調子にのって3作品を同時製作してたらかなり大変になってしまった…。
ルーク様が再び眠りについて早1週間。私は今日も息子と共にルーク様の側で留守番をしている。眠りについている間も食事をとらねば餓死してしまうので、今はシルバ様が口移しで肉を与えていた。以前眠りに落ちたときは私がしていたことだけど、今はシルバ様の役目だろう。私が彼らの分の獲物を獲りに行こうとしたときも、
『レイ、私に行かせてくれない?私が大怪我してるときにルークがつきっきりで看てくれてて、そのお返しをしたいの。だから私がいない間ルークをお願いできない?』
と言っていた。私としても息子のリトはまだ乳離れもしていないのでありがたい。
「良い番をお持ちになりましたね…。」
安らかに眠っている彼をみて思わずそう言う今の夫と出会うまで彼と番になっても良いと思ったこともあった。
「あぁリト、よじ登っちゃ駄目でしょ。…やれやれ。」
感傷に浸っているといつの間にかリトがルーク様の体に登っている。ルーク様が助けてくれなければ夫と出会うことなく、この子も生まれなかった。
(私達はどこまでもついて行きます…ルーク様。)
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
私はガルと一緒に獲物を探していた。流石に自分の番の獲物を子育て中の彼女に獲らせるわけにはいかない。ちなみにガルはレイの獲物を取りに来ている。
「ねぇガル、ずっと気になってたんだけどレイって何の種なの?青白い雷狼竜なんて見たことない。」
「レイは極吠える雷狼竜と人間には呼ばれているそうです。今は子育てをしているので普通ですが、いつもは常に帯電した状態を保てるほど強靭で、私が殺すつもりで襲いかかっても、足元にも及ばないでしょう。何で私を番に選んでくれたのか未だに疑問です。」
「教えてくれないの?」
「えぇ。気になって聞いてみたんですが濁されてしまいました。私はごく普通の雷狼竜なので一目惚れってことはないはずなんですが。」
確かに、彼はレイより体格が小さい。というよりレイが雄と勘違いするほど大きい。
「あなたから誘ったの?」
「いえ、レイから誘われました。私も彼女に気があったのですが、彼女にとって私は弱すぎるので認められることはないと思い…だからここにきて共に暮らさないかと言われたときは驚きましたね。」
「後でレイに聞いてみても良い?」
「寧ろ私も知りたいです。シルバ様やルーク様が聞けば答えてくれるかも知れませんね。…この辺りです。」
狩り場に着き、私達は各々の獲物を獲り、先に自分の分を食べてから塔に戻った。ガルはレイの尻に敷かれているわけでもないらしく、獲物を渡すとレイはガルにすり寄ってから食べ始める。ルークに肉をあげ終ると聞いてみる。
「ねぇレイ、ガルとはどうやって出会ったの?」
「以前彼が人間に捕らえられかけたところを私が助けたのが始まりでしたね。最初はただの情けでしたが、次第に変わっていって気がついたら彼を求めるようになりました。グラド様になんて言われるか気が気じゃありませんでしたが、セラ様の後押しもあって快く認めてくださいました。」
「下僕って番持てないの?」
「持てないわけではありませんが、持つものはあまりいません。今も私達くらいです。」
…と、もはや嗅ぎ慣れた匂いが漂う。
「ん…?」
レイ「交わるということはセラ様のお力が元に戻ったようですね。」
岩陰から覗くと少し遠くで2匹の祖龍が周りの目を全く気にせず交尾していた。見てもいないのにそう言うので
「いつもなの?」
「えぇ。最近はルーク様にお力を注いだので控えていましたが。」
そういえばセラはうっとりと、多少喘いでいるだけでほとんど声をあげてない。自分とは対照的なので少し恥ずかしくなる。それとあることに気がついた。
「みんなすごいみてる…。」
他の下僕たちがその様子を少し離れたところから見ていた。羨ましそうにも、期待しているようにも見える。
「次に選ばれるのを待っているんですよ。」
「番を何頭も持つってこと?」
「いえ、番はセラ様だけです。ですが祖龍が身籠れるのはほんの僅かな確率と言われています。なのでその血を絶やさないよう下僕とも交尾し、子をつくります。種が違ってもミラボレアスの子供は産まれますし、そうでなくともあの方の子供ですからかなり強い力を持っているでしょう。私がこのような他の個体と違う容姿なのもミラボレアスの血が混ざっているからです。」
そういわれてみれば、下僕の大部分が雌だった。ガル以外はみな特異種で、雄の下僕は雌の下僕の番という感じでは無さそうだ。
「あなたもグラドさんと…?」
と聞けば微笑んで
「いいえ。グラド様はご自分ではなくルーク様のお相手に私を指名しました。」
「え!?じゃあルークと?」
「もう随分前の話ですよ。それに子作りというより番を持った時のための練習相手です。もちろん宿してもおかしくはありませんでしたが。大丈夫ですよ、今私にはガルがいますし。」
練習か…確かにルークは慣れた感じで優しかった…?あれ?じゃあ何で最初会ったとき理性飛ばすほど欲情してたんだろ?
原因がシルバ自身にあることに本人が気づくのはもう少し後のことである。
ガル「よく俺を選んだな。」
ここで話は元に戻る。
レイは深呼吸ともため息とも言える息を吐くと、
「私はあまり同族とは縁が無くて、番を見つけるなんて考えてもいなかったのですし、いずれルーク様の苗床になりたいと思ったこともありました。そんなとき彼と出会って、その…なんと言いましょうか。普通だったら雌が自分より格下の彼を番にするなんてよっぽど飢えてない限りほぼない筈なんですし、今言ったように苗床になりたいとさえ思ってた私が彼と少しすごしたら今後もずっといたいと思い始めたんです。」
「理由は無いってこと?」
「そうですねぇ。同族と会う機会があまりなかったというのが理由でしょうか。…これはガルに失礼になるかもしれませんが、年下でボロボロだった彼を守りたいと思ったのかもしれません。彼が私に惹かれているのもわかっていましたし。」
「そうなのか?」
「えぇ。あなたは無口な分行動に出るんですよ。私達下僕は寵愛を受けることをとても名誉に思っています。私もそうでした。もちろんルーク様との事を後悔したりしている訳ではありません。とても名誉なことです。しかし私はガルと番になって本当に良かったと思っています。リトも授かりましたしね。」
おとなしくちょこんと座っているリトを舐めてそう言った。
「すごいなぁレイは。私なんてルークに甘えてばかり…。」
ガル「そうでしょうか?献身的に尽くされていると思いますが?」
セラ「私もそう思います。」
一同「セラさん(様)…!」
いつの間に終えたのかセラがこちらへ来ていた。代わりにこれまた見たことない轟竜が相手となっている。こちらは持ち前の声で喘いでいた。そんなのは気にもせず
「お話し中すみませんね。最近ルークの様子を見ていなかったので。大丈夫そう────」
グギュルルル~
リト「ク~ン。」
レイ「す、すみません。そういえばまだあげてなかったわね。」
我慢の限界が来たのかリトがレイの口を舐めておねだりする。
「キャンッキャンッ!」
「ごめんなさいお乳をあげないと。」
シルバ「そういえばすっかり忘れてた。ごめん、お腹すいちゃったよね…ここであげてもいいよ。待ちきれなさそうだし。」
セラ「そのようですね。」
母親の腹に手をかけおねだりするリトをみてレイも反論できなくなり
「ではお言葉に甘えて…。」
といって横たわると腹をすかせた幼子は飛び付くように後ろ足の付け根の間にある乳へ揉みながら吸い付いた。ガルがリトを舐めると何とも愛らしい顔で喉をならす。ホッコリとした空気が流れ、見ていた者たちも思わず微笑えんだ。
シルバ「そういえば、祖龍って胎生と卵生のどっちなんですか?」
セラ「どちらも、ですね。親によります。私は当時の下僕の、祖龍の血を持ったナルガクルガから胎児として産まれ、グラドは先代の女王から卵で産まれました。母親の影響か、私もルークを胎児として産みましたよ。」
成る程、"祖"龍というだけあるのね。
「あなた達天彗龍ははどちらなの?」
「それが…教わる前に落ちちゃったんです。仲間はいましたが、幼い子や身籠っている龍は周りにいませんでした。」
と、まだ自分の生い立ちと翼のことを話してなかったのを思いだし、聞かせると
レイ「そうだったんですか…それはお辛かったでしょうに。」
セラ「そう…どうりで…この子は優しい子です。それに私達の息子と契りを交わしたというならあなたも私達の子。あなたの過去からの孤独が完全に消えるわけではないですが、遠慮なく甘えて良いのですよ。もちろん節度は持ってね。」
シルバ「はい…。」
レイ「そういえば、シルバ様とルーク様の馴れ初めを聞いてもよろしいですか。」
セラ「私も気になってました。」
ガル「何がきっかけだったのですか?」
シルバ「そ、それは…」
結局正直に話した。初めて会ったときのことも。
セラ「そ、それは辛い思いをしたでしょう。そうならないようにレイと交尾させてたのですが…」
シルバ「結果的に私は翔べなくなって良かったと思えるほど幸せなので良いんですけど、何で襲って来たんだろう?」
レイ「失礼ながら、発情していたのでは?」
シルバ「発情!?あのときの私が!?」
ガル「だとしたらルーク様が反応するのも無理ないですね。あの匂いは私も未だに理性が追いやられますから。」
レイ「私は古龍では無いので繁殖期があります。しかし古龍にはそれが無いと聞きました。なので…。」
シルバ「私が彼をみて勝手に発情してたってこと?」
セラ「長い間同族と巡り会えてないならあり得ますね。運命とは何と面白いものなのでしょう…。」
ガル「シルバ様が卵生かどうかという話ですが、ルーク様に交尾したときの感覚を聞いてみればわかるかもしれませんね。」
シルバ「どういうこと?」
ガル「その…我々のように胎生なら子宮がある筈。レイと交わったときもそうでしたが、何か固いものに当たる感覚があったのです。」
セラ「確かに卵生には子宮はありませんからね。そういえばグラドも同じようなことを言っていたかもしれません。聞いてみます?」
シルバ「い、いや、そんなに急がないし…子宮があるってことは何となくわかってたので…奥の方を突かれてた感じもあったし…。」
なんか、随分抵抗なく生殖について話せるようになったな私。
レイ「ルーク様とシルバ様の子供かぁ。なんか嬉しいです。早く見てみたいですね。」
ガル「リトの良い遊び相手になると良いですね。」
シルバ「き、気が早いよレイ、ガル。」
セラ「レイはルークが産まれたときからずっと着いていましたからね。良い姉弟のようですから。…今度機会があったら別の天彗龍に子育てについて聞いた方が良さそうですね。ミラボレアスの子なら問題ありませんが、天彗龍の子の方が産まれやすいですからね。」
隣でそんな話をしているなんて知るよしもなく、若い祖龍は安らかに眠っていた。
──────────────────────
セラ「さぁ、こっちにおいで。今楽にさせてあげますからね。」
表現出来ないような苦痛の中、ようやく許しが与えられ母親のもとへ向かおうとしたが…
(雲が…まずい!)
それまで雲に隠れていた満月が姿を現し、月光が僕らを照らす。
「グギャァァァァ!!ガハッゴハァ」
死ぬ方が楽なんじゃないかと思うような痛みに耐えられるはずもなく、今度こそ倒れてしまった。しかし地面の衝撃の代わりに与えられたのは温もりだった。
「もう少しの辛抱よ。さぁ行きましょう。」
そう言われ半ば引きずられるようにして塔の中心部へと向かう。何とか歩こうとするも痛みはピークに達し、意識を保とうと母にしがみついた。
「もう少し…もう少しよ…。」
そのあとも母は言葉をかけ続けてくれたが、自分の悲鳴で何言っているか分からない。死にたい。今すぐ殺して欲しいという思いが、間違っているとわかっていても強くなる。シルバを思い浮かべ、両親を思い浮かべ、レイを思い浮かべ、ガルとその子供を思い浮かべ……何とか耐える。
「ついたわ。始めますよ。」
うつ伏せに寝かされて母が覆い被さる。母の天声と共に温かな光に包まれ痛みの増幅が止まった。
「力を抜いて…。」
苦痛は徐々に引いていき、代わりに待ち望んでいた決して耐えられぬ眠気が与えられる。
「ごめん…なさい。」
「もういいですよ。あなたは愛するものを死の淵から救ったに過ぎません。もう誰も咎めませんよ。」
「はい…そうだ母さん…あそこの火竜達と仲良くなったよ。」
「そうですか、それは良かった。あなたを随分恐れていましたからね。血や種族に関わらず、力ではない方法で和解する…それが我々の願い。それが出来るようになって欲しいから私達はあなたをあの場所に放したのです。見事に期待に応えてくれましたね、素敵な番も見つけてね。」
「うん…。」
「これで安心しましたよ…さぁ、ゆっくりお休みなさい。」
母の温もりに包まれて、僕は深い眠りに堕ちた。
─2か月後─
その日は満月だった。レイ、ガルが寝ているリトを見ながらシルバに塔について色々教えているとき、
「…ン……ん?…シル…バ?」
一同「ルーク(様)!?」
「うん…クアァァァ。どれくらい寝てた?」
いかにも良く寝てましたという感じに大あくび。まだ眠そうだが。
レイ「2か月くらいです。」
ガル「お元気そうでよかった。」
ルーク「2ヶ月か…世話かけちゃったね。」
シルバ「ごめんなさい。これからはちゃんと支えられるように頑張るから。」
ルーク「らしくないね…。」
そういって私をを引き寄せ額をつける。自然と涙が出た。
「ほんと、迷惑かけちゃったね。ありがとうみんな。」
レイガル「いえいえ。」
「かわいいね。リト…だっけ?」
シルバ「そうよ。あなたが寝ている間よじ登ったりしてたわよ。」
「クックック…レイの子供ねぇ…なんか嬉しくなってくるなぁ。」
シルバ「ほんと、姉弟みたいね。レイも同じようなこと言ってたわ。」
「そうなの?…まぁ僕が産まれたときから一緒にいたからね。」
レイ「随分と立派になられて嬉しいです。お体がもう大丈夫なら明日からでも婚姻の儀の準備をしますよ?」
「そういえば父さんと母さんは?…いや、何でもないよ。」
匂いが漂ってきて察したようだった。そういえば当然だけど久しく彼と交尾してない。というか、父上母上って呼んでなかったっけ?今日はセラと、側に待機していることからジンオウガ不死種(不死身虫と共生しているらしい。レイ達に教わった。)と交わるらしい。
ガル「そうそう、言い忘れてましたがルルが子を宿したそうです。」
ルルとはよくグラドと交わっていたティガレックス遷悠種のこと。
ルークシルバ「そうなの!?」
レイ「ということは弟か妹さんの誕生ですね。」
シルバ「他にも兄弟はいるの?」
ルーク「あと弟のナルガクルガのサンかな。ふえてなければ。あ…終わったかな?行ってくるよ。」
そういって飛んでいった。
「失礼します、父さん母さん、今目覚めました。」
交尾の余韻に浸っていた2頭が驚いて振り向く。
セラ「ルーク!良かった、もう大丈夫そうですね。」
グラド「目覚めたか。全く無茶をして…」
続いて下僕達が駆け寄ってきた。大丈夫か、久しぶり、シルバ達が尽くしていたなど口々に言う。しばし再会を楽しみ、セラと共に戻ってきた。
セラ「みなさん迷惑をかけました。私もからも礼を言います。さて、婚姻の儀のために他の者を呼ばなければなりませんね。集まり次第行うということで良いですか?」
シルバルーク「はい!」
ガル「セラ様、ルルが身籠りました。」
セラ「まぁ!それはおめでたいわね。クオル(雷狼竜不死種)とのまぐわいが終わったらグラドにも伝えます。」
全く妬かないなんて、なれてるのかなぁ。私だったら妬いちゃうだろうな。
セラ「そうそう、別に婚姻の儀まで待つ必要は無いので、あなた達も遠慮なく交わって構いませんからね。」
そういわれ、ルークが苦笑してこっちをみる。
「ごめん、今日は寝て良い?」
「えぇもちろん。もう結構遅いし、私も寝るわ。」
レイ「ではお休みなさい。私達は下がります。」
そう言って寝ているリトをそっとガルの背中にのせると去っていった。セラも竜人族に伝えに行くと言って飛び立ち、久しぶりに私達だけになる。遠くに聞こえるクオルの喘ぎ声を聞いて少しお腹がさみしい気もするがまぁしょうがない。
「ルーク」
「ん?」
「ありがとう、助けてくれて。」
「うん。シルバもね。」
言葉はそれだけで十分だった。熱い口合わせをしたあと、彼の翼に包まれて眠りにつく。
次の日ルークが目覚めていることを改めて確認し、心底ほっとする。
どうやって伝えているか分からないが、早くもその日の午後から色んな竜が集まり始めた。彼に泳ぎを教えたという冥海竜や幻獣、さらには彼の塒の近くに住んでいた火竜夫婦とその子供もきて少し驚く。
金レイア「久しぶりね!長い間見かけなかったから何かあったんじゃないかと心配だったのよ。」
友との再会にルークも嬉しそうだった。
挨拶の嵐が過ぎた時はすでに夕暮れになっていて、私とルーク、そしてレイとその家族と一緒にやすむ。レイもリトの誕生の祝福からようやく解放されたらしい。
レイ「嬉しいですが、疲れますね。」
リトも疲れたのか乳を飲むとすぐに爆睡。レイが珍しく愚痴をこぼす。私も、普段は遥か上空にいる天彗竜ということで珍しがられた。予想はしていたものの、言われることは大抵「これなら王の子を産むのにふさわしい。」とか「ルーク様は良い雌を選ばれた。」とかそんな感じで少し嫌気がさす。嬉しいと言えば嬉しいかもしれないが私は苗床ではないのだ。思わずセラに溢すと、
「今のうちだけですよ。ルークが何とかしてくれます。」
とだけ言った。それをルークに伝えると、
「あぁ、体勢を考えれば大丈夫。」
「体勢?交尾の?」
レイ「基本的に王の場合は雌が仰向けに、女王の場合は雄が仰向けになるのですが、仰向けになるということは相手に服従を示すということなので上下関係がそれではっきりするわけです。でもルーク様はあくまでシルバ様と対等としたいのでしょう?」
「そう。だからいつもと違うけど、儀式の時シルバは寝転がらずに立ってて。僕が四足歩行になって覆い被さるから。」
「火竜みたいにってこと?」
「そういうこと。別にいつも見下してる訳じゃないけどね。」
「そう…じゃあ今は仰向けでも良い?」
もう下腹部が疼いてどうしようもない。思わずそう言ってしまうとルークが恥ずかしそうに
「うん…レイ、悪いけど下がっててもらえる?」
「クスッ…わかりました。塒にいるので何かあったら呼んでください。」
「おやすみ。」
「おやすみなさい。」
そう言ってリトをくわえると去っていった。見えなくなるのを確認すると彼の胸に顔を埋める。
「ごめん、もしかして──」
「ずっと待ってたわよ。」
そういって彼の股間を舐めればすぐに肉棒がスリットから顔を出し、そそりたつ。ごろんと仰向けになれば彼も私の秘裂を念入りに舐め始め、彼は私を待たせたことを気にしていたのか今日は達するまで舐めてくれた。ジュボっと舌を抜くと、
「良いかな…?」
「はやく…」
彼が覆い被さるのを前足で抱き締めながらはやくはやくと促す。秘裂にあてると一気に押し込んできた
「クアァァアッ!」
奥を押し上げ、根本まで入った彼の雄槍を締め付ける。苦痛を顧みずに助けてくれた彼に対して私が出来るのは寄り添って快感を与えるぐらい。もちろんそれだけでなく私も彼を求めている。
「ハァ…ルーク…満足するまで続けて良いからね……ハム…ンンッ!」
ルークはすぐには動かず、彼女に応えるように口合わせをする。が、彼女の膣が波打ち始めると我慢出来なくなり唾液を垂らしながら離れると開始した。
突かれる度に奥の子宮が彼の精液を欲して疼き、膣が波打って彼の肉棒からそれを搾り取ろうとする。久しぶりの快楽。ルークもシルバも、今までの苦労がこれで報われたように感じた。匂いに気がついたのか、それともシルバの喘ぎ声につられたのか無数の視線を感じてシルバは声を抑えようとするも出来ない。ルークはそんな彼女を視線から守るように翼を広げて覆うと、空っぽの彼女を満たすべく最奥に熱く練られた精を放った。
射精が終わってもしばらく繋がったまま抱き合い、そして離れた。
「ハァ…フゥ…」
「大丈夫?ちょっと激しくしすぎたかな。」
「ううん…平気…フフッ暖かい。」
そう言って嬉しそうに笑う、近いうちに妻と認められるであろう彼女の横に寝転がり、抱き寄せる。
「誘っておいて悪いんだけど、また明日にしてくれる?疲れちゃった…。」
「気にしないで。ずっと僕を介抱していたんだ、疲れて当然だよ。」
夫との交尾を終えたセラは、塒へ戻ろうとする途中自分達のものではない雌雄のまぐわいの匂いを嗅ぎ、そのうちの片方が自分の息子のものであると分かると微笑を漏らして空を仰ぎ、寝床へ戻った。
今後、未来の王は幸せと試練の両方が近づいていた。
読み返してみましたが、なんかあんまりよくわからない話になってしまいましたね…。今後消すor大幅修正するかもしれません。次回以降はじっくりと、無駄話にならないようにしたいです。
2017年12/10(追記)