シルバの誤解を解き、番となった彼ら。シルバはこれまでにない幸福感を感じるが、ルークに命の危機が迫っていることを知るよしもなかった…。
中盤に出てくる冥海竜は3tryGで登場したラギアクルス稀少種のことです。
彼女…シルバと番の契りを交わした翌日、僕が目を覚ますと彼女はすでに起きていた。起こさぬよう気づかってくれたのか、寄り添ったまま巣の外をボーッとみている。
また少し寝過ごしてしまったのか太陽はすでにそこそこの高さまで昇っている。気づいたのかこっちをみて
「あ、起きた?」
「うん。ごめん待たせたね、狩りに行こうか。」
伸びをしながら、昨日のことを思い返した。
(番になったんだよなぁ。最初に誘ったの僕なのに実感わかないや。)
これからは彼女と一緒に狩りをし、食べ、時には遊び、身を重ね、寄り添って寝る。いつか子供ができたら育てる。何匹かできるかもしれない。本当に実感がわかないな。
食事が終わって湖で休みながら、ある言い訳を考えていた。次の満月の日に両親の元へ帰らなければならない。もちろん番ができたという報告もあるのだが、それよりも重大な用がある。まぁ、今シルバには報告だけとでも言っておこう。嘘ではないし。
「ねぇ、シルバ」
「なに?」
「次の満月に僕の両親のところへ行くんだけど…」
「あなたの両親のところ?なんで?あなた独り立ちしてなかったの?」
「そうじゃなくて、君と番になったことを報告しに行くんだよ。それから多分、婚姻の儀をやることになると思う。」
「え?わざわざ報告するの?それに婚姻の儀って…」
余談だが、竜が番になるときに両親に報告もなにもしない。許可すら求めない。そんなことをするのは人間くらいだろう。
「確かに普通の竜ならしないんだけど、流石に王の子供が番をもつとなると報告しないといけないから。」
「王?どういうこと?…え?まさかあなたの両親って……」
「言ってなかったっけ…?」
これはマズイ。大切なことをいい忘れていた。自分は他と容姿が少し違うから気づかなくてもおかしくないのに。
「僕の両親は祖龍ミラボレアス。今の龍王だよ。」
シルバは絶句し、しばらくして震えた声を絞り出した。
「じ、じゃああなたは…あなたも………?」
「そうだよ。」
「でも…でも…聞いていた姿と違う…」
「確かに違う。父のような黒い角じゃないし、母みたいな白い一本角でもない。でも間違いなく僕も祖龍ミラボレアスだよ。」
「確かに…角以外は…体も光ってるし……ほ、他に兄弟はいないの?」
「今のところはいない。新しい子供ができたら僕も呼び出されるはずだから。それがないから今は僕だけ。」
「じゃあ…じゃあ…あなたは…未来の…王なの?」
「そういうことになるね。」
再び絶句。当然だろう。祖龍の名を知らぬ竜など、産まれてすぐに捨てられるか両親が死んで群れもいない竜ぐらいだ。『その者、空と大地の一部であり、全ての意志はその者から発せられ、その者へ還る。その者、世界の均衡を保つ者なり。よって全ての生命を均しく滅ぼす。』皆そう教えられる。つまり絶対的存在。それが今目の前にいる。目の前にいるどころじゃない。
絶句するのは想定内だが、いつぞやのように涙目で震えるのは予想外だった。
「どうしたの?」
「ご……ご免なさい…」
「え?何が?」
「私…気づけなくて…それで…その……随分と………無礼な態度を……助けてもらった上に番にもしてくれるっていってたのに……とても…失礼な態度を……」
異種で王の番に選ばれるのは表現できないほど名誉なこと。世界でもっとも強い龍の番になるのだから。苗床ではないのなら尚更だ。龍として王にある程度の地位を認められる。だが馴れ馴れしくはできない。番とて王。格差はある。
しかしそれはシルバには一番言われたくなかった言葉だった。
失意を掻き消すように、四つん這いになって彼女の頭を抱く。
「そんなこと言わないで。僕は君を対等な存在としてみている。君を見下すつもりはないんだ。だから今までどおりにしてくれ。言い忘れたことは謝る。だから僕が嫌になって離れるんだったら僕は何も言わないけど、血筋と地位を理由に離れるのは止めてくれ…。」
シルバは、彼がその血筋のせいで孤独になっていたのを思いだし、シルバは「ごめんね」と言って口づけをした。
しばらく抱き合い、離れると
「わかったわ。いつ発つの?」
「次の満月に間に合うように行くから、だいたい明日ぐらいかなぁ。」
そんな会話をしているとき、バサバッサと不安定な羽音と共に甲高い悲鳴が響く。みれば金火竜の子供が制御不能になって湖に墜落するところだった。後ろからは親とみられる銀火竜が必死に追いかけているが間に合わない。そのまま湖に落ちてしまった。子供は浮き上がることが出来ず沈んでいき、銀火竜は絶望の声をあげ落ちたところを見つめる。
シルバが行動するよりも圧倒的に早くルークが湖に飛び込んだ。まるで海竜のように驚くほどしなやかに体をくねらせ、水中で子供をキャッチすると浮き上がる。そして子供を抱き抱えるように仰向けになり、尻尾をくねらせ岸へ向かった。
子供は息をせずにぐったりとしていたが、ルークが一瞬紅の電撃を浴びせると水を吐いて荒く息をした───
「ンギャッ」
とルークが小さな悲鳴を上げた。子供に意識を集中させていたせいで岸に頭をぶつけたのだ。シルバは必死で笑いを堪え体を震わせる。
岸に上がって子供を降ろすと銀火竜が慌てて駆け寄ってきた。
「そんなに笑わないでおくれよ。真剣だったんだから。」
シルバがついに笑いを堪えられなくなり吹き出すと惨めな顔でルークが訴える。それが余計面白かった。
「随分泳ぐの上手いのね。」
「子供の頃冥海竜に教わった。いざってとき役に立つからって。」
「冥海竜って…他に師みたいな竜いるの?」
「主に両親だからね…あとはキリンにどれくらいの電気の出力で筋肉を動かせるかとか神経を麻痺させられるか教わったぐらいかな。」
「普通の電撃も使えるの?」
「少しね」
そんな会話をしていると銀火竜が恐る恐る近づき彼に涙目で
「本当に感謝致します…この恩をどう返せば良いのか…」
と言った。シルバもレウスの言葉を理解できて少し驚く。それをよそにルークが
「恩だなんて…僕が命からがら助けた訳じゃないんだから。それにそんなに改まらなくて大丈夫だよ。まだ王になった訳じゃない。」
と言うとレウスは驚いたように目を開き、そしてもう一度礼を言うと後でレイアも連れてくると言って去っていった。
「ねぇルーク、私あのレウスの言ってることわかったんだけど、それもあなたの力?」
「あぁそれは…その…僕らには特別な力があるのはもう知ってると思うんだけど、その…特別な力をもつ竜は祖龍以外にも何種かいて、そういう竜は体の隅々に…鱗や血から唾液までその力がこもってるんだ。例えば鱗とかをかざすだけで天気がおかしくなるみたいにね。それで…その…多分…当然…精にも力がある…多分血や宝玉の次に強いくらい…子供にその力を受け継がせないといけないから…だから…。」
「つまりあなたと交わってるとあなたの力が私に移るってこと?それで話せるようになったと?」
「そういうことだと思う。」
「へー…」
どうでもいいけど、この話を恥ずかしそうに喋る彼がよくもまぁ私を襲えたものだ。衝動的なやつを除いたとしても昨日は確実に衝動的ではなかったはず。よっぽど言ってからかってやろうと思ったが、傷つけてしまいそうなので止めておいた。
しばらくして金火竜がやってきて感謝の言葉と、今まで根拠なく畏怖していたことに対する侘びの言葉を述べる。ルークはそれに対し「これからは仲良くしよう。」などといった。
すると金火竜はシルバのほうをみて、
「見かけない顔だけど、あなたは彼の番?」
「そうよ。よろしくね。」
「もしかして、この間血まみれで彼に運ばれていた龍?」
「多分そうよ。」
「そう!あのときまだ生きていて助かったのね!それはよかった。…失礼になるかも知れないけど、彼が食うために殺して運んでいたのかと思って…その…かなりひどい状態だったから。ただ、最近夫が狩りに出たときに王の子と見慣れない龍がとても仲良さそうにしているって聞いてもしかしてと思ったの。」
そこで事の真相をシルバとルークが説明する。
「そうだったの…。それは大変だったわね。彼が間に合って本当に良かった。」
そう言って、子供達が待っているからと去っていった。
「良かったわねルーク、誤解が解けて。」
「うん。最近は彼らが僕らを見かけて少し警戒も薄れていたみたいだしね。そうなると君のお陰だね。」
こうして仔竜水没事件は幕を閉じた。
日も暮れ巣に戻ると
「シルバ…交尾しても良い?」
と言ってきてシルバは少し驚いた。昼間あんなに恥ずかしがってたのに自分からストレートに誘うなんて。もちろん嬉しい誘いなのだが。
「えぇ。もちろんよ。」
そう言って仰向けになると彼が秘部を舐める。私もすっかり彼に対し発情してしまったらしく、すぐに濡れて強い匂いが充満する。今日も私が達する前に彼が我慢できなくなって覆い被さり、ゆっくり挿れて私の息が整うまで待ってくれた。
「動くよ…?」
「えぇ。いいわ。」
始めは首を噛みながらゆっくり大きく腰を振るもすぐに首を離して激しくなる。今更痛みなど感じないので、彼の雄槍に激しく突かれる感覚と与えられる快感を貪る。昨日よりもさらに激しいのは昼間私が傷つけてしまったからなのだろうか。
私は前足で彼を掻き抱きながら喘ぐ。彼の吐息がかかって余計に興奮した。2、3度達し、彼も限界を迎えると私をきつく抱き締めて動きを止める。まるで腹の中の子供が胎動を起こしているかのような激しい脈動と共に下腹部が一気に熱くなった。この瞬間が好きだ。単純に気持ちいいというのもあるが、それよりも彼の精を受けているという満足感と幸福感が好きだ。
相変わらず硬さを保ったままだが、1度引き抜いてくれた。結合を解けば粘液が一気に逆流する。それが収まるまで舐めて私の息が整うのを待つと、今度は遠慮がちに聞いてきた。
「もう一回…良い?」
「もちろん。私を番に認めてくれたんでしょ?もうこの事で遠慮はいらないわ。」
「…ありがと。」
と、ふと昼間のことを思いだし、ある案が思い付いた。
「ねえ、私が上になっても良い?」
ルークは驚いたがすぐその意図に気づき、頷いて恥ずかしそうに仰向けになった。
雌が上になるということは雄が雌を対等以上と認めたことになる。先の失言を撤回するためのシルバの配慮だった。
いざ彼に覆い被さったのは良いものの、そのままでは見えないので挿れられない。前足の間から覗いて自分の秘裂にあてがおうとすると恥ずかしさが込み上げてくる。何度か失敗し、角度を調節しながら先端を挿れると腰を降ろした。
2匹に快感が襲い、シルバは体に力が入らなくなる。それでもしばらく抱き合った後なんとか踏ん張って腰を上下に動かした。なんとも滑稽な格好だろうと最初は恥ずかしさを感じていたシルバだが、動いたり下腹部に少し力をいれる度にルークが荒い息を漏らすと少し嬉しくなった。
ルークは完全に力を抜き、シルバの脇腹を撫でながら与えられる快感に浸る。シルバは彼を満足させようと徐々に腰を動かす速度を上げるが、長くは続かなかった。いつもはない、先端が最奥をゴリゴリと押しつけるような感覚と、先の激しい交尾の後ということもあり早々と絶頂を迎えてしまう。幸福感も手伝ってかなり激しく。
「クキャァァ!……クゥアッ!」
電気が流れたようにビクッと体が仰け反り、結合部から噴き出さんばかりに愛液が漏れる。四股から力が抜けてルークに倒れこんでしまうが、それで終わらなかった。体のいたるところが絶えず痙攣し、その度に声をあげてしまう。彼の上でともあって、これまでとは比べ物にならない恥ずかしさを感じた。
(自分で誘ってこんな…猫みたいに穴に潜りたいわ)
情けなくて涙が出そうになる。恐る恐る彼を見上げれば遠慮なく「クックッ」と笑われた。嘲るというよりむしろ愛おしくてたまらないというようないつもの優しい笑みだったが、なんか悔しくて彼を睨む。が、また体が痙攣して変な声を出してしまいもう目を合わせられなくなった。
「わかったから…私のま…クァッ!…負けだから…ハァ…動いて。」
「そんな顔すんなって。遠慮しなくていいって言った君が恥ずかしがってどうするのさ。」
笑顔でそういわれながら撫でられれば羞恥心は消し飛んだ。そしてそのままの体勢でルークが動く。シルバの下にいるので動きにくく、必然的にゆったりとした動きになるが、激しくしようとは思っていなかった。
先程とは対照的に、互いに身を委ねながらじっとりと快楽を楽しむ。シルバにはゆっくりな分突くときの時の電気が走るような快感はないものの、抱き合って体を擦らせながら快楽と愛に浸るのも悪くない。むしろこっちの方が心地よく感じる。
ルークも同じことを思っていた。そして今自分と抱き合っている、自分とひとつになっている彼女に子種を、精液という名の愛を注ぎたいと思った。徐々に熱い感覚がせりあがってくる。
(シルバを守りたい。一緒にいたい。そのためにも両親に会わないと。)
一体両親にどんな顔をされ、どんなことを言われるかと思うと背筋に寒気が走りせりあがってきた熱いものが無くなる。
(会ってどうなるか考えるのはまた後にして今はこっちを楽しもう。)
妻となった彼女が幸せそうに顔を自分の胸に擦り寄せている様子を見ると、再び熱い感覚がせりあがってくる。それを堪えてもっと感じていたいという欲求が、彼女に種付けしたいという欲求に負けると少しだけ動きを強くした。シルバもそれを感じたのか前足の力が強くなった──
「ウゥ…クッ」
「キューン…」
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
その夜はそのままの体勢で眠りにつき、翌朝、狩りのあとシルバは初めての、ルークは20年ぶりに「塔」へ向かうべく飛び立った。実は20年前に下僕の婚姻の儀のため2日間だけ帰っていた。
出発して1日目は知らない所で野宿して、次の日飛びながら
「ねぇ、昨日聞き忘れてたんだけど、婚姻の儀って何?」
「あぁ、それはね…下僕と親近者…両親くらいだけど、あと一部の竜人達の前で口合わせと交尾をするの。」
「みんなの前で?」
「うん。恥ずかしいけど、両親もやったらしいし下僕が番を持つときもやってた。」
「色々おかしいよそれ……って大丈夫!?」
ルークがバランスを崩し、危うく墜落するところだった。
「どうしたの?大丈夫?」
「ちょっと体調が悪いかも。」
「休む?」
「いや、あと少しだから早く行こう。」
それから数分後、山を地面と平行に切り取ったような地形が見えてくる。かなり広大な土地だ。よく見ると平坦な訳ではなく、全く別々の種類の竜が何匹かいた。
「この辺で降りるよ。いきなりは僕でも失礼にあたるから。」
そう言って塔と呼ばれた土地のすぐ近くに降りる。するとすぐに見たことのない種の雌の雷狼竜が駆け寄ってきた。二つ名でもない。子供も連れている。
「ルーク様!?ルーク様ではないですか!」
「やぁ、久しぶりだねレイ。子供ができたの?」
「はい!夫のガルも今来てます。」
走ってきた雷狼竜の雄は通常種だ。
ガル「お久しぶりですルーク様。」
「久しぶり!確か20年ぶり位だっけ?」
ガル「はい。私達の婚姻の儀以来です。」
レイ「この子は息子のルトと言います。半年前に産んだばかりです。」
ルーク「それはおめでとう!」
レイ「ありがとうございます。してルーク様、そちらの天彗龍は?」
ルーク「シルバ、僕の番になったんだ。」
シルバ「よ、よろしくお願いします。」
レイ「番ですか!ルーク様ももうそんなに…レイです。代々王に仕えている下僕の一匹です。以後お見知りおきを…ということは婚姻の儀を?」
ルーク「そういうこと。…両親に会わせてくれる?」
レイは何かを察した様だった。シルバには何を察したのかは分からなかったが。
レイ「…わかりました。すぐに取り次ぎます。」
ガル「俺が先に走って行こう。お前はルーク様達を後から連れてきてくれ。」
そうしてガルは走り去り、ルーク達も彼の両親の元へ歩いていった。
レイ「ルーク様体調は───?」
ルーク「今は平気だよ。」
シルバ「さっき墜落しそうになってたけどね。」
レイ「あらあら、あなたの塒(ねぐら)は残してあるのでそこでゆっくり休まれると良いでしょう。他の下僕達も喜びます。それに今日は満月です。もうじき空の一番高いところに昇るはずです。今は薄い雲がかかっていますが、じきに見えるでしょう。」
そうこうしている間に塔の中心地に着いた。彼に似た、2匹の祖龍が出迎えるのだがどこか空気が張りつめている。久しぶりに息子が帰ってきたのにどうしたのかとシルバは思った。
体格の大きい、黒い2本の角を生やした方が先に口を開く。野太く、威厳のある声だ。
「ルーク、自分から来るとはな。」
「お、お久しぶりです父上、母上。」
「あなたの隣にいるのは?」
と1本の白く長い角を生やした方がシルバみて言う。優しい、慈愛に満ちた声だとシルバは感じた。
「彼女は…シルバ。彼女と婚姻の儀をしたいのですが…」
張りつめた空気が一気に緩む
「番というわけか?苗床や友では無くてか?それはおめでたい。」
と父親の方が言った。
「我はグラド。こっちは我の番のセラだ。我らについてはせがれから聞いておろう。」
「シ、シルバです。よろしくお願いします。」
セラ「綺麗な龍ね。それに……フフッ良い番になるでしょうね。」
グラド「そうか。セラが言うならばそうなのだろう。こやつには他者の心をある程度読みとる事ができるからな。」
シルバは初耳だったがもはや驚かなかった。もう常識外れなことには慣れた。
セラ「あなたももうそんな歳なのね…。」
と母親が感傷に浸っている時だった。
ルーク「ウ…ク……ウ…ウゥ…」
ルークが突然苦しそうに呻き始めた。そして光が無くとも光っていた彼の体からどんどん光が失われていく。一瞬紅の雷が彼の体を包むがすぐに消える。
レイ「ルーク様!!」
シルバ「ルーク!?どうしたの!?ルーク!?」
そしてガックリと膝をつき、前のめりに倒れた。とっさにシルバがルークの腹の下に潜り込んで支えたため体を打ち付けることはなかった。
グラド「せがれを降ろせ、シルバ。レイも下がれ。」
王の有無を言わせない口調に従うしかない。その間もルークは苦しみ続けた。それを何でもないようにグラドが
「やはりわざわざ満月の日に来たのはこれが理由か。」
と言うと
ルーク「ご…ごめ……んなさ……い……ガフッ!」
吐血した。原因がわからなくても、吐血するということは命に危機が生じているということ。殴られたりしていないのなら尚更だ。
「どうしちゃったのよ…ルークゥ…」
得体の知れぬ恐怖がシルバを襲った。
次話『代償』に続く
補足ですが、レイはモンスターハンターフロンティアに出てくる極ジンオウガです。セラも同じくフロンティアの真祖龍(ユーザーの中での通称ミラコーン)です。知らない人で気になったらラギア稀少種とともに調べてみてください。
それではまた。