったが、今はその方法ぐらいしか助かる方法は無いように思えた。翼を生やしこの空間からでて食料を調達、つまり狩りをしなければ二人とも飢え死にしてしまう。それに──────
キルトがそんなことを考えながら、鱗をとり終えた魚を白疾風に渡すと、彼女も限界を迎えたようだった。
魚を無視してキルトに近づき、泣きながらわめく。
『あなたは私をどうしたいの!?なぜ助けるの!?生きたまま捕まえるから死んだら困るの!?何で私を捕まえたいの!?教えてよ!?』
通じないことはわかっている。だが彼女は聞かずにはいられない。
『あの後ろにいたやつらにやらされたの!?でも崖崩れがなければ殺してたでしょ!?信じてたのに!やっと温もりを見つけたと思ったのに…。』
涙が止まらなかった。
キルトも言っていることはわからなかったが、悲痛さは伝わった。そして泣き続けている彼女の頭を抱きしめようと近づく。抵抗されるかと思ったが「ギャウンギャウン」と何か言いながら彼女の方から思いっきり額をこすり付けてきた。
『裏切ったくせに…裏切ったくせに…』
そう言いつつも擦りついたのは、本当はそうしたくてたまらなかったからだ。本当は温もりが欲しいのだ。本当は大好きだからだ。
擦り付いてくる彼女にキルトは、
「ごめんよ…」
としか言えなかった。その後白疾風はキルトを腕でしっかり抱き締めその温もりを感じる。しばらくそうして、キルトの顔をペロッと舐めると魚を食べた。
その次の日、ついに食糧が尽きてしまった。
決断が迫られている。自分は昨日までの魚のお陰でまだ平気だが、彼女には不充分すぎる。腹は満たされても獣の血という大事な栄養源が魚では補えないからだ。
そしてもうひとつ。見つかった。
彼女がうなり声を上げ、その方向を見ると狼煙が上がっている。双眼鏡で反対側の崖の上を見ると、同じく双眼鏡でこちらを見ている人間が6人と猫が一匹。ハンターの一人が他の人に気づかれないように手を開いたり閉じたりして信号を送った。
(なるほどね…そのためについてきてくれたのか)
そして双眼鏡を降ろし、あるものを探しに行く。それはもうすでにポーチにあったのだが、新鮮なのが良いと思って新しいのを探した。もう覚悟はできたのだ。
(確かこの辺りに…あった。)
彼女が不思議そうにこっちを見る。
キルトはもう一度双眼鏡を覗き、こちらを監視していることを確認してから(なぜか狼煙が消えていた。)、ナルガクルガ稀少種の刃翼で造った小刀を持って彼女に近づいた。
安心させるように右手で頭を撫でながら、小刀で彼女の右腕を浅く切った。うめき声を上げたが抵抗はしない。というのもぶっちゃけついに食べられると思ったからだ。だが今の彼女はそれでも良かった。愛しい者が生きるために死ぬのなら構わない。その体の一部になるならそれが本望。そう思えるくらいキルトとの仲は回復していた。
キルトは崖の上の覗き魔達に見られないよう自身で覆い隠しながら、ドキドきのこの傘を傷口に擦り付けた。傘全体に血がついたところで離し、深呼吸。
(彼らによれば、記憶も残されるはず。)
「受け入れろ…受け入れろ…」と自分に言い聞かせる。
覗き魔たちは何をしているのかと必死に角度を変えたり双眼鏡に目を押し付けたりしたが、キルトでなにも見えない。
そして訝しげな表情を浮かべる彼女を見て、自分の不安を掻き消すように撫でると、それを全部食べた。
不思議な味。あらゆる味という味を全部ぶっこんだような感じ。
飲み込んでしばらくはなにも起こらなかった。あれ?やっぱ嘘だった?と思ったが、10秒後、前言撤回。
(あぁ、これはヤバイ。熱くなってきた。あ、脱いだ方が良いかな?この防具傷つけたくないし。)
と、大急ぎで防具を脱ぎ捨てる。その間もどんどん体が熱くなり、息苦しくなって遂に立てなくなった。
自分が自分じゃ無くなる感覚。手足が10本ぐらいになったのではというような感覚。そしてそれ故の恐怖を感じた。
不意に背中に生暖かい感覚と、「クルルルル…」という鳴き声。それを感じると不思議と恐怖が無くなっていった。その瞬間自分が急激に圧縮されるような感覚に陥り、そのまま潰れて消えそうになる。それを必死に堪えると、フッと圧力が無くなり解放され意識が無くなった。
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
崖の上の覗き魔たちも大騒ぎ。キルトが何かごそごそして、突然真っ裸になったと思うと四つん這いになって苦しみ始め、さすがの白疾風も心配して彼の背中を舐める。
すると突然、キルトがウネウネと変な動きをすると、体の色が変わったと思いきや変な声を上げながら体の形が変わっていった。腕が裂け、背骨が浮き出て、尻尾が生えた。何ともグロテスクな状態が続き、反応が終わったときには…
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
気がつけば真っ暗なところにいた。上も下も右も左も分からない。
しばらくフワフワしていると、やがて体が安定してきてうつ伏せになった。地面を感じる。そこでキルトは目を開けた(そして目があることに気がついた)。誰かに体を舐められている。ゆっくりと顔を上げてみると
『大丈夫?』
透き通った声の主を見た。そこにはミニサイズの白疾風ナルガクルガが…。
ハッと自分の体を見る。間違いなく白疾風ナルガクルガだ。思い出した。成功したんだ。
『ねぇ…分かる?』
『え?あ…うん。覚えてるよ。全部』
『知っててやったの?』
『うん。前に古い竜人族に聞いた。』
彼女と話してる…なんか感動。声綺麗だな。いや、今はそれどころじゃない。う~んと伸びをする。体が軽い。視野もかなり広く、明るい。音もよく聞こえる。上の人たちの慌てる声までも。
『上にいるケルビを獲ってくる。いつも何頭ぐらい食べる?』
『いつも2頭か3頭だけど…飛べるの?』
『多分』
本能というやつだろうか。飛びかたが自然に頭に浮かんでくる。地面を蹴り、同時に尻尾で叩き、翼で空気を叩いき羽ばたいた。高度はぐんぐん上がり、あっという間に崖の上に着くと狩りを始める。
突然現れた天敵に散り散りになるケルビ達だが、遅すぎる。あっという間に6匹倒すと、もといた場所に運んだ。
お互い空腹だったからか、かなり不可解な成り行きだったのも忘れ、ひたすら食べた。なんかすごく美味しく感じる。味覚も変わって、肉の細かな味も分かる。そういえばナルガクルガの好物ってケルビだっけ。
食べ終わると彼女が額を擦り寄せてきた。もちろん応えるが、どうしても聞きたいことがあった。
『憎んでないのかい?…僕のこと』
『そう見える?』
『いや…。』
『…』
『…』
『確かに、悲しかったわ。とても悲しかった。悔しかった。そしてそう。憎かった。崖崩れがなければ私を殺してたでしょ?』
『…』
『許すとは言わないわ。私の気持ちを裏切ったのよ。絶対許さない。でも崖崩れが無くても、もう少し私がもう少し早く立てなくなってたとしても、きっと殺さなかったって信じたいの。』
『…』
『それに私はあなたのことが好きよ。』
『本当にごめん………。』
『立派なナルガクルガになったわね。私よりこんなに大きな雄は初めて見たわ』
確かに彼女もナルガクルガとしては普通のサイズだが、雌にしてはかなり立派だった。それよりも2周りぐらい自分の方が大きい。金冠には届かないだろうが、銀冠はとれるだろう。さりげなく話を逸らしてくれた。
『あなたの名前…あるの?』
『キルトだよ。君は?』
『 私に名前は無いの。呼ばなくても色で分かるから』
『そう…じゃあさ「エレ」とかどう?ずっと「君」だとなんか変だし。』
彼女が少し驚く。
『エレ…エレね。それが良いわ。ありがとう。』
『気に入ってくれたなら良かった。』
エレが微笑みながら頬を擦り寄せて、甘噛みしてくる。先ほどから彼女の匂いに加え、甘い匂いがしてくる気がした。
しばらく向かい合って互いの胸に顔を埋めれば、お互いの匂いに包まれ2匹は安心感を覚えた。甘い匂いが強くなる。
ゆっくりと離れると、今度は額を頬に擦り付けてきた。
『エレ…』
呼ばれて嬉しかったのか微笑み、そして言った。
『ずっといてくれる?』
竜の番は4種類。雄がなるべく多くの雌と子をつくるため、交尾してすぐに雌と別れる番。迅竜は胎生で、妊娠率が低い。だから雌が孕むまでは共に過ごす番。確実に子を成長させるため、また妊娠中の雌を守るため出産後又は巣立ち後までいる番。そして子が巣立ちしても死別するまで共にする番。3番目が1番多く、4番目が1番少ない。しかし彼らは紛れも無く4番目だろう。
『もちろん。』
キルトもお返しにエレの頬に額を擦り寄せる。番の成立だ。
『腕は大丈夫?』
『ええ、動かさなければ。支えることなら出来るわ。』
彼女が向きを変え、「伏せ」の体制になる。しかし腰は高く上げ、尻尾を横に垂らして秘所をさらけ出す。普段は毛に埋もれて見えないが、体が交尾を予感してか柔らかそうな桃色の部分が見えた。かなり久しぶりの交尾で、しかも自分よりも随分大きい雄と交わるのは初めてなので多少の不安はあったものの、もう迷いは無い。
『きて。あなたが人間の時からこうしたいとずっと思ってたのよ。』
ゆっくり頷き彼女の秘所に顔を近づけて匂いを嗅いで少し舐める。繁殖期ではないが、直ぐに濡れて愛液が垂れた。匂いがさらに強くなり、自身の股から何かせり上がってくるような感覚と同時に理性が一気に追いやられる。
エレに覆い被さってしばらくまさぐっていると、グニュ、と先端が入って彼女がビクッと体を痙攣させる。そのまま思い切り突き入れたい衝動にかられたが、彼女が微かに震えているのに気づいて必死にこらえた。
まさに膣肉をかき分けて、彼の大きなモノが入ってきた。突きいれられると思っていたが、私を気づかうように首を甘噛みしながらゆっくり侵入してくる。お陰でもう不安もない。
エレにとって少し大きな雄槍は引っ掛かること無く進み、コツンと先端が最奥に当たると再び体を痙攣させた。彼女の温かく柔らかい膣も優しく締め付け彼に快感を与える。すぐには動かず、この行為に愛があることをお互い確認するとピストンし始めた。
「ク………ウ……アゥ……アゥ…ギャゥ…」
最初は声を抑えていたが、彼の腰振りが激しくなっていくにつれ堪えられなくなり、彼が動く度に情けない声をあげた。恥ずかしさが無くなっていったというのもある。キルトの方も覗き魔たちの存在を忘れてはいなかったが、竜になったせいか羞恥心はなく寧ろ自分達がどれ程お互いを想っているか見せつけたいぐらいだった。
行為は徐々に激しくなって、より深いところまで入るようになった。彼がグッヂュグッヂュと音をたてて激しく突く度尖った先端が子宮口に挿さり、凄まじい快感がエレを襲う。
「ギャッ!…ギャッ!…ギャッ!…ギャッ!」
悲鳴に近い声を上げるもその顔に苦痛の欠片もなく、喜びに満ちていた。キルトの方も喘ぎながら快感を貪る。結合部からは絶えず愛液が滴った。
エレが突然、
「ギャゥウン!!」
と大きく悲鳴を上げると膣がさらにきつく締まり肉棒を扱き上げ、それにより一気に射精感が込み上げる。そしてすぐに限界を迎え、思い切り突きいれそのまま腰を押し付けると同時に彼女の体をぎゅっと抱きしめ快感に身を任せた。
ビクッブシュッ!…ブシュッ!……
彼のモノが激しく脈動し、熱いものが流れ込んでくる。
(なんて心地良いの…雄と交わるのがこんなに良いものだったなんて)
過去に愛も気遣いも無い辛い交尾をしたことのあるエレはそう思わずにはいられなかった。2匹が感じているのは交尾による快感だけでなく、強い雄と交わり、雌と交わっているという本能的満足感と、愛しい相手と1つになっているという幸福感もあった。
ドク…ドク…と2分近く精を注ぎ続け、結合部からは愛液と精液が混ざったものが染み出ていた。やがて射精が終わると名残惜しげに肉棒を引き抜き、彼女の秘裂からは逆流した精液が溢れた。
キルトが交尾の余韻に震えながら目をつむる彼女の顔を舐めると目を開け、
『ありがとう。』
と笑い、甘えた。
その幸せそうな様子に上の人達も下心なく魅入った。
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
しばらくして、ギールは悩んでいた。最初は2匹とも捕まえて自分の地位を上げようと思っていたのだが、ナルガクルガといえ元は弟子。しかもあんなに幸せそうにしているのを見ると、いっそ依頼なんぞ無視してしまうかという考えが強くなる。そして後者を後押しする出来事が起きた。
「動くな」
首に冷たい感触。刃物を突きつけられてる。何故かついてきたハンターだ。他のギルドナイトも同じ状況らしい。
「なんの真似だ?」
ハンターが応える前にドサッと背後で音がする。そしてたどたどしい言葉でしゃべった。
「大丈夫、覚えてるよ。」
ラルグ
「キ、キルトしゃぁぁぁん(大泣)」
ハンターb
「ごめんなさいね、このタイミングで呼び出しちゃって。でも今しかチャンスが無いと思って。」
はっとして崖の下を見ると、雌の白疾風だけがこちらを心配そうに見ている。
ハンターc
「やはり竜になったのか」
キルト
「彼女が怪我で飛べないんだ。翼を生やして狩りをしないと飢え死にしてしまう。まぁ、お陰で決心がついたよ…」
ギ―ル
「どういうことだ?お前達はキルトがこうすることを知っていたのか?お前(キルト)のために反逆者になろうとするような仲間がお前にいたのか?」
ハンターc
「俺たちは以前ユクモ村付近でG級レベルのジンオウガに殺されそうになったところを助けられたんだ。しかもジンオウガを殺さずに追い返した。お陰でジンオウガはもう向こうから攻撃してくることは無くなったんだ。キルトさんは俺たちにとっても、ユクモにとっても恩人なのさ。」
ハンターb
「少し前、ユクモ村長がモガ村を訪問している時に、キルトさんがあの子との関係と、ハンターを引退して竜として生きていくことについて両村長に相談してたんです。さすがに竜になる方法までは教えてませんでしたが、両村長ともそれを認めて、渓流と孤島どちらに凄んでも良いとおっしゃってました。」
ハンターa
「そんな話の最中にこの依頼が来て、念のためモガ村にも伝えといたんだ。まさかキルトさんがあいつを殺しにかかるとは思わなかったけどな。ちなみに俺たちが飛び入り参加したときに『後ろは守るから好きにやれ』って瞬きで伝えたんだ。さっきも『竜になるならなれ、驚いている隙にこっちも行動する』ってな。まぁ流石はギルドナイト、それだけじゃ隙にならなかったが所詮はギルドナイト、交尾し始めたら隙だらけ。」
ここで初めて恥ずかしくなるキルト
ハンターb
「私たちだけではありませんよ。そこまで多くはありませんが、何人ものハンターが彼の味方です。」
ギ―ル
「…好きにしろ。迅竜になったとて弟子は弟子だ。あんなものを見せつけられたらもう手出しできん。撤退するぞ。」
キルト
「本当に感謝するよ3人とも。ラルグもね。最後に1つに頼みがあるんだけど…」
それは、武具をポーチで作った袋で包み、紐をつけていつでも首に掛けて運べるようにしてとのこと。1度ラルグを運び、荷造りしてもらうとエレがマタタビを見つけてきてくれたのでそれをあげた。
「どこかに持っていくのニャ?」
「ジンに返そうと思う。」
「ニャるほどニャ…元気だといいニャ」
「あぁ…じゃあまた今度ね、ラルグ」
「ウニャ!」
そして一行と別れ、夜になり彼らは眠りにつこうとする。
『ねぇキルト。私たちの体の色ってなんか意味あると思う?』
うーん、と少し考えて
『星空…とか?』
『星空?』
『ほら、ちょうど夜空に星を散らしたみたいじゃん。今の時期の水没林だと見にくいかもだけど、砂漠とか孤島とかの星空は綺麗だよ。…エレ?』
エレは泣いていた。そして自分が泣き虫なのを誤魔化そうとキルトの胸に顔を埋めるとこう言った。
『やっぱり裏切ったこと許す。』
数秒後、何故彼女が泣いていたのかを理解し、頭を舐める。
雲の切れ間から星が覗いていた。
続く
ここまでお読み頂き本当にありがとうございました。
続編の製作が決定しました。もうしばらく宜しくお願いします。
『エレ』はフランス語で星空を意味する
「ciel étoilé」(シエル・エトワール→シエレトワール)
からとりました。ちなみに『キルト』は布地のことです。あとは適当です。
それではまた。