※この作品はR-18です。

男が少ない貞操観念逆転世界   作:チャリ丸

4 / 4
遅れてないったら遅れてない!


ワンピのR-18の息抜きしてたらこっちの熱が再燃してきたかもです。
向こうもほったらかしにしないけどね!





情勢調査

 

「むにゃ…りんね…しゅきぃ…」

「えへへ…赤ちゃん…」

「くぅ…くぅ…」

「んっ、すぅ…」

「……死ぬかと思ったぜ」

 

 現在の時刻、朝の5:00。

 俺、かおり、涼子、華、千紗。五人全員が全裸であり、彼女全員秘部から俺の精液を垂れ流した状態で寝息を立てている。

 何と言うか、地獄のようで天国みたいな時間だった。

 

「てか割とマジで昨日が土曜日でよかった…」

 

 どうやら前の世界で、唯一日付だけがうまくリンクしており、俺が彼女たちの処女を散らしたのは土曜日。

 ということは、今日はみんな大好き日曜日だ。

 

「…まさか、これだけヤッてもまだ少し余裕があるとは……」

 

 それ以上に嬉しいことがもう一つ。

 何と、この世界に来たことによる恩恵が、若干のイケメン化以外にもあったのだ。

 真由ちゃんとの時にも気づいていたが、巨根になり、さらに絶倫になっていたのだ。

 

「やりたい放題、か…」

 

 俺の左隣で気持ちよさそうに眠るかおりの頭を撫でる。

 将来、今日膣内射精したみんながいずれ妊娠し、俺の子を産んでくれるとなれば、男として嬉しく思うものがある。

 

「…っと、そうだ。今のうちに調べておくか」

 

 土曜日にオリエンテーションをするというクソっぷりは変わっていなかったが、世界はかなり変わっているだろう。

 

「とりあえず…『男性 扱い』っと」

 

 とにかく、この世界での男性の扱いを調べるため、スマホで安直なワードだが検索をかける。

 すると―

 

「ん?男性保護優先法…?」

 

 ―自分たちがとんでもなく丁重に扱われていることが分かる言葉が出てきた。

 

「えっと…。全世界で昔から男性の数が少なく、子孫の繁栄に苦しんできました。そこで近年、世界各国は男性の精子に一定の報酬を出すことで人口の増加を試みました、か。すげぇな」

 

 思わずそんな感想しか出てこないが、前の世界では考えられないことだから仕方ない。

 精子バンクというものは聞いたことがあったが、それを国が高額の報酬と引き換えに行っているのだ。

 

「なになに……?は?い、一回の射精につき、50万円…?その精子で女性が妊娠すれば、さらに50万…?…ってことは…」

 

 昨日のうちにセックスをした、真由ちゃん、かおり、涼子、華、千紗。

 皆が孕めば、俺に500万円が振り込まれるということだ。

 高鳴る鼓動を感じながら、ページを読み進める。

 

「しかし、この制度が実装されても子作りに積極的になる男性はほとんどいませんでした。子どもが欲しい女性と、女性と関わりたくないほとんどの男性。今後世界はどうなっていくのでしょうか」

 

 そういった締めくくり方でそのページに書かれたブログは終わっており、あとは化粧品などの広告が並んでいるだけだった。

 他のページにも進み、ニュースやブログなどの記事を読み進めていく。

 その過程で、さらに色々なことがわかってきた。

 

「報酬金が貰えるのは男性だけではなく女性も…。もちろん、子供の養育費も国が負担する、ねぇ。前の世界より教育が優遇されてんじゃねぇか」

 

 優遇されるのは男性だけではなく、子を授かった女性もだということ。

 

「こ、高校生からでも妊娠が許されてんのか…。それどころか、推奨まで…」

 

 女性は中学卒業後、すぐに妊娠を認められる存在となること。

 そして最後に―

 

「性行為に積極的な男性は、申し出をすれば子どもを欲しがっている女性と会うことが出来る…」

 

 ―自分がしたいと思った女性と、高確率でセックスが出来るだろうということ。

 

「うーん…。なんというか、前の世界のお偉いさんたちが見たら発狂しそうな内容だな」

 

 まるで、この世で一番大事なのは子どもを作ることと言わんばかりに重要視している。

 まあ人間も生物の一種と考えれば間違いではないが。

 だがそれ以上に気になって点が一つある。

 

「この世界じゃ、男は女性を嫌ってる…いや、怖がってんのか…?それか、単純にセックスしたくないだけか」

 

 これだけの政策が施されていても、あまり人口は増えていないらしい。

 調べたところ、世界最大の人口を誇る国ですら、2億に届くか分からないほどだった。

 

「まあいい。俺は、ただただ可愛い女の子たちとヤリ続けるだけだ」

 

 かおりの頭を撫でていた手を離す。

 そう。世の中がどうとか、知ったこっちゃない。

 ただ性に溺れた生活を送り、女の子に囲まれて、国から金をもらって生きて行く。……流石にちょっとは仕事するけど。

 我ながら最低の考えだとは思うが、別に構わないだろう。

 でも、今はとにかく―

 

「ふわぁ…。寝るか」

 

 ―寝たいのだ。

 左を向けばかおりの顔があるが、右を向けば涼子のたわわなおっぱいがある。

 

「おぉ…!」

 

 寝ている彼女の胸に顔を挟み、彼女の柔らかい体を抱きしめる。

 

「おやすみ…」

 

 爆乳美女の胸の温もりと仄かな甘い香りに包まれながら、俺は意識を手放した。

 

 

 ◇

 

 

「……んね、ん…。…り、ね……。りんね…!」

「ん……?」

「起きて、倫根」

「……華、か?」

「あ、起きた。おはよっ」

「おはよう、倫根」

「あぁ、おはよう二人とも」

 

 眼が覚めると、そこには華の満面の笑みがあった。

 優しく起こされて上半身を起こすと、彼女は体に白いバスローブを纏っていた。

 

「よくそんなの家にあったな」

「え、えへへ…。いつか男の人と夜を過ごした後に着てみたいって思ってたんだ。まさかこんなに早く着るとは思ってなかったけど」

 

 中には何も着けていないのだろう。

 鎖骨はおろか、胸の谷間すら見えてしまっている。

 

「今って何時なんだ?」

「10時だよ。倫根、疲れちゃってたんだね」

「そりゃあれだけやったら疲れるって」

 

 全裸のままだが、ベッドから降りる。

 シーツを触るとそのほとんどが湿気っていた。

 まあ精液やら愛液やら唾液やら汗やら…濡れない方がおかしいのだが。

 

「ん、この匂い…」

「あら、起きたのね。朝ごはん、作ってるわよ」

 

 ふと気がつけば、部屋に漂ういい匂い。

 言葉が漏れたとほぼ同時に、廊下にあるキッチンから涼子が料理を運んできた。

 

「先輩が買い出しに行って、涼子ちゃんとかおりちゃんが作ってくれたんだー」

「そうなのか。ありがとう三人とも」

 

 まだキッチンで料理をしているかおりと、買い出しを担当したからか休憩を取っている千紗、そして先ほどまで作るのを手伝っていたであろう涼子に礼を言う。

 

「いいのよ倫根。私たちは当然のことをしてるだけだから」

「そうそう。あれだけ気持ち良くしてくれた、お、れ、いっ!」

 

 隣に立っていた華から頬にキスをされる。

 そんなこんなしているうちに、みるみるうちにテーブルに料理が並んでいく。

 

「あ、おはよっ。倫根っ!」

「あぁ、おはよう。……えっ」

 

 台所での調理の担当を多く受け持っていたのだろう、かおりの声がキッチンから聞こえてきた。

 少しすると、パタパタという足音とともにかおりの姿が見えた。

 

 裸エプロンの。

 

「えっと……かおり?」

「うん?あっ、この格好?可愛いでしょ?」

「いや、うん。確かに可愛いけど……」

 

 乳首がぷっくりと浮き出ているし、言ってしまえば丈が明らかに短すぎてちょっと陰毛が見えてるんだよなぁ……。

 しかし、ムラっとは来るが今日もまた夜遅くまでかおり達とセックスする訳にはいかないのだ。

 

「今日はしないよ?」

「「「「嘘ッ!?」」」」

 

 俺がそういうと、かおりだけでなく他の3人もこの世の終わりを目の当たりにしたかのような絶望の表情を浮かべて叫んだ。

 

「そりゃ、帰らないと親も心配するからな」

「あっ、そっか。男の子のお母さんなんだから心配するよね」

「じゃあ早く食べてしまいましょう」

「そうね。倫根との今後の予定も決めたいし」

「さんせー!」

 

 かおり、涼子、千紗、華の順に俺の言葉に賛成をしてくれて、朝食が始まった。

 

「あっ、倫根。ここの合鍵渡しておくね」

「いいのか?」

「もちろんっ。……シたくなったら、いつでも私で発散してね?」

「あーっ!華ちゃんずるい!」

「えっへっへー!下宿勢の特権だい!」

「なら、私の合鍵も渡しておくわ。いつでも来てね?」

 

 華からこの部屋の合鍵を、千紗から彼女の部屋の合鍵を手渡される。

 彼女達の言う通り下宿組の華と千紗さんと比べ、かおりと涼子とはしづらい状況になるかも知れないが、まあなんとかなるだろ。

 

「あぁ。ヤリたくなったらここに来るよ」

「うんっ、待ってるね!」

「……用意しとかなくちゃ」

 

 俺がそう告げると、2人ともとてもにこやかな笑みを浮かべた。

 その途中で千紗の顔が少し怖い笑みに変わったのは気にしない。

 

「もちろん、俺はこれからもかおりや涼子ともこうやっていたいけど、二人はどう?」

「っ!わ、私もだよ!」

「ありがとう、倫根。甲斐性があるのね」

「あ、あはは……」

 

 これも調べていて分かったことなのだが、どうやらこの世界では複数人の女性と長く肉体関係を続かせる人のことを甲斐性がある人、というらしい。

 よし、将来は甲斐性の塊になってやろう。

 

「明日からが楽しみだねー」

「えぇ。部活動も本格始動してくるでしょうし、いよいよ大学生活の始まりね」

 

 そう。

 俺にとって前世とは比にならないぐらいに楽しい楽しい大学生活の幕開けだ。

 

 

 ◇ ◇

 

 

「倫根!あんた大丈夫だった!?女に変なことされてない!?」

「されてないって。ただいま、母さん」

「……うん、おかえり。でもいきなりで悪いんだけど、私今から出張に行かなきゃいけないのよ。一週間」

「えっ。……今日って日曜、だよな?」

「察しなさい」

 

 察した。

 男性という力仕事に向いている存在が少ないこの世界では、女性の仕事量はとんでもないことになっているのだろう。

 

「とにかく、チャイム鳴らされても出ちゃダメよ!セールスとかも!」

「はいはい、分かってるから」

「もう。…じゃあ、行ってくるわね!」

「いってらー」

 

 そう言い残すと、母さんはまるで嵐のような勢いで家を出て行った。

 お気づきだろうが、俺は今、自宅に帰ってきている。

 華の家から帰る際に「男を一人で帰らせられない」と言って、四人でかなりの金額を出してタクシーを呼んでもらったのだ。

 

「さてと、暇だな」

 

 前の世界ならばデリヘルでも呼んだのだが。

 ふと気になったので、早速スマホで検索してみることに。すると。

 

「うげっ。デリヘルで来んのやっぱ男かよ。…はぁっ!?日給30万!?…前の世界のデリヘル嬢泣いちまうぞ、これ…」

 

 出てくるのは男の画像ばかり。

 精神衛生上良くなかったのですぐさまブラウザバックし、もう一つ気になっていたことを検索する。

 

「『男性 職種』っと。…俳優、AV男優、アイドル、タレント…。やっぱテレビとかに出る職業が多いのか」

 

 こんな世界に来てしまったが、俺はヒモになるつもりはない。

 どうにかして最低限生計を立てていけるだけの収入は稼ぎたいのだ。

 

「……ま、こんなこと考えんのは後でいいか」

 

 そんなことよりも、今は誰かとヤリたい。

 四人のところから帰ってきたのも、母さんがうるさくなるのがめんどくさかったからだ。

 その母さんが出張で、しかも一週間もいないのならば、誰かが孕むまでしこたまセックスしてたのに……。

 

「仕方ない、か。……あ、そういや真由ちゃんがいたな」

 

 昨日の朝に抱いた美少女、奈川真由ちゃんのことを思い出す。

 あの時、真由ちゃん自身俺に対する支払いが少ないことに負い目を感じていたようだし、それを言い訳に呼び出すか。

 

「正真正銘名器の現役JKを孕ませられる機会なんて……この世界じゃ割とありそうだな」

 

 なんてことを考えながら、真由ちゃんにアプリの無料通話で電話をかける。

 

『は、はいっ!奈川ですっ!』

「やあ真由ちゃん、昨日ぶり。元気にしてた?」

『はいっ!私はもう、その、元気いっぱいです!り、倫根さんはお元気ですか?』

「俺も元気だよ。というより、元気すぎるから真由ちゃんと遊びたいぐらいなんだけど、どうかな?」

『……ぬぃえぇっ!?』

 

 すごい叫び方だな。

 とはいえ、俺も早くこの昂る息子を鎮めたいので、話を進める。

 

「昨日真由ちゃんとしたのが忘れられなくてさ、もう一回……いや、それ以上にしたいなって」

『……い、いいんですか?私、お金ないですよ……?』

「いいって。そうだな、真由ちゃんが俺の眼の前でパンツを脱いで、渡してくれるだけでいいよ」

『そ、そんなことでいいんですか?』

 

 前の世界で言うなら、男子高校生の下着を欲しがる女子大生といったところか。

 うん、キモい。

 

「いいよ。それと、泊まってもいいから泊まりたかったら着替えも持ってきてね」

『はい!』

 

 暗に、というかほぼ直接だが徹夜でしたい、と言ったら食い気味で答えが返ってきた。

 真由ちゃんとのセックスに内心ウキウキしていると、電話越しの声が急に賑やかになった。

 

『あっ、ちょ、みのりちゃんっ!』

『ね、ねっ!おにーさんが真由の処女奪ったって人!?』

 

 真由ちゃんの焦るような声とガサゴソという物音の後に聞こえてきたのは、真由ちゃんよりも元気な女の子の声だった。

 

「えっと……誰、かな?」

『あっ、ゴメンなさい!私、明日香みのりって言います!蘭名学園で真由と同じクラス、同じ部活の高校2年生です!』

「なるほど。それで、何の用かな?」

『えっと、その……。おにーさんで処女卒業させて欲しいかなーなんて……』

「うん、いいよ」

『ですよねー。そんな都合のいいこと言う女なんて嫌ですよねー……え?今、なんて?』

「いいよ。真由ちゃんと一緒に俺の家に来たら?」

『えええええぇぇぇえっ!?』

 

 あらかじめ少しだけ離しておいた携帯から、とんでもないボリュームの叫び声が響いた。

 

『おにーさんマジビッチじゃんっ!』

「キミねぇ……。シたいのかシたくないのかどっちなの?」

『シたいっす……!デカい年上ちんこで処女卒業したいっす……!』

「了解。いいよ、俺も違う女の子で気持ちよくなりたいしね」

『お、おおぉ……!経験豊富なセリフ……!』

 

 みのりちゃん。このセリフはただのヤリチンクソ野郎が言うようなセリフだからね、普通は。

 

「じゃあ、二人がこっちに来るってことでいいかな?」

『はいっ!私たち二人ってどこに行けばいいですか?』

「俺の最寄り駅の近くのコンビニに来てくれる?車で迎えに行くから」

『わ、分かりました!……あ、あの、部活終わるのが夕方なんですけど…』

「じゃあまた駅に着いたら連絡してくれる?真由ちゃんの最寄り駅の次の駅だから」

『はいはーいっ!た、楽しみにしてますね?』

「あぁ、俺も」

 

 そう言い残して電話を切ったみのりちゃん。

 恐らくなんで急に切ったんだ、と真由ちゃんに怒られているだろうが、今はそれは置いておこう。

 

「夜かよ……」

 

 そう、彼女達が合流出来るのが夜なのだ。

 そもそもの話、真由ちゃんを誘ったのは今性欲を発散したかったからだ。

 

「デリもヘルスもソープもアウト。……いや、金払ってヤルって考えを捨てなきゃダメだな」

 

 前の世界の常識はここでは通用しない。

 ヤッてやるから金を払え、と言うぐらいに強引にいかねば、逆に機会が少なくなる。

 

「だからって流石に道行く人に声かけるのは違うだろ……」

 

 こんな世界ではあるが、やはり男性の公然わいせつ罪ももちろんある。

 道で逆ナン……こっちなら普通のナンパか。ナンパされて、ホテル行って、金を貰ってナマでする。

 これが基本的なヤリたい放題の形になるようだ。

 

「ん〜〜……ん?」

 

 スマホ片手に性欲発散のための睨めっこを繰り返していると、家のチャイムが鳴った。

 

「誰だろ」

 

 母さんから止められてはいるが、とりあえず出る。

 玄関開けていきなり襲いかかってくるような変質者だったら困るが、流石に筋肉量で女性に負けているとは思わないし、多分負けないだろ。

 

「どちら様ですか?」

『えっ。……だ、男性の方、ですか?』

「はい」

『ご在宅だったんですね!わたくし、日本精液管理協会の者です!』

「…………」

 

 笑いそうになった俺を咎める人は、いないと信じたい。

 

「お、俺に何か用ですか?」

『その、少しお話をさせていただきたく、訪問させてもらった次第で……。よろしければ……』

「えぇ、いいですよ。ちょっと待っててください」

 

 インターホンでの通話を一旦切り、玄関へと向かう。

 

「どうも」

「……は、はい!どうも!」

 

 ご丁寧に母さんが掛けた鍵を開け、ドアを開ける。

 するとそこには、画質の悪いインターホンのモニターでもよく分かるほどの美人が、ビジネススーツを纏って立っていた。

 

「俺に、なんの用で?」

「え、えと……その、せ、精液の寄付にご協力いただけないでしょうか!」

「……せ、精液、ですか?」

 

 あえてとぼけた風に返す。

 粗方この世界の情勢については頭に叩き込み、この精液の寄付というものも政府が活発に行っているものだということは事前に確認済みだ。

 

「あの、よかったら上がられますか?俺以外うちには誰もいませんし、暑い中ビジネススーツで立ち話も辛いでしょう」

「……で、では、お言葉に甘えて……」

 

 軽く会釈をして、家の中へと入る女性。

 その会釈の際にスーツの中に閉じ込められている凶悪な胸部装甲がたぷんと揺れたのを、もちろん見逃すはずもない。

 パンプスを脱いで綺麗に揃えた女性を、リビングへと案内する。

 

「粗茶ですが」

「そ、そんな……!ご丁寧に、ありがとうございます」

 

 椅子に腰掛けた女性は、またもぺこりと頭を下げた。

 俺の様子を伺いながら湯のみに口をつける女性。どこかおどおどとしたその表情からは、小動物のような愛らしさを感じる。

 

「……まず、お名前を伺っても?」

「っ!?し、失礼しました!……私は、日本精液管理協会の武谷(たけや)すみれという者です」

「すみれさん。……改めて、精液の寄付とはどういうこと、ですか?」

 

 分かっていることを重々しい雰囲気を醸し出しながら聞く。

 

「現在、日本だけでなく、世界各国で少子化が猛烈な勢いで進行しています。それについてはご存知ですか?」

「一応。箱入りで大事に育てられてきたけど、最低限のニュースは自分で聞いてたからね」

 

 嘘を交えつつ、すみれさんの話に集中する。

 

「男性を、性行為を、そして子を欲しがる世の女性と、一切女性とは関わりたくないという大勢の男性。少子化の原因を生んでいるこの状況を打破するために生まれたのが、精液収集制度です」

「へぇ……」

 

 肘をつき、思案するフリをしてすみれさんをねぶるように見る。

 パッチリとした二重の目に、綺麗な翡翠色の瞳。右目の目元についた色っぽい泣きぼくろと青みがかったポニーテールが印象的だ。

 

「しかし、この制度を悪用する人が出てきました。見た目や味を近づけたものを送ってきたり、双子を妊娠したと虚偽報告する人が莫大な数になったのです」

「それでこの措置、というわけですか」

「はい。……そ、その、職員の前で直接射精していただければ、真偽を確かめる必要もないので……。あっ、も、もちろん報酬は弾ませていただきます!ご迷惑をおかけするわけですから!」

 

 射精、というワードを口にすることが恥ずかしかったのだろう。すみれさんの顔が赤く染め上がる。

 だが俺としてもまだ聞きたいことは山ほどある。

 

「どうやって精液を収集するんですか?……まさかとは思いますが、俺が自分で?」

「い、いえ!……ご希望があれば、私が手伝わせていただきます……」

「手伝ってくれるのはいいけど、どこに出せばいいんですか?」

「それは……これですね」

 

 そう言ってすみれさんが取り出したのは、膣内射精が当たり前だと思っていたこの世界でまさか見ることになるとは思っていなかった、アレだ。

 

「これはコンドームと言って、特殊なゴムでできています。どんなに多い射精量の男性でも破れずに、先端の袋に精液が溜まる仕組みになっています」

「……はぁ」

「う、薄さ0.001mmなんですよ!科学って、すごいと思いませんか?」

「それ一つで、俺にいくらのメリットが?報酬とかあるんですか?」

「最低で1000万円、差し上げます」

「……は?」

 

 え、一回の射精で50万程度じゃなかったの?

 

「恐らく、悪質な詐欺サイトをご覧になられたのかと。今の技術では、少量の精子でも子宮の奥深くから注入することで、卵子にたどり着くまでの生存率を格段に上げることができます。そのため、男性の一回の射精に含まれる精子で、数十人、良質な精子なら数百人の女性が子を妊娠することができるのです。正直、これでも足りないぐらいです。国が算出した数字や制度は信用できない、とかでたらめを書く記事が多いのであまり知られていませんが……」

「な、なるほど……」

 

 ということは、だ。

 ゴムありとはいえとんでもなく綺麗なすみれさんに扱いてもらいながら、射精すれば1000万円以上がもらえる、と。

 

「……いいですよ。俺の精子でよければ、少子化対策に役立ててください」

「っ!あ、ありがとうございます!」

 

 俺に快諾するという選択肢以外、なかった。

 すみれさんの向かいに座っていた俺は立ち上がり、テレビの前に置かれたソファの前へと移動する。

 

「それでは早速コンドームを着けさせていただきたいので、衣服を……」

「分かりました。それと、敬語じゃなくて普通の言葉遣いにしてもらってもいいですか?その、年上の人から敬語を使われると、なんだか歯がゆくて」

「……ふふっ。分かったわ、倫根くん」

 

 ズボンのベルトを外し、パンツと一緒に一気に下ろす。

 

「…………こ」

「こ?」

「こんなにおっきいおちんちん、初めてだわ……!」

「え?」

「え、映像資料でも他の男の人のおちんちん見て勉強させてもらったけど、こんなにおっきいの見たことない……」

「……ま、まだ完全にデカくなってないんですけど」

 

 立つ俺と、膝立ちになって俺の肉棒を凝視するすみれさん。

 俺はそんな未知への期待に膨らむ彼女の表情を、見逃さなかった。

 

「じゃあ、早速お願いしてもいいですか?」

「えぇ!」

 

 半勃ち状態の肉棒の先にコンドームをあてがうすみれさん。

 ……まさかとは思ってたけど。

 

「……あの、完全に勃たせてくれないと」

「へ?……そ、そう、なの?」

「はい。……すみれさんって、これやるの初めてなんですか?」

「……えぇ。ごめんなさい、迷惑かけて」

 

 すみれさんのぎこちない手つきのせいで、半勃ちだった肉棒はすっかり元気をなくしてしまった。

 たまにそのぎこちないのがイイ、という人がいるが、その気持ちは俺にはまだ理解できないようだ。

 

「…………あ、アレ?お、大きくならないの?」

「このままじゃ無理ですね。その、興奮しないと」

「こ、興奮って……」

「すみれさんの裸でも見れば、興奮するかもしれませんね」

 

 思わず口に出てしまったが、今さら隠すようなことではないだろう。

 真由ちゃんとみのりちゃんを迎えに行くまでの間、すみれさんと楽しみたいのだ。

 

「そ、そうね。男の人の精子を貰おうっていうのに、ちょっと失礼だったわ」

 

 俺がそう言うや否や、すみれさんがブラウスのボタンに手をかけた。

 

「待ってください」

 

 だが、そんな彼女の動きを言葉で止めた。

 

「……その、俺が脱がしてもいいですか?」

 

 ほぇ?と首を傾げるすみれさんの顔には、困惑の色しか見えなかった。

 

 

 ◇ ◇

 

 

「ふんっふふんっふふ〜んっ!あー、めっちゃ楽しみだね、真由!」

「……私と倫根さんの二人だけの予定だったのに」

「ま、まあまあいいじゃん。このご時世、イケメンどエロ男一人占めする方が悪じゃん?」

「それは、そうだけど……」

 

 いつも通りの部活前。

 私はみのりちゃんの近くで着替えながら、今夜に向けての話をしていた。

 

「あっ!ねぇ真由。マン毛剃らなくても大丈夫かな」

「気にしすぎ。倫根さんはきっと、気持ちいいセックスができればいい人だと思うから」

「ホント?……何かお土産とか持って行った方がいいかな?」

「大丈夫だって。……あ、でも確か、変なもの欲しがってたような……」

 

 思い出すのは、倫根さんとの先ほどの会話。

 みのりちゃんには聞かれていなかっただろうが、どうせ一緒に行くならみのりちゃんも知っておいた方がいいと思った。

 

「倫根さん、目の前でパンツ脱いで渡してくれって」

「えっ……。じょ、女子高生の洗濯してないパンツを?」

「うん。……もしかして、そういう性癖の人なのかも」

「……待って。なんかそういうマニアな性癖の人向けの動画見たことあるかも」

 

 ここで、我が部のエロ魔神であるみのりちゃんの本領が発揮される。

 

「異性が着用したものにも興奮するって人。まあ私達女は当たり前かもだけどさ、男の人にもいるらしいよ」

「……ちなみに、そういう人をうまく誘惑するには?」

「できてたら今頃処女拗らせてないってーッ!」

 

 あっはっはっ!と盛大に笑うみのりちゃん。

 もう、ちゃんとした情報が聞きたかったのに。

 

「あ、でも真由。一つだけ確定してることがあるよ」

「っ、教えて!」

「倫根さん、かなりってか相当なエロい人でしょ?だからここは、私たちが色々考えるよりいっそのこと聞いちゃった方が素直に答えてくれるかもよ?」

「あっ、そっか」

 

 処女じゃないけどそこまでセックスに詳しくない私と、セックスに詳しいけど処女なみのりちゃん。

 二人で悩んで考えるより、直接倫根さんに聞いた方が的確なのは確かだ。

 

「じゃあとりあえず、『私たちが何か持っていく物、準備することはありますか?』でいっか」

「いいと思うよ。……返事待ってるのもいいけど、怒られんのもアレだしそろそろ行こっか」

「うん」

 

 チャットアプリで倫根さんにメッセージを残し、スマホと着替えをロッカーの中に突っ込む。

 気づけば私たち二人だけになっていた更衣室を駆け足気味に後にして、プールへと向かう。

 

「ん〜……っ!ほんっとに楽しみっ!マジでありがとね、真由!今度なんか奢ったげる!」

「期待しないで待ってるね」

「いや、そこは期待してよ」

「……正直、倫根さんとのセックスのことで今頭いっぱいだから……」

「……うん。それは私もだわ。はぁ……!どんな風に犯してもらえるんだろ。すっごい楽しみ!」

「え」

 

 ふとみのりちゃんの口から普段聞き慣れていないワードが飛び出た気がするが、今はどうでもいいだろう。

 

 今日の部活を頑張って、楽しい楽しい夜を迎えるだけだもん!




基本的にどエロい女子とエロいのが苦手な男子ならどんな会話になるのかを思案し、他の作品にも手を出し、大学の課題もあり、バイトもあり、ライブもあり……完全な言い訳です(開き直り)。時間がない!


はい、というわけで今回は新キャラ武谷すみれさんの登場です。
彼女と、そして真由、みのり、大学四人衆、さらには他のキャラも考えております。

……脳内ではできてんねんけどなぁ……。



これからも、不定期だったり亀更新だったりするかも知れませんが、コメントや評価での応援、よろしくお願いします!
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糸尽ナトミアは、体を分離できる異能を持っている。腕や足を分離し、体を糸状に分解して操作できる非常に特異な能力の持ち主だ。▼兼高ユウキは、そんな彼女からある日実験の試用品と称して箱に入った何かを渡される。帰ってその箱を開くと、なかにはあまりにもリアルなオナホが入っていた。名器すぎるオナホの使用感を伝えるため、兼高ユウキは糸尽ナトミアに電話をかける。彼女のオホ声…


総合評価:2950/評価:8.88/短編:1話/更新日時:2026年08月13日(木) 00:03 小説情報

【R18】貞操逆転世界で異能と体質で差別され男性の精液を定期注入されないと動けなくなる ”眠り戦姫” たちを性欲にまかせた婚約セックスで救いまくる話(作者:ぽぶきち)(オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル)

男女比1:1000。貞操観念逆転。▼そんな世界で、異能を持ち国際的戦力でありながらも、「男性の精子を定期摂取しないと眠りから目覚めなくなるが、それでいて孕むことができない」という体質の "眠り戦姫(ソメイユ)" 。▼彼女たちはその体質ゆえに貢献値のスコアが低く、男性の奉仕を買うために富も築けない。▼前世の記憶を保持し日本で3人しかいない「…


総合評価:5863/評価:9.12/連載:85話/更新日時:2026年08月31日(月) 17:02 小説情報


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